「TOEIC800点を取りたいけど、何をやれば良いのかわからない」

こんな壁を感じている方は多いと思います。

 

最初に、絶対に知っておいてほしいことがあります。

800点の壁を決めるのは、勉強量の多さでも才能でもなく、「勉強のやり方」と「勉強の手順」です。

 

そして800点を取るために、もう1つ決定的に重要なことがあります。

それは今の自分の「弱点パート」を正確に把握しているかです。

  • 今の自分は、どのパートで点を落としているのか
  • その弱点を、どんな順番で潰していくのか
  • 「精度」を上げるために、何に時間を集中するのか

ここを外すと、どれだけ勉強しても800点の壁は超えられません。

逆に、ここさえ間違えなければ、800点までの勉強時間は業界でよく言われる時間の半分で済みます。

 

ということでこの記事では、TOEIC800点を取るための勉強法を「現在スコア別の最短ロードマップ」で完全解説します。

テン
僕が偏差値44からTOEIC975点まで上げた経験と、100人以上の学習者指導経験をすべて詰め込みました。このロードマップを真似するだけで、遠回りすることなく800点に到達できます。
本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング480 計975

そもそも、TOEIC800点にはどれだけの価値があるのか

「800点って、そこまで頑張って取る価値あるの?」と思うかもしれません。でも、データを見れば一目瞭然です。

 

IIBCの公開テストデータから計算すると、TOEIC800点以上を取れているのは受験者全体の上位15.7%

偏差値に換算すると61で、大学受験でいうとMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)クラスの難しさを突破している証明になります。

テン
2024年度の公開テスト平均は615点。800点はこの平均より185点も上です。社会人平均(644点)・学生平均(592点)と比べても150点以上の差があり、ぶっちゃけ平均層とは別次元のスコアです。

 

就活・転職での評価も一段上がります。

  • 600点以上:英語力を示す最低ライン
  • 700点以上:英語力で差別化できるライン
  • 800点以上:外資系・グローバル企業で評価される「英語力トップ評価」ライン

実際、日経転職版の業種別データでは、投資・投信の社員平均が808.4点、コンサルティングファームが807.5点。

800点は、英語力が高い業界の現役社員の平均とほぼ同等です。

 

年収との関係も明確です。

dodaの調査によると、TOEIC800点保持者の平均年収は487万円。スコアなしの場合は379万円なので、その差は108万円。1ヶ月あたり9万円の差が、毎月積み重なっていく計算です。

テン
ちなみにIIBCの役職別データでは、役員686点・部長672点・課長651点でした。800点はその上をはるかに超えています。つまり800点は、職場の役員・部長クラスの平均をも上回る英語力。海外赴任・社費留学の選考でも強力な実績として機能します。だからこそ、正しい順番で最短で取りに行きましょう。

TOEIC800点に必要な勉強時間は「今のスコア」で決まる

結論:正しい手順で勉強すれば、800点までの勉強時間は業界でよく言われる時間の半分程度で済みます。そして、必要な時間と勉強内容は「今のスコア」で決まります。

 

「800点を取るのに、あと何時間かかるんだろう?」

これは勉強計画を立てる上で避けて通れない疑問ですよね。

 

以下の表は、TOEIC業界で一般的に言われている勉強時間と、イングルートが100人以上の指導経験から見積もった「正しい手順で勉強した場合」の時間を比較したものです。

現在のスコア業界標準※正しい手順の場合
400点→800点800〜1200時間600〜700時間
500点→800点600〜900時間450〜550時間
600点→800点400〜600時間250〜350時間
700点→800点200〜300時間100〜200時間
※業界標準は、よく引用される「100点UPに200〜300時間」という数字を元に出しています。この数字の出典は「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」(武蔵野大学英文学会)です。多くのサイトがこのデータを使っていますが、1985年の資料なので、アプリもネットもある今の学習環境とはまったく異なります。

 

見ての通り、スタート地点によって必要な勉強時間はまったく違います。

そして、これから解説する正しい順番で勉強すれば、業界標準の半分程度の時間でも800点に到達できます。

テン
逆に、やり方を間違えると100点アップに200〜300時間以上かかることも普通にあります。「単語を書いて覚える」「1日10単語ずつコツコツやる」「スコアが低いのに苦手なPart7を読み込む」──こういう方向性の誤りを直すだけで、必要な時間は一気に短縮されます。

 

そして特に強調しておきたいのが、勉強時間だけではなく、やるべき勉強の中身もスコアによって大きく変わるということです

 

例えば、今600点の人は語彙と苦手パートの整理が最優先だし、700点の人は弱点パートの潰し込みに集中すべきです。

また、今のスコアが300点なら中学英語をやるべきだし、400点ならTOEIC本番より易しいレベルの問題を解いて問題形式に慣れていくべきです。

 

つまり、今のスコアと弱点がわからないまま勉強を始めると、計画も立てられないし、教材選びも勘頼みになります。

これが、800点に届かない人の一番多い失敗パターンです。

勉強を始める前に、今のスコアを必ず把握する

結論:800点に最短で届く人は、必ず最初に「今の正確なスコア」と「どのパートが弱いか」を把握しています。

 

勉強を始める前に最初にやるべきことは、勉強そのものではなく自分のスコアを把握することです。

これをやらずに勉強を始めるのは、地図も羅針盤も持たずに海に出るようなもの。現在地がわからなければ、どのルートを取ればいいかも決まりません。

 

では、どうやって今のスコアと弱点を把握すればいいのか。方法はいくつかあります。

  1. TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
  2. TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
  3. アプリを使う(楽だから推奨)

この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。そして、アプリの中でも特におすすめなのがSantaアルクです。

Santaアルク スコア診断の結果と講義受講の画面

Santaアルクの画面

 

Santaアルクは無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

データによると誤差20点以内/精度は95%以上です。(ただし800点以上になると誤差が60〜80点くらいに大きくなる印象はあります。)

 

模試のように2時間かけなくても、Santaアルクなら5分かからずに今の実力が数字でわかります。

しかも「〇〇〇点〜□□□点」と幅のあるスコアしか出ない模試とは違い、「XXX点」と1つのスコアをバンと出してくれます。

 

大切なので改めて言いますが、TOEICは最初が肝心です。ここでスコアを測っておかないと、以下のような失敗をします。

  • 簡単すぎる勉強法を実践して時間と努力を無駄にする
  • 難しすぎる勉強法を実践して挫折する

ですので、まずは「必ず」Santaアルクで自分のスコアを診断してください。

スコア診断するのとしないのとでは、スコアの伸び方が明らかに変わります。

テン
「後でやろう」と思うと、確実に忘れます。なので、今すぐSantaアルクをダウンロードして、ゲーム感覚で一度スコア診断してみてください。本当に一瞬で終わるので、びっくりするはずです。終わったら、またこの記事に戻ってきてください。

 

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Santaアルク

【現在スコア別】TOEIC800点を取る勉強法ロードマップ

さて、ここからが本題です。

スコア帯別に正しい勉強法を並べた最短ロードマップを解説していきます。

テン
先ほどのスコア診断の結果に合わせて、自分のスコア帯のところから読んでください。これから解説する勉強法はSantaアルクでの診断スコアがベースになっています。ですので診断がまだの方は、先にSantaアルクで必ずスコアを測ってから読み進めてください。そうすることで勉強時間を無駄にしたり挫折したりすることがなくなり、ここから先の内容を100%活かせます。

〜400点:中学英語からしっかりやっていこう

中学英単語を覚える

診断結果が400点未満だった方は、TOEIC対策の前に「中学英語の立て直し」から始めてください。

このレベルでやりがちな失敗が、とりあえず書店で一番目立つ「金フレ」を購入してしまうことです。

TOEIC金のフレーズ 増補改訂版

金フレには、TOEICに本当によく出る英単語ばかりが掲載されています。しかし、中学レベルの基本英単語は掲載されていません。

中学レベルの基本英単語はどんな英文にも頻出です。よって、中学レベルの英単語がわからなければ、金フレの英単語をどれだけ覚えても英文は読めるようにもならないし、聞けるようにもなりません。

テン
「とりあえず金フレ」は、このスコア帯の方が挫折してしまう一番大きな原因です。金フレを使って良いのは、Santaアルクでのスコア診断でTOEIC500点以上を取れた方だけです。ですので、遠回りに見えても、中学英語からやり直すのが結局一番速いです。

 

以上より、「中学レベルの英単語が怪しい」と感じるなら、まずは焦らず中学レベルの英単語を覚え直しましょう。

おすすめの英単語帳は「ターゲット中学英単語1800」です。

ターゲット中学英単語1800

テン
“the”,”to”,”I”といった基本中の基本の英単語からカバーされているので、英語初心者の方でも使いやすくなっています。

 

また、単語の覚え方のポイントは「大量×高頻度」です。

  • 1日100単語を3〜5回繰り返す(1日10単語ずつではなく、大量×高頻度)
  • 意味は最頻出の1つだけを覚える
  • 8割覚えたら次のセクションに進む(完璧を待たない)
テン
英語初心者がよくやりがちな「1日10単語ずつ丁寧に覚える」は正直おすすめしません。翌日には大半を忘れます。それよりも「100単語を雑にでも5回見る」方が圧倒的に記憶に残ります。

 

単語と並行して、中学レベルの英文法も復習しましょう。

文法の知識がないと、リスニングの聞き取り精度が落ち、リーディングの読解スピードも下がります。「簡単すぎる」と思うかもしれませんが、復習すると意外と理解が曖昧なポイントが見つかります。

英文法を勉強する

TOEICで文法を勉強するべき理由は3つあります。

  1. TOEICには英文法問題が多数出題されるから
  2. 文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるから
  3. 文法の理解度が低いとリーディングの読解スピードと精度が落ちるから

英単語をどれだけ覚えても、英文法がわからなければ英文は読めないし聞けません。

ですので、英単語と並行して、英文法もしっかり勉強してください。

 

1つ良いことを言うと、TOEICに必要な文法レベルはそれほど高くありません。

TOEICは日常生活やビジネスにおけるコミュニケーションに関する内容を問う問題だからです。

テン
日常会話やビジネスで難しくて複雑な英文法を使うことはあまり考えられませんよね。よって、TOEICには難しい英文法はほとんど出てこないというわけです。

 

「じゃあどのくらい勉強すれば良いのか」というと、中学全部+高校基礎レベルの英文法を理解すれば基本的には十分です。

 

ただし、ここでいう「英文法の理解」とは「英文を見た瞬間に文法的にどんな構造・意味なのかを悩むことなく瞬時に把握できること」を指します。

「英文法を知っているだけ」では不十分なので注意してください。

毎日英語に触れて抵抗感を無くす

英語に普段触れる習慣がないと、英語に対して抵抗感を感じるはずです。

  • 知らない英単語を見ると頭が混乱する
  • 長い英文を見ると訳がわからなくてぼーっとしてしまう
  • リスニングで右から左に英語が抜けてく

こんな状態でTOEICの勉強をしても挫折するので、しっかり抵抗感をなくしておきましょう。

 

英語に対する抵抗感をなくすためには、YouTubeを使うのがおすすめです。

 

YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。

いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。

テン
移動中や休憩時間など、スキマ時間を活用してリスニングするのがおすすめです。

簡単な長文問題を解く

ここまでの単語・文法学習がある程度進み、英語に対する抵抗感も無くなってきたら次の段階です。

簡単な長文問題を解いて、英語に慣れていきましょう。

テン
面倒に感じるかも知れませんが、挫折せずにTOEIC対策に移行するためにとても重要です。

 

おすすめの問題集は「英語長文レベル別問題集2 初級編」です。

英語長文レベル別問題集2 初級編【改訂版】

 

問題集の使い方は以下の通りです。

  1. わからない単語や文法はネット等で調べながら問題を解く
  2. 丸付け&解答解説を読む
  3. リピーティング

①と②については良いと思います。ただ、③についてはわからないと思うので補足します。

リピーティングというのは、「音声をキリの良い場所で停止し、同じ内容を口頭で繰り返す」という練習法です。

テン
「リピート アフタミー」ってやつですね。

 

リピーティングをする目的は主に2つあります。

  1. 「英語を聞くこと」に対する抵抗感を無くすこと
  2. 正しい発音を習得すること

 

リピーティングの具体的なやり方は以下の通りです。

  1. 英文の文構造(文型)を確認する
  2. 和訳を確認する
  3. 音声を一度通しで聞く
  4. キリの良いところで音声を止めながら、音声を真似するように発音
  5. 1つの英文あたり10〜15回を目安に行う
テン
音声を止める箇所にきまりはありません。最初は短く区切ってOKです。そして、徐々に区切る頻度を少なくしていきましょう。

400点台:TOEIC特化の教材に切り替える

ここまでの勉強を実践していただければ、TOEIC400点〜500点くらいは取れるようになっています。

ですので、ここからはTOEIC400点以上の方向けに勉強法になります。

テン
Santaアルクの診断結果が400点台だった方は、基礎力はすでにあります。ここからの内容を実践すればOKです。ちなみに400点未満との方向性の違いは「TOEIC教材に切り替えていく」という点です。

TOEICの基本単語を覚える

まず重要なのは、やはり単語です。

 

覚えている単語の数が少なければ、当然読める・聞ける英文の数、解ける問題の数は少なくなります。

また、後半で解説する問題演習や復習の効率も落ちます。

 

単語学習ははっきり言って退屈です。なので、おろそかになる気持ちはものすごくわかります。

しかし、単語学習がスコアに与えるインパクトというのは、おそらく皆さんが思っている以上にはるかに大きいです。

 

TOEICの単語対策で重要なことは、TOEIC特化の英単語帳を使うことです。

テン
ときどき「大学受験用(もしくは英検用)の英単語帳でも良いですか?」と質問が来ますが、僕はやめた方が良いと答えています。なぜかというと、大学受験・英検とTOEICに出る単語の種類が異なるからです。大学受験・英検の英単語帳を使ってしまうと、TOEICには出ない英単語まで覚えることになり学習効率が落ちます。

 

おすすめの英単語帳は、「銀のフレーズ」です。

TOEIC銀のフレーズ

テン
銀のフレーズには、TOEICに本当によく出る英単語が出てきます。基本単語も多いので、頻出度合いで言うと、先ほどちらっと紹介した「金のフレーズ」よりも高いです。(金のフレーズは、銀のフレーズの上位英単語帳です。)

 

覚えれば覚えるほどTOEICの英文が読める・聞けるようになるので、どんどん覚えましょう。

TOEICの問題形式を把握する

ここからTOEICの問題演習に入っていきますが、その前に問題形式をざっと把握しておきましょう。

問題形式を知らない状態で問題を解くのと、問題形式を知った状態で問題を解くのとでは、結果が段違いに変わってきます。

テン
冗談抜きで、問題形式を知るだけで50点〜100点アップすることはザラにあります。

 

まず、TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。

Part1写真描写問題:6問
1枚の写真に関する4つの短い説明文が流れる。4つの写真の状況を最もよく描写している選択肢を選ぶ。
Part2応答問題:25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの応答候補が流れる。3つの中から設問に対して最もふさわしい答えを選ぶ。
Part3会話問題:39問
2〜3人による会話が流れる。会話を聞いて問題用紙に印刷されている設問を解く。各会話に設問は3つ。設問の選択肢は4つ。図表が付いている問題もある。
Part4説明文問題:30問
アナウンスのようなミニトークが流れる。会話を聞いて問題用紙に印刷されている設問を解く。各トークに設問は3つ。設問の選択肢は4つ。図表が付いている問題もある。
Part5短文穴埋め問題:30問
不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢から最も適当なものを選ぶ。
Part6長文穴埋め問題:16問
不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶ。各長文には設問が4問ずつある。
Part7長文読解問題:54問
いろいろな文書が印刷されている。設問について、4つの選択肢からら最も適当なものを選ぶ。各文書には設問が2〜5問ある。

リスニングの試験時間は約45分間、リーディングの試験時間は75分間です。問題数はそれぞれ100問で合計200問。スコアはそれぞれ5〜495点で評価されます。

テン
なお、リスニングは全て1回読みです。

 

そしてここからが特に重要なんですが、Partごとに難易度が大きく異なります。

  • 易しい:Part1・2・5
  • 普通:Part3・4・6
  • 難しい:Part7

現在のレベルにもよりますが、基本的にPart1・2・5が満足に解ければ上出来です。

そして、Part3・4・6が順調に解けたらすごいです。

 

Part7については、文章自体の難易度は高くないモノもありますが、試験時間がとても厳しいです。

「基本的には解き終わらない」ということを理解しておきましょう。(解き終わるのはTOEIC900点以上の方くらいです…)

テン
このPartごとの難易度感を意識しながら問題を解きましょう。Part3・4・6・7は解けなくても、それほど落ち込まなくてOKです。みんなあんまり解けないからです。

 

さて、ここからはTOEICの問題演習に入っていきます。

まずは初心者向けのTOEIC参考書を使って、TOEICの問題形式に慣れていきましょう。

テン
TOEICは難しいです。いきなり本番レベルの参考書を使ってしまうと、わからないことが多すぎて挫折します。よって、本番より易しい初心者むけの参考書を使うのがおすすめです。

 

さらに言うと、TOEIC初心者は全てのPartを無理に対策する必要はありません。問題の形式がシンプルで比較的対策しやすいPart1・2・5を対策すればOKです。

Part1・2

Part1・2のおすすめの参考書は「初心者特急パート1・2」です。

TOEIC L&R TEST 初心者特急パート1・2

「初心者向け」とはいえ、上級者でも必須の解答知識が多数収録されています。

本番レベルとの橋渡しをするのにとても効果的なので、ぜひ活用してください。

Part5

Part5対策のおすすめ参考書は「文法問題はじめの400問」です。

TOEIC L&R テスト 文法問題 はじめの400問

はじめの400問には、TOEIC Part5形式の問題が400問以上載っています。

本番より易しい難易度から演習できるので、挫折することなく着実に英文法の理解が深まる&Part5の正答率を上げられます。

テン
いきなり本番レベルの参考書を使うと、わからないことが多すぎて挫折します。「やさしい教材で慣れてから本番レベルへ」が鉄則です。

500点台:Part5とPart1・2を磨いて600点を超える

ここまでの勉強を実践していただければ、TOEIC500点以上を取れるようになっています。

ですので、ここからはTOEIC500点以上の方向けに勉強法になります。

テン
Santaアルクの診断結果が500点台だった方は、ここからの内容を実践すればOKです。ちなみに500点未満との方向性の違いは「本番レベルの教材を使う」という点です。

 

やるべきPartは単語とPart1・2・5、そしてPart3・4対策です。600点を目指す段階でも、全パートを均等に対策する必要はありません。

単語は金フレ一択

単語は「金のフレーズ」に移行しましょう。

TOEIC金のフレーズ 増補改訂版

「金のフレーズ」はTOEIC大定番の英単語帳です。最も定番と言っても過言ではなく、TOEIC対策者の98%は持っています。

テン
もちろん、僕も愛用していました。金のフレーズは本当に最高です。もし金のフレーズがなければ、僕はTOEICの勉強を諦めていたかもしれません。

 

金のフレーズは先ほど紹介した「銀のフレーズ」の姉妹英単語帳で、レベルは1つ高くなっています。

銀のフレーズの英単語を8割程度覚えたら、徐々に金のフレーズにも移行していきましょう。

テン
ちなみに金のフレーズと銀のフレーズの単語は被っているものも多い(僕数えだと523単語が重複)ので、「またゼロから覚えるのか…」と落胆する必要はありませんよ。

Part5はでる1000問

Part5を対策すべき理由は4つあります。

  1. 形式がシンプルで対策しやすいから
  2. 形式が似ているPart6対策にもなるから
  3. Part7に使える時間が増えて全体として解ける問題の数が増えるから
  4. 英文法の理解が深まり、リスニング・リーディングに好影響だから

つまり、Part5を対策することで、Part6やPart7、さらにはリスニングのスコアも上がります。

よって、Part5を重点的に対策しましょう。

 

おすすめの参考書・問題集は文法問題でる1000問です。

TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問

 

文法問題でる1000問を使って繰り返し演習すれば、Part5の正答率と解答スピードは格段に向上します。

リスニングは公式問題集で

TOEIC 公式問題集 12

リスニングに関して、最強の問題集は公式問題集です。

なぜなら本番と同じプロセスで問題が作られている上、公式スピーカーが収録を担当しているので、本番に最も近い形で演習できるからです。

テン
Part1〜4まで、公式問題集1つで対策できます。

Part1・2の対策

まずPart1・2の対策方法は以下のとおりです。

  • Part1:問題に出てきた単語を覚える(Part1はリスニング力というより単語力が問われるため)
  • Part2:ディクテーション(正確な聞き取り能力を鍛える)

 

ディクテーションとは、聞こえた音声を書き取る練習法です。

  1. 音の連結を判別できるようになる
  2. 自分が聞き取れない箇所が明確になる

という効果があります。

テン
特に大きいのは②です。聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで聞き直せば、リスニング力は抜け漏れなく着実に向上します。

 

ディクテーションの具体的なやり方は以下の通りです。

  1. 一度通して聞く
  2. 音声を一文(または意味の塊)ごとに一時停止しながら、ノートなどに書き取る
  3. 聞き取れなかった場所は、3〜5回を目安に聞き直す
  4. どうしてもわからない箇所は、カタカナやローマ字で聞こえたままの音をメモ
  5. スクリプト(音声の書き起こし)と照合して答え合わせをする
  6. 聞き取れなかった「原因」を分析・復習する
  7. 間違えた部分を意識しながらもう一度音声を聞き直して音を耳に定着させる

Part3・4の対策

次にPart3・4の具体的な対策方法は以下のとおりです。

  1. 設問の先読み(最初は50秒くらいかけてOK、徐々に時間を短くして30秒を目指す)
  2. 問題を解く
  3. 復習としてオーバーラッピング
テン
「設問の先読み」とは、音声が流れる前に設問を先読みすることです。これはPart3・4を解くのに必須なので、必ず練習しましょう。

 

また、オーバーラッピングというのは、スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音する練習方法です。

オーバーラッピングの効果は主に3つあります。

  1. 発音を理解すること
  2. Part3・4に出てくる問題のパターンを理解すること
  3. 音声のスピードについていけるようになること(メイン)
テン
オーバーラッピングを行うことで、Part3・4の次々と流れてくる音声に圧倒されない力が身につきます。

 

オーバーラッピングのやり方は以下の通りです。

  1. 音声を一度通しで聞く
  2. スクリプト(音声の書き起こし)を一度読んで音声の内容をなんとなく頭に入れる
  3. スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音
  4. 最終的には途中で詰まることなくオーバーラッピングできるようになることを目指す
テン
最初はとても難しいですが同じ音声で何度も繰り返すうちに必ずできるようになってきます。

600点台:語彙を完成させ、苦手パートを整理する

ここまでの勉強を実践していただければ、TOEIC600点以上を取れるようになっています。

ですので、ここからはTOEIC600点以上の方向けに勉強法になります。

テン
Santaアルクの診断結果が600点台だった方は、ここからの内容を実践すればOKです。正直、ここは500点台の勉強法の延長線で、そんなに変わることはありません。

 

600点取れている方は、もう基礎は盤石です。ここからは語彙の完成苦手パートの整理が最優先です。

まず語彙。800点レベルの語彙力には先ほど紹介した「金のフレーズ」が必須です。

TOEIC金のフレーズ 増補改訂版

ただし、800点を取るには「単語の意味をただ知っている」だけでは不十分です。

「単語を見た/聞いた瞬間、意味がわかる」状態まで定着度を上げる必要があります。そのためには、見た瞬間に意味が出てこない単語を何度も繰り返すことが大切です。

テン
英単語帳だけでは「頻出ではないけど時々出る単語」をカバーしきれません。問題演習で出てきたわからない単語を調べてノートにまとめる癖をつけると、語彙の穴が埋まっていきます。

 

そして、この段階から苦手パートの整理を始めます。

  • リスニングが弱いのかリーディングが弱いのか
  • Part別でどこで落としているのか

などを把握したうえで、苦手なパートを整理していきましょう。

 

ぶっちゃけ、500点台の勉強法(金フレ、でる1000問でのPart5強化、公式問題集でのリスニング強化)の延長で、700点までは到達できます。

が、700点からその先に行くには苦手パートの克服がカギになっているので、この段階で整理しておくと後が楽になります。

700点台:弱点パートを潰して「精度」を上げる

ここまでの勉強を実践していただければ、TOEIC700点以上を取れるようになっています。

ですので、ここからはTOEIC700点以上の方向けに勉強法になります。

テン
Santaアルクの診断結果が700点台だった方は、ここからの内容を実践すればOKです。ちなみに700点未満との方向性の違いは「苦手パートの対策を始める」という点です。

 

700点台から800点台への突破でやるべきことは、ただ1つ。弱点パートを徹底的に潰すことです。

テン
スコアが頭打ちになる最大の原因は「得意なパートばかり勉強していること」です。得意パートは正解が続いて気持ちいいので、つい時間をかけてしまう。でも、そこを何時間磨いてもスコアは伸びません。苦手パートに向き合うことでしか、精度の壁は突破できないんです。

 

800点台と800点未満の方の決定的な違いは「解答の精度」です。

800点未満は「なんとなく正しそう」で選び、800点台は「この選択肢は文法的に〇〇だから正解」と根拠を持って解いています。

 

この精度は、苦手パートを潰すことでしか上がりません。

ここからは、リスニング・リーディングそれぞれの攻略の方向性を整理します。

リスニング(目標L425)

リスニングはリーディングより伸ばしやすく、正しい練習がスコアに反映されやすいパートです。

正答数の目安は以下のとおりです。

  • Part1で5/6
  • Part2で20/25
  • Part3・4で54/69
  • 合計79/100

 

それぞれのPartの対策方法は以下のとおりです。

  • Part1:問題演習中で出てきたわからない単語を覚える
  • Part2:ディクテーション
  • Part3・4:オーバーラッピング・シャドーイング

ディクテーションとオーバーラッピングについては前述したので省略させていただきます。

 

で、肝心なのがシャドーングですね。

具体的な進め方は以下の手順の通りです。

  1. 音声を一度通しで聞く
  2. スクリプトを一度読んで音声の内容をなんとなく頭に入れる
  3. スクリプトを見ずに音声と同時に発声する
  4. 最終的には途中で詰まることなくシャドーイングできるようになることを目指す

オーバーラッピングと異なるのは、「スクリプト(音声の書き起こし)を見るか見ないか」という点です。

テン
シャドーイングはスクリプトを見ない分、負荷がさらに高くなります。負荷が高まる分、学習効果も高いです。Part3・4の復習でオーバーラッピングがしっかりできるようになったら、シャドーイングにも移行していきましょう。

 

なお、オーバーラッピングの「音声のスピードについていけるようになる」という効果に加えて、シャドーイングには「音声認識を自然にできるようになる」という効果もあります。この効果については下で詳細に解説します。(読み飛ばしてもOK)

テン
また、Part3・4では先読みの精度が700点台と800点台を分けます。先読みを25〜30秒に圧縮できれば、聞きながら解答を選ぶ余裕が生まれます。

 

なお、使用する問題集は上で紹介した公式問題集が最高です。

TOEIC 公式問題集 12

シャドーイングの追加効果(読み飛ばしてもOK)

そもそも、相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。

  1. 音声認識
  2. 意味理解

日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。

 

しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。

テン
「音声が聞こえた!」と感じたのに内容が思い出せず問題を解けないのは、音声認識に集中しすぎてしまっていることが原因です。

 

そこでシャドーイングの出番です。

シャドーイングでは、音声認識(インプット)と聞き取った音声を一言一句リピート(アウトプット)する作業を同時に行います。

 

アウトプットするためには、音声認識にばかり気を取られるわけにはいけません。

つまり、アウトプットを意識しなければならないので、自然と音声認識に集中しないようになります。

 

集中することなく英語の音声を自然と認識できるようになれば、意味を理解するのに集中できます。

会話の理解度が上がり、話していた内容を覚えられるようになるので、TOEICのリスニング問題の正答率がアップします。

リーディング(目標R375)

800点目標時の理想の時間配分はPart5を8〜10分、Part6を10〜12分、Part7を55〜57分です。

また、正答数の目安は以下のとおりです。

  • Part5で26/30
  • Part6で13/16
  • Part7で42/54
  • 合計81/100

 

それぞれのPartの対策方法は以下のとおりです。

  • Part5:徹底的に反復演習
  • Part6:Part5の問題演習をすれば間接的に対策可能
  • Part7:音読で英語のリズムを掴む

800点突破のカギを握るのはPart5です。

テン
Part5を上記で示した水準まで上げると、Part7に55分以上を確保できます。Part7が時間切れになる原因のほとんどは、Part5に時間をかけすぎること。だからこそPart5を素早く正確に解く必要があります。

 

Part5の精度とスピードを上げるには、問題の反復練習が最上の方法です。問題集には先ほど紹介した「でる1000問」を使えばOKですよ。

TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問

ただし、ただ解くだけでは不十分。「なぜこの選択肢が正解なのか」を言語化できるようになることが、精度アップの核心です。

 

またPart7が苦手な場合は公式問題集で音読しましょう。

TOEIC 公式問題集 12

音読の効果はいろいろありますが、特筆すべきなのは以下の3つです。

  1. Part7特有の問題形式に慣れることができる
  2. 英語を語順通りに理解できるようになる
  3. 同じ単語に何度も触れることで、その単語が長期記憶に定着する

 

音読の具体的なやり方は以下のとおりです

  1. わからない英文や文法を調べる
  2. 英文の意味を掴みながら黙読
  3. 日本語訳を確認
  4. 発音を確認するために、英文をなぞりながら音声を何度か聞く
  5. 最初はゆっくりと1文1文の意味をしっかり理解しながら丁寧に音読する
  6. 最終的に全ての英文を詰まることなくスラスラと読めるようになるまで音読する

※途中で「単語の意味や発音がわからなくなった」「日本語訳がわからなくなった」場合には再度確認してください。

スラスラ読めるようになるためには、かなりの回数音読することが必要になると思います。

テン
僕の場合は、滑舌があんまり良くないこともあって、1つの英文あたり20回〜30回くらい繰り返し音読して、ようやくスラスラ読めるようになります。ものすごく時間がかかりますが、効果は絶大なのでぜひ音読してみてください。

TOEIC800点は「精度」で決まる【Part別正答数の目安】

結論:800点を取るには200問中160問の正解が必要です。「捨てて良い問題」はほとんどないです。だから精度が決め手になります。

 

800点を取るためのPart別の正答数の目安は以下の通りです。

パート問題数正答数の目安
Part1(写真描写)6問5問
Part2(応答問題)25問20問
Part3(会話問題)39問31問
Part4(説明文問題)30問23問
Part5(短文穴埋め)30問26問
Part6(長文穴埋め)16問13問
Part7(読解問題)54問42問

合計すると、200問中160問の正解です。

特にPart7が鬼門になってきます。42問正解ということは、塗り絵が大量にあると厳しいからです。

テン
800点を取るために許容できる塗り絵の数は10問程度です。だからこそPart5を素早く正確に解いて時間を作り、全パートで「根拠を持って解ける精度」を上げることが、800点の絶対条件になります。

勉強時間をかけても800点に届かない人の特徴

最後に、勉強時間をかけているのに800点に届かない人の特徴を3つ紹介します。

逆に言えば、この3つを避ければ、あなたの勉強時間はすべてスコアに変わります。

  1. 今のスコアと弱点を把握せずに勉強を始めている
  2. 得意パートばかり磨いて、苦手パートを放置している
  3. 根拠を言語化する演習をしていない

①と②は、ここまで解説してきた通りです。Santaアルクで弱点を診断し、そこに時間を集中投下してください。

③については、「なぜこの選択肢が正解か」を毎回言語化しましょう。これが精度を生みます。

 

そしてもう1つ、800点を目指すうえで欠かせないのが「定期的なスコア測定」です。

 

スコアを定期的に測定することで「どこが伸びていて、どこが伸びていないか」が可視化されます。

この結果をもとに「次の2週間は何を重点的にやるか」を決めることが、800点への最短ルートです。

テン
感覚で「たぶん伸びてると思う……」で勉強するのは、体重計に乗らずにダイエットするようなもの。絶対にNGです。

 

測定には、先ほど紹介した無料アプリのSantaアルクを使ってOKです。

Santaアルクなら、たった12問のテストを受けるだけでスコア測定できるので圧倒的に楽です。

最短で800点へ|「毎日何をやるか」を全部設計したスクール

ここまで、800点を取るためのロードマップを解説してきました。

 

ただ、実際のTOEIC学習は、ここで紹介した内容よりもっと複雑です。

「どの教材を・どの順番で・どこまでやるか」を自分で組み立てるのは、正直かなり難しいです。

 

僕も順番が分からず、かなり遠回りしました。

100人以上を指導してきた体感でも、みなさん最低5冊はムダな参考書を買い、300時間ほど勉強時間を無駄にしています。

 

だからイングルートでは「TOEIC800点スクール」を作りました。

 

スクールでは、800点までに必要なレッスンを正しい順番で勉強できるよう設計しています。

レッスンはスコア別に設計しているので、今のスコアがどこからでも、スクールを開いて順番通りに進めるだけで800点に向かえます。

 

「今の自分、何をやれば良いのかな」と迷ったら、のぞいてみてください。今までにないTOEICスクールの形です。

テン
あと、多くの方に使って欲しいから業界破壊の価格にしています。自信があるから、満足できなかった場合の全額返金保証もつけています。「400点から975点まで上げた僕の経験」「100人以上指導した経験」をすべて詰め込んだ最高品質のスクールになってるので、最短でスコアを上げたい方はぜひTOEIC800点スクールをチェックしてください。

 

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まとめ

この記事では、TOEIC800点を取るための勉強法をスコア別ロードマップで解説してきました。

  1. 800点は上位15.7%・偏差値61のMARCHクラス。年収・キャリアが一段上がる
  2. 800点までの勉強時間と勉強内容は「今のスコアと弱点」で決まる。まず診断
  3. 〜500点台:300点台なら中学英語の立て直しから。その後TOEIC教材でPart5中心に600点の土台を固める
  4. 600点台:金フレで語彙を完成させ、苦手パートを整理する
  5. 700点台:弱点パートを潰して「精度」を上げる。Part5を素早く正確に
  6. 800点は200問中160問正解。塗り絵できるのは10問程度=精度が決め手
  7. 2週間に1度スコアを測定し、弱点に集中投下するPDCAを回す
テン
この手順で勉強すれば、遠回りすることなく800点の壁を越えられます。まずはSantaアルクで今のスコアと弱点を診断するところからスタートしてください!