なぜやるか

Part2で間違える原因の多くは「聞き取れなかった」ではなく「聞いたけど忘れた」です。質問文を聞いた後、3つの応答を聞いている間に疑問詞を忘れてしまい、正解を選べなくなる。この問題を解決するのが「脳内リピート」テクニックと「ディクテーション」練習法です。

 

このLesson 02を終えると、質問文の情報を保持するテクニックと、聞き取り力を鍛えるディクテーションの方法を身につけられます。

やり方 / 解説

練習法1: 脳内リピート(テンのテクニック)

質問文が流れたら、頭の中で疑問詞(または日本語キーワード)を繰り返します。応答が流れている間もリピートし続けることで、「何を聞かれていたか」を忘れません。

やり方

Step内容
1質問文を聞く
2文頭の疑問詞を頭の中で繰り返す(例: Where, Where…)
3応答(A)(B)(C)を聞きながら、脳内リピートを続ける
4質問と合う応答を選ぶ

具体例

聞こえた質問文脳内リピート効果
Where is the nearest post office?Where, Where…(どこ)場所を答える選択肢を探す
When will the meeting be over?When, When…(いつ)時を答える選択肢を探す
Who approved the budget?Who, Who…(誰)人名を答える選択肢を探す
Do you have the report ready?have it?, have it?…(ある?)Yes/Noで答える選択肢を探す
Is the conference room available?available?, available?…(空いてる?)空き状況を答える選択肢を探す

WH疑問文以外での脳内リピート

問題タイプ脳内リピートする内容
Yes/No疑問文質問のキーワード(例: 「忙しい?」→ busy, busy…)

否定疑問文・付加疑問文・選択疑問文・平叙文はLevel 2で学びます。それぞれのタイプに合わせた脳内リピートの使い方もLevel 2で身につけましょう。

練習法2: ディクテーション

Part2対策の柱がディクテーション(書き取り)です。音声を聞いて書き取ることで、聞き取り力が飛躍的に向上します。

ディクテーションの3つの効果

効果内容
集中力UP書き取ろうとすることで、聞き流しが不可能になる
弱点の特定聞き取れなかった箇所 = 自分の弱点が明確になる
音の連結・脱落の認識“going to” → “gonna”、”want to” → “wanna” 等に気づける

ディクテーションのやり方(5ステップ)

Step内容
1音声を1回再生して、聞き取れた部分を書き出す
2もう1回再生して穴を埋める
3スクリプト(テキスト)と照合する
4聞き取れなかった部分を確認し、なぜ聞き取れなかったか分析する
5聞き取れなかった部分を3回音読する

Part2でのディクテーション練習法

Part2の問題を使ったディクテーションは、以下の順序で段階的に進めます。

レベル内容
Step 1設問文の文頭3語だけを書き取る
Step 2設問文の全文を書き取る
Step 3設問文 + 正解の応答を書き取る
Step 4設問文 + 全選択肢(A)(B)(C)を書き取る

まずはStep 1から始めましょう。文頭3語が聞き取れれば問題タイプが判断でき、正答率が大きく上がります。

聞き取りにくい音のパターン(Part2頻出)

パターン聞こえ方
音の連結“pick up”“picka” に聞こえる
音の脱落“next month”“nexmonth” に聞こえる
弱形“Can you〜?”“Knya〜?” に聞こえる
短縮形“Who’s” = “Who is”“Hooz” に聞こえる
短縮形“Won’t” = “Will not”“Wount” に聞こえる

例題で確認

以下の4問で、脳内リピートを実践してみましょう。テキストで読む場合も「文頭の疑問詞を意識する」練習をしてください。

 

Q1.

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設問: Where should I put the boxes from the delivery?
(配達の箱はどこに置けばいいですか?)
(A) The delivery was scheduled for this morning.(配達は今朝の予定でした。)
(B) In the storage room at the end of the hallway.(廊下の奥の倉庫に。)
(C) About twelve boxes.(約12箱です。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「Where, Where…(どこ)」。場所を答える(B)が正解。(A)はdeliveryを含む関連語ひっかけ。(C)はboxesの数量でHow manyへの応答。

Q2.

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設問: Did the client approve the proposal?
(クライアントは提案書を承認しましたか?)
(A) The proposal was very detailed.(提案書はとても詳細でした。)
(B) Yes, we got the approval this morning.(はい、今朝承認をもらいました。)
(C) I’ll send it to the client tomorrow.(明日クライアントに送ります。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「approve?, approve?…(承認した?)」。Did〜?というYes/No疑問文。「はい、今朝承認をもらいました」と答える(B)が正解。(A)はproposalを含む関連語ひっかけ。(C)はclientとproposalを含む関連語ひっかけで、質問(承認したか)に答えていない。

Q3.

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設問: Where did you park your car?
(どこに車を停めましたか?)
(A) It’s a silver sedan.(シルバーのセダンです。)
(B) I came by train today.(今日は電車で来ました。)
(C) In the underground parking lot.(地下駐車場に。)
正解: (C)
解説: 脳内リピート: 「Where, Where…(どこ)」。場所を答える(C)が正解。(A)は車の外観であり場所ではない。(B)は交通手段で「車を停めた場所」に答えていない。

Q4.

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設問: Have you finished the budget report?
(予算レポートは完成しましたか?)
(A) I submitted it to the manager an hour ago.(1時間前に上司に提出しました。)
(B) The budget has increased this year.(今年は予算が増えました。)
(C) Yes, the report was very helpful.(はい、そのレポートはとても役立ちました。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「finished?, finished?…(終わった?)」。Have you〜?というYes/No疑問文。「1時間前に上司に提出しました」と完了を答える(A)が正解。(B)はbudgetを含む関連語ひっかけ。(C)はreportを含む関連語ひっかけで、「完成したか」ではなく「役立ったか」を答えている。

ディクテーション練習

このレッスンの確認問題を使ってディクテーション練習をしましょう。

 

やり方:
1. 音声を1回再生して、聞き取れた部分を書き出す
2. もう1回再生して穴を埋める
3. 上のスクリプトと照合する
4. 聞き取れなかった部分を3回音読する

 

まずはQ1〜Q4の設問文の文頭3語だけでOKです。慣れてきたら設問文の全文、さらに選択肢も書き取ってみましょう。

確認問題

以下の12問を脳内リピートを意識しながら解きましょう。

 

Q1.

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設問: Who’s going to lead the discussion on the new policy?
(新しい方針についての議論を誰が主導しますか?)
(A) Ms. Rodriguez has volunteered for it.(ロドリゲスさんが志願しました。)
(B) The policy was implemented last quarter.(その方針は前四半期に実施されました。)
(C) The discussion went on for an hour.(議論は1時間続きました。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「Who, Who…(誰)」。担当者を答える(A)が正解。(B)はpolicyを含む関連語ひっかけ。(C)はdiscussionを含む関連語ひっかけ。

Q2.

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設問: Did you receive the package from the supplier?
(サプライヤーからの荷物は届きましたか?)
(A) The packaging was badly damaged.(梱包がひどく損傷していました。)
(B) Yes, it arrived this morning.(はい、今朝届きました。)
(C) I’ll place the order tomorrow.(明日注文します。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「receive?, receive?…(届いた?)」。Did you〜?というYes/No疑問文。「はい、今朝届きました」と答える(B)が正解。(A)はpackageを含む関連語ひっかけ。(C)はsupplierと関連する発注の話で質問に答えていない。

Q3.

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設問: Who is presenting at tomorrow’s meeting?
(明日の会議で発表するのは誰ですか?)
(A) The meeting starts at nine.(会議は9時に始まります。)
(B) It was a very useful presentation.(とても有益なプレゼンでした。)
(C) Mr. Chen from the marketing team.(マーケティングチームのチェンさんです。)
正解: (C)
解説: 脳内リピート: 「Who, Who…(誰)」。発表者を答える(C)が正解。(A)は時間であり人ではない(Whenへの応答)。(B)はpresentation → presentingの関連語ひっかけで、「誰が」に答えていない。

Q4.

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設問: How long does it take to process a refund?
(返金処理にはどのくらいかかりますか?)
(A) Usually about five to seven business days.(通常約5〜7営業日です。)
(B) The refund policy is on our website.(返金ポリシーは弊社のウェブサイトにあります。)
(C) I processed all the invoices yesterday.(昨日すべての請求書を処理しました。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「How long, How long…(どのくらい)」。期間を答える(A)が正解。(B)はrefundを含む関連語ひっかけ。(C)はprocess → processedの関連語ひっかけ。

Q5.

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設問: What time does the Tokyo office close?
(東京オフィスは何時に閉まりますか?)
(A) The office is on the fourth floor.(オフィスは4階にあります。)
(B) About thirty people work there.(約30人が勤務しています。)
(C) It closes at six in the evening.(夕方6時に閉まります。)
正解: (C)
解説: 脳内リピート: 「What time, What time…(何時)」。時刻を答える(C)が正解。(A)は場所であり時刻ではない(Whereへの応答)。(B)は人数でHow manyへの応答。

Q6.

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設問: When did the construction crew finish paving the parking lot?
(建設チームはいつ駐車場の舗装を終えましたか?)
(A) They completed it last Thursday.(先週の木曜日に完了しました。)
(B) The parking fee has been increased.(駐車料金が値上げされました。)
(C) The construction started in March.(工事は3月に始まりました。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「When, When…(いつ)」。完了時期を答える(A)が正解。(B)はparking lotを含む関連語ひっかけ。(C)はconstructionを含む関連語ひっかけで開始時期を述べており「終わったのはいつ」に答えていない。

Q7.

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設問: Where should I submit the expense report?
(経費報告書はどこに提出すればいいですか?)
(A) The report is due on Friday.(レポートは金曜日が締め切りです。)
(B) You can hand it to the finance department.(経理部に渡してください。)
(C) Yes, I’ll submit it right away.(はい、すぐに提出します。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「Where, Where…(どこ)」。提出先を答える(B)が正解。(A)は締め切りであり提出先ではない(Whenへの応答)。(C)はYesで始まりWH疑問文にYes/Noは不自然。

Q8.

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設問: Is the new software compatible with our system?
(新しいソフトウェアは当社のシステムと互換性がありますか?)
(A) Yes, the IT team confirmed it works fine.(はい、ITチームが正常に動くことを確認しました。)
(B) The software was developed by a local company.(そのソフトウェアは地元の会社が開発しました。)
(C) I need to install it on my computer.(コンピューターにインストールする必要があります。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「compatible?, compatible?…(互換性ある?)」。Is〜?というYes/No疑問文。「はい、ITチームが確認しました」と答える(A)が正解。(B)はsoftwareを含む関連語ひっかけ。(C)はsoftware → installの関連語ひっかけで、互換性の有無に答えていない。

Q9.

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設問: Where can I get the form for requesting time off?
(休暇申請のフォームはどこで入手できますか?)
(A) I requested a transfer last year.(去年異動を申請しました。)
(B) It’s available on the HR portal.(人事ポータルで入手できます。)
(C) She took three days off.(彼女は3日間休みを取りました。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「Where, Where…(どこ)」。場所を答える(B)が正解。(A)はrequesting → requestedの関連語ひっかけ。(C)はtime off → days offの関連語ひっかけ。

Q10.

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設問: How many people attended the conference?
(カンファレンスには何人参加しましたか?)
(A) About three hundred participants.(約300人の参加者でした。)
(B) The conference was held in Osaka.(カンファレンスは大阪で開催されました。)
(C) It starts next Monday.(来週の月曜日に始まります。)
正解: (A)
解説: 脳内リピート: 「How many, How many…(何人)」。人数を答える(A)が正解。(B)は開催場所でWhereへの応答。(C)は時間でWhenへの応答。

Q11.

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設問: Have you already spoken to Mr. Thompson?
(もうトンプソンさんと話しましたか?)
(A) Not yet, I’ll give him a call later.(まだです、あとで電話します。)
(B) Mr. Thompson has a lot of experience.(トンプソンさんはとても経験豊富です。)
(C) Yes, we discussed it briefly this morning.(はい、今朝少し話しました。)
正解: (C)
解説: 脳内リピート: 「spoken?, spoken?…(話した?)」。Have you〜?というYes/No疑問文。「はい、今朝少し話しました」と答える(C)が正解。(A)は「まだ」という自然な返答だが、(C)の方が「話した事実+詳細」を明確に答えており正解。(B)はThompsonを含む関連語ひっかけ。

Q12.

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設問: Have all the participants registered for the seminar?
(参加者全員がセミナーに登録しましたか?)
(A) The seminar was very informative.(そのセミナーはとても有益でした。)
(B) Most of them have, but a few are still pending.(ほとんどは登録しましたが、数名まだです。)
(C) The registration fee is fifty dollars.(登録料は50ドルです。)
正解: (B)
解説: 脳内リピート: 「registered?, registered?…(全員登録した?)」。Have〜?というYes/No疑問文。「ほとんどは登録しましたが、数名まだです」と状況を答える(B)が正解。(A)はseminarを含む関連語ひっかけ。(C)はregistered → registration feeの関連語ひっかけ。

正解一覧

Q1Q2Q3Q4Q5Q6Q7Q8Q9Q10Q11Q12
ABCACABABACB

ディクテーション実践

このレッスンの確認問題で、実際にディクテーションをやってみましょう。

 

やり方(Step 1から始めましょう):
1. Q1の音声を再生して、文頭3語だけを書き取る
2. スクリプトと照合する
3. Q2〜Q12も同様に繰り返す
4. 慣れてきたら、設問文の全文 → 正解の応答 → 全選択肢と範囲を広げる

 

聞き取りチェックリスト:
– [ ] 疑問詞(What / When / Where / Who / Why / How)を正確に聞き取れたか
– [ ] Yes/No疑問文の文頭(Do / Is / Are / Have / Could / Would 等)を聞き取れたか