TOEIC Part5対策を975点が完全解説【出題パターン・解き方のコツ・時間配分・勉強法】

toeic part5 文法 対策

「Part5で時間を使いすぎて、Part7まで手が回らない」

「文法問題の正答率がいつまでも安定しない」

テン
TOEIC975点の僕が、Part5の対策をこの1記事に全部まとめました。結論から言うと、Part5は「考えて解く」パートではなく「知識で瞬時に解く」パートです。出題パターンを知って、正しい順番で演習すれば、リーディングで一番伸ばしやすく、得点源になります。

 

この記事の結論(30秒でわかるPart5対策)
・Part5は短文穴埋め30問(No.101〜130)
・時間配分は10分以内・1問20秒が標準ライン
・出題は6パターン。問題文より先に選択肢を見てタイプを判定する
・勉強法は文法インプット→問題集でアウトプットの2段階

 

Part5は、リーディングセクションの入り口です。

ここでつまずくと、後ろに控えるPart7の長文に時間を残せず、リーディング全体のスコアが崩れます。

 

逆に言うと、Part5を「速く・正確に」処理できるようになれば、リーディングのスコアが一気に伸びます。

テン
この記事では、Part5の問題形式から、出題パターン6種類の解き方、時間配分、勉強法、レベル別の攻略順まで、975点・100人以上の指導経験をもとに完全解説します。読み終わる頃には「今日から何をやるか」が決まってます。
本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!100人以上の学習者にTOEIC指導を行ってきました。
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング480 計975

TOEIC Part5とは?問題数・形式・出題内容【短文穴埋め30問】

まずはPart5の基本情報を確認しましょう。

IIBC公式サイトの「テストの形式と構成」にも書いてる通り、Part5は「短文穴埋め問題」で、不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ形式です。

 

具体的な問題例を挙げると、こんな感じですね。

例題)
Due to an unforeseen increase in demand, the production department has decided to _____ overtime shifts for the next two weeks.
(A)implement
(B)decrease
(C)cancel
(D)postpone
(A)implement(実行する)

 

項目内容
問題数30問(No.101〜130)
形式短文の空欄に入る語句を4択から選ぶ
問われる力文法の知識+語彙の知識
位置リーディングセクションの最初

リーディングセクションは75分で100問。内訳はPart5が30問、Part6が16問、Part7が54問です。

つまり、Part5だけでリーディングの3割を占めます。

 

そしてここが重要なんですが、Part5はリーディング3パートの中で、唯一「長文がない」パートです。

問われるのは文法と語彙の知識と捉えてよいです。

 

だからこそ、リーディングの中で一番コスパよくスコアを伸ばせるのがPart5なんですよね。

知識を入れた分だけ、素直に正答数が増えていきます。

 

そして、Part5を対策すれば、文法・語彙の力が身につくとともに「英文をどのように読めば良いのか」がわかります。

結局長文読解はPart5のような短文の蓄積でしかないので、Part5でしっかり短文が理解できるようになれば、Part6〜7の長文だって理解できるようになります。

 

結果、全体のスコアが伸びます。

テン
僕が100人以上指導してきた中でも、短期間でスコアが伸びた人は例外なくPart5から手をつけています。長文より先に、まずここを得点源にするのが定石です。

TOEIC Part5の時間配分は10分以内が目安【1問20秒】

Part5は30問を10分以内、1問あたり20秒以内で解くのが目安です。

 

「Part5は15分以内」という目安を採用している解説や教材もあります。ただ、仮に700点以上を狙うなら、正直15分は使いすぎです。

なんでかっていうと、リーディング75分のうち15分をPart5に使うと、54問あるPart7に時間が残らないからです。

 

Part7は1問1分ペースで解いても54分かかります。

Part5に15分、Part6に10分使うと、Part7に使えるのは50分。700点以上を狙うスコア設計だと、この時点でもう足りていません。

テン
だから、Part5は「10分以内」を標準ラインにしてください。もちろん目標スコアによって幅はあって、600点目標なら13分まで使ってOK、800点以上を狙うなら8分前後で抜けるのが理想です。

 

「1問20秒なんて無理…」と感じた方もいるはずですが、安心してください。

20秒というのは平均値で、実際には問題タイプごとにかける時間を変えます。

問題タイプ目安時間考え方
品詞問題5秒空欄の前後を見れば解ける問題が多い。最速で処理する
文法問題15秒文の構造を確認して判断。迷ったら直感で選んで次へ
語彙問題20秒知っていれば即答。知らなければ考えても答えは出ない

5秒で終わる品詞問題がたくさんあるから、時間のかかる問題に20秒使っても、全体では10分以内に収まる。こういう構造です。

 

特に大事なのは、制限時間を超えたら潔くマークして次に進むことです。

Part5は知識のパートなので、知らないものは3分悩んでも知らないままです。悩んだ時間はスコアに変わりません。

テン
リーディング全体の時間戦略・解く順番は「TOEICのおすすめ時間配分を975点が解説【Part5/6/7別・時間足りない対策・解く順番・IPテスト】」で詳しくまとめています。

TOEIC Part5の出題パターン6種類と解き方【見分け方つき】

Part5の問題は、大きく分けると「品詞・文法・語彙」の3グループ、細かく分けると6つのパターンに分類できます。

 

この6パターンの分類は、対策の土台になる超重要な知識です。

というのも、Part5はパターンごとに「解き方の手順」と「かけるべき時間」が決まっているからです。パターンが見抜ければ、機械的に処理できます。

 

並び順は、先ほどの時間配分の表と同じ「品詞→文法→語彙」のグループ順です。各パターンの出題数の目安も見出しに載せました(出題数は回によって変動するので、当サイトの受験・分析にもとづく目安です)。

テン
なお、この記事の例題はすべて僕が作成したオリジナル問題です。本物の出題形式はIIBC公式のサンプル問題で確認できます。形式は極めて似ているとは思いますが、一応公式の方も見ておくて良いかもしれません。

 

ちなみに、1回のテストで一番数が多いのは、実は⑥の語彙問題(10問前後)です。ただし語彙は文法の学習ではカバーできない別ジャンルなので、最後に分けて扱います。

 

一方で、文法系の中で出題数が飛び抜けて多いのは品詞問題です。

多くの問題集(有名なでる1000問など)でも、収録問題が一番多いのが品詞問題になってるくらい、対策の重要度が高いパターンです。

① 品詞問題【毎回7〜8問・目安5秒】

選択肢に同じ単語の形違いが並んでいたら品詞問題です。

 

例題:The marketing team made a ——- decision to expand into the Asian market.

(A) create (B) creative (C) creation (D) creatively

(訳:マーケティングチームは、アジア市場に進出するという創造的な決断を下しました。)

 

解き方は2ステップです。

  1. 選択肢を見る → create / creative / creation / creatively =品詞問題と判定
  2. 空欄の前後を見る → 冠詞「a」と名詞「decision」の間 =形容詞が入る → 正解は(B) creative

このように、品詞問題は全文を読まなくても、空欄の前後だけで解けるケースが多いです。

「冠詞と名詞の間は形容詞」「文の要素が揃った完全な文に付け足すなら副詞」のように、空欄の位置ごとに入る品詞のパターンが決まっているからです。

 

文法系で一番よく出るのに、一番速く解ける。だから品詞問題を制することがPart5攻略の最短ルートです。

② 動詞問題【毎回3問前後・目安15秒】

選択肢に同じ動詞の活用形が並んでいたら動詞問題です。

 

例題:Mr. Tanaka ——- the completed quarterly report to his supervisor yesterday.

(A) submit (B) submitted (C) submitting (D) to submit

(訳:田中さんは昨日、完成した四半期報告書を上司に提出しました。)

 

動詞問題は、次の3つの視点で正解を絞り込みます。

  1. 主語との一致:主語が三人称単数で現在の文なら-sがつくか
  2. :空欄の後ろに目的語があれば能動態、なければ受動態を疑う
  3. 時制:yesterday(過去)、next month(未来)などのキーワードを探す

例題は文末に「yesterday」があるので過去形の(B) submittedが正解です。

時制のキーワードは文の頭か最後にあることが多いので、そこだけ先にチェックする癖をつけると速くなります。

③ 前置詞・接続詞問題【毎回5問前後・目安15秒】

選択肢にdespite / althoughのような「意味が似た前置詞と接続詞」が混ざっていたらこのパターンです。

 

例題:——- the heavy snow, the flight to Sapporo departed on time.

(A) Despite (B) Although (C) However (D) Because

(訳:大雪にもかかわらず、札幌行きの便は定刻通り出発しました。)

 

判断基準はシンプルで、空欄の後ろのカタチを見ます。

  • 後ろが名詞のカタマリ → 前置詞(despite / during / because of)
  • 後ろがSV(主語+動詞) → 接続詞(although / while / because)

例題は空欄の後ろが「the heavy snow」という名詞のカタマリなので、前置詞の(A) Despiteが正解です。

テン
ここで注意したいのが、howeverやthereforeなどの接続副詞の罠です。見た目は接続詞っぽいですが、2つの文をつなぐ働きはないので、このタイプの空欄には基本的に入りません。「however=ひっかけの常連」と覚えておくだけで失点が減ります。

 

なお、このパターンの仲間として、選択肢が前置詞だけ(at / on / in / toなど)の問題も出ます。

こちらは前置詞の使い分けを知っているかどうかの知識問題なので、わからなければ迷わず直感で選んで次へ進みましょう。

④ 代名詞問題【毎回1〜2問・目安15秒】

選択肢にshe / her / hers / herselfのような代名詞の格変化が並んでいたら代名詞問題です。

 

例題:The CEO wrote the announcement ——- instead of asking her assistant.

(A) she (B) her (C) hers (D) herself

(訳:そのCEOは、アシスタントに頼まずに自分自身でお知らせ文を書きました。)

 

代名詞問題は、格変化(文中での役割によって形が変わること)の知識で解きます。空欄が文の中でどの役割かを確認しましょう。

  • 動詞の前 → 主格(she)
  • 名詞の前 → 所有格(her)
  • 動詞・前置詞の後ろ → 目的格(her)
  • 「所有格+名詞」のカタマリの代わり → 所有代名詞(hers=彼女のもの)
  • 文が空欄なしでも成立している → 再帰代名詞(herself=「彼女自身」のような-selfの形)

例題は「The CEO wrote the announcement」だけで文が完成しているので、「自分で書いた」と強調する再帰代名詞(D) herselfが正解です。

「文が完成してたら-self」は、それだけで解ける問題が定期的に出るお得な知識です。

⑤ 関係詞問題【毎回1問前後・目安15秒】

選択肢にwho / which / whose / whom(ほかにthat / whatなど)が並んでいたら関係詞問題です。

 

例題:Applicants ——- have more than five years of experience will be given priority.

(A) who (B) which (C) whose (D) whom

(訳:5年を超える経験を持つ応募者が優先されます。)

 

解き方は2ステップです。

  1. 先行詞(空欄の直前の名詞)を見る → 人ならwho系、モノならwhich
  2. 空欄の後ろで何が欠けているかを見る → 主語が欠けていれば主格、名詞の前ならwhose

例題は先行詞が「Applicants(人)」で、空欄の後ろは「have」から始まって主語が欠けています。よって主格の(A) whoが正解です。

テン
ちなみに、whatは先行詞を取らない(直前に名詞が来ない)という知識もセットで覚えておくと、選択肢を切るスピードが上がります。

⑥ 語彙・語法問題【毎回10問前後・目安20秒】

選択肢に意味の違う4つの単語が並んでいたら語彙問題です。

 

例題:The new software will ——- employees to work from home.

(A) enable (B) install (C) inform (D) succeed

(訳:その新しいソフトウェアによって、従業員は在宅勤務ができるようになります。)

 

「enable 人 to do(人が〜できるようにする)」という語法を知っていれば、(A)を即答できます。

ちなみに、一番のひっかけである(C) informは「inform 人 of / that 〜」の形しか取らないので不正解です。

 

このパターンだけは、テクニックが通用しません。知っていれば数秒、知らなければ何分考えても解けないのが語彙問題です。

だからこそ、知らない単語が出たら20秒で見切ってマークし、次に進むのが正解になります。

 

なお、6パターンに加えて、「not only A but also B」のようなペア表現や、「another / other」などの数・比較の問題も出ます。

こちらは通常の語彙問題と違って、決まったカタチを知っていれば品詞問題並みのスピードで即答できる、いわば知識のボーナス問題です。

テン
僕も400点台の頃は、Part5だけで20分近く使っていました。でも演習を続けてパターン判定が体に染みつくと、選択肢を見た瞬間に「あ、品詞問題だ」と反応できるようになります。ここまで来るとPart5は作業ゲーで、浮いた時間をまるごとPart7に回せますよ。

TOEIC Part5の解き方のコツ4つ【選択肢を先に見る】

出題パターンがわかったところで、本番でスコアに直結する解き方のコツを4つ紹介します。

コツ① 問題文より先に選択肢を見る

Part5は、問題文からではなく選択肢から見てください。

 

先ほど解説した通り、選択肢の並びを見れば問題タイプが一瞬で判定できます。

タイプが判定できれば、「どこを読むか」「何秒かけるか」「どの手順で解くか」が全部決まります。

 

問題文から真面目に読み始めると、この判定ができないまま全文を読むことになり、1問30秒コースです。

「選択肢→タイプ判定→必要な箇所だけ読む」の順番を徹底しましょう。

コツ② 「空欄の前後だけ」と「全文読み」を使い分ける

Part5の解き方には、「全文を読んで解くべき」という意見と「空欄の前後だけで解ける」という意見があります。

僕の結論は、どちらも半分正解です。問題タイプによって使い分けます。

 

  • 空欄の前後だけでOK:品詞問題の大半・ペア表現・数・比較・語法問題
  • 全文(または広め)に読む:意味を選ぶ語彙問題・時制がからむ動詞問題・接続詞の意味を選ぶ問題

たとえば意味を選ぶ語彙問題は、文全体の意味が取れないと正解を選べません。逆に品詞問題で全文を読むのは時間の無駄です。

なお同じ語彙系でも、「enable 人 to do」のような語法問題は、空欄の後ろのカタチだけで解けることがあります。

 

「この問題は前後だけでいけるか?」の判断力は、問題演習でパターンを浴びるうちに自然と身につきます。

コツ③ 「書き込みなし」で解く練習をしておく

意外と見落とされがちなんですが、TOEICの本番では問題用紙への書き込みが禁止されています。

だから、普段の演習で「選択肢に×印をつけながら消去法」をやっていると、本番で同じ解き方ができずにペースが崩れます。

 

演習の段階から、目だけで選択肢を切って、頭の中で正解を確定させる練習をしておいてください。

これに慣れておくと、本番でも演習と同じスピード感で解けます。ちなみにスマホアプリでの演習は必然的に「書き込みなし」になるので、この練習とは相性がいいです。

コツ④ 消去法で2択まで絞ってから直感で選ぶ

知識があいまいで即答できない問題でも、明らかに違う選択肢は切れることが多いです。

テン
4択のまま勘でマークすると正解率は25%ですが、2択まで絞れば50%。この差は30問の積み重ねでけっこう効いてきます。

 

絞ったあとは、悩まずに直感で選んでください。

経験上、2択で悩んで選び直した答えは、最初の直感より正答率が下がります。マークしたら振り返らず次の問題です。

TOEIC Part5の勉強法【インプット→アウトプットの2段階】

ここからは、Part5の正答率そのものを上げる勉強法です。

やることはシンプルで、「文法のインプット」→「問題集でアウトプット」の2段階だけです。

ステップ① 英文法をインプットする

まずは英文法の基礎を固めます。

インプットなしで問題演習に入ると、解説を読んでも「なぜその答えになるのか」が理解できず、演習の効果が激減するからです。

 

使う教材は、中学レベルから復習できる薄めの文法書が1冊あれば十分です。僕のおすすめは「大岩のいちばんはじめの英文法」です。

大岩のいちばんはじめの英文法

進め方のポイントは2つあります。

  1. 短期間で一気に読む:時間をかけると前半を忘れて後半が理解できなくなります。可能なら1日1周のペースで、合計3周が目安です
  2. わからない部分は飛ばす:その場で考え込んでもだいたいわからないままです。先に進むとすんなり理解できることがよくあります

 

そして注意点が1つ。辞書みたいに分厚い網羅系の文法書には手を出さないでください。

TOEICでは深い文法知識は問われません。網羅系は確実にオーバーワークで、挫折リスクだけが上がります。

テン
特に「これからTOEICやるぞ!」と思ってる方はやる気があるので、分厚い参考書を買いがちです。その気持ちはめちゃくちゃわかります。分厚い参考書、かっこいいですもん。でも、現実を見るとオーバーワークになるだけです。難しくて挫折の懸念もあるので、手を出さないようにしましょう。

ステップ② Part5の問題集でアウトプットする

文法をインプットしたら、Part5形式の問題集で演習します。

Part5の問題集を使うと

  1. 文法の理解が深まる
  2. 知識を引き出すスピードが上がる
  3. Part5の正答率と解答スピードが上がる

と一石三鳥です。

 

そして、演習で一番大事なのは復習のやり方です。僕がおすすめしているのは「訳比較」の復習法です。

  1. 問題を解いたら、解答解説を読んで正解・不正解の理由を確認する
  2. 問題文を自分なりに訳してみる(頭の中でOK)
  3. 自分の訳と解説の訳を比べる
  4. 訳がズレていたら、原因(多義語の取り違え・構造の誤読など)を特定する

地味ですが、これをやるかどうかで伸びが全然違います。

訳のズレは「なんとなく解けているだけで、実は読めていない」のサインです。ここを放置すると、Part5は解けてもPart7で伸び悩みます。

 

あわせて、間違えた問題には印をつけて、「どのパターンで失点したか」を数えるようにしてください。

品詞で5問落ちているのか、語彙で5問落ちているのかで、次にやるべき勉強は全く変わります。失点パターンさえわかれば、対策は機械的に決まります。

ステップ③ スピードを仕上げる

正答率が上がってきたら、2周目以降はスピードを意識します。

 

目標は1問20秒以内。ただ、1問ずつストップウォッチで計るのは面倒です。

ですので、例えば後ほど紹介する「でる1000問」は1ページに5問載っている構成なので、「1ページ100秒」(20秒×5問)で計るのがおすすめです。

でる1000問 1つのページに5問

でる1000問は1ページに5問ある
(著作権対策のため、問題は隠してます)

テン
タイムを記録しておくと、自分の成長が数字で見えるのでモチベーションも保ちやすくなります。

【レベル別】TOEIC Part5攻略の順番

Part5対策は、取り組む順番でも効率が大きく変わります。

100人以上を指導してきた経験から言うと、現在のスコア帯ごとに次の順番が最短です。

現在のスコア優先して取り組むパターン
〜400点前置詞・接続詞・代名詞・関係詞
400〜600点品詞・動詞
600点〜語彙・語法・ペア表現・数・比較+スピード仕上げ

「え、最頻出の品詞問題からじゃないの?」と思った方もいるはずです。順番に説明させてください。

〜400点:前置詞・接続詞・代名詞・関係詞から

この4パターンを最初にやる理由は2つあります。

 

1つ目は、前置詞・接続詞・代名詞・関係詞の知識は「英文を正しく読む土台」になるからです。

この知識はPart5だけでなく、Part7の長文にもリスニングにも効きます。ここが固まっていない状態で品詞問題の演習をしても、問題文自体が読めずに苦労します。

 

2つ目は、問題数が少なくて達成感を味わいやすいからです。

問題集でも、この4パターンは1章あたり5〜20問しかありません(品詞問題は200問)。1章ずつ短時間でやり切れるので、「章を終わらせた」という達成感を早めに積めて、挫折しにくくなります。

400〜600点:品詞・動詞を得点源にする

土台ができたら、最頻出の品詞問題と動詞問題を集中攻略します。

 

先ほど紹介した「2ステップの解き方」を意識しながら、量をこなしてください。

この2パターンが安定すると、Part5の正答率は目に見えて上がります。

600点〜:語彙・語法を足してスピードを仕上げる

最後に、語彙・語法・ペア表現・数・比較を上乗せして、1問20秒のスピードに仕上げます。

 

ペア表現や数・比較は、カタチを知っていれば即答できる問題です。

ここまで来たら、あとは演習量に比例して精度が上がっていきます。

テン
「自分のスコアだと何から始めればいいかわからない」という方は、この表の通りに進めてもらえれば間違いないです。僕のTOEICアプリ「演習中毒」の講座も、この順番の考え方で設計しています。

TOEIC Part5対策におすすめの問題集・アプリ

続いて、Part5対策に実際に使う教材です。

正直、Part5の問題集は次の2冊+アプリがあれば完結します。

はじめの400問(〜500点)

TOEIC L&R テスト 文法問題 はじめの400問

1冊目は、TEX加藤さんの「TOEIC L&Rテスト 文法問題 はじめの400問」です。

 

おすすめポイントは2つ。

  1. 難易度が段階的に上がる:いきなり本番レベルではなく、基礎→標準と少しずつレベルアップできるので挫折しにくい
  2. Part5形式の問題を400問以上収録:頻出パターンばかりなので、繰り返せば安定して得点できるようになる

使い方のコツは、先ほどのレベル別の順番と同じで、章の並び順ではなく「前置詞・接続詞・代名詞・関係詞」の章から解くことです。

文法問題 はじめの400問 問題を解く順番

はじめの400問は3章〜6章を先に解こう

 

文を読む土台が先にできるうえ、問題数が少ない章を先に終わらせられるので、達成感を積みながら進められます。

でる1000問(500点〜)

TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問

2冊目は、同じくTEX加藤さんの「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」です。

はじめの400問の姉妹本で、収録数は1,049問。Part5問題集の網羅性では頭ひとつ抜けています。

 

文法模試13セットとランダム演習用の別冊「文法問題1000本ノック」もついていて、仕上げ用としては現状これ以上の問題集はないです。

ただし、量が多いぶん初心者には重いので、500点未満の方は、はじめの400問からスタートするのがおすすめです。

テン
でる1000問のレベル感と具体的な使い方は「TOEIC文法問題でる1000問はいらない?975点が正直レビュー【レベルと使い方も解説】」で解説しています。スキマ時間用に薄い問題集が欲しい方は「TOEIC対策で文法特急はいらない?975点が正直レビュー【使い方も解説】」もどうぞ。

 

なお、語彙問題だけは文法の問題集では対策しきれません。

語彙問題の正答率を上げたい方は、TOEIC特化の単語帳「金のフレーズ」を並行して進めてください。

使い方は「TOEIC金のフレーズの使い方を975点が解説【レベル/どこまで覚える?】|出る単特急・2026年最新」にまとめています。

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Part5に関しても、文法のインプットからこの記事で解説した出題パターンの解き方・問題演習まで、正しい順番で勉強して全部身につけられます。

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TOEIC Part5の練習問題を無料で解く方法

「今すぐ問題を解いてみたい」という方向けに、無料でPart5の練習問題を解く方法を3つ紹介します。

  1. 当サイトの練習問題ページ:「TOEIC Part5 練習問題 解説付き【完全無料200問】文法・品詞・語彙をその場で解く」で、登録なしでその場で200問解けます。全問に解説つきです
  2. IIBC公式のサンプル問題公式サイトのPart5サンプル問題で、本家の例題を確認できます
  3. 演習中毒iPhone / Android)」:先ほど紹介した通り、Part5形式の演習を無料で200問、講座を含めると4,000問以上を無料で解けます

まずは10問ほど解いてみて、自分がどのパターンで失点するかを把握してから対策を始めると、伸びが速くなります。

TOEIC Part5に関するよくある質問

Q1. Part5は何問ありますか?何分で解くべきですか?

30問です(No.101〜130)。時間は10分以内、1問あたり20秒以内が目安です。

Part7に時間を残すため、悩む問題があっても10分を超えないように見切りをつけてください。

Q2. Part5は全文読むべきですか?空欄の前後だけでいいですか?

問題タイプによって使い分けるのが正解です。

品詞問題やペア表現は空欄の前後だけで解けることが多く、語彙問題や文脈がからむ問題は全文を読む必要があります。選択肢を先に見てタイプを判定すれば、どちらで解くべきかも同時にわかります。

Q3. Part5は1問何点ですか?

公式には公表されていません。TOEICのスコアは正答数を統計処理して算出されるため、「1問◯点」という単純計算はできない仕組みです。

正答数とスコアの関係は「TOEICの正答率と点数・スコアの関係を975点が解説【換算表・配点の仕組み・Part別正答数つき】」で詳しく解説しています。

Q4. Part5の対策に単語帳は必要ですか?

必要です。6パターンのうち語彙・語法問題は、文法の勉強では正答率が上がりません。

TOEIC特化の単語帳(金のフレーズなど)を1冊、問題演習と並行して進めてください。

Q5. Part5は毎日どれくらい解けばいいですか?

1日30問(本番1回分)を目安にするのがおすすめです。時間にすると演習10分+復習15分程度なので、忙しい日でも続けやすい量です。

まとまった時間が取れない日は、アプリのスキマ演習だけでもリズムを保てます。

Q6. 勉強しているのにPart5が伸びません。どうすればいいですか?

原因は「語彙力不足」「文法理解の浅さ」「演習量不足」の3つに大別されます。まずは練習問題を解いて、自分がどのパターンで失点しているかを特定してから、弱点に合った対策を進めてください。

伸びない原因の特定方法と克服する勉強法は「TOEIC Part5が伸びない人必見!苦手を克服する勉強法を975点が徹底解説」で詳しく解説しています。

まとめ

今回は、TOEIC Part5の対策を解説しました。

要点をまとめます。

  • Part5は短文穴埋め30問。リーディングの3割を占め、知識だけで解ける唯一のパート
  • 時間配分は10分以内・1問20秒。品詞5秒・文法15秒・語彙20秒で緩急をつける
  • 出題パターンは6種類。選択肢を先に見てタイプを判定してから解く
  • 勉強法は文法インプット→問題集でアウトプットの2段階。復習は「訳比較」で
  • 攻略の順番は前置詞・接続詞など→品詞・動詞→語彙・スピード仕上げ

Part5は、リーディングの中で一番「やった分だけ伸びる」パートです。

出題パターンを知って、自分のレベルに合った順番で演習を積めば、確実に得点源になります。

 

まずは今日、練習問題を10問解いて、自分の失点パターンを把握するところから始めてみてください。

テン
Part5が得点源になると、リーディング全体に余裕が生まれて、Part7のスコアまで伸びていきます。最初の2〜3週間だけ踏ん張って、パターン判定を体に染み込ませましょう。応援しています!

 

そしてPart5が安定してきたら、次はPart6です。Part6は16問中12問がPart5と同じタイプなので、ここでつけた力がそのまま使えます。解き方は「TOEIC Part6対策を975点が完全解説【文挿入問題の解き方も】」にまとめました。

 

その先がPart7です。設問タイプ別の解き方は「TOEIC Part7対策を975点が2.3万字で完全解説【設問7タイプ・時間配分・解き方のコツ】」にまとめているので、土台ができた段階で読んでみてください。