なぜやるか

TOEICのPart5では「名詞の前後に置く語の形(Ving か Vpp か)を選ぶ問題」が頻出です。

例えば「the _____ employee of the year」という空所には、「award-winning」や「recently promoted」のような分詞が入ることがあります。

また「Documents _____ for the meeting should be submitted in advance.」では、空所に required(Vpp)が入ります。「書類が要求される(受動)」という意味なので、Vpp(過去分詞)が名詞を後ろから修飾する形です。

このLesson 16を終えると、Ving(現在分詞)と Vpp(過去分詞)の使い分けと、名詞を前から修飾する場合・後ろから修飾する場合のルールが正確にわかるようになります。

本編

① 分詞とは

分詞は動詞に由来する形容詞のような働きをする語で、名詞を修飾します。

種類意味ニュアンス
現在分詞(Ving)動詞 + ing〜している / 〜する能動・進行
過去分詞(Vpp)動詞の過去分詞形〜された / 〜している受動・完了

② 前置修飾(名詞の前に置く)

分詞が1語のとき、名詞のに置きます。

Ving + 名詞increasing costs(増加するコスト)
Vpp + 名詞approved budget(承認された予算)

③ 後置修飾(名詞の後ろに置く)

分詞が語句を伴って2語以上になるとき、名詞の後ろに置きます。

名詞 + Ving + 語句employees working on the project
名詞 + Vpp + 語句documents required for the meeting

④ Ving(能動)か Vpp(受動)かの見分け方

分詞の形(Ving か Vpp か)は、名詞との関係で決まります。

関係使う分詞
名詞が「〜している(能動)」Vinga growing business(成長している企業)
名詞が「〜された(受動)」Vppa signed contract(署名された契約書)

⑤ Part5頻出の分詞表現

表現意味
remaining issues残っている問題(能動)
attached files添付されたファイル(受動)
requested items要求された品目(受動)
following instructions以下の指示(能動)
revised proposal修正された提案書(受動)
outstanding performance優れた業績(能動)

やり方

ステップ内容
1本編①〜⑤を通して読む
2「名詞が〜するのか(Ving)、〜されるのか(Vpp)」の判断方法を確認する
3確認問題を解く(解説も必ず読む)
4間違えた問題だけもう一度解く

確認問題(10問)

Section A:基本確認(5問)

Q1. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q2. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q3. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q4. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q5. 空所に入る適切な語を選んでください。

Section B:TOEIC Part5形式(5問)

Q6. All employees _____ on the new system must complete a two-hour training session first.
(新しいシステムで作業するすべての従業員は、まず2時間の研修セッションを修了しなければなりません。)

Q7. The _____ costs of maintaining the equipment have been included in the annual budget.
(設備の維持にかかる増加するコストは年次予算に含まれています。)

Q8. The contract _____ by both parties last Tuesday will take effect from the first of next month.
(先週火曜日に双方によって署名された契約は来月1日から有効になります。)

Q9. The instructions _____ in the manual should be followed carefully to avoid damage.
(損傷を避けるためにマニュアルに記載されている指示を注意深く守る必要があります。)

Q10. The company has hired a team of _____ engineers to handle the new infrastructure project.
(その会社は新しいインフラプロジェクトを担当するために経験豊富なエンジニアのチームを雇いました。)

解答・解説

Section A

Q1. 正解:(A) received

「applications(応募書類)」は「受領された」(受動)という関係です → Vpp(過去分詞)received が正解です。

  • (B) receiving → Ving の形(能動)。「応募書類が受け取る」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) receive → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) receives → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する形としては使えません

Q2. 正解:(B) using

「customers(顧客)」は「(オンラインストアを)使っている」(能動・進行)という関係です → Ving(現在分詞)using が正解です(後ろに「our online store」という語句を伴って名詞を後置修飾)。

  • (A) uses → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (C) use → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) used → 過去形または過去分詞(受動)。「顧客が使われる」という意味になり文脈に合いません

Q3. 正解:(C) revised

「proposal(提案書)」は「改訂された」(受動)という関係です → Vpp(過去分詞)revised が正解です。

  • (A) revising → Ving の形(能動)。「提案書が改訂している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (B) revise → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) revises → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する形としては使えません

Q4. 正解:(D) attached

「documents(書類)」は「添付された」(受動)という関係です → Vpp(過去分詞)attached が正解です。

  • (A) attaching → Ving の形(能動)。「書類が添付している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (B) attaches → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (C) attach → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません

Q5. 正解:(C) working

「consultant(コンサルタント)」は「(プロジェクトに)取り組んでいる」(能動・進行)という関係です → Ving(現在分詞)working が正解です(後ろに「on the restructuring project」という語句を伴って名詞を後置修飾)。

  • (A) works → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (B) worked → 過去形(能動)または過去分詞(受動)。「コンサルタントが取り組んだ / 取り組まれた」という形は文脈に合いません
  • (D) work → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません

Section B

Q6. 正解:(D) working

手順① 空所の前後を確認します:「employees _____ on the new system」→ 「employees(従業員)」を修飾する分詞が必要です。

手順② 「従業員が(新しいシステムで)作業している」→ 能動の関係 → Ving(現在分詞)(D) working が正解です。

  • (A) worked → 過去形(能動)または過去分詞(受動)。「従業員が作業した / 作業された」という形は文脈に合いません
  • (B) works → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (C) work → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません

文法カテゴリ:分詞問題(現在分詞 Ving・能動)

Q7. 正解:(C) increasing

手順① 空所の前後を確認します:「_____ costs」→ 「costs(コスト)」を前から修飾する分詞が必要です。

手順② 「コストが増加している」→ 能動の関係 → Ving(現在分詞)(C) increasing が正解です。

  • (A) increases → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (B) increase → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) increased → Vpp(過去分詞・受動)。「コストが増加させられた」という受動の意味になり文脈に合いません

文法カテゴリ:分詞問題(現在分詞 Ving・前置修飾)

Q8. 正解:(B) signed

手順① 空所の前後を確認します:「contract _____ by both parties last Tuesday」→ 「contract(契約)」を修飾する分詞が必要です。

手順② 「契約が(双方によって)署名された」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)(B) signed が正解です。

  • (A) signing → Ving(現在分詞・能動)。「契約が署名している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) signs → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) sign → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません

文法カテゴリ:分詞問題(過去分詞 Vpp・受動)

Q9. 正解:(A) outlined

手順① 空所の前後を確認します:「instructions _____ in the manual」→ 「instructions(指示)」を修飾する分詞が必要です。

手順② 「指示がマニュアルに(記載されている = 概説された)」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)(A) outlined が正解です。

  • (B) outlining → Ving(現在分詞・能動)。「指示がマニュアルを概説している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) outlines → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (D) outline → 動詞の原形。名詞を修飾する分詞の形としては使えません

文法カテゴリ:分詞問題(過去分詞 Vpp・後置修飾)

Q10. 正解:(A) experienced

手順① 空所の前後を確認します:「_____ engineers」→ 「engineers(エンジニア)」を前から修飾する分詞が必要です。

手順② 「経験のある(= 経験を積まれた)エンジニア」→ 受動・状態の関係 → Vpp(過去分詞)(A) experienced が正解です。

  • (B) experiences → 3単現のs 付き動詞。名詞を修飾する分詞の形としては使えません
  • (C) experiencing → Ving(現在分詞・能動)。「経験しているエンジニア」という意味になり、「経験豊富な」という文脈には合いません
  • (D) experience → 名詞(経験)または動詞の原形。「experience engineers」では「経験 エンジニア」となり、修飾の関係が成立しません

文法カテゴリ:分詞問題(過去分詞 Vpp・前置修飾)

正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2

※ 正解一覧:Q1:A / Q2:B / Q3:C / Q4:D / Q5:C / Q6:D / Q7:C / Q8:B / Q9:A / Q10:A
※ 分布:A×3(Q1,Q9,Q10)/ B×2(Q2,Q8)/ C×3(Q3,Q5,Q7)/ D×2(Q4,Q6)