なぜやるか

テンが100人以上指導してきてわかったことがあります。

スコアが伸びない人の多くは、問題を「なんとなく」で解いています。感覚で選んで、合ってたらラッキー、外れたら「難しかった」で終わる。これでは何周やってもスコアは伸びません。

TOEICのPart5(短文穴埋め)は、毎回30問中10問前後が品詞問題です。品詞がわかれば「空所の前後を見て、ここには名詞が必要だ」と論理的に、根拠を持って解けるようになります。品詞を知らないと、意味で当てるしかなくなります。それでは4択を1択に絞れません。

しかも品詞は、この文法講座・全26レッスン全ての土台になる知識です。Lesson 2以降の動詞・文型・時制、全てここから始まります。

このLesson 1を終えると、「この空所には名詞が入る」「ここは形容詞だ」と根拠を持って答えを選べるようになります。なんとなくで解いていた頃とは、問題の見え方が変わるはずです。

「4つの品詞」を今日、完璧に押さえましょう。

本編

① 4つの品詞

英語の単語は、働きによって大きく4種類に分けられます。

品詞定義TOEICビジネスでの例
名詞人・モノ・場所・事柄の名前manager(管理職)/ meeting(会議)/ decision(決定)
動詞主語の動きや状態を表すsubmit(提出する)/ increase(増加する)/ is
形容詞名詞を飾る(説明する)important(重要な)/ new(新しい)/ annual(年次の)
副詞名詞以外を飾るquickly(素早く)/ very(とても)/ already(すでに)

② 語尾で品詞を見分ける

品詞は単語の語尾(終わり方) でほぼ判断できます。これを覚えておくだけで、知らない単語でもPart5が解けるようになります。

語尾のパターン品詞
-tion / -sion名詞production(生産)/ decision(決定)
-ment / -ance / -ness名詞agreement(合意)/ performance(業績)/ awareness(認識)
-ate / -ize / -ify動詞motivate(動機付ける)/ organize(整理する)/ simplify(簡略化する)
-ful / -ous / -ive / -al / -able形容詞useful(役立つ)/ various(様々な)/ effective(効果的な)/ annual(年次の)/ reliable(信頼できる)
-ly副詞(※例外あり)quickly(素早く)/ carefully(注意深く)

③ 文の中での位置

品詞ごとに「文の中に置ける場所」が決まっています。Part5は「この空所にどの品詞が入るか」を問う問題なので、この位置ルールが直接使えます。

品詞置ける場所
名詞主語・目的語・補語。冠詞(a / the)や所有格(his / its)の後ろ
動詞主語の直後(述語の位置)
形容詞名詞の直前、またはbe動詞の後ろ
副詞動詞の前後、文頭・文末など比較的自由

例文で確認(オリジナル)

単語品詞根拠
marketing形容詞(的)名詞 team の直前に置いて修飾しています
team名詞文の主語(S)の位置にあります
submitted動詞主語 team の直後(述語の位置)にあります
detailed形容詞名詞 report の直前に置いて修飾しています
report名詞目的語(O)の位置にあります
quickly副詞動詞 submitted を修飾しています

④ 名詞の単数・複数

名詞には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」があります。TOEICのPart5では、数えられない名詞に a/an をつける問題がひっかけとして出ます。

数えられる名詞(形が変わると別の名前になる)
– 単数:a / an をつけます → a report(報告書)/ an invoice(請求書)
– 複数:語尾に -s / -es をつけます → reports / invoices

数えられない名詞(形が変わっても同じ名前)
– a / an はつけません。複数形にもしません
– TOEICでよく出る例:information / advice / equipment / feedback / knowledge / research

⑤ その他の品詞(今は「こんなものがある」でOKです)

品詞役割
代名詞名詞の代わりに使うI, we, it, them
冠詞名詞の前に置くa, an, the
前置詞名詞の前に置いて意味を加えるin, on, at, for, by
助動詞動詞に意味を加えるcan, must, should
接続詞文と文・語と語をつなぐand, but, because

これらはLesson 4以降で順番に学んでいきます。今は「4つの品詞以外にもこういうものがある」と知っておくだけで大丈夫です。

やり方

ステップ内容
1本編①〜⑤を通して読む
2語尾パターン表(②)を閉じて、5種類の語尾を自分で言えるか確認する
3確認問題を解く(解説も必ず読む)
4間違えた問題だけもう一度解く

確認問題(10問)

Section A:基本確認(5問)

Q1. 次の4つの単語のうち「名詞」はどれですか。

Q2. 次の文の下線部 “approved” の品詞を選んでください。

Q3. 次のうち「数えられない名詞」はどれですか。

Q4. 次の文の下線部 “increased” の品詞を選んでください。

Q5. 次の文の下線部 “efficient” の品詞を選んでください。

Section B:TOEIC Part5形式(5問)

Q6. The _ of the new office rules will be confirmed at Friday’s meeting.
(新しいオフィスルールの
___は金曜日の会議で確認されます。)

Q7. The sales team had a very _ meeting with the new client.
(営業チームは新しいクライアントと非常に
___な会議を行いました。)

Q8. Please submit the expense report _ to avoid any delays in reimbursement.
(払い戻しの遅延を避けるため、経費報告書を
___提出してください。)

Q9. The manager’s _ was to postpone the launch until next quarter.
(マネージャーの
___は、ローンチを来四半期まで延期することでした。)

Q10. All staff must attend the _ safety workshop scheduled for next Tuesday.
(全スタッフは来週火曜日に予定されている
___安全研修に参加しなければなりません。)

解答・解説

Section A

Q1. 正解:(C) proposal

文の中で「提案」という意味を持つ名詞です。残りの品詞を確認しましょう。
– carefully → 語尾 -ly副詞
– organize → 語尾 -ize動詞
– efficient → 語尾 -ent形容詞
– proposal → 「提案という事柄の名前」→ 名詞

Q2. 正解:(A) 動詞

“The department head approved …” → approved は主語 “The department head” の直後にあります。この位置(主語の直後)は述語動詞の位置です。approve(承認する)の過去形 → 動詞です。

Q3. 正解:(D) feedback

feedback(フィードバック)は目に見えない抽象的な概念 → 数えられない名詞です。× a feedback / × feedbacks は誤りです。
– contract(契約書)→ 紙として数えられる → 数えられる名詞
– employee(従業員)→ 人を数えられる → 数えられる名詞
– branch(支店)→ 場所として数えられる → 数えられる名詞

Q4. 正解:(B) 動詞

“Sales increased significantly last quarter.” → increased は主語 Sales の直後(述語の位置)にあります。この位置 → 動詞です。increase(増加する)の過去形 increased です。

  • significantly(副詞)が increased を修飾しています。「どのくらい増加したか」を説明する語です。

Q5. 正解:(A) 形容詞

“an efficient system” → efficient は直後の名詞 system を修飾しています。名詞を修飾する品詞 → 形容詞です。語尾 -ent も形容詞の語尾パターンの一つです。

Section B

Q6. 正解:(B) announcement

手順① 空所の位置を確認します:”The _____ of the new office rules” → “The” と “of” にはさまれています → 名詞が必要です。

手順② 選択肢の品詞を語尾で判定します:
– (A) announce → 語尾なし → 動詞
(B) announcement → 語尾 -ment名詞
– (C) announced → 語尾 -ed動詞の過去形/過去分詞
– (D) announcing → 語尾 -ing動詞の現在分詞

文法カテゴリ:品詞問題(名詞)

Q7. 正解:(D) productive

手順① 空所の位置を確認します:”a very _____ meeting” → “a very” の後ろ、名詞 meeting の直前です → 形容詞が必要です(very は副詞で、形容詞を修飾します)。

手順② 選択肢の品詞を語尾で判定します:
– (A) produce → 語尾なし → 動詞
– (B) production → 語尾 -tion名詞
– (C) productively → 語尾 -ly副詞
(D) productive → 語尾 -ive形容詞

文法カテゴリ:品詞問題(形容詞)

Q8. 正解:(C) promptly

手順① 空所の位置を確認します:”submit the expense report _____” → 動詞と目的語の後ろです → 副詞が必要です(動詞を修飾します)。

手順② 選択肢の品詞を語尾で判定します:
– (A) prompt → 語尾なし → 形容詞または動詞
– (B) promptness → 語尾 -ness名詞
(C) promptly → 語尾 -ly副詞
– (D) prompted → 語尾 -ed動詞の過去形/過去分詞

文法カテゴリ:品詞問題(副詞)

Q9. 正解:(A) decision

手順① 空所の位置を確認します:”The manager’s _____” → 所有格(manager’s)の後ろです → 名詞が必要です(「誰かの〇〇」の〇〇は必ず名詞)。

手順② 選択肢の品詞を語尾で判定します:
(A) decision → 語尾 -sion名詞
– (B) decide → 語尾なし → 動詞
– (C) decisive → 語尾 -ive形容詞
– (D) decisively → 語尾 -ly副詞

文法カテゴリ:品詞問題(名詞)

Q10. 正解:(C) required

手順① 空所の位置を確認します:”the _____ safety workshop” → the と名詞 safety workshop の間です → 形容詞が必要です(名詞を前から修飾します)。

手順② 選択肢の品詞を語尾で判定します:
– (A) require → 語尾なし → 動詞
– (B) requirement → 語尾 -ment名詞
(C) required → 語尾 -ed(過去分詞が形容詞的に使われます)→ 「義務付けられた」という意味の形容詞的用法 ✓ ※過去分詞が形容詞になる仕組みはLesson 16で詳しく学びます。今は「-ed が形容詞になることもある」と覚えておけば大丈夫です。
– (D) requiring → 語尾 -ing(現在分詞)→ “requiring safety workshop” では意味が成立しません

文法カテゴリ:品詞問題(形容詞)

正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2