結論:中学生でもTOEICは受けられます。2025年度の中学生の平均点は公開テスト(個人で申し込む)564点・IPテスト(学校で団体受験する)456点で、400点なら同世代の上位、500点で「英語が武器」のレベルです。
- 「中学生でもTOEICって受けられるの?」
- 「中学生の平均点は何点?うちの子の点数は高いの?」
- 「英検とTOEIC、どっちを受けさせればいい?」
- 「高校受験でTOEICは使える?」
- 「中学生はどうやって勉強すればいい?」
こういった疑問を持っている中学生や保護者の方は多いと思います。
この記事では、TOEICを運営するIIBCの最新の公式データを使って、中学生のTOEIC平均点を学年別・小学生や高校生との比較つきで解説します。
さらに
- 何点取ればすごいのか
- そもそも受けるべきなのか
- 英検やTOEIC Bridgeとの使い分け
- 中学生向けの勉強の順番
まで、この1本で全部分かるようにまとめました。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

中学生のTOEIC平均点は564点【2025年度・学年別】
結論:中学生のTOEIC平均点は、公開テスト(個人受験)564点・IPテスト(学校での団体受験)456点です。
「うちの子の点数って、中学生の中では高いの?低いの?」と気になりますよね。
ネット上の「中学生の平均は300点くらい」という数字はほぼ全部が推測です。ここでは、TOEICを運営する団体IIBCが毎年出している公式データを使って解説します。
公開テスト564点とIPテスト456点の差=受けている層の差
まず、2025年度に中学生がTOEICを受けた人数と平均点はこうなっています。
| テストの種類 | 人数 | リスニング | リーディング | 合計 |
| 公開テスト(個人で申し込み) | 1,613人 | 323 | 241 | 564 |
| IPテスト(学校で団体受験) | 312人 | 280 | 176 | 456 |
※IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」の所属学校別データ。IPテストの中学生は人数が少ないため、IIBCも「参考」の扱いにしています。
同じ中学生なのに、公開テストとIPテストで108点も差があるのは、受けている層がまったく違うからです。
公開テストは、自分(もしくは保護者)がお金を払って会場まで行くテストです。中学生でわざわざ受けに来るのは、帰国子女や小さい頃から英語をやってきた子、英検2級を取って次の目標を探している子が中心です。
一方でIPテストは、学校が「英語コースの生徒に受けさせる」といった形で実施するので、英語がそこまで得意でない子も混ざります。だから平均が下がります。
注意点
ここで注意してほしいのが、「中学生全員がTOEICを受けたらどうなるか」は、この数字では分からないという点です。
2025年度の公開テストの受験者は全体で755,473人で、そのうち中学生は1,613人。割合にするとわずか0.21%です。英語が得意な子だけが受けているので、平均も高く出ています。
なので、「うちの子は400点だった。平均の564点より下だからダメだ」と考えるのは間違いです。同じ土俵にいるのは、全国の中学生の中でも上位の英語力を持った1,613人だけです。
もう1つ、リスニングとリーディングの差にも注目してください。公開テストで82点差(リスニング323点/リーディング241点)、IPテストだと104点差(リスニング280点/リーディング176点)です。
高校生や大学生でもリスニングの方が高く出るのはTOEICの定番ですが、中学生はその差がさらに大きいです。理由はシンプルで、TOEICのリーディングには中学校で習わないビジネス系の単語(請求書・四半期・見積もりなど)が多く出てくるからです。リスニングは音のスピードに慣れれば取れますが、リーディングは知らない単語による壁が高いです。
学年別の伸びはBridgeで分かる(中1 47.3点→中3 59.0点)
「中1と中3で平均は違うの?」という疑問もあると思います。
残念ながら、普通のTOEIC(正式名称はTOEIC L&R。この記事では「TOEIC本体」と呼びます)については、IIBCは中学生の学年別データを公表していません。人数が少なすぎるからです。
その代わり、学年別の傾向が見えるデータがあります。TOEICの初級者版であるTOEIC Bridge L&R(100点満点)のIPテストです。こちらは中学生の受験者が3,503人いて、学年別の平均も出ています。
| 学年 | 人数 | リスニング | リーディング | 合計(100点満点) |
| 中学校全体 | 3,503人 | 25.9 | 28.0 | 53.9 |
| 中学1年 | 987人 | 22.9 | 24.5 | 47.3 |
| 中学2年 | 1,397人 | 26.3 | 28.2 | 54.5 |
| 中学3年 | 1,119人 | 28.1 | 30.9 | 59.0 |
※IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」のTOEIC Bridge L&R IPテスト(学校)データ。リスニング・リーディングと合計は資料の四捨五入のため、足し算が合わないことがあります。
中1から中3にかけて、中1→中2で7.2点、中2→中3で4.5点と、学年が上がるごとに伸びています。IIBCが公開しているBridgeとTOEIC本体の対応表では、Bridge 60点がTOEIC 325点にあたります。中3の平均59.0点はそのすぐ下なので、TOEIC本体だと300点台前半の位置です。
つまり、学校の英語を普通に3年間やった中学生の英語力は、TOEIC本体に換算すると300点台前半に落ち着く、と読めます。ネット上でよく見る「中学生全体の平均は300点くらい」という推測は、この数字を見る限りそんなに外れていません。
ちなみに、高校1年生のBridge平均は59.7点で、中3の59.0点とほぼ同じです。中3と高1で英語力はほとんど変わらない、というのも面白いところです。
小学生の平均638点が中学生より高い理由
「小学生の平均は中学生より低いはず」と思いますよね。実は逆なんです。
| 所属 | 人数 | リスニング | リーディング | 合計 |
| 小学生 | 1,074人 | 353 | 284 | 638 |
| 中学生 | 1,613人 | 323 | 241 | 564 |
| 高校生 | 34,383人 | 303 | 236 | 539 |
| 学生全体(大学生など含む) | 434,399人 | 325 | 267 | 592 |
※IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」の公開テスト・所属学校別データ。
2025年度の公開テストでは、小学生638点>中学生564点>高校生539点と、年齢が低いほど平均が高い並びになっています。
理由は、さっき説明した「受けている層」の話と同じです。小学生でTOEICの公開テストを受けるのは、帰国子女やインターナショナルスクールの子、家庭で英語を使っている子がほとんどです。年齢が下がるほど「わざわざ受けに来る子」の英語力が極端に高くなるので、平均も上がります。
逆に言うと、中学生の564点という平均には、高校生よりも「英語が特別にできる層」が濃く混ざっているということです。この記事の後半で「何点ですごいか」を考えるときも、平均564点をそのまま基準にするのではなく、この偏りを頭に入れておいてください。
中学生は何点取ればすごい?
結論:400点で同世代の上位、500点で「英語が武器」と言えるレベル、600点なら中学生としては圧倒的です。
「平均は分かったけど、結局うちの子の点数はすごいの?」というのが一番知りたいところですよね。
ここでは、TOEICを受けた人全員のスコア分布を使って、中学生のスコアを3段階で判定します。
400点で同世代の上位、500点で全受験者の下位25%を抜ける
まず、TOEICを受けた人全体(大学生・社会人を含む)のスコア分布を見てください。
| スコア | 全受験者に占める割合 | そのスコア未満の人の合計 |
| 395〜440点 | 6.3% | 約10%(395点未満) |
| 445〜490点 | 7.9% | 約17%(445点未満) |
| 495〜540点 | 9.2% | 約25%(495点未満) |
| 545〜590点 | 10.4% | 約34%(545点未満) |
| 595〜640点 | 10.8% | 約44%(595点未満) |
※IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」の公開テストTotalスコア分布(2025年度・全受験者)を当サイトが累計。
この分布に、さっきの中学生の数字を重ねると、3つのラインが見えてきます。
400点は、学校の英語を3年間やった中学生の到達点(前の章で見た300点台前半)を、はっきり超えたスコアです。学校でIPテストを受けた中学生の平均456点には届きません。ただ、そのIPテストを受けている中学生自体が全国の上位層なので、400点なら同世代の中では間違いなく上のほうです。
500点は、大学生や社会人を含めた全受験者の下から25%を抜けるスコアです。高校生が学校のIPテストで受けた平均436点(同じ資料の2025年度の数字)も超えます。中学生で500点なら、「英語が得意」ではなく「英語が武器」と言っていいレベルです。
600点は、公開テストを受けに来た中学生の平均564点を超え、大学生を含む学生全体の平均592点も上回ります。IIBCの企業向け調査では新入社員に期待するスコアが550点前後なので、中学生で600点は、正直かなりすごいです。
ちなみに「中学生の最高点は何点?」とよく聞かれますが、IIBCは年齢別の最高点を公表していません。満点の990点に年齢の制限はないので、理屈の上では中学生でも満点は取れます。ただ、そういう子は帰国子女など英語環境で育った子がほとんどで、同じ土俵で比べる相手ではないので、気にしなくて大丈夫です。
スコア別にできること(300/400/500/600点)
点数だけだとイメージしにくいので、「そのスコアの中学生が英語で何ができるか」を並べます。
| スコア | 中学生の中での位置 | できること |
| 300点台 | 学校の英語を一通り終えた中3の標準 | 教科書レベルの短い英文は読める。リスニングは聞き取れる文と聞き取れない文が半々 |
| 400点台 | 同世代の上位 | 中学英文法はほぼ理解できている。短い案内やメールなら意味が取れる。知らない単語で止まる |
| 500点台 | 「英語が武器」のレベル | 日常的な会話や案内は聞き取れる。少し長い文章も、時間をかければ読める |
| 600点以上 | 中学生としては圧倒的 | 高校英語の内容にも対応できる。TOEICの長文(Part7)を最後まで読み切る力がある |
※「できること」はIIBCが公開しているスコア別の目安と、イングルートで100人以上を指導した経験をもとにした当サイトの見解です。
ポイントは、300点台と400点台の差が「文法」で、400点台と500点台の差が「単語」というところです。
中学英文法が固まっていれば300点台から400点台には上がります。そこから500点台に上がるかどうかは、中学校で習わないTOEIC特有の単語(ビジネス系)をどれだけ知っているかで決まります。ここは学校の授業だけでは絶対に埋まらないので、中学生で500点を超えている子は、学校の外で英語に触れている子です。
ただし、上記はあくまで目安です。だからこそ、スコアを実際に測ってみるのがおすすめです。
では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。スコアを把握する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。
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中学生はTOEICを受けるべき?【英検準2級以上なら受ける価値あり】
結論:英検準2級以上を持っている、または学校の英語で困っていない中学生なら、受ける価値は十分あります。学校の英語がまだ固まっていないなら、今は受けなくて大丈夫です。
「中学生にTOEICは早すぎるんじゃないか」と迷いますよね。ぶっちゃけ、早いか早くないかは年齢ではなく、今の英語力で決まります。
受けるメリットと、受けなくていいケースをはっきり分けて説明します。
受けるメリット
中学生がTOEICを受けるメリットは、大きく3つです。
- 英語力が「点数」で分かる:英検は合格か不合格かしか分かりませんが、TOEICは10〜990点の細かいスコアで出ます。半年後にもう一度受ければ、伸びた分が数字で見えます
- 大学入試・就活で使える試験に早く慣れる:IIBCの調査では、2025年度に390校の大学がTOEICのスコアを入試で活用しています。就活でも企業が見るのはTOEICです。中学生のうちに形式に慣れておくと、高校・大学で本気で使うときに有利です
- 「学校の英語の外」に出るきっかけになる:TOEICには中学校で習わない単語や、大人の会話の速さが出てきます。学校の英語で満点近く取れている子ほど、次の目標として効きます
特に1つ目は大きいです。英検2級に受かった中学生は、次の準1級までの距離が遠すぎて目標を見失いがちです。そこにTOEICの「500点→550点→600点」という細かい階段があると、勉強を続ける理由ができます。
受けなくていいケース
逆に、次に当てはまるなら今は受けないほうがいいです。
- 学校の英語のテストで平均点前後、もしくはそれ以下
- 英検3級にまだ受かっていない(または受けていない)
- 英語に苦手意識がある
理由はシンプルで、TOEICは2時間・200問を休憩なしで解く試験だからです。しかも内容はオフィスや出張、請求書といった大人の場面が中心です。
中学英文法が固まっていない状態で受けると、リスニングはほとんど聞き取れず、リーディングは後半を適当にマークするだけになります。スコアも200点台で返ってきます。それで「英語って無理」と思ってしまうのが一番の損失です。
この場合は、まず学校の英語と英検3級・準2級を固めてください。それができてからTOEICを受けても、まったく遅くありません。
高校入試でTOEICは加点されない(英検が主流)
保護者の方からよく聞かれるのが「TOEICのスコアがあれば高校受験で有利になりますか?」という質問です。
はっきり言って、高校入試でTOEICが加点や優遇の対象になることは、ほとんどありません。
高校入試で英語の資格が使われる場合、基準になっているのはほぼ英検です。英検を運営する日本英語検定協会は、英検を優遇する高校を検索できるページを公式に用意しているくらい、高校入試との結びつきが強いです。
一方でTOEICを運営するIIBCは、大学入試での活用状況は毎年調べて公表していますが、高校入試については資料を出していません。一部の国際科や帰国生入試でTOEICスコアの提出を認める高校はありますが、例外だと思ってください。
なので、目的が高校受験なら、TOEICではなく英検を優先してください。志望校の募集要項に「英検◯級以上で加点」と書かれているかを、執筆時点の最新の要項で確認するのが確実です。
TOEICが本当に役に立つのは、その先の大学入試と就活です。
TOEICと英検、中学生はどちらを優先するか
結論:高校受験までは英検、その後はTOEICです。中学生のうちは英検を軸にして、英検2級が取れたらTOEICに切り替えるのが一番ムダがありません。
「英検とTOEIC、どっちを受けさせればいいの?」というのは、中学生の保護者の方がほぼ全員ぶつかる疑問です。
答えは「時期による」なんですが、それだと分かりにくいので、級とスコアの関係から順に整理します。
級とスコアの目安(CEFR経由)
英検の級とTOEICのスコアを直接つなぐ公式の表はありません。ただ、英検もTOEICも、国際的な英語力の基準「CEFR(セファール)」のどのレベルにあたるかは公表されています。CEFRは下からA1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階で、文部科学省も入試の資料で使っています。なので、CEFRを間に挟めば目安が出せます。
| CEFR | 英検 | TOEIC L&R(目安) | 中学生の位置づけ |
| A1 | 3級 | 120点〜 | 中学卒業レベル(文部科学省が中学卒業時の目標にしている水準) |
| A2 | 準2級 | 225点〜 | 高校の途中まで進んだレベル |
| B1 | 2級 | 550点〜 | 高校卒業レベル。中学生ならかなり上位 |
| B2 | 準1級 | 785点〜 | 大学中級レベル。中学生ではごく一部 |
※CEFRと英検の対応は文部科学省の対照表、CEFRとTOEICの対応はIIBCの公表値をもとにしています。あくまで目安で、英検2級に受かった子が全員TOEIC550点を取れるわけではありません。
この表で大事なのは、英検2級とTOEIC550点がほぼ同じ水準にあることです。さっき「500〜600点は中学生として英語が武器のレベル」と説明しましたが、英検2級を持っている中学生は、だいたいその辺りにいます。
逆に、英検3級に受かるぎりぎりの英語力(CEFRのA1)は、TOEICだと120〜220点の帯です。前の章で「学校の英語を3年間やった中3の到達点は300点台前半」と説明しましたが、あれは英検でいうと準2級の帯(A2)に入っています。3級の合格ラインはそれよりさらに下なので、3級レベルで受けてもTOEICでは点数がほとんど出ない、ということです。
目的別の使い分け
使い分けは、目的で決めると迷いません。
| 目的 | 受けるべき試験 | 理由 |
| 高校受験で有利にしたい | 英検 | 加点・優遇の基準はほぼ英検。TOEICは対象外がほとんど |
| 学校の英語の定着を確かめたい | 英検(3級・準2級) | 出題範囲が学校英語と重なる。合格という区切りがある |
| 英検2級に受かって、次の目標が欲しい | TOEIC | 細かいスコアで伸びが見える。準1級より階段が小さい |
| 大学入試・将来の就活まで見ている | TOEIC | 大学入試で活用する大学が390校(IIBC調査・2025年度)。企業が見るのもTOEIC |
| 4技能(話す・書く)も伸ばしたい | 英検 | TOEIC L&Rは聞く・読むだけ。面接で話す力が測れるのは英検 |
要するに、中学生の間は英検が本線、TOEICは英検2級が取れてからの「次の目標」です。準2級があればTOEICを受けても点数は出ますが、本線を英検からTOEICに切り替えるのは2級を取ってからで十分です。順番を逆にして、英検3級レベルでTOEICから入る必要はありません。
ただし、帰国子女など、すでに英語が日常的に使えている子は最初からTOEICで構いません。英検の級を順番に取っていくより、TOEICのスコアで一気に実力を示したほうが早いです。
なお英検のスピーキング対策にはAI英会話を使うのがおすすめです。
なぜなら英会話力を伸ばすには発話量が命であり、AI英会話はオンライン英会話より発話量が構造的に多くなるからです。
TOEIC Bridgeとの使い分け(学校で受けるのはBridgeが11倍)
結論:学校でBridgeを受ける機会があるなら受けておいて損はありません。ただ、自分で申し込んでまでBridgeを受ける必要はなく、その場合はTOEIC本体でいいです。
「TOEIC Bridge(ブリッジ)」という、TOEICの初級者向けテストがあります。中学生の場合、実は本体よりこちらを受けている人のほうが圧倒的に多いです。
2025年度のIPテスト(学校での団体受験)で見ると、TOEIC本体を受けた中学生は312人、Bridgeを受けた中学生は3,503人。11倍以上の差です。学校が中学生に受けさせるのは、ほぼBridgeだということです。
本体との違いはこうです。
| 項目 | TOEIC L&R(本体) | TOEIC Bridge L&R |
| 問題数・時間 | 200問・約2時間 | 100問・約1時間 |
| スコア | 10〜990点 | 30〜100点 |
| 題材 | オフィス・出張・請求書などビジネス中心 | 学校・買い物・旅行など日常中心 |
| 受験料(公開テスト) | 7,810円 | 4,950円 |
| 中学生の平均(2025年度IP) | 456点 | 53.9点(TOEIC換算で300点前後) |
※受験料はIIBC公式(執筆時点)。平均はIIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」。
Bridgeは時間が半分で題材も身近なので、中学生でも最後まで集中が続きます。学校で受ける機会があるなら、今の英語力を測る目的で受けておく価値はあります。中1で47点、中3で59点という学年別の平均もあるので、自分の位置も分かりやすいです。
ただ、自分で申し込んでまでBridgeを受ける必要はありません。理由は2つです。
- Bridgeのスコアは高校入試でも大学入試でも、ほぼ使い道がない(就活でも評価されません)
- Bridgeで80点以上取れる力(IIBCの対応表でTOEIC約490点)があるなら、最初から本体を受けたほうが、そのまま将来使えるスコアになる
つまり、Bridgeは「学校で受けさせてもらえる英語力チェック」として使い、自分で受けに行くなら本体、という整理です。
中学生がTOEICを受けるときの実務(年齢制限なし・保護者の同意・12歳以下は専用環境)
結論:TOEICに年齢制限はなく、中学生も個人で申し込めます。ただし未成年は保護者の同意が必要で、12歳以下は専用の環境で受験します。
「中学生でも本当に申し込めるの?」「当日1人で大丈夫?」という実務の疑問にまとめて答えます。IIBC公式の受験要領(執筆時点)をもとにしています。
受験の流れと条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 受験資格 | 年齢・学歴の制限なし。中学生も小学生も受けられる |
| 未成年の申し込み | 保護者の同意を得たうえで申し込む(IIBC公式に明記) |
| 12歳以下の場合 | 試験日時点で12歳以下は「低年齢の方専用の環境」での受験になる。家族が同じ会場で受けたい場合は申込締切までにIIBCへ問い合わせが必要 |
| 申し込み方法 | TOEIC申込サイトで会員登録(無料)→試験日を選ぶ→支払い。保護者の名前ではなく受験する本人の名前で登録する |
| 受験料 | 7,810円(税込)。紙の公式認定証が要らなければ7,700円。2回目以降は条件付きでリピート割引あり |
| 実施回数 | 公開テストはほぼ毎月(午前・午後の回がある月も)。学校で受けるIPテストは学校の日程による |
| 当日の持ち物 | 受験票(証明写真を貼る)・顔写真付きの本人確認書類の原本(写真付きの学生証・生徒手帳、パスポート、マイナンバーカードなど。健康保険証やスマホの画面表示は不可)・鉛筆かシャープペン・消しゴム・腕時計 |
※申し込みの細かい条件は変わることがあるので、申し込む前にIIBC公式サイトで最新の受験要領を確認してください。
意外と引っかかるのが本人確認書類です。中学生は運転免許証がないので、写真付きの学生証か生徒手帳、パスポート、マイナンバーカードのどれかが要ります。学生証に顔写真がない学校もあるので、申し込む前に手元にあるか確認しておいてください。
もう1つ気をつけてほしいのが12歳以下の扱いです。中学1年生の前半は、誕生日によっては試験日時点で12歳です。その場合は一般の会場ではなく専用環境での受験になるので、申し込み時に生年月日を正しく入れてください。
最後に、会場の雰囲気です。公開テストの会場は大学生と社会人がほとんどで、中学生は0.2%しかいません。周りが全員大人という空気に飲まれる子もいるので、「周りは気にしなくていい」と事前に伝えておくと安心です。
中学生のTOEIC勉強法【975点が順番を解説】
結論:中学生のTOEIC対策は「中学英文法→教科書の単語→Part1・2のリスニング」の順番です。TOEICの模試や公式問題集はこの3つが終わってからで十分です。
「TOEICの勉強って、中学生は何から始めればいいの?」と思いますよね。
正直に言うと、中学生がやるべきことは大人とほとんど同じです。違うのは、大人が「中学英語のやり直し」から入るのに対して、中学生は今まさに学校でそれを習っている、という点だけです。
中学英文法→教科書単語→Part1・2の順
順番はこの3ステップで固定してください。
- 中学英文法を「説明できる」レベルにする:be動詞・一般動詞・時制・受け身・現在完了・関係代名詞まで。TOEICのPart5(短文の穴埋め)は、中学英文法が分かっていれば解ける問題がかなりあります。「なんとなく解ける」ではなく「なぜこの形か」を人に説明できるまで固めます
- 教科書の単語を全部覚える:中学3年間の教科書に出る単語(およそ1,600〜1,800語)を、見た瞬間に意味が出る状態にします。TOEIC用の単語帳はまだ買わなくていいです。教科書の単語が抜けている状態でビジネス単語を足しても、土台がないので積み上がりません
- Part1・Part2で「大人の英語の速さ」に慣れる:Part1は写真の描写、Part2は短い問いかけへの応答で、どちらも1〜2文の短い英語です。中学生の集中力でも取り組めて、しかも学校の英語よりずっと速い音に耳が慣れます。音声を聞いて、スクリプトを見ながら同じ速さで声に出す練習を毎日10分やってください
ここまでで、TOEICの点数はだいたい400点台に乗ります。前に説明したとおり、300点台と400点台を分けるのは文法だからです。
そこから500点台を狙う段階になって初めて、中学校で習わないTOEIC特有の単語(請求書・四半期・見積もりのようなビジネス系)と、Part3以降の長い問題に手を付けます。この順番を逆にして、最初から本番と同じ形の公式問題集を解くのが、一番多い失敗パターンです。
詳しくは「TOEIC初心者がまずやること&900点までの勉強法全21STEP【975点が完全解説】」をご覧ください。
使う教材と無料アプリ
教材は多くなくていいです。中学英文法の参考書を1冊、教科書の単語(または中学英単語の単語帳)を1冊、それにTOEICのPart1・2の入門書が1冊あれば、上の3ステップは全部回せます。
ただ、中学生は部活も定期テストもあって、TOEICに使える時間は限られます。
その限られた時間で「次は何をやればいいんだっけ」と迷うのが一番のロスです。
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中学生のTOEICに関するよくある質問
最後に、中学生のTOEICについてよくある質問にまとめて答えます。
中学生でもTOEICは受けられますか?
はい、受けられます。TOEICに年齢制限はありません。未成年は保護者の同意を得たうえで申し込み、12歳以下は専用の環境での受験になります。
中学生のTOEIC平均点は何点ですか?
2025年度のデータで、公開テスト(個人で申し込み)の平均が564点、IPテスト(学校で団体受験)の平均が456点です。どちらも英語が得意な中学生が中心に受けた数字で、中学生全員が受けた場合の平均ではありません。学年別の傾向が分かるTOEIC Bridgeの平均から見ると、学校の英語を3年間やった中学生の到達点はTOEIC換算で300点台前半です。
中学生は何点取ればすごいですか?
400点で同世代の上位、500点で大学生・社会人を含む全受験者の下位25%を抜けるレベル、600点なら公開テストを受けた中学生の平均を超えるので、中学生としては圧倒的です。
TOEICのスコアは高校受験で使えますか?
ほとんどの高校で使えません。高校入試で英語資格の加点や優遇の基準になっているのは英検です。一部の国際科や帰国生入試で認める高校はありますが例外なので、高校受験が目的なら英検を優先してください。
中学生はTOEICとTOEIC Bridgeのどちらを受けるべきですか?
学校でBridgeを受ける機会があるなら受けておいて損はありません。自分で申し込む場合は、Bridgeではなく最初からTOEIC本体でいいです。Bridgeのスコアは高校入試・大学入試・就活のどれにもほぼ使えないからです。
小学生でもTOEICは受けられますか?
受けられます。2025年度の公開テストでは1,074人の小学生が受けていて、平均は638点です。ただしこれは帰国子女など英語環境で育った子が中心の数字で、学校の英語だけで育った小学生の目安ではありません。試験日時点で12歳以下は専用の環境での受験になります。2時間200問はかなりの負担なので、英語が得意な子でも1時間で終わるBridgeから入るほうが、英語を嫌いにならずに済みます。
小学生の受験については「小学生でもTOEICは受けられる?平均点・受けるべきか・英検との違い」で詳しく解説しています。
中学生がTOEICで目指す目標スコアは?
最初の目標は400点です。英検2級を持っているなら500〜550点を狙えます。600点を超えたら、高校生・大学生と同じ土俵で戦えるレベルなので、そこからは大学入試を見据えて700点を目指してください。
まとめ
中学生のTOEICについて、平均点・何点ですごいか・受けるべきか・勉強法を解説しました。ポイントを振り返ります。
- 中学生のTOEIC平均点は公開テスト564点・IPテスト456点(2025年度)。英語が得意な層が受けた数字で、学校の英語だけなら到達点は300点台前半
- 400点で同世代の上位、500点で全受験者の下位25%を抜ける、600点なら中学生として圧倒的
- 受ける価値があるのは英検準2級以上、または学校の英語で困っていない中学生。高校受験が目的なら英検を優先
- Bridgeは学校で受ける機会があれば受ける。自分で申し込むなら本体でいい
- 勉強の順番は「中学英文法→教科書の単語→Part1・2」。TOEIC用の問題集はその後
中学生のうちにTOEICに触れておくことは、高校・大学・就活まで長く効く投資です。ただし順番を間違えると、英語を嫌いになるきっかけにもなります。
勉強のやり方さえ間違えなければ、中学生のスコアは必ず伸びます。
出典
- IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(2025年度の受験者数・平均スコア・スコア分布。小学生・中学生・高校生・学生全体の平均、TOEIC Bridgeの学年別平均)
- IIBC「TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料」
- IIBC「テスト申込(受験要領)」(未成年の保護者同意・12歳以下の専用環境)
- IIBC「公開テスト 受付時に認められる本人確認書類について」(当日の本人確認書類)
- IIBC「受験料・支払方法」(受験料・リピート割引)
- IIBC「TOEIC BridgeとTOEICの比較」(Bridgeスコアの換算目安)
- IIBC「企業・団体調査」(新入社員に期待するスコア)
- 文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(英検の級とCEFRの対応)
本記事の数値はいずれも執筆時点の各公式資料にもとづきます。受験料や申込条件は変わることがあるため、申し込み前にIIBC公式サイトで最新情報を確認してください。

