大学生でTOEIC700点を取れたらものすごく優秀です。通常よりはるかに英語ができますし、就活を有利に進められます。
TOEIC700点を取るには、正しい順序で勉強することがとにかく重要です。
ということで今回は、TOEIC700点を目指す大学生向けに、スコアが本当に伸びる勉強法を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
大学生でTOEIC700点はすごい
まずは「大学生でTOEIC700点を取るのはすごい」というお話をします。
普通の大学生の平均点より229点高い
TOEICには「公開テスト」と「IPテスト」という2つの試験方式があります。
このうち「IPテスト」は「大学で受けさせられた」「受験料が安いからとりあえず勢いで申し込んだ」という大学生が多いです。
よって、公開テストの受験者と比較して、IPテストの受験者はTOEICの対策をそれほど行うことなく試験を受ける傾向があります。
さて、大学生のTOEIC IPテストの平均点は471点です。そしてTOEIC700点は、471点より229点も高いです。
したがって、TOEIC700点の大学生の英語力は、普通の大学生の英語力と比較してはるかに高いと言えます。
ちなみに、年次別の大学生のTOEIC IPテストの平均点は以下の通りです。
年次 | 平均点(リスニング) | 平均点(リーディング) | 平均点(合計) |
大学1年 | 252点 | 201点 | 454点 ※端数により、左側のLとRを足した数字とは異なる |
大学2年 | 264点 | 204点 | 468点 |
大学3年 | 290点 | 225点 | 515点 |
大学4年 | 304点 | 242点 | 545点 ※端数により、左側のLとRを足した数字とは異なる |
就活が影響しているのか、年次が上がるにつれてTOEIC平均点も上がっていますね。
また、以下の画像の値を集計すると「大学生でTOEIC700点」=「大学生のIPテスト受験者上位約9.6%」のスコアであることがわかります。
英語を勉強している大学生の平均点より104点高い
さて、ここまではIPテストを扱ってきました。続いてはTOEIC公開テストの平均点を見ていきたいと思います。
公開テストは個人で申し込みを行いますし、受験料もIPテストより高いので、しっかり対策して受験する方が多いです。
大学生のTOEIC公開テストの平均点は596点です。そしてTOEIC700点は、596点より104点高いです。
また、以下の画像の値を集計すると「大学生でTOEIC700点」=「大学生の公開テスト受験者の上位約27.3%」のスコアです。
東京大学や東京外国語大学の大学生と同程度のレベル
所属学生のTOEICスコアが700点付近の大学・学部は以下の通りです。
スコア | 大学・学部 |
725点 | 広島大学教育学部(英語科) |
719点 | 東京外国語大学 |
703点 | 東京大学大学院生(理系) |
689点 | 青山学院大学 |
688点 | 東京大学(学部) |
667点 | 関西外国語大学外国語学部英語学科 |
650点 | 日本外国語専門学校 |
649点 | 広島大学医学部 |
648点 | 神戸大学 |
641点 | 同志社大学 |
ただ、以上のスコアは「https://uguisu.skr.jp/toeic/avg_score.html」というページで公表されていたものなんですが、実はこのページは消えてしまっています。
よって、どこからこの点数がやってきたのか、その出典元はよくわかっていません。
ちなみに、ちょっと古いですが「東京外国語大学言語文化学部」入学者のTOEIC IPテストの平均点は以下の通りです。
引用元:学部・研究科等の現況調査表
限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
TOEICは990点満点の試験で、10〜990点の間で5点刻みでスコアが評価されます。
そして、TOEICが定めているスコアランクは以下の通りです。
ランク(スコア) | 英語レベル |
Aランク(860~990) | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
Bランク(730~860) | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
Cランク(470~730) | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る |
Dランク(220~470) | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
Eランク(10~220) | コミュニケーションが出来るまでに至っていない |
TOEIC700点は上から3番目のCランクで「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る」レベルです。
通常会話であれば、要点を理解し応答にも支障はないでしょう。ただし、複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られます。
基本的な文法や構文は身についており、表現力の不足はありますが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えているでしょう。
英検2級レベル
英検とTOEICは試験の形式や問題の内容が異なるので一概に比較することはできません。しかし、一般には以下のようにTOEICスコアと英検の級を換算できると言われています。
TOEICスコア | 英検 |
945点以上 | 1級 |
780点〜940点 | 準1級 |
550点〜780点 | 2級 |
400点〜550点 | 準2級 |
300点〜400点 | 3級 |
300点未満 | 4〜5級 |
大学生でTOEIC700点取れれば就活は有利になる
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。
TOEIC700点は新卒採用で平均的に求められるスコアより、また、公開テストの平均点より遥かに高いスコアです。
一般的な企業への就職活動・転職活動であれば英語力が高評価になるので、選考を有利に進められます。
大学生でTOEIC700点取れれば年収が高まる
- 就活を有利に進められる
- 昇進・昇格につながりやすい
- 海外勤務など仕事の幅が広がりやすい
- 就職後、転職を有利に進められる
- 資格手当をもらえる
などの理由から、TOEIC700点を取れれば年収がアップすると言えます。
実際、dodaが行った調査(以下表)によると、700点以上から平均年収のアップが明確に傾向として表れています。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
大学生がTOEIC700点を取る勉強法
ここからは大学生がTOEIC700点を取るための勉強法を解説します。
金のフレーズでTOEIC特有の英単語を覚える
まずは金のフレーズを使って、英単語を覚えていきましょう。金のフレーズの英単語は本当に頻出のモノばかりなので、金フレを覚えれば覚えるほどスコアアップにつながります。
TOEIC対策としての単語学習では「瞬間的に意味を思い浮かべられるようになること」が重要です。
英単語を見て0.5秒以内で意味を思い浮かべることができるようになることを目指してください。
英単語を見て意味を思い浮かべるのに2秒、3秒とかかってしまうと、読解のスピードに悪影響を及ぼします。
リスニングでも、英単語を聞いた瞬間にその意味が思いつくようにならなければ厳しいです。
よって、英単語を覚えるときは必ず「瞬間的に意味を思い浮かべるようになること」を意識してください。
リスニングを対策する
TOEICはリーディングよりリスニングの方が簡単です。よって、まずはリスニングを重点的に対策しましょう。
リスニングの対策方法はシンプルです。
- 問題を解く
- しっかり復習する
リスニングにはPart1〜Part4まで4つのPartがあります。それぞれのPartの復習のやり方は以下の通りです。
Part | 復習のやり方 |
Part1 | わからない単語・表現を覚える |
Part2 | ディクテーション(聞いた音声を書き取る練習方法) |
Part3・4 | オーバーラッピング(音声を流して、音声に重ねるように発音する練習方法) |
Part2のディクテーションの効果は3つあります。
- リスニングの集中力が鍛えられる
- 正しい発音がわかる
- 聞き取れない箇所が明確になる(メインの効果)
また、Part3・4のオーバーラッピングの効果は3つあります。
- TOEIC特有の会話に慣れることができる
- 正しい発音が身に付く
- 音声のスピードに圧倒されない力が身につく
Part5を対策する
TOEICリーディングにはPart5〜7まで3つのPartがあります。
中でもPart5を重点的に対策すべき理由は4つあります。
- Part5が一番簡単でスコアを稼ぎやすいから
- Part6対策にも繋がるから
- Part5・6の解答スピードが上がって長文のPart7に使える時間が増えるから
- 文法理解が深まって英文の読解力・読解スピードが向上するから
Part5を対策するメリットは計り知れません。700点を目指すなら、Part5を重点的に対策しましょう。
Part5対策で特に効果的なのは、とにかく繰り返し問題を解くことです。
おすすめの問題集は「文法問題でる1000問」です。
文法問題でる1000問には、本番レベルのPart5の文法問題が1049問載っています。
でる1000問で繰り返し演習すれば、Part5の正答率と解答スピードは確実に向上します。
Part6・7の対策方法
Part6については特別な対策は必要ありません。
前述したPart5対策に加えて、公式問題集のPart6を解いて問題の形式に慣れれば、Part6は十分解けるようになります。
もし対策するなら、公式問題集のPart6を解いた後に文章を全文訳してください。そして、解答の訳と見比べて、訳が異なる部分についてはその原因を特定して修正しましょう。
Part7の対策は音読を行いましょう。
音読を行うメリットはいろいろありますが、特に注目すべきなのは「英語を語順通りに理解できるようになること」です。
実践演習
最後は実践演習です。
リスニング・リーディング合計200問を通しで解いて、問題の形式に慣れて、時間配分の感覚を身につけていきます。
実践演習には、公式問題集が使うの圧倒的におすすめです。
その理由は、問題の質が圧倒的に高いからです。
公式問題集の問題は、本番と同じプロセスで作成されています。さらに、リスニングの音声収録を公式のスピーカーが担当しています。
よって、公式問題集は極めて本番に近い実践問題集となっており、演習効果は他の実践問題集より高いです。
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大学生がTOEIC700点を取るのにかかる勉強時間
一般的に、TOEICのスコアを100点伸ばすのにかかる勉強時間は「約200〜300時間」と言われています。
よって、たとえばTOEIC500点から700点を目指す場合、約400〜600時間かかることになります。
「そんなに勉強できないよ…」と思ったかもしれません。
ですが、安心してください。約400〜600時間というのは、あくまで「試行錯誤しながら」勉強した場合です。
正しい順序で、努力の方向性を間違えることなく勉強すれば、それより短い時間でスコアを伸ばせます。
もちろん必要な勉強時間は人により異なりますが、独学なら概ね150時間くらいでTOEICのスコアを100点アップさせることができるでしょう。
まとめ
大学生でTOEIC700点は非常に高いです。TOEIC700点を取れれば、就活で周りと差別化できます。
結論:大学生はTOEIC700点取れたらすごいーー TOEICは就活の際にとても役立つ試験です。TOEICで一定以上のスコアを取れば、英語力で周りと差別化して選考を有利に進められます。また、今後の転[…]
参考資料
IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS」
IIBC「PROFICIENCY SCALE」
東京外国語大学「学部・研究科等の現況調査表」