なぜやるか
TOEICのPart2(応答問題)は全25問のうち約半分がWH疑問文です。文頭の疑問詞(What / Who / When / Where / Why / How)を聞き取れるかどうかが、このパートの得点を大きく左右します。
また「I don’t know where the meeting room is.」のような間接疑問文はPart5・Part6で頻出です。間接疑問文では語順が変わる(疑問詞 + S + V の語順になる)というルールを知っているだけで解ける問題があります。
このLesson 10を終えると、疑問詞の使い分けができ、間接疑問文の正しい語順を選べるようになります。
本編
① 疑問代名詞
「誰」「何」「どちら」を尋ねる疑問詞です。文の中でS・O・Cの役割を担います。
| 疑問詞 | 意味 | 使い方 |
|---|---|---|
| who | 誰が / 誰を | 人について尋ねる |
| what | 何が / 何を | 物・事について尋ねる |
| which | どちらが / どちらを | 選択肢がある場合に使う |
Who is responsible for the project?(誰がプロジェクトを担当していますか)
What did the manager decide?(マネージャーは何を決定しましたか)
Which proposal does the client prefer?(クライアントはどちらの提案書を好みますか)
② 疑問形容詞
名詞の前に置いて、その名詞について尋ねます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| what + 名詞 | どんな〜 / 何の〜 |
| which + 名詞 | どちらの〜 |
| whose + 名詞 | 誰の〜 |
What time does the meeting start?(会議は何時に始まりますか)
Which department handles overseas accounts?(どの部署が海外の口座を担当していますか)
Whose report was submitted first?(誰の報告書が最初に提出されましたか)
③ 疑問副詞
「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」を尋ねる疑問詞です。
| 疑問詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| when | いつ | When was the contract signed? |
| where | どこで | Where is the conference room? |
| why | なぜ | Why was the meeting canceled? |
| how | どのように / どれほど | How did the project go? |
④ how + 形容詞・副詞
how は形容詞・副詞と組み合わせて様々な意味になります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| how many + 可算名詞 | いくつの〜(数を聞く) |
| how much + 不可算名詞 | どれだけの〜(量・金額を聞く) |
| how long | どれくらいの期間 / 長さ |
| how often | どれくらいの頻度で |
| how far | どれくらいの距離 |
How many people attended the conference?(何人が会議に出席しましたか)
How much does the service cost?(そのサービスはいくらかかりますか)
How long will the renovation take?(リノベーションにはどれくらいかかりますか)
⑤ 間接疑問文(疑問詞 + S + V)
間接疑問文は、疑問文が別の文の中に組み込まれた形です。疑問詞の後ろの語順が「S + V」になるのが重要なルールです。
| 種類 | 語順 |
|---|---|
| 直接疑問文 | 疑問詞 + 助動詞[be動詞] + S + V |
| 間接疑問文 | 疑問詞 + S + V(助動詞・be動詞は後ろ) |
直接疑問文: Where is the head office?
間接疑問文: I don’t know where the head office is.
(本社がどこにあるか知りません)→ where の後ろが S + V の語順
直接疑問文: When will the new product launch?
間接疑問文: Can you tell me when the new product will launch?
(新商品がいつ発売されるか教えていただけますか)
テンのポイント: 間接疑問文のミスでよくあるのが「I don’t know where is the office.」という誤り。疑問詞の後ろは S + V の語順です。
やり方
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 本編①〜⑤を通して読む |
| 2 | 間接疑問文の語順ルール(疑問詞 + S + V)を声に出して確認する |
| 3 | 確認問題を解く(解説も必ず読む) |
| 4 | 間違えた問題だけもう一度解く |
Part2の疑問詞問題は、文頭の単語(What / When / Where 等)が聞き取れれば答えの方向が決まります。疑問詞を最初に強く意識して聞く習慣をつけましょう。
確認問題(10問)
Section A:基本確認(5問)
Q1. 空所に入る適切な疑問詞を選んでください。
“_____ department handles customer complaints in this company?”
(この会社ではどの部署が顧客クレームを担当していますか。)
(A) Who (B) Whose (C) What (D) Which
Q2. 空所に入る適切な語を選んでください。
“Could you tell me _____ the annual report will be ready?”
(年次報告書がいつ完成するか教えていただけますか。)
(A) when will it be (B) when it will be (C) when be it will (D) it will be when
Q3. 空所に入る適切な疑問詞を選んでください。
“_____ employees attended the orientation session last week?”
(先週のオリエンテーションセッションには何人の従業員が参加しましたか。)
(A) How far (B) How often (C) How many (D) How much
Q4. 次の文の誤りを正しく直したものを選んでください。
“The client asked where was the nearest subway station.”
(クライアントは最寄りの地下鉄駅がどこにあるか尋ねました。)
(A) The client asked where the nearest subway station was.
(B) The client asked where was nearest subway station.
(C) The client asked where is the nearest subway station.
(D) The client asked where nearest subway station is.
Q5. 空所に入る適切な語を選んでください。
“Do you know _____ the project budget was approved?”
(プロジェクト予算がいつ承認されたか知っていますか。)
(A) when was it (B) that it was (C) when it was (D) when is it
Section B:TOEIC Part5形式(5問)
Q6. The HR manager asked the applicants _____ they had heard about the job opening.
(人事部長は応募者たちに、求人情報をどのようにして知ったのかを尋ねました。)
(A) how (B) what (C) why (D) which
Q7. Please let us know _____ branch office you would prefer to be assigned to.
(どの支店への配属を希望するかお知らせください。)
(A) whose (B) where (C) which (D) when
Q8. The supervisor asked _____ had submitted the incorrect data in the report.
(管理者は、報告書に誤ったデータを入力したのが誰かを尋ねました。)
(A) what (B) who (C) which (D) where
Q9. The new employee was not sure _____ the supply room was located.
(新入社員は備品室がどこにあるかわかりませんでした。)
(A) when (B) why (C) what (D) where
Q10. The finance team needs to know _____ the contract will expire so that they can plan the renewal.
(財務チームは更新計画を立てるために、契約がいつ失効するかを知る必要があります。)
(A) when (B) where (C) what (D) how
解答・解説
Section A
Q1. 正解:(D) Which
「どの部署が〜」= Which + 名詞(疑問形容詞)の形です。「department」という名詞の前に置いて選択肢の中から1つを選ぶ形になっています。
- (A) Who → 「誰が担当していますか」という人を尋ねる疑問詞。部署(department)を尋ねるには Which を使います
- (B) Whose → 「誰の〜が」という所有を尋ねる疑問詞。文脈に合いません
- (C) What → 「何の部署が」という疑問詞。選択肢の中から選ぶ場合は which の方が自然です
Q2. 正解:(B) when it will be
間接疑問文では疑問詞の後ろが S + V の語順になります。「when + it will be ready」が正しい形です。
- (A) when will it be → 疑問詞 + 助動詞 + S の語順は直接疑問文の形です。間接疑問文では使えません
- (C) when be it will → 語順が誤りです
- (D) it will be when → 疑問詞 when が後ろに来る形は誤りです
Q3. 正解:(C) How many
\”employees\”(可算名詞)の数を尋ねています → How many + 可算名詞が正解です。
- (A) How far → 距離を尋ねる表現
- (B) How often → 頻度を尋ねる表現
- (D) How much → 不可算名詞の量や金額を尋ねる表現。employees は可算名詞なので How many が正しいです
Q4. 正解:(A) The client asked where the nearest subway station was.
間接疑問文では疑問詞の後ろが S + V の語順です。where + the nearest subway station was が正しい形です。
- (B) where was nearest subway station → 冠詞 the が欠けており、語順も誤り(直接疑問文の語順)
- (C) where is the nearest subway station → is は現在形。asked(過去形)との時制の一致が必要で、過去形 was にします
- (D) where nearest subway station is → 冠詞 the が欠けています
Q5. 正解:(C) when it was
間接疑問文の語順:when + S(it)+ V(was) の形です。
- (A) when was it → 直接疑問文の語順(助動詞 + S)。間接疑問文では S + V の語順が必要です
- (B) that it was → that の後ろでは「いつ」という意味が消えます。時を尋ねるには when が必要です
- (D) when is it → 現在形 is と文脈(approved という過去形)が合いません
Section B
Q6. 正解:(A) how
手順① 文の意味を確認します:「どのようにして求人情報を知ったか」→ 方法・手段を尋ねる疑問詞が必要です。
手順② 方法・手段を表す疑問詞 = how が正解です。
- (B) what → 「何を知ったか」という意味になり、方法を尋ねていません
- (C) why → 「なぜ知ったか」という理由を尋ねる疑問詞。方法には合いません
- (D) which → 「どちらを通じて」という選択肢の中からの選択。文脈では方法一般を尋ねています
文法カテゴリ:疑問詞問題(how・方法)
Q7. 正解:(C) which
手順① 文の意味を確認します:「どの支店への配属を希望するか」→ 複数ある支店の中から選択する疑問詞が必要です。
手順② 選択肢の中から選ぶ = which + 名詞(branch office) が正解です。
- (A) whose → 「誰の支店か」という所有を尋ねる疑問詞になり、文脈に合いません
- (B) where → 疑問副詞のため、直後に名詞(branch office)を置いて修飾する使い方はできません。which のように名詞の直前に置く(疑問形容詞として使う)ことはできません
- (D) when → 「いつの支店か」という時を尋ねる疑問詞になり、支店の選択には合いません
文法カテゴリ:疑問詞問題(which・選択)
Q8. 正解:(B) who
手順① 文の意味を確認します:「誰が誤ったデータを入力したか」→ 人を主語の位置で尋ねる疑問詞が必要です。
手順② 人を尋ねる疑問詞 = who が正解です。who は主語の位置で使います。
- (A) what → 物・事を尋ねる疑問詞。人(誰)を尋ねるには who を使います
- (C) which → 選択肢がある場合に使います。文脈では特定の個人を尋ねています
- (D) where → 場所を尋ねる疑問副詞。人を尋ねる文脈には合いません
文法カテゴリ:疑問詞問題(who・人)
Q9. 正解:(D) where
手順① 文の意味を確認します:「備品室がどこにあるかわからなかった」→ 場所を尋ねる疑問詞が必要です。
手順② 場所を尋ねる疑問詞 = where が正解です。間接疑問文の語順(where the supply room was located)も確認します。
- (A) when → 時を尋ねる疑問詞。場所には合いません
- (B) why → 理由を尋ねる疑問詞。場所には合いません
- (C) what → 物・事を尋ねる疑問詞。場所には合いません
文法カテゴリ:疑問詞問題(where・場所)
Q10. 正解:(A) when
手順① 文の意味を確認します:「契約がいつ失効するかを知る必要がある」→ 時を尋ねる疑問詞が必要です。
手順② 時を尋ねる疑問詞 = when が正解です。間接疑問文(when the contract will expire)の語順も確認します。
- (B) where → 「どこで失効するか」という場所を尋ねる表現になり、文脈に合いません
- (C) what → 「何が失効するか」という物・事を尋ねる表現になり、文脈に合いません
- (D) how → 「どのように失効するか」という方法を尋ねる表現になり、文脈に合いません
文法カテゴリ:疑問詞問題(when・時)
正解分布: A×3 / B×2 / C×3 / D×2