Day 6:副詞 ― 名詞以外を説明することば

なぜやるか

昨日「形容詞=名詞を説明する言葉」を学びました。今日は副詞です。

副詞は名詞以外(動詞・形容詞・文全体)を説明する言葉です。

なぜ形容詞の翌日に副詞を学ぶかというと、形容詞と副詞の見分けが、英語で最も出題される問題タイプの1つだからです。今日の内容を理解すると、後のPhase 3(Day 28以降)で問題演習に入ったとき、問題を見た瞬間に「これは形容詞か副詞かを聞いている問題だ」と判断できるようになります。

副詞の最大の特徴は「なくても文が成り立つ」こと。これが形容詞との決定的な違いです。

本編

副詞とは?

副詞は「どのように?」「どの程度?」「いつ?」「どのくらいの頻度で?」を表す言葉です。

  • She speaks English well.(彼女は英語を上手に話す)→ どのように話すか
  • The room is very clean.(その部屋はとてもきれいだ)→ どの程度きれいか
  • I study English every day.(私は毎日英語を勉強する)→ いつ勉強するか
  • He always comes early.(彼はいつも早く来る)→ どのくらいの頻度で来るか

副詞の最大の特徴:「なくても文が成り立つ」

これが副詞を理解するための最も重要なポイントです。

  • “She speaks English well.” → wellを抜いても “She speaks English.” で文が成り立つ
  • “The room is very clean.” → veryを抜いても “The room is clean.” で文が成り立つ
  • “He always comes early.” → alwaysを抜いても “He comes early.” で文が成り立つ

副詞は「あるとより詳しくなるけど、なくても文として完成している」というパーツです。

形容詞との比較:
– “She is happy.” → happyを抜くと “She is.” → 意味が不完全(彼女は…何?)
– “She speaks well.” → wellを抜くと “She speaks.” → 文として成り立つ

形容詞を抜くと文が壊れることが多い。副詞を抜いても文は壊れない。ここが決定的な違いです。


副詞はどこに置く?

副詞は置く場所に自由度がありますが、代表的なパターンは3つです。

パターン①:動詞の後ろ(または文の最後)

  • She speaks English well.(彼女は英語を上手に話す)
  • He works hard.(彼は熱心に働く)
  • They finished the project quickly.(彼らはプロジェクトを素早く終えた)

パターン②:形容詞の前

  • The room is very clean.(その部屋はとてもきれいだ)
  • This is really important.(これは本当に重要だ)
  • She is extremely busy.(彼女はものすごく忙しい)

→ very, really, extremely は「程度」を表す副詞で、形容詞の前に置いて「どのくらい~か」を説明します。

パターン③:文の先頭

  • Usually, I wake up at 7.(普段、私は7時に起きる)
  • Recently, the company changed its policy.(最近、その会社は方針を変えた)
  • Unfortunately, the meeting was canceled.(残念ながら、会議は中止になった)

→ 文全体を説明する副詞は、文の先頭に置くことが多いです。


形容詞と副詞の見分け方

見分け方①:語尾を見る

語尾品詞
-lyほぼ副詞carefully, quickly, recently, recently, usually
-ful, -ive, -able, -ous, -alほぼ形容詞careful, active, available, famous, special

つまり、形容詞に -ly をつけると副詞になることが多いです:

形容詞→ 副詞
careful(注意深い)carefully(注意深く)
quick(素早い)quickly(素早く)
recent(最近の)recently(最近)
usual(普通の)usually(普段は)
happy(幸せな)happily(幸せに)
easy(簡単な)easily(簡単に)

例外:-ly がついていても形容詞の単語がある
– friendly(友好的な)→ 形容詞
– lovely(かわいい)→ 形容詞
– daily(毎日の)→ 形容詞(副詞としても使う)

今は「-lyは基本的に副詞」と覚えておけばOK。例外は出てきたときに覚えましょう。


見分け方②:何を説明しているか見る

説明する対象使うのは
名詞形容詞a careful driver(注意深いドライバー
動詞副詞He drives carefully.(彼は注意深く運転する
形容詞副詞She is very happy.(彼女はとても幸せだ)

同じ「careful / carefully」でも、名詞を説明するなら形容詞のcareful、動詞を説明するなら副詞のcarefullyを使います。


頻度を表す副詞(特に大事)

「どのくらいの頻度で?」を表す副詞は日常英語でもTOEICでもよく出ます。

英語意味頻度の目安
alwaysいつも100%
usually普段は80%
oftenよく60%
sometimesときどき40%
rarelyめったに〜ない10%
never決して〜ない0%

これらの副詞は動詞の前に置きます(be動詞の場合は後ろ):

  • I always drink coffee.(私はいつもコーヒーを飲む)← 一般動詞の前
  • She is always busy.(彼女はいつも忙しい)← be動詞の後ろ
  • He never eats breakfast.(彼は朝食を決して食べない)← 一般動詞の前

hardとlateに注意 ― 形容詞と副詞が同じ形

ほとんどの副詞は -ly がつきますが、形容詞と副詞が同じ形の単語がいくつかあります。

単語形容詞の意味副詞の意味-ly をつけると
hard難しい熱心にhardly=ほとんど〜ない(意味が変わる!)
late遅い遅くlately=最近(意味が変わる!)
fast速い速く×fastly(存在しない)

特にhardは要注意です:
– He works hard.(彼は熱心に働く)← 副詞のhard
– He hardly works.(彼はほとんど働かない)← hardlyは全く別の意味


今日の全体まとめ

#ポイント内容
1副詞とは名詞以外(動詞・形容詞・文全体)を説明する言葉
2最大の特徴なくても文が成り立つ
3形容詞との違い形容詞=名詞を説明、副詞=名詞以外を説明
4見分け方語尾が-ly → ほぼ副詞。形容詞は-ful, -ive, -able, -ous, -al
5頻度の副詞always/usually/often/sometimes/rarely/never。動詞の前に置く
6注意すべき単語hard(熱心に)≠ hardly(ほとんど〜ない)

確認問題(10問)

【問題1〜3】下線部は形容詞ですか?副詞ですか?

Q1. She is a careful driver.
形容詞
→ driver(名詞)を説明しているので形容詞

Q2. She drives carefully.
副詞
→ drives(動詞)を説明しているので副詞

Q3. This is very important.
副詞
→ important(形容詞)を説明しているので副詞


【問題4〜5】( )内の単語を正しい形に変えてください

Q4. He runs ______.(quick)
quickly
→ runs(動詞)を説明するので副詞。quickに-lyをつける

Q5. She is a ______ worker.(hard)
hard
→ worker(名詞)を説明するので形容詞。hardは形容詞で「勤勉な」


【問題6〜7】次の文から副詞を抜いても文が成り立つか確認してください

Q6. He always drinks coffee.
→ alwaysを抜くと “He drinks coffee.” → 成り立つ → alwaysは副詞 ✓

Q7. She is happy.
→ happyを抜くと “She is.” → 成り立たない → happyは副詞ではなく形容詞


【問題8〜10】次の日本語を英語にしてください

Q8. 「彼女は上手に英語を話す」
She speaks English well.
→ well(副詞)を文の最後に置く

Q9. 「私は普段7時に起きる」
I usually wake up at 7.
→ usually(頻度の副詞)を動詞wake upの前に置く

Q10. 「彼は熱心に働く」
He works hard.
→ hard(副詞)。hardlyではない!hardlyは「ほとんど〜ない」

単語学習(Day 6)

復習 + 新規の流れ:

  1. Day 1〜5の135語を復習します。Day 1〜3は1周、Day 4〜5は3周(約15分)
  2. 今日の新しい27語を3周します(約5分)

※ 今日から復習方法を変えます。古い単語は1周でサッと流し、新しい単語に時間を使ってください。

Day 6の単語(27語):

今日は「副詞」がテーマなので、副詞と、対応する形容詞をセットで集めました。

#英語意味一言メモ
136well上手に副詞。”speak English well”(英語を上手に話す)
137really本当に副詞。”really important”(本当に重要な)
138alwaysいつも頻度100%。動詞の前に置く
139usually普段は頻度80%。”I usually walk.”(普段歩く)
140oftenよく頻度60%。”I often read.”(よく読む)
141sometimesときどき頻度40%。”I sometimes cook.”(ときどき料理する)
142never決して〜ない頻度0%。”I never smoke.”(決して吸わない)
143quickly素早く副詞。形容詞quickに-ly
144carefully注意深く副詞。形容詞carefulに-ly
145easily簡単に副詞。形容詞easyのyをiに変えて-ly
146recently最近副詞。”I recently started.”(最近始めた)
147alreadyすでに副詞。”I already finished.”(もう終わった)
148stillまだ副詞。”I am still busy.”(まだ忙しい)
149again再び副詞。”try again”(もう一度やる)
150together一緒に副詞。”work together”(一緒に働く)
151early早く、早い形容詞にも副詞にもなる
152late遅く、遅い形容詞にも副詞にもなる。lately=最近(別の意味!)
153fast速く、速い形容詞にも副詞にもなる。×fastlyは存在しない
154hard熱心に / 難しい副詞「熱心に」。hardly=ほとんど〜ない(別の意味!)
155enough十分に、十分な“good enough”(十分に良い)← 形容詞の後ろに置く
156away離れて“go away”(立ち去る)
157today今日副詞。”I work today.”(今日働く)
158tomorrow明日副詞。”I will go tomorrow.”(明日行く)
159yesterday昨日副詞。”I worked yesterday.”(昨日働いた)
160maybeたぶん副詞。文の先頭に置くことが多い
161soonすぐに副詞。”I will finish soon.”(すぐ終わる)
162slowlyゆっくりと副詞。quicklyの反対

※ #151〜154(early, late, fast, hard)は形容詞と副詞が同じ形。今日の本編で学んだ要注意単語です。
※ #136 well は good(形容詞)の副詞形。good → well の変化は不規則。”She is a good speaker.”(形容詞)/ “She speaks well.”(副詞)

やり方(まとめ)

順番内容時間
本編を読む。例文を声に出して読む30〜40分
確認問題10問を解く10〜15分
Day 1〜5の単語を復習(古い単語1周、新しい単語3周)15分
Day 6の新しい単語27語を3周5〜10分
合計約60〜80分

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