今回はTOEIC655点〜695点のレベルと、655点〜695点からスコアをアップさせるための勉強法を解説します。
- TOEIC655点〜695点のレベルが知りたい
- TOEIC655点〜695点からスコアをアップさせる勉強法を知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC655点〜695点に含まれるスコア
TOEIC655点〜695点は、以下の9つのスコアを含みます。
- TOEIC655点
- TOEIC660点
- TOEIC665点
- TOEIC670点
- TOEIC675点
- TOEIC680点
- TOEIC685点
- TOEIC690点
- TOEIC695点
TOEIC655点〜695点のレベル
さて、ここからはTOEIC655点〜695点のレベルを解説していきます。
上位33%〜42%
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」と「平均スコア・スコア分布 詳細」の結果に基づき、TOEIC655点〜695点が上位何%なのかを計算しました。
TOEICのスコア | 上位何%か |
TOEIC655点 | 上位41.96% |
TOEIC660点 | 上位40.88% |
TOEIC665点 | 上位39.8% |
TOEIC670点 | 上位38.72% |
TOEIC675点 | 上位37.64% |
TOEIC680点 | 上位36.56% |
TOEIC685点 | 上位35.48% |
TOEIC690点 | 上位34.4% |
TOEIC695点 | 上位33.47% |
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、2023年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
よって、670点は上位33.8%〜44.2%の間だと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が695点未満は全体の下位65.0%
- 点数が645点未満は全体の下位55.1%
です。よって、TOEIC670点は上位35.0%〜44.9%の間のスコアです。
先ほどの数値(上位33.8%〜44.2%)と平均すると、TOEIC670点は上位約34.4%〜44.6%となります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、640点から690点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 640点(上位44.6%)
- 645点
- 650点
- 655点
- 660点
- 665点
- 670点
- 675点
- 680点
- 685点
- 690点(上位34.4%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は1.08%(=(44.6%-33.8%)/10)になります。
よって、670点は上位38.72%(=34.4%+1.08%×4)です。
平均点との差は+43点〜+83点
TOEIC公開テストの平均点は612点です。この平均点に基づき差を計算しました。
TOEICのスコア | 平均点との差 |
TOEIC655点 | +43点 |
TOEIC660点 | +48点 |
TOEIC665点 | +53点 |
TOEIC670点 | +58点 |
TOEIC675点 | +63点 |
TOEIC680点 | +68点 |
TOEIC685点 | +73点 |
TOEIC690点 | +78点 |
TOEIC695点 | +83点 |
偏差値は52.5〜54.9で大学換算すると日東駒専レベル
過去のTOEIC統計から、スコアが17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
偏差値50=612点(平均点)として、各スコアの偏差値を計算しました。
TOEICのスコア | 偏差値(およそ) |
TOEIC655点 | 52.5 |
TOEIC660点 | 52.8 |
TOEIC665点 | 53.1 |
TOEIC670点 | 53.4 |
TOEIC675点 | 53.7 |
TOEIC680点 | 54.0 |
TOEIC685点 | 54.3 |
TOEIC690点 | 54.6 |
TOEIC695点 | 54.9 |
正答率66〜70%
TOEIC655点〜695点の正答率の目安は約66〜70%です。
ただし、試験の難易度や他の受験者の正答率によって「正答率とスコアの関係」は変わるので、あくまで目安・参考程度にとどめておきましょう。
公式のリスニング力評価で上から2番目のレベル
リスニングとリーディングは45点ほど差がつくことが多いです。
よって以下のことが言えます。
- TOEIC655点の平均的な点数構成は「リスニング350点リーディング305点」
- TOEIC695点の平均的な点数構成は「リスニング370点リーディング325点」
ここから、TOEIC655点〜695点のリスニングの点数幅は350点〜370点、リーディングの点数幅は305点〜325点と言えます。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング350点〜370点は3段階中上から2番目の評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 短い会話で語彙が難しくない時は話の趣旨・目的・文脈が推測できることがある
- 情報の繰り返しや言い換えがあるときは長い会話を理解できる
- 間接的な応答や予測が難しい会話は会話の理解が困難である
- 広い範囲にわたって情報を関連づける必要があるときは会話を理解できない
公式のリーディング力評価で下から2番目or上から2番目のレベル
また、リーディング305点〜320点は4段階中下から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 限られた長さの文章では簡単な推測ができる
- 文中と問題の表現が同じであれば事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 言い換えがある場合は推測が困難
- ふたつ以上の文章にわたる情報を関連づけることができない
- 難しい語彙や例外的な意味、複雑な文法構造が理解できない
そして、リーディング325点は4段階中上から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても事実に基づく情報が理解できる
- 語彙・文法が難しい場合でも、限られた範囲内では情報を関連づけることができる
- 広い範囲にわたる情報を関連づけることができない
公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から3番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC655点〜695点はA〜Eの5段階評価のうち、C評価(470点以上)です。
C評価は「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- 通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない
- 複雑な場面における対応や意思疎通では巧拙(上手い/下手)の差が見られる
- 基本的な文法・構文は身についている
- 表現力の不足はあるが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている
CEFRB1で英検2級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
上記の文部科学省のデータによると、TOEIC655点〜695点はCFFR B1程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC655点〜695点は英検2級(高校卒業程度)に相当します。
就活や転職で活用できるスコア
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。
TOEIC655点〜695点は新卒採用・中途採用で平均的に求められるスコアより、また、公開テストの平均点より高いスコアです。
よって、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば十分活用できるスコアと言えるでしょう。
ただし、外資系企業や英語を業務で広く活用する企業の場合、TOEIC700点/730点/800点などさらなるハイスコアが求められることが多いです。
よって、TOEIC655点〜695点だと物足りない場合があるので、よりハイスコアを目指して勉強を続けましょう。
すでにTOEIC655点〜695点取れているなら、英語の基礎がしっかり身についています。
そのため、TOEIC700点や800点に上げることはそれほど難しくありません。
TOEIC655点〜695点からスコアを伸ばす勉強法
ここからはTOEIC655点〜695点からスコアを伸ばす勉強法を解説します。
金のフレーズの英単語を覚える
まずは金のフレーズを使って、英単語を覚えていきましょう。
金のフレーズの英単語は本当に頻出のモノばかりなので、金フレを覚えれば覚えるほどスコアアップにつながります。
金フレの目次
上の画像は金フレの目次です。
このうちTOEIC655点〜695点の方に特に覚えてほしいのは以下の4つです。
- 600点レベル400単語
- パート1重要語100
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 730点レベル300単語
- 860点レベル200単語
これらの英単語を覚えれば、英文は驚くほど読みやすく、そして聞き取りやすくなります。
Part5対策
続いてはPart5対策です。
他のPartより先にPart5を対策すべき理由は4つあります。
- 簡単で対策しやすいから
- 形式が似ているPart6対策にもなるから
- Part7に使える時間が増えて全体として解ける問題の数が増えるから
- 英文法の理解が深まり、リスニング・リーディングに好影響だから
つまり、Part5を対策することで、Part6やPart7、さらにはリスニングのスコアも上がります。
よって、Part5を重点的に対策しましょう。
おすすめの参考書・問題集は文法問題でる1000問です。
文法問題でる1000問を使って繰り返し演習すれば、Part5の正答率と解答スピードは格段に向上します。
リスニング対策
続いてやるべきことはリスニング対策です。
Part1の対策方法
Part1は単語・表現を覚えることがとにかく重要です。
まず先ほど紹介した「金のフレーズ」の「パート1重要語100」を覚えてください。
さらに、問題演習中に出てきたわからない単語・表現を全て調べて、ノートまとめてください。
そして、英単語をまとめたノートを定期的に見直しましょう。
おすすめのPart1問題集は公式問題集です。
基本的には、金フレの単語を覚えて公式問題集のPart1を繰り返し解けば、Part1は十分解けるようになります。
さらに盤石な力をつけたい場合は、Part1・2特急 難化対策ドリルがおすすめです。
Part2の対策方法
Part2では「一言一句しっかり聞き取れる能力」が重要です。
その能力を育てるために「ディクテーション」を行いましょう。
ディクテーションとは、一言で言えば「聞き取った英文を書きとる練習法」です。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
ディクテーションを行うことで正しい発音が身につくのはもちろん、自分が聞き取れない箇所が明確になります。
聞き取れない箇所を重点的に聞き直すようにすれば、リスニング力を効率的に伸ばせます。
Part2のおすすめ参考書・問題集は先ほども紹介した「公式問題集」です。
Part3・4の対策方法
Part3・4のおすすめの参考書・問題集は特急実力養成ドリルです。
実力養成ドリルの使い方は以下の通りです。
- 音声を流す前に設問を先読み
- 先読みが終わったら、音声を流して問題を解く
- 丸付けして解答を読む
- シャドーイング
特に重要なのは①の「設問の先読み」です。
設問の先読みはPart3・4の問題を解くのに必須なので、必ず練習してください。
また、④のシャドーイングというのは、スクリプトを見ないで音声に少し遅れて発音する練習方法です。
シャドーイングを行う目的は3つあります。
- 発音を理解すること
- 音声のスピードについていけるようになること
- 3つ目は音声認識を自然にできるようにすること
3つ目について補足すると、相手の言ったことを理解するプロセスは音声認識、意味理解という2段階に分解できます。
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。よって意味理解に完全に集中できるので、相手の言っていることをほぼ完璧に理解できます。
しかし、英語の場合は練習しない限り音声認識に脳のメモリーが割かれます。
その結果、意味理解に完全に集中できなくなるので、相手の言ったことに対する理解度が低くなります。
そこでシャドーイングの出番です。シャドーイングは、音声認識と聞き取った音声を発音する作業を同時に行います。
発音するには音声認識ばかりに気を取られるわけにはいきません。
よって「アウトプットに意識を集中させる癖」がつき、自然と音声認識に集中しないようになります。
その結果、意味理解に脳のメモリーの大部分を使えるようになるので、問題の正答率が上がるというわけです。
最終的には、音声と全く同じスピードで、一言一句漏らすことなく発音することを目指しましょう。
リーディング対策
ここからはリーディング対策(Part5以外)についてお話しします。
Part6の対策方法
実は、Part6は特別な対策は必要ありません。
前述したPart5対策に加えて、公式問題集のPart6を解いて問題の形式に慣れれば、Part6は十分解けるようになります。
もししっかり対策したいなら、公式問題集のPart6を解いた後に文章を全文訳してください。
そして、解答の訳と見比べて、訳が異なる部分についてはその原因を特定して修正しましょう。
Part7の対策方法
Part7は音読をしましょう。
音読の効果は主に2つあります。
- 正しい発音が身につくこと
- 英語を語順通りに理解できるようになること
2つ目について補足すると、まず日本語と英語では語順が異なります。
そのような語順の違いのせいで、英文を語順通りに前から理解するのは、僕たち日本人にとってかなり難しいです。
そして、語順通りに前から理解できなければ、英文を最後まで読んだ後にもう一度読み直して理解していくことになります。
よって、読解に時間がかかります。
そして、返り読み対策として有効なのが、音読です。英文の意味を把握しながら音読することで、強制的に「返り読みしない癖」がつきます。
では、1つの英文でどれくらい音読すれば良いのかというと、「詰まることなくスラスラ読めるようになるまで」です。
スラスラ読めるようになるためには、かなりの回数音読することが必要になると思います。
音読は時間はかかりますが、読解スピードが向上するのはもちろん、発音が身についてリスニング力もアップするので、積極的に行ってください。
実践演習
最後は実践演習です。
リスニング・リーディング合計200問を通しで解いて、問題の形式に慣れて、時間配分の感覚を身につけていきます。
実践演習には、公式問題集が使うの圧倒的におすすめです。その理由は、問題の質が断然高いからです。
公式問題集の問題は、本番と同じプロセスで作成されています。さらに、リスニングの音声収録を公式のスピーカーが担当しています。
よって、公式問題集は極めて本番に近い実践問題集となっており、演習効果は他の実践問題集より高いです。
本気でスコアを伸ばしたいならTOEICの羅針盤がおすすめ
- 毎日の勉強内容を考えるのがめんどくさい
- 間違った勉強法によって時間と努力を無駄にしたくない
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TOEICの羅針盤Eとは
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まとめ
TOEIC655点〜695点のレベルを解説しました。
- 全体の上位41.96%〜33.47%のスコア
- 平均点より43点〜83点高い
- 偏差偏52.5〜54.9
- 正答率66〜70%(目安)
- 公式のリスニング力評価で上から2番目のレベル
- 公式のリーディング力評価で下から2番目or上から2番目のレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から3番目のレベル
- CEFR B1で英検2級と同程度のレベル
- 就活や転職で活用できる
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