Day 3:名詞 ― 英語の「モノの名前」のルール
なぜやるか
Day 1で「英語の文は”誰が→どうする→何を”の順番」と学びました。この「誰が」と「何を」の位置に入る単語が、今日学ぶ名詞です。
つまり名詞は、英語の文の中で最も登場回数が多い種類の単語です。”I read a book.”の中には、Iとbookという2つの名詞があります。1つの文に名詞が2つ以上入ることは珍しくありません。
名詞には日本語にはない独特なルールがあります。それが「a / an」「the」「複数形のs」です。
日本語では「本」はいつでも「本」です。1冊でも5冊でも「本」です。でも英語では:
– 1冊の本 → a book
– 2冊以上の本 → books
– 「あの本」と特定できる本 → the book
このように、名詞の前や後ろに何かがつきます。日本人にとって最も感覚がつかみにくい部分ですが、今日はルールをシンプルに整理します。完璧に使いこなす必要はありません。「こういうルールがあるんだ」と知っておくだけで、英文を読んだときに混乱しなくなります。
本編
名詞とは?
名詞は「モノ・人・コトの名前」です。世界に存在するすべてのものの名前が名詞です。
- 目に見えるもの:book(本)、desk(机)、car(車)
- 人:student(学生)、teacher(先生)、Tom(トム)
- 目に見えないもの:time(時間)、music(音楽)、information(情報)
名詞は英語の文の中で「誰が」「何を」の位置に入ります。
- Tom reads a book.(トムは本を読む)→ TomもbookもGitHub名詞
- She is a student.(彼女は学生だ)→ Sheもstudentも名詞
英語の名詞には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」がある
ここが日本語と大きく違うポイントです。
日本語では「本」も「水」も同じ扱いですよね。でも英語では:
| 種類 | 英語の呼び方 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| 数えられる名詞 | 可算名詞 | 形がはっきりしている | book, pen, car, student, apple |
| 数えられない名詞 | 不可算名詞 | 形がはっきりしない | water, music, information, money, time |
「本」は1冊、2冊と数えられますよね。手に取れるし、形がある。だから可算名詞。
「水」は1水、2水とは数えられませんよね。形が決まっていない。だから不可算名詞。
なぜこの区別が大事なのか? 可算名詞と不可算名詞では、つけるものが違うからです。
可算名詞のルール(数えられる名詞)
可算名詞には3つの形があります:
| 形 | つけるもの | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1つ(単数) | a または an をつける | a book | 1冊の本 |
| 2つ以上(複数) | 末尾に s をつける | books | 複数の本 |
| 特定のもの | the をつける | the book | その本(どの本か分かっている) |
a と an の使い分け
- 次の単語が子音(a, i, u, e, o 以外)で始まる → a
- a book、a car、a student
- 次の単語が母音(a, i, u, e, o)で始まる → an
- an apple、an office、an email
覚え方:「ア・イ・ウ・エ・オで始まる単語の前は an」。それだけです。
複数形のs
2つ以上あるときは、名詞の末尾にsをつけます。
- book → books(本が複数)
- student → students(学生が複数)
- car → cars(車が複数)
いくつか例外があります(今は覚えなくても大丈夫です):
– 語尾が s, x, sh, ch, o → es をつける:bus → buses、box → boxes
– 語尾が子音+y → yをiに変えてes:city → cities、country → countries
– 不規則変化:man → men、woman → women、child → children、person → people
the はいつ使う?
the は「どれのことか、お互いにわかっている」ときに使います。
例えば、あなたが部屋にいて、机の上に本が1冊あるとします。
- 最初に言及するとき:「I see a book on the desk.」(机の上に本がある)→ 聞き手はまだどの本か知らないので a
- 2回目以降:「The book is interesting.」(その本は面白い)→ さっき言った本のことだとお互いにわかるので the
a = 「1つの(どれでもいい)」
the = 「その(あれのことだよね、とわかる)」
今はこの感覚だけでOKです。
不可算名詞のルール(数えられない名詞)
不可算名詞には a/an をつけません。複数形のsもつきません。
| ○ 正しい | × 間違い |
|---|---|
| water | ~~a water~~ / ~~waters~~ |
| information | ~~an information~~ / ~~informations~~ |
| money | ~~a money~~ / ~~moneys~~ |
| music | ~~a music~~ / ~~musics~~ |
「information に s はつかない」。これは英語学習者が最もよく間違えるポイントです。
日本語では「情報」は普通に使いますが、英語では information は数えられない名詞なので、”many informations” とは言えません。正しくは “much information” です(muchは不可算名詞に使う「たくさんの」)。
よく使う不可算名詞(覚えておくと便利)
| 英語 | 意味 | 間違えやすいポイント |
|---|---|---|
| information | 情報 | ×informations → ○information |
| advice | アドバイス | ×advices → ○advice |
| equipment | 設備 | ×equipments → ○equipment |
| furniture | 家具 | ×furnitures → ○furniture |
| money | お金 | ×moneys → ○money |
| water | 水 | ×a water → ○water |
| music | 音楽 | ×musics → ○music |
| news | ニュース | sがついているが単数扱い |
| work | 仕事 | 「作品」の意味では可算 |
可算名詞と不可算名詞の見分け方
迷ったときの判断基準:「頭の中でそれの形をイメージできるか?」
- book → 本の形がイメージできる → 可算名詞
- water → 水の形は…コップに入れたら丸いし、川なら細長い。形が決まらない → 不可算名詞
- information → 情報の形って…イメージできない → 不可算名詞
ただし、これは目安であって例外もあります。最終的には1つ1つ覚えるしかありません。上の「よく使う不可算名詞」の表だけ頭に入れておけば、日常的な英語では困りません。
ここまでの例文で確認
例文1: I have a pen.
→ penは数えられる名詞。1本なのでaをつける。「私はペンを1本持っている」
例文2: She reads books every day.
→ bookは数えられる名詞。毎日複数の本を読むのでbooks。「彼女は毎日本を読む」
例文3: The meeting starts at 3.
→ meetingは数えられる名詞。「3時に始まる会議」がどれか分かっているのでtheをつける。「その会議は3時に始まる」
例文4: I need water.
→ waterは数えられない名詞。aもsもつけない。「私は水が必要だ」
例文5: This is important information.
→ informationは数えられない名詞。sをつけない。「これは重要な情報だ」
例文6: He has two children.
→ childは不規則変化。child → children。「彼には子供が2人いる」
例文7: The students study English.
→ 「その学生たち」と特定されているのでthe。複数なのでstudents。「その学生たちは英語を勉強する」
今日の全体まとめ
| # | ポイント | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 名詞とは | モノ・人・コトの名前。「誰が」「何を」の位置に入る |
| 2 | 可算名詞 | 形がある → a/an をつける(単数)、s をつける(複数) |
| 3 | 不可算名詞 | 形がない → a/an もsもつけない |
| 4 | a と an | 次の単語がア・イ・ウ・エ・オで始まるならan、それ以外ならa |
| 5 | the | 「どれのことかお互いにわかっている」ときに使う |
| 6 | 要注意 | information, advice, equipment, furniture にsはつかない |
確認問題(10問)
【問題1〜4】次の名詞にa/anをつけてください。つけられない場合は「×」と書いてください
Q1. ______ book
→ a book
→ bookは可算名詞。bは子音なのでa
Q2. ______ apple
→ an apple
→ appleは可算名詞。aは母音なのでan
Q3. ______ information
→ ×
→ informationは不可算名詞。a/anはつけられない
Q4. ______ email
→ an email
→ emailは可算名詞。eは母音なのでan
【問題5〜7】次の名詞を複数形にしてください。複数形にできない場合は「×」と書いてください
Q5. student
→ students
Q6. child
→ children(不規則変化)
Q7. money
→ ×(不可算名詞なので複数形にできない)
【問題8〜10】空所にa / an / the / 何もなし のどれかを入れてください
Q8. I need ______ water.
→ 何もなし(I need water.)
→ waterは不可算名詞なのでa/anはつかない
Q9. She is ______ teacher.
→ a(She is a teacher.)
→ teacherは可算名詞で1人なのでaをつける
Q10. I read __ book yesterday. ____ book was very good.
→ 1文目:a book(最初の言及 → a)
→ 2文目:The book(さっき言った本 → the)
→ 「昨日本を読んだ。その本はとても良かった。」
単語学習(Day 3)
復習 + 新規の流れ:
- Day 1〜2の54語を3周復習します(約8分)
- 今日の新しい27語を3周します(約5分)
※ 復習する量が増えてきましたが、スピードも上がっているはずです。Day 1の単語は、もう2秒以内に意味が出てくるものが増えていませんか?
Day 3の単語(27語):
今日は「名詞」がテーマなので、名詞を中心に集めました。
| # | 英語 | 意味 | 一言メモ |
|---|---|---|---|
| 55 | school | 学校 | 可算名詞。”a school”(1つの学校) |
| 56 | year | 年 | 可算名詞。”two years”(2年間)← 複数のs |
| 57 | student | 学生 | 可算名詞。”the students”(その学生たち) |
| 58 | thing | もの、こと | 可算名詞。”many things”(たくさんのもの) |
| 59 | people | 人々 | personの複数形。”many people”(たくさんの人) |
| 60 | place | 場所 | 可算名詞。”a nice place”(良い場所) |
| 61 | water | 水 | 不可算名詞。a/anもsもつかない |
| 62 | money | お金 | 不可算名詞。“much money”(たくさんのお金) |
| 63 | food | 食べ物 | 不可算名詞。“good food”(良い食事) |
| 64 | world | 世界 | “the world”(この世界)← theがつくのが普通 |
| 65 | hand | 手 | 可算名詞。”two hands”(2つの手) |
| 66 | part | 部分、パート | “a part of the plan”(計画の一部) |
| 67 | man | 男性 | 不規則変化。man → men(複数) |
| 68 | woman | 女性 | 不規則変化。woman → women(複数) |
| 69 | child | 子供 | 不規則変化。child → children(複数) |
| 70 | house | 家 | 可算名詞。”a big house”(大きな家) |
| 71 | city | 市、都市 | 複数形はcities(yをiに変えてes) |
| 72 | country | 国 | 複数形はcountries |
| 73 | friend | 友人 | 可算名詞。”my friends”(私の友人たち) |
| 74 | family | 家族 | 集合体として不可算的にも使う |
| 75 | music | 音楽 | 不可算名詞。“I like music.”(sなし) |
| 76 | head | 頭 | 可算名詞。体の部位は基本的に可算 |
| 77 | story | 物語 | 複数形はstories |
| 78 | room | 部屋 | 可算名詞。”a room”(1つの部屋) |
| 79 | morning | 朝 | “Good morning.”(おはよう) |
| 80 | night | 夜 | “Good night.”(おやすみ) |
| 81 | life | 人生、生活 | 複数形はlives(fをvに変えてes) |
※ #61 water、#62 money、#63 food、#75 music は今日学んだ不可算名詞です。a/anもsもつかないことを意識してください。
※ #67 man → men、#68 woman → women、#69 child → children は今日学んだ不規則変化です。
やり方(まとめ)
| 順番 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| ① | 本編を読む。例文を声に出して読む | 30〜40分 |
| ② | 確認問題10問を解く | 10〜15分 |
| ③ | Day 1〜2の単語54語を3周復習 | 8分 |
| ④ | Day 3の新しい単語27語を3周 | 5〜10分 |
| 合計 | 約55〜75分 |
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