大学生がTOEIC700点を取る方法を975点が解説【就活有利】

toeic 700点 大学生 勉強法 すごい レベル

大学生でTOEIC700点を取れたらものすごく優秀です。通常よりはるかに英語ができますし、就活を有利に進められます。

 

TOEIC700点を取るには、正しい順序で勉強することがとにかく重要です。

テン
勉強の順序を間違えると、驚くほどスコアが伸びません。

 

ということで今回は、TOEIC700点を目指す大学生向けに、スコアが本当に伸びる勉強法を解説します!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

大学生でTOEIC700点はすごい

まずは「大学生でTOEIC700点を取るのはすごい」というお話をします。

普通の大学生の平均点より229点高い

TOEICには「公開テスト」と「IPテスト」という2つの試験方式があります。

 

このうち「IPテスト」は「大学で受けさせられた」「受験料が安いからとりあえず勢いで申し込んだ」という大学生が多いです。

よって、公開テストの受験者と比較して、IPテストの受験者はTOEICの対策をそれほど行うことなく試験を受ける傾向があります。

テン
つまり、IPテストの平均点には「特別TOEIC対策をしていない素の英語力」が反映されていると言えます。

 

さて、大学生のTOEIC IPテストの平均点は471点です。そしてTOEIC700点は、471点より229点も高いです。

したがって、TOEIC700点の大学生の英語力は、普通の大学生の英語力と比較してはるかに高いと言えます。

テン
偏差値で言えば、およそ63.5です。(スコアが17点アップすると偏差値が1アップ)大学に換算すると、最難関国公立大学の旧帝国大学や最難関私立大学の早稲田大学・慶應大学などに匹敵するレベルとなります。ものすごいですね。

 

ちなみに、年次別の大学生のTOEIC IPテストの平均点は以下の通りです。

年次平均点(リスニング)平均点(リーディング)平均点(合計)
大学1年252点201点454点
※端数により、左側のLとRを足した数字とは異なる
大学2年264点204点468点
大学3年290点225点515点
大学4年304点242点545点
※端数により、左側のLとRを足した数字とは異なる

就活が影響しているのか、年次が上がるにつれてTOEIC平均点も上がっていますね。

テン
あと読み取れるのは、年次に関係なく、リスニングの方が平均点が高いことです。TOEICはリスニングの方がスコアを伸ばしやすいです。

 

また、以下の画像の値を集計すると「大学生でTOEIC700点」=「大学生のIPテスト受験者上位約9.6%」のスコアであることがわかります。

TOEIC IPテスト 学生 スコア分布

引用元:TOEIC DATA&ANALYSIS

英語を勉強している大学生の平均点より104点高い

さて、ここまではIPテストを扱ってきました。続いてはTOEIC公開テストの平均点を見ていきたいと思います。

公開テストは個人で申し込みを行いますし、受験料もIPテストより高いので、しっかり対策して受験する方が多いです。

 

大学生のTOEIC公開テストの平均点は596点です。そしてTOEIC700点は、596点より104点高いです。

テン
よって、TOEIC700点の大学生の英語力は、普段から英語を勉強している大学生よりもかなり高いと言えます。偏差値で言えばおよそ56.1です。

 

また、以下の画像の値を集計すると「大学生でTOEIC700点」=「大学生の公開テスト受験者の上位約27.3%」のスコアです。

TOEIC 公開テスト 学生 スコア分布

引用元:TOEIC DATA&ANALYSIS

東京大学や東京外国語大学の大学生と同程度のレベル

所属学生のTOEICスコアが700点付近の大学・学部は以下の通りです。

スコア大学・学部
725点広島大学教育学部(英語科)
719点東京外国語大学
703点東京大学大学院生(理系)
689点青山学院大学
688点東京大学(学部)
667点関西外国語大学外国語学部英語学科
650点日本外国語専門学校
649点広島大学医学部
648点神戸大学
641点同志社大学
テン
大学生でTOEIC700点というのは、東京大学や青山学院大学の学生と同程度のレベルです。非常に高い英語力を持っていると言えるでしょう。

 

ただ、以上のスコアは「https://uguisu.skr.jp/toeic/avg_score.html」というページで公表されていたものなんですが、実はこのページは消えてしまっています。

よって、どこからこの点数がやってきたのか、その出典元はよくわかっていません。

テン
算出方法・対象が大学によって違う可能性も高いです。なので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

 

ちなみに、ちょっと古いですが「東京外国語大学言語文化学部」入学者のTOEIC IPテストの平均点は以下の通りです。

東京外国語大学 言語文化学部 入学者のTOEIC IPテストの平均点

引用元:学部・研究科等の現況調査表

テン
また、「平成22年度から平成27年度まで、6年間の平均点は709.86点」ということです。

限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる

TOEICは990点満点の試験で、10〜990点の間で5点刻みでスコアが評価されます。

そして、TOEICが定めているスコアランクは以下の通りです。

ランク(スコア)英語レベル
Aランク(860~990)Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
Bランク(730~860)どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
Cランク(470~730)日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る
Dランク(220~470)通常会話で最低限のコミュニケーションができる
Eランク(10~220)コミュニケーションが出来るまでに至っていない

TOEIC700点は上から3番目のCランクで「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る」レベルです。

 

通常会話であれば、要点を理解し応答にも支障はないでしょう。ただし、複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られます。

基本的な文法や構文は身についており、表現力の不足はありますが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えているでしょう。

英検2級レベル

英検とTOEICは試験の形式や問題の内容が異なるので一概に比較することはできません。しかし、一般には以下のようにTOEICスコアと英検の級を換算できると言われています。

TOEICスコア英検
945点以上1級
780点〜940点準1級
550点〜780点2級
400点〜550点準2級
300点〜400点3級
300点未満4〜5級
この表から、TOEIC700点は英検2級(高校卒業レベル)に相当すると言えます。
テン
なお、個人的には英検の方が対策するのが難しいと感じました(準1級以上の場合)。語彙のレベルがTOEICで求められるレベルよりはるかに高いうえ、ライティング・スピーキングの対策が必要だからです。

大学生でTOEIC700点取れれば就活は有利になる

TOEICの活用状況と要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

上画像より、新卒採用では545点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。

 

TOEIC700点は新卒採用で平均的に求められるスコアより、また、公開テストの平均点より遥かに高いスコアです。

一般的な企業への就職活動・転職活動であれば英語力が高評価になるので、選考を有利に進められます。

大学生でTOEIC700点取れれば年収が高まる

  • 就活を有利に進められる
  • 昇進・昇格につながりやすい
  • 海外勤務など仕事の幅が広がりやすい
  • 就職後、転職を有利に進められる
  • 資格手当をもらえる

などの理由から、TOEIC700点を取れれば年収がアップすると言えます。

 

実際、dodaが行った調査(以下表)によると、700点以上から平均年収のアップが明確に傾向として表れています。

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円

大学生がTOEIC700点を取る勉強法

ここからは大学生がTOEIC700点を取るための勉強法を解説します。

金のフレーズでTOEIC特有の英単語を覚える

TOEIC金のフレーズ

まずは金のフレーズを使って、英単語を覚えていきましょう。金のフレーズの英単語は本当に頻出のモノばかりなので、金フレを覚えれば覚えるほどスコアアップにつながります。

テン
金のフレーズを完璧に覚えれば、TOEIC900点すら取れてしまうほどの語彙力が身につきます。実際、僕は金のフレーズよりレベルの高い英単語帳を使うことなく975点を取れました。

 

TOEIC対策としての単語学習では「瞬間的に意味を思い浮かべられるようになること」が重要です。

英単語を見て0.5秒以内で意味を思い浮かべることができるようになることを目指してください。

 

英単語を見て意味を思い浮かべるのに2秒、3秒とかかってしまうと、読解のスピードに悪影響を及ぼします。

リスニングでも、英単語を聞いた瞬間にその意味が思いつくようにならなければ厳しいです。

テン
意味を考えるという作業と聞き取りの作業を同時に行わなければならず、聞き取りの精度が落ちるからです。

 

よって、英単語を覚えるときは必ず「瞬間的に意味を思い浮かべるようになること」を意識してください。

リスニングを対策する

TOEICはリーディングよりリスニングの方が簡単です。よって、まずはリスニングを重点的に対策しましょう。

リスニングの対策方法はシンプルです。

  1. 問題を解く
  2. しっかり復習する

 

リスニングにはPart1〜Part4まで4つのPartがあります。それぞれのPartの復習のやり方は以下の通りです。

Part復習のやり方
Part1わからない単語・表現を覚える
Part2ディクテーション(聞いた音声を書き取る練習方法)
Part3・4オーバーラッピング(音声を流して、音声に重ねるように発音する練習方法)

Part2のディクテーションの効果は3つあります。

  1. リスニングの集中力が鍛えられる
  2. 正しい発音がわかる
  3. 聞き取れない箇所が明確になる(メインの効果)
テン
聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで繰り返し聞き直せば、リスニング力は効率的かつ着実に向上します。

 

また、Part3・4のオーバーラッピングの効果は3つあります。

  1. TOEIC特有の会話に慣れることができる
  2. 正しい発音が身に付く
  3. 音声のスピードに圧倒されない力が身につく

Part5を対策する

TOEICリーディングにはPart5〜7まで3つのPartがあります。

中でもPart5を重点的に対策すべき理由は4つあります。

  1. Part5が一番簡単でスコアを稼ぎやすいから
  2. Part6対策にも繋がるから
  3. Part5・6の解答スピードが上がって長文のPart7に使える時間が増えるから
  4. 文法理解が深まって英文の読解力・読解スピードが向上するから

Part5を対策するメリットは計り知れません。700点を目指すなら、Part5を重点的に対策しましょう。

 

Part5対策で特に効果的なのは、とにかく繰り返し問題を解くことです。

テン
根性論的ですが、Part5については正直これ以上の方法はありません。

 

おすすめの問題集は「文法問題でる1000問」です。

TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問

 

文法問題でる1000問には、本番レベルのPart5の文法問題が1049問載っています。

でる1000問で繰り返し演習すれば、Part5の正答率と解答スピードは確実に向上します。

Part6・7の対策方法

Part6については特別な対策は必要ありません。

前述したPart5対策に加えて、公式問題集のPart6を解いて問題の形式に慣れれば、Part6は十分解けるようになります。

 

もし対策するなら、公式問題集のPart6を解いた後に文章を全文訳してください。そして、解答の訳と見比べて、訳が異なる部分についてはその原因を特定して修正しましょう。

テン
この作業を行うことで「精読力」がどんどん身についていきます。精読力が身につけば、Part6も楽々解けるようになります。

 

Part7の対策は音読を行いましょう。

音読を行うメリットはいろいろありますが、特に注目すべきなのは「英語を語順通りに理解できるようになること」です。

テン
語順通りに理解できるように慣れば、英語を後ろまで読んでから理解していく必要がなくなるので速読力がアップします。よって、Part7でより多くの問題を解けるようになります。

実践演習

最後は実践演習です。

リスニング・リーディング合計200問を通しで解いて、問題の形式に慣れて、時間配分の感覚を身につけていきます。

 

実践演習には、公式問題集が使うの圧倒的におすすめです。

TOEIC 公式問題集 11

その理由は、問題の質が圧倒的に高いからです。

 

公式問題集の問題は、本番と同じプロセスで作成されています。さらに、リスニングの音声収録を公式のスピーカーが担当しています。

よって、公式問題集は極めて本番に近い実践問題集となっており、演習効果は他の実践問題集より高いです。

テン
僕もいろんな問題集を使ってきましたが、公式問題集が一番スコアアップに繋がったと強く実感しています。

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大学生がTOEIC700点を取るのにかかる勉強時間

一般的に、TOEICのスコアを100点伸ばすのにかかる勉強時間は「約200〜300時間」と言われています。

よって、たとえばTOEIC500点から700点を目指す場合、約400〜600時間かかることになります。

 

「そんなに勉強できないよ…」と思ったかもしれません。

ですが、安心してください。約400〜600時間というのは、あくまで「試行錯誤しながら」勉強した場合です。

 

正しい順序で、努力の方向性を間違えることなく勉強すれば、それより短い時間でスコアを伸ばせます。

もちろん必要な勉強時間は人により異なりますが、独学なら概ね150時間くらいでTOEICのスコアを100点アップさせることができるでしょう。

まとめ

大学生でTOEIC700点は非常に高いです。TOEIC700点を取れれば、就活で周りと差別化できます。

テン
ぜひTOEICを勉強して、あなたが求める社会人ライフを手に入れてください!

 

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TOEIC 何点からすごい 大学生

 

参考資料

IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS

IIBC「PROFICIENCY SCALE

東京外国語大学「学部・研究科等の現況調査表

doda「TOEICスコアが高いほど年収は高い!スコア別平均年収と転職成功アドバイス

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