なぜやるか

TOEICのPart5・Part6では、分詞構文の発展パターンが出題されます。特に接続詞が付いた分詞構文(when / while / if / once などを残したまま使う形)は、ビジネス文書に頻出です。

例えば「Once confirmed, the order will be shipped within 3 business days.」のような文で、空所に confirmed(Vpp)を入れる問題が出ます。

また、TOEICの問題文や解説には「Considering the current situation, …」「Generally speaking, …」のような慣用的な分詞構文も多く登場します。

このLesson 19を終えると、受動の分詞構文(Being Vpp)接続詞付き分詞構文慣用的な分詞構文が正確に読み取れるようになります。

本編

① 受動の分詞構文(Being Vpp)

受動の分詞構文は Being + Vpp の形で始まりますが、Being は省略されることが多いです。

Being + Vpp(省略なし)Being reviewed by the board, the proposal was delayed.
Vpp のみ(Being 省略)Reviewed by the board, the proposal was delayed.

② 接続詞 + 分詞構文

接続詞(when / while / if / once / unless / although など)を残したまま分詞構文を作ることができます。意味をより明確にするために使います。

意味
When + VingWhen traveling abroad, keep your passport safe.〜するとき
While + VingWhile reviewing the report, she found an error.〜しながら
If + VppIf approved, the budget will be released immediately.もし〜されれば
Once + VppOnce completed, the form should be submitted.〜が完了したら
Unless + VppUnless informed otherwise, please proceed as planned.別に知らされない限り
Although + VingAlthough working overtime, she maintained her output.〜だけれども

③ 独立分詞構文(主語が異なる場合)

通常の分詞構文は主文と主語が同じですが、主語が異なる場合は分詞の前に主語を置きます。これを独立分詞構文と呼びます。

④ 慣用的な分詞構文(TOEIC頻出)

主語が一般的な「人々」や「私たち」のときは、分詞構文の主語を省略した表現が慣用句として定着しています。

表現意味
Generally speaking一般的に言えば
Strictly speaking厳密に言えば
Considering〜を考慮すると
Judging from〜から判断すると
Given〜を考えると / 〜を踏まえると
Compared with / to〜と比較すると
Speaking of〜といえば

やり方

ステップ内容
1本編①〜④を通して読む
2接続詞 + 分詞構文のパターンと、慣用的な分詞構文リスト(④)を確認する
3確認問題を解く(解説も必ず読む)
4間違えた問題だけもう一度解く

確認問題(10問)

Section A:基本確認(5問)

Q1. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q2. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q3. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q4. 空所に入る適切な語を選んでください。

Q5. 空所に入る適切な語を選んでください。

Section B:TOEIC Part5形式(5問)

Q6. _____ with the current economic conditions, last year’s results were quite strong.
(現在の経済状況と比較すると、昨年の業績はかなり良好でした。)

Q7. Once _____, the signed agreement will be sent to all relevant departments for implementation.
(署名された合意書が確定されたら、実施のために全ての関連部門に送付されます。)

Q8. _____ speaking, the project has met all of its major milestones on schedule.
(厳密に言えば、プロジェクトは全ての主要なマイルストーンをスケジュール通りに達成しています。)

Q9. If _____ in advance, discounted tickets are available for all workshop participants.
(事前に購入された場合、全てのワークショップ参加者は割引チケットを利用できます。)

Q10. _____ all factors into account, the committee recommended proceeding with the original plan.
(全ての要素を考慮すると、委員会は元の計画を進めることを推薦しました。)

解答・解説

Section A

Q1. 正解:(C) Completed

文頭に受動の分詞構文が来ています。「最終報告書が完成された」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)(Being は省略)→ Completed が正解です。

  • (A) Completing → Ving(能動)。「報告書が完成している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (B) Completes → 3単現のs 付き動詞。分詞構文の形としては使えません
  • (D) Complete → 動詞の原形または形容詞。受動の分詞構文には Vpp が必要です

Q2. 正解:(A) Given

「〜を考えると / 踏まえると」という意味の慣用的な分詞構文 → Given が正解です。

  • (B) Give → 動詞の原形。慣用句 Given(〜を考えると)の形が正解です
  • (C) Gives → 3単現のs 付き動詞。慣用句の形としては使えません
  • (D) Giving → Ving(能動)。「〜を与えると」という意味になり、文脈の「考慮すると」という慣用句の意味にはなりません

Q3. 正解:(D) issued

「Once _____ + 分詞構文」の形です。「会員カードが発行される」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)issued が正解です(Once issued = 一度発行されれば)。

  • (A) issues → 3単現のs 付き動詞。Once + 分詞構文の形としては使えません
  • (B) issue → 動詞の原形。Once の後ろに受動の分詞(Vpp)が来ます
  • (C) issuing → Ving(能動)。「会員カードが発行している」という能動の意味になり文脈に合いません

Q4. 正解:(A) Judging

「〜から判断すると」という意味の慣用的な分詞構文 → Judging from が正解です。

  • (B) Judged → Vpp(受動)。慣用句は Judging from(〜から判断すると)の形です
  • (C) Judges → 3単現のs 付き動詞。慣用句の形としては使えません
  • (D) Judge → 動詞の原形。慣用句 Judging from の形が正解です

Q5. 正解:(A) reviewing

「While _____ + 分詞構文」の形です。「(会計士が)予算報告書を確認している」→ 能動の関係 → Ving(現在分詞)reviewing が正解です(While reviewing = 確認しているとき)。

  • (B) reviewed → Vpp(受動)。「会計士が確認された」という受動の意味になり文脈に合いません
  • (C) reviews → 3単現のs 付き動詞。While + Ving の形が必要です
  • (D) review → 動詞の原形。While + Ving の形が必要です

Section B

Q6. 正解:(C) Compared

手順① 文の構造を確認します:「_____ with the current economic conditions」→ 文頭に分詞構文が来ています。

手順② 「〜と比較すると」= Compared with / to(慣用的な分詞構文)→ (C) Compared が正解です。

  • (A) Compare → 動詞の原形。慣用句 Compared with の形が正解です
  • (B) Comparing → Ving(能動)。「〜と比較しながら」という意味もありますが、慣用表現は Compared with(〜と比較すると)の形が一般的です
  • (D) Compares → 3単現のs 付き動詞。分詞構文の形としては使えません

文法カテゴリ:分詞構文問題(慣用表現 Compared with)

Q7. 正解:(D) finalized

手順① 空所の前後を確認します:「Once _____, the signed agreement will be sent」→ Once + 分詞構文の形です。

手順② 「合意書が確定される」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)(D) finalized が正解です(Once finalized = 確定されたら)。

  • (A) finalizes → 3単現のs 付き動詞。Once + Vpp の形が必要です
  • (B) finalizing → Ving(能動)。「合意書が確定している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) finalize → 動詞の原形。Once の後ろには Vpp(過去分詞)が来ます

文法カテゴリ:分詞構文問題(接続詞 Once + Vpp・受動)

Q8. 正解:(B) Strictly

手順① 空所の前後を確認します:「_____ speaking, the project has met」→ 「speaking」という分詞の前に来る語が必要です。

手順② Strictly speaking(厳密に言えば)= 慣用的な分詞構文です。speaking(分詞)を修飾する副詞(B) Strictly が正解です。

  • (A) Strict → 形容詞。動詞(speaking)を修飾するには副詞(strictly)が必要です
  • (C) Strictness → 名詞。speaking を修飾する形としては使えません
  • (D) Stricter → 形容詞の変化形(-er がついた形)。speaking を修飾するには副詞が必要です

文法カテゴリ:分詞構文問題(慣用表現 Strictly speaking)

Q9. 正解:(B) purchased

手順① 空所の前後を確認します:「If _____ in advance, discounted tickets are available」→ If + 分詞構文の形です。

手順② 「チケットが(事前に)購入される」→ 受動の関係 → Vpp(過去分詞)(B) purchased が正解です(If purchased in advance = 事前に購入された場合)。

  • (A) purchasing → Ving(能動)。「チケットが購入している」という能動の意味になり文脈に合いません
  • (C) purchases → 3単現のs 付き動詞。If + Vpp の形が必要です
  • (D) purchase → 動詞の原形。If の後ろには Vpp(過去分詞)が来ます

文法カテゴリ:分詞構文問題(接続詞 If + Vpp・受動)

Q10. 正解:(C) Taking

手順① 文の構造を確認します:「_____ all factors into account, the committee recommended」→ 文頭に分詞構文が来ています。

手順② 「全ての要素を考慮に入れると」= Taking … into account(〜を考慮に入れると)→ 「委員会が考慮する」= 能動の関係 → Ving(現在分詞)(C) Taking が正解です。

  • (A) Taken → Vpp(受動)。「Taken into account = 考慮に入れられると」という受動の分詞構文も存在しますが、「all factors into account」という語句の並び(O + into account)は能動の take を前提としています
  • (B) Takes → 3単現のs 付き動詞。分詞構文の形としては使えません
  • (D) Take → 動詞の原形。分詞構文の形としては使えません

文法カテゴリ:分詞構文問題(慣用表現 Taking … into account)

正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2

※ 正解一覧:Q1:C / Q2:A / Q3:D / Q4:A / Q5:A / Q6:C / Q7:D / Q8:B / Q9:B / Q10:C
※ 分布:A×3(Q2,Q4,Q5)/ B×2(Q8,Q9)/ C×3(Q1,Q6,Q10)/ D×2(Q3,Q7)