Day 12:分詞・関係代名詞・比較・受動態・仮定法 ― Phase 1 完結

なぜやるか

今日でPhase 1(英文法)が完結します。残りの文法テーマをすべて扱います。

1つ1つのテーマを深く掘り下げるのではなく、「こういうものがある」「こういう形をしている」「こういう意味になる」を知ることが目的です。どれもPhase 2以降の問題演習で繰り返し出てくるので、今日は「初めて見たときに混乱しないための予習」だと思ってください。

本編

1. 分詞 ―「動詞が形容詞になったもの」

分詞には2種類あります。

種類意味
現在分詞動詞 + -ing〜している、〜させるexciting game(ワクワクさせる試合)
過去分詞動詞 + -ed / 不規則変化〜された、〜しているexcited fans(ワクワクしているファン)

-ing と -ed の使い分け(最重要):

  • The movie is exciting.(その映画はワクワクさせる)← 映画が「させる」側
  • I am excited.(私はワクワクしている)← 私が「させられる」側
-ing(〜させる)-ed(〜させられた=している)
exciting(ワクワクさせる)excited(ワクワクしている)
interesting(興味を引く)interested(興味を持っている)
surprising(驚かせる)surprised(驚いている)
boring(退屈させる)bored(退屈している)
confusing(混乱させる)confused(混乱している)
satisfying(満足させる)satisfied(満足している)

覚え方:モノ・出来事が主語なら-ing、人が主語なら-ed
– The book is interesting.(その本は面白い)← 本=モノ → -ing
– I am interested in the book.(私はその本に興味がある)← 私=人 → -ed


分詞が名詞を修飾するパターン:

  • the sleeping baby(眠っている赤ちゃん)← 現在分詞が名詞の前
  • a broken window(壊された窓)← 過去分詞が名詞の前
  • the man standing at the door(ドアのところに立っている男性)← 現在分詞が名詞の後ろ(2語以上のとき)
  • the report written by Tom(トムによって書かれた報告書)← 過去分詞が名詞の後ろ

2. 関係代名詞 ―「2つの文を1つにつなげる接着剤」

関係代名詞は、2つの文を1つにまとめるときに使います。

例:
– I know the man.(私はその男性を知っている)
– The man works at the bank.(その男性は銀行で働いている)

→ I know the man who works at the bank.(私は銀行で働いている男性を知っている)

who が2つの文をつなぐ「接着剤」です。


関係代名詞の使い分け:

関係代名詞いつ使う
who前の名詞がで、関係詞の後に動詞が来るthe man who works here
which前の名詞がもので、関係詞の後に動詞が来るthe book which was written by Tom
that人にもものにも使えるthe man that works here / the book that was written
whose「〜の」という所有を表すthe man whose car is red(車が赤い男性)

ポイント:whoとwhichの使い分けは「前の名詞が人かモノか」だけ。迷ったらthatを使えばOK。


関係代名詞の例文:

  • The woman who called you is my mother.(あなたに電話した女性は私の母です)
  • The report which I wrote was approved.(私が書いた報告書は承認された)
  • I need a person who can speak English.(英語を話せる人が必要だ)
  • This is the book that she recommended.(これは彼女が勧めた本だ)

3. 比較 ―「もっと〜」「最も〜」

比較級(2つを比べる):-er / more + 形容詞

形容詞比較級意味
talltallerより高い
bigbiggerより大きい
easyeasierより簡単な
importantmore importantより重要な
beautifulmore beautifulより美しい

ルール:
– 短い形容詞(1〜2音節)→ -er をつける:taller, bigger, easier
– 長い形容詞(3音節以上)→ more を前に置く:more important, more beautiful

比較級の文:A is 比較級 than B.(AはBより〜だ)
– Tokyo is bigger than Sapporo.(東京は札幌より大きい)
– English is more important than before.(英語は以前よりも重要だ)


最上級(3つ以上で一番):-est / most + 形容詞

形容詞最上級意味
talltallest最も高い
bigbiggest最も大きい
importantmost important最も重要な

最上級の文:A is the 最上級 in/of 〜.(Aは〜の中で最も〜だ)
– He is the tallest in the class.(彼はクラスで最も背が高い)
– This is the most important report.(これは最も重要な報告書だ)


不規則変化

形容詞比較級最上級
goodbetterbest
badworseworst
many/muchmoremost
littlelessleast

4. 受動態 ―「〜される」

作り方:be動詞 + 過去分詞

能動態(〜する)受動態(〜される)
Tom writes the report.The report is written by Tom.
She made this cake.This cake was made by her.

能動態と受動態の違い:
– 能動態:「誰が」が主語 → Tom writes the report.(トムが報告書を書く)
– 受動態:「何を」が主語 → The report is written by Tom.(報告書はトムに書かれる)

byの後に「誰によって」が来ます。 ただし、誰がやったか明らかな場合はby以下を省略できます:
– The report was written yesterday.(報告書は昨日書かれた)← 誰がは不明/不要


時制ごとの受動態:

時制
現在am/is/are + 過去分詞The report is written every week.
過去was/were + 過去分詞The report was written yesterday.
未来will be + 過去分詞The report will be written tomorrow.
完了have/has been + 過去分詞The report has been written.

5. 仮定法 ―「もし〜だったら」

仮定法は現実ではないことを想像するときに使います。

仮定法の基本:If + 主語 + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形.

  • If I had money, I would buy a car.(もしお金があれば、車を買うのに
  • If she were here, she would help us.(もし彼女がここにいれば、助けてくれるのに

ポイント:
– 「もしお金があれば」→ 実際にはお金がない(現実ではない)
– 「もし彼女がここにいれば」→ 実際にはここにいない(現実ではない)
– 仮定法ではbe動詞は主語に関係なくwereを使う(I were, She wereなど)

普通のif文(仮定法ではない)との違い:
If it rains tomorrow, I will stay home.(明日雨が降ったら、家にいる)← 実際に雨が降るかもしれない → 普通のif
If I were rich, I would travel.(もし金持ちなら、旅行するのに)← 実際には金持ちではない → 仮定法

仮定法は今の段階では深入りしなくてOKです。「If + 過去形 + would の形を見たら、”現実ではない想像”の話だ」と認識できれば十分です。


今日の全体まとめ

#テーマポイント
1分詞-ing=させる(モノが主語)、-ed=している(人が主語)
2関係代名詞人→who、モノ→which、どちらでも→that
3比較級短い形容詞→-er、長い形容詞→more。than Bで「Bより」
4最上級短い形容詞→-est、長い形容詞→most。the + 最上級
5受動態be動詞 + 過去分詞 =「〜される」
6仮定法If + 過去形, would + 原形 =「もし〜なら〜のに」

確認問題(10問)

【問題1〜2】空所に-ing / -ed のどちらを入れますか?

Q1. The movie was very ______.(excite)
exciting
→ 映画=モノが主語 → -ing

Q2. I am ______ in history.(interest)
interested
→ I=人が主語 → -ed。”interested in 〜”で「〜に興味がある」


【問題3〜4】空所にwho / which / whose を入れてください

Q3. The man ______ works here is my brother.
who
→ manは人 → who

Q4. This is the book ______ she recommended.
which または that
→ bookはもの → which(thatでもOK)


【問題5〜6】次の形容詞を比較級にしてください

Q5. tall → taller(短い形容詞 → -er)

Q6. important → more important(長い形容詞 → more)


【問題7〜8】次の能動態を受動態にしてください

Q7. Tom wrote the report.
The report was written by Tom.
→ 過去形 → was + 過去分詞

Q8. They will finish the project.
The project will be finished (by them).
→ 未来形 → will be + 過去分詞


【問題9〜10】次の日本語を英語にしてください

Q9. 「東京は札幌より大きい」
Tokyo is bigger than Sapporo.
→ 比較級 + than

Q10. 「もし私が鳥なら、飛ぶのに」
If I were a bird, I would fly.
→ 仮定法。実際には鳥ではない

単語学習(Day 12)

復習 + 新規の流れ:

  1. Day 1〜11の297語を復習。Day 1〜9は1周、Day 10〜11は3周(約15分)
  2. 今日の新しい27語を3周します(約5分)

Day 12の単語(27語):

今日で文法が完結するので、Phase 2以降で使う実用的な単語を集めました。

#英語意味一言メモ
298excitingワクワクさせる分詞。モノが主語のとき。”an exciting game”
299excitedワクワクしている分詞。人が主語のとき。”I am excited.”
300interesting面白い(興味を引く)“an interesting book”(面白い本)
301interested興味がある“I am interested in English.”← inとセット
302surprising驚くべき“surprising news”(驚くべきニュース)
303surprised驚いている“I was surprised.”(驚いた)
304boring退屈な“a boring meeting”(退屈な会議)
305bored退屈している“I am bored.”(退屈だ)
306betterより良い(goodの比較級)“better than before”(以前よりもい)
307best最も良い(goodの最上級)“the best way”(最も良い方法)
308worseより悪い(badの比較級)“worse than yesterday”(昨日より悪い)
309worst最も悪い(badの最上級)“the worst day”(最悪の日)
310lessより少ない(littleの比較級)“less important”(それほど重要でない)
311least最も少ない(littleの最上級)“at least”(少なくとも)
312than〜より比較級とセット。”bigger than”(より大きい)
313howeverしかしながら接続副詞。文の先頭に置く
314although〜だけれども接続詞。”Although it rained, we went.”(雨だったが行った)
315becauseなぜなら“because it was cold”(寒かったから)
316ifもし〜なら“If it rains, I will stay.”(雨が降ったら家にいる)
317when〜するとき“when I was young”(若かったとき)
318whether〜かどうか“whether it is true”(それが本当かどうか)
319though〜だけれどもalthoughとほぼ同じ意味
320unless〜でない限り“unless you study”(勉強しない限り)
321instead代わりに“instead of walking”(歩く代わりに)
322thereforeしたがって“Therefore, we decided…”(したがって決定した)
323moreoverさらに“Moreover, the cost…”(さらに、費用は…)
324probablyおそらく“probably the best”(おそらく最高の)

※ #298〜305 は今日学んだ分詞(-ing/-ed)のペア。セットで覚えてください。
※ #313〜323 は接続詞・接続副詞。文と文をつなぐ言葉です。Phase 2以降で頻出。

やり方(まとめ)

順番内容時間
本編を読む。例文を声に出して読む35〜45分
確認問題10問を解く10〜15分
Day 1〜11の単語を復習15分
Day 12の新しい単語27語を3周5〜10分
合計約65〜85分

Phase 1 完了!

お疲れさまでした。12日間で英語の文法をひと通り学び終えました。

Dayテーマ学んだこと
1語順「誰が→どうする→何を」。sのルール。am/is/are
2否定・疑問not、do/does。否定は「notを足す」、疑問は「前に出す」
3名詞可算/不可算、a/an/the、複数形のs
4代名詞I/my/me/mine の4つの形
5形容詞名詞を説明する言葉。名詞の前 or isの後ろ
6副詞名詞以外を説明する言葉。なくても文が成り立つ。-ly
7前置詞9つの基本イメージ。前置詞句で骨格を見抜く
8文型5つの文型(SV〜SVOC)。修飾語Mは文型に含めない
9時制①現在・過去・未来。不規則変化動詞20個
10時制②進行形(am/is/are + -ing)、完了形(have/has + 過去分詞)
11助動詞・不定詞・動名詞can/should/must、to + 動詞、-ing
12分詞・関係代名詞・比較・受動態・仮定法-ing/-ed の使い分け、who/which、比較級/最上級、受動態

単語:324語を学習済み。

明日からPhase 2(基本構文+精読)に入ります。Phase 1で学んだ文法知識を使って、実際の英文を「正確に読む」トレーニングを始めます。

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