なぜやるか

TOEICのPart2(応答問題)では「Please submit the form by Friday.」「Let’s reschedule the meeting.」のような命令文・提案文が選択肢に頻出します。命令文に対する応答を正確に選ぶには、命令文の形を即座に認識できることが必要です。

また、Part5(短文穴埋め)では「_____ inform the team before leaving.」のように、空所に入る動詞の形(原形か否か)を問う問題として命令文が出題されます。

感嘆文(What〜! / How〜!)は直接の出題は少ないですが、WhatHow の使い分けはPart5の品詞問題と重なる知識です。

このLesson 11を終えると、命令文・提案文(Let’s)・否定命令文の形を正確に作れるようになり、感嘆文の WhatHow の使い分けができるようになります。

本編

① 命令文の形

命令文は主語(You)を省略し、動詞の原形で始める文です。

種類
肯定の命令文動詞の原形 + …Submit the report by Friday.
否定の命令文Don’t + 動詞の原形 + …Don’t share your password.
丁寧な命令文Please + 動詞の原形 + …Please sign the document here.

② Please の使い方

Please は命令文の前か後ろに置くことができます。どちらに置いても意味は同じです。

位置
文頭Please contact us if you have any questions.
文末Contact us if you have any questions, please.

③ Let’s(〜しましょう)

Let’s + 動詞の原形は「〜しましょう」という提案を表します。

種類意味
肯定Let’s + 動詞の原形〜しましょう
否定Let’s not + 動詞の原形〜するのはやめましょう

④ 感嘆文(What〜! / How〜!)

感嘆文は強い感情(驚き・称賛など)を表します。WhatHow の使い分けが重要です。

疑問詞意味
WhatWhat + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + S + V!なんて〜な〜だろうWhat a great presentation that was!
HowHow + 形容詞/副詞 + S + V!なんて〜だろうHow quickly the system processed the data!

やり方

ステップ内容
1本編①〜④を通して読む
2Let’s の後ろは動詞の原形・What と How の違いを声に出して確認する
3確認問題を解く(解説も必ず読む)
4間違えた問題だけもう一度解く

確認問題(10問)

Section A:基本確認(5問)

Q1. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q2. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q3. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q4. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q5. 空所に入る適切な語を選んでください。

Section B:TOEIC Part5形式(5問)

Q6. _____ the updated security code with anyone outside the department.
(部署外の誰とも更新されたセキュリティコードを共有しないでください。)

Q7. The discussion has gone on too long. _____ take a short break and resume in 10 minutes.
(議論が長引きすぎています。少し休憩して10分後に再開しましょう。)

Q8. _____ the feedback survey and return it to the HR department by the end of the week.
(アンケートに記入し、週末までに人事部に返送してください。)

Q9. “_____ efficiently the new software manages multiple tasks at the same time!”
(新しいソフトウェアがいくつものタスクを同時にこなすのはなんて効率的なんだろう!)

Q10. _____ open the server room without prior authorization.
(事前の許可なくサーバー室を開けないでください。)

解答・解説

Section A

Q1. 正解:(D) Send

命令文は動詞の原形で始めます。主語(You)は省略されています。

  • (A) Sends → 3単現のs がついており、動詞の原形ではありません
  • (B) Sent → 過去形の能動態。命令文には動詞の原形が必要です
  • (C) Sending → Ving の形(動詞の -ing 形)。be 動詞なしでは文の動詞にはなれません

Q2. 正解:(A) Don’t

否定の命令文はDon’t + 動詞の原形の形です。

  • (B) Not → Not だけでは否定命令文を作れません。Don’t または Do not が必要です
  • (C) No → No は名詞・形容詞として使いますが、動詞の前に置いて命令文を否定する使い方はできません
  • (D) Doesn’t → 主語(She / He / It)が省略された文の3単現否定。命令文には Don’t が必要です

Q3. 正解:(C) Let’s

提案を表すLet’s + 動詞の原形の形が正解です。

  • (A) Let us to → Let’s(Let us)の後ろに to は不要です
  • (B) Let’s to → Let’s の後ろに to は不要です
  • (D) Let us will → Let us の後ろに will は置けません。Let us の後ろは動詞の原形です

Q4. 正解:(B) Submit

丁寧な命令文は Please + 動詞の原形 または 動詞の原形(+ please) の形です。ここでは空所に入る動詞の原形 Submit が正解です。

  • (A) Submitting → Ving の形(動詞の -ing 形)。be 動詞なしでは命令文の動詞になれません
  • (C) Submitted → 過去形または過去分詞。命令文には動詞の原形が必要です
  • (D) To submit → to + 動詞の原形(To submit)の形です。命令文の動詞の位置には原形(submit)のみが来ます

Q5. 正解:(C) What

感嘆文で名詞(presentation)のカタマリが続いています → What + (a) + 形容詞 + 名詞 の形です。

  • (A) How → How の後ろは形容詞か副詞です。名詞(presentation)を直接続けることはできません
  • (B) Such → Such は形容詞として使いますが、感嘆文の文頭には使いません。Such a great presentation! という形はありますが、標準的な感嘆文の形(What / How を文頭に置く形)ではありません
  • (D) So → So の後ろは形容詞か副詞です。名詞を直接続けることはできません

Section B

Q6. 正解:(A) Do not share

手順① 文の意味を確認します:「共有しないでください」→ 否定の命令文が必要です。

手順② 否定の命令文 = Don’t(Do not)+ 動詞の原形(A) Do not share が正解です。

  • (B) Not sharing → Not だけでは否定命令文を作れません。Ving の形(sharing)が続いており、文の動詞として機能しません
  • (C) No share → No は名詞・形容詞として使いますが、動詞(share)の前に置いて命令文を否定することはできません
  • (D) Without sharing → 前置詞 without + Ving の形(sharing)。文の動詞にはなれません

文法カテゴリ:命令文問題(否定命令文)

Q7. 正解:(D) Let’s

手順① 文の意味を確認します:「休憩を取りましょう」→ 提案を表す表現が必要です。

手順② 提案 = Let’s + 動詞の原形(D) Let’s が正解です。

  • (A) We should to → should の後ろに to は不要です(should + 動詞の原形)
  • (B) Let us to → Let us(Let’s)の後ろに to は不要です
  • (C) Let’s to → Let’s の後ろに to は不要です。Let’s + 動詞の原形が正しい形です

文法カテゴリ:命令文問題(Let’s・提案)

Q8. 正解:(C) Complete

手順① 文の意味を確認します:「記入してください」→ 命令文が必要です。

手順② 命令文 = 動詞の原形で始める(C) Complete が正解です。「Complete the feedback survey and return it to…」という命令文になります。

  • (A) Completing → Ving の形(動詞の -ing 形)。be 動詞なしでは命令文の動詞になれません
  • (B) To complete → to + 動詞の原形(To complete)の形です。命令文の動詞の位置には原形(complete)のみが来ます
  • (D) Completed → 過去形または過去分詞。命令文には動詞の原形が必要です

文法カテゴリ:命令文問題(動詞の原形)

Q9. 正解:(B) How

手順① 文の意味を確認します:空所の後ろに efficiently(副詞)が来ています → How + 副詞の形が必要です。

手順② 副詞(efficiently)が続く感嘆文 = How(B) How が正解です。

  • (A) What → What の後ろは名詞のカタマリです。副詞(efficiently)を直接置くことはできません
  • (C) Such → Such は形容詞として使いますが、副詞(efficiently)の前に置く感嘆文の形はありません
  • (D) So → So の後ろは形容詞か副詞を置くことができますが、感嘆文の文頭(What / How)としては使いません

文法カテゴリ:感嘆文問題(How + 副詞)

Q10. 正解:(A) Please do not

手順① 文の意味を確認します:「開けないでください」→ 丁寧な否定の命令文が必要です。

手順② 丁寧な否定命令文 = Please do not + 動詞の原形(または Do not + 動詞の原形 + , please)。(A) Please do not が正解です。

  • (B) Not → Not だけでは否定命令文を作れません
  • (C) No → No は名詞・形容詞として使いますが、動詞の前に置いて命令文を否定することはできません
  • (D) Without → 前置詞 without + Ving の形。文の動詞として機能しません

文法カテゴリ:命令文問題(丁寧な否定命令文)

正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2