なぜやるか

TOEICのPart5では、SVCやSVOCの補語に来る語の形(Ving か Vpp か)を選ぶ問題が出ます。

例えば「The manager kept the meeting _____.」の空所には going(Ving)が入ります。「会議が進行している」という能動の関係なので Ving です。

一方、「The client seemed _____ with the result.」の空所には satisfied(Vpp)が入ります。「クライアントが満足させられている(= 満足している)」という受動の関係なので Vpp です。

Lesson 16 で学んだ「名詞との能動・受動の判断」がそのまま使えます。

このLesson 17を終えると、SVC・SVOCの補語に Ving か Vpp かを選ぶ問題、および with + O + 分詞(付帯状況) の意味が正確にわかるようになります。

本編

① SVC の補語になる分詞

SVC(主語 + 動詞 + 補語) の補語の位置に分詞が来ることがあります。補語の分詞は主語の状態を説明します。

関係使う分詞
主語が「〜している(能動)」VingThe engine kept running.
主語が「〜された(受動)」VppThe client seemed satisfied.

② SVC を作る動詞(補語に分詞が来る動詞)

以下の動詞は補語に分詞(または形容詞)が来ます。

動詞意味
keep / remain / stay〜のままである
seem / appear〜のように見える
become / get〜になる
feel〜と感じる

③ SVOC の補語になる分詞

SVOC(主語 + 動詞 + 目的語 + 補語) の補語の位置に分詞が来ることがあります。補語の分詞は目的語の状態を説明します。

関係使う分詞
目的語が「〜している(能動)」VingI found the team working late.
目的語が「〜された(受動)」VppShe had the report reviewed.

④ SVOC をよく作る動詞

動詞
keepkeep O Ving / Vpp
findfind O Ving / Vpp
leaveleave O Ving / Vpp
noticenotice O Ving
getget O Vpp(O を〜させる)

⑤ with + O + 分詞(付帯状況)

with + O + Ving / Vpp は「O が〜したまま / O が〜された状態で」という付帯状況を表します。

関係使う分詞
O が「〜している(能動)」Vingwith the engine running
O が「〜された(受動)」Vppwith the door locked

やり方

ステップ内容
1本編①〜⑤を通して読む
2SVC・SVOC の補語で「主語 / 目的語との能動・受動の関係」を確認する習慣をつける
3確認問題を解く(解説も必ず読む)
4間違えた問題だけもう一度解く

確認問題(10問)

Section A:基本確認(5問)

Q1. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q2. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q3. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q4. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q5. 空所に入る適切な語を選んでください。

Section B:TOEIC Part5形式(5問)

Q6. The new staff member seemed _____ by the complexity of the quarterly report.
(その新入社員は四半期報告書の複雑さに圧倒されているように見えました。)

Q7. The manager left the office with the budget review still _____.
(マネージャーは予算レビューがまだ未完了のまま退社しました。)

Q8. The inspectors noticed the safety equipment _____ in an area that was not designated for storage.
(検査官は安全装備が保管場所として指定されていないエリアに保管されているのに気づきました。)

Q9. The committee kept the budget allocation process _____ until all proposals were reviewed.
(委員会は全ての提案書が確認されるまで予算配分プロセスを保留状態に保ちました。)

Q10. The team found the new workflow system _____ significantly after the software update.
(チームはソフトウェアの更新後に新しいワークフローシステムが大幅に改善されているのに気づきました。)

解答・解説

Section A

Q1. 正解:(A) satisfied

「client(クライアント)」は補語で説明される主語です。「クライアントが満足させられた(= 満足している)」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)satisfied が正解です(appeared + Vpp = SVC)。

  • (B) satisfying → Ving(能動)。「クライアントが満足させている」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) satisfies → 3単現のs 付き動詞。補語の位置には分詞(または形容詞)が必要です
  • (D) satisfy → 動詞の原形。補語の位置には分詞(または形容詞)が必要です

Q2. 正解:(D) locked

「server room(サーバー室)」は補語で説明される目的語です(keep O + 補語 = SVOC)。「サーバー室が施錠された」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)locked が正解です。

  • (A) lock → 動詞の原形。補語の位置には分詞が必要です
  • (B) locking → Ving(能動)。「サーバー室が施錠している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) locks → 3単現のs 付き動詞。補語の位置には分詞が必要です

Q3. 正解:(C) cooperating

「new team members(チームメンバー)」は補語で説明される目的語です(found O + 補語 = SVOC)。「チームメンバーが協力している」→ 能動の関係 → Ving(現在分詞)cooperating が正解です。

  • (A) cooperated → Vpp(受動)または過去形。「チームメンバーが協力させられた」という受動の意味になり文脈に合いません
  • (B) cooperates → 3単現のs 付き動詞。補語の位置には分詞が必要です
  • (D) cooperate → 動詞の原形。補語の位置には分詞が必要です

Q4. 正解:(B) unresolved

「issue(問題)」は補語で説明される主語です(remained + 補語 = SVC)。「問題が解決されていない」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)unresolved が正解です(un- = 〜されていない という否定の接頭辞)。

  • (A) resolving → Ving(能動)。「問題が解決している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) resolve → 動詞の原形。補語の位置には分詞(または形容詞)が必要です
  • (D) resolves → 3単現のs 付き動詞。補語の位置には分詞(または形容詞)が必要です

Q5. 正解:(D) damaged

「items(アイテム)」は with の後ろの目的語(O)です(with + O + 分詞 = 付帯状況)。「アイテムが破損された」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)damaged が正解です。

  • (A) damage → 動詞の原形。with + O の後ろには分詞が必要です
  • (B) damaging → Ving(能動)。「アイテムが破損している(破損させている)」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) damages → 3単現のs 付き動詞。with + O の後ろには分詞が必要です

Section B

Q6. 正解:(C) overwhelmed

手順① 空所の前後を確認します:「seemed _____ by」→ seem + 補語(= SVC) の形です。補語の位置に来る分詞が必要です。

手順② 「新入社員が(複雑さに)圧倒された」→ 受動の関係 → Vpp(C) overwhelmed が正解です(by が後ろに続いているのも受動の証拠)。

  • (A) overwhelming → Ving(能動)。「新入社員が圧倒している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (B) overwhelms → 3単現のs 付き動詞。補語の位置には分詞が必要です
  • (D) overwhelm → 動詞の原形。補語の位置には分詞が必要です

文法カテゴリ:分詞問題(SVC の補語・Vpp・受動)

Q7. 正解:(B) incomplete

手順① 空所の前後を確認します:「with the budget review still _____」→ with + O + 補語(付帯状況)の形です。「budget review(予算レビュー)」の状態を説明する語が必要です。

手順② 「予算レビューが未完了のままで」→ 状態を表す語 → (B) incomplete(形容詞「未完了の」)が正解です。

  • (A) completing → Ving(能動)。「予算レビューが完了させている」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) incompletely → 副詞。with + O の後ろに副詞は置けません(形容詞または分詞が必要)
  • (D) completion → 名詞。with + O の後ろに名詞を重ねる形は使いません(with + O + 分詞/形容詞の形が必要)

文法カテゴリ:分詞問題(with + O + 形容詞・付帯状況)

Q8. 正解:(C) stored

手順① 空所の前後を確認します:「noticed the safety equipment _____」→ notice + O + 補語(= SVOC) の形です。「safety equipment(安全装備)」の状態を説明する分詞が必要です。

手順② 「安全装備が(指定外の場所に)保管された」→ 受動の関係 → Vpp(C) stored が正解です。

  • (A) store → 動詞の原形。SVOC の補語の位置には分詞が必要です
  • (B) stores → 3単現のs 付き動詞。SVOC の補語の位置には分詞が必要です
  • (D) storing → Ving(能動)。「安全装備が保管している」という能動の意味になり文脈に合いません

文法カテゴリ:分詞問題(SVOC の補語・Vpp・受動)

Q9. 正解:(A) suspended

手順① 空所の前後を確認します:「kept the budget allocation process _____」→ keep + O + 補語(= SVOC) の形です。「budget allocation process(予算配分プロセス)」の状態を説明する分詞が必要です。

手順② 「予算配分プロセスが保留にされた(= 保留状態に保たれた)」→ 受動の関係 → Vpp(A) suspended が正解です。

  • (B) suspend → 動詞の原形。SVOC の補語の位置には分詞が必要です
  • (C) suspending → Ving(能動)。「プロセスが保留している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (D) suspends → 3単現のs 付き動詞。SVOC の補語の位置には分詞が必要です

文法カテゴリ:分詞問題(SVOC の補語・Vpp・受動)

Q10. 正解:(A) improved

手順① 空所の前後を確認します:「found the new workflow system _____」→ find + O + 補語(= SVOC) の形です。「workflow system(ワークフローシステム)」の状態を説明する分詞が必要です。

手順② 「ワークフローシステムが(大幅に)改善された」→ 受動の関係 → Vpp(A) improved が正解です。

  • (B) improving → Ving(能動)。文脈は「ソフトウェア更新後にシステムが改善された(= 改善された結果の状態)」という受動の意味なので、Vpp(improved)が適切です
  • (C) improves → 3単現のs 付き動詞。SVOC の補語の位置には分詞が必要です
  • (D) improve → 動詞の原形。SVOC の補語の位置には分詞が必要です

文法カテゴリ:分詞問題(SVOC の補語・Vpp・受動)

正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2

※ 正解一覧:Q1:A / Q2:D / Q3:C / Q4:B / Q5:D / Q6:C / Q7:B / Q8:C / Q9:A / Q10:A
※ 分布:A×3(Q1,Q9,Q10)/ B×2(Q4,Q7)/ C×3(Q3,Q6,Q8)/ D×2(Q2,Q5)