TOEICのリスニング、思ったようにスコアが伸びなくて悩んでいませんか?
- 「音声が速すぎて全然聞き取れない」
- 「なんとなく聞こえるけど意味がわからない」
- 「対策しているのにスコアが上がらない」
こんな悩みを抱えている方は、めちゃくちゃ多いです。
はっきり言います。リスニングが伸びないのは、あなたの努力が足りないからではありません。
勉強の順番が間違っているだけです。
この記事では、
- リスニングが聞き取れない原因の診断
- スコア帯別のロードマップ
- Part別の攻略テクニック
- 僕がリスニング満点を取るまでに実践した勉強法
まで、すべてを1記事にまとめました。
200点台の方も、400点台で伸び悩んでいる方も、満点を目指している方も、この記事を読めば「次に何をすればいいか」が明確になります。
それでは、TOEICリスニング対策の全体像を解説していきます。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICリスニングの基本情報と配点
「TOEICってリスニングとリーディングで何問あるの?」「スコアってどうやって決まるの?」
こういった疑問、対策を始める前に一度はぶつかりますよね。
正直、試験の構造を知らないまま勉強を始めている方はめちゃくちゃ多いです。
でも、地図なしで旅をするようなもので、全体像を把握しているかどうかで対策の効率がまるで変わります。
まずはリスニングセクションの基本情報をしっかり押さえておきましょう。
ここを理解しておくだけで、「どのPartに時間をかけるべきか」「どこが伸びしろなのか」が見えてきます。
リスニングセクションの問題構成(Part1〜4)
TOEICリスニングセクションは100問・約45分で構成されています。
Part1からPart4まで4つのパートがあり、それぞれ形式がまったく異なります。
| パート | 問題形式 | 問題数 | セット数 |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 写真描写問題 | 6問 | ― |
| Part 2 | 応答問題 | 25問 | ― |
| Part 3 | 会話問題 | 39問 | 13セット×3問 |
| Part 4 | 説明文問題 | 30問 | 10セット×3問 |
| 合計 | ― | 100問 | 約45分 |
Part1(写真描写問題・6問)
Part1(写真描写問題・6問)は、1枚の写真を見て4つの音声説明の中から最も正確なものを選ぶ形式です。
問題数が少ない分、1問の重みが大きく、確実に得点したいパートです。
Part2(応答問題・25問)
Part2(応答問題・25問)は、質問や発言に対する応答として最も適切なものを3択で選びます。
写真も文字もなく、音声のみで完結する唯一のパート。「文頭の疑問詞を聞き取れるかどうか」が正答率を大きく左右します。
Part3(会話問題・39問)
Part3(会話問題・39問)は、2〜3人の会話を聞いて、3問の設問に答えます。
13セット構成で、リスニングセクション全100問のうち39問を占める最大のパートです。先読みができるかどうかで得点が大きく変わります。
Part4(説明文問題・30問)
Part4(説明文問題・30問)は、1人のスピーカーによるアナウンスや留守電などのモノローグを聞いて3問に答えます。
10セット構成。Part3と解き方の基本は同じですが、話者が1人なので発話パターンが掴みやすいという特徴があります。
スコアの仕組みと平均点
「満点は取るためには全問正解が必要」と思いますよね。実はそうじゃないんです。
TOEICのスコアは、正解数を単純に合計して算出されるわけではありません。統計的な処理(Equating=等化)によって算出されています。
これは、試験回ごとに問題の難易度が異なるため、その差を補正してスコアを公平に比較できるようにする仕組みです。
この等化処理の結果として、リスニングの場合は5問程度しても満点が出る場合があります。
試験の難易度によって微妙にスコアが変動するのはこの仕組みのためです。
では、実際の受験者の平均点はどうなのでしょうか。
IIBCが公表している公開テストのデータによると、データが取れる最新年度「2024年度」のリスニングの平均点は約336点、リーディングの平均点は約279点です。
※TOEICのスコアは5点刻みだが、平均点なので5点刻みではなくなっている。
合計約615点が平均ですが、注目してほしいのはリスニングとリーディングの差です。
リスニングはリーディングより平均点が57点高い。これは偶然ではありません。他の年に関しても、リスニングの平均点はリーディングの平均てnより50〜60点ほど高くなっています。
次のセクションでその理由を詳しく説明します。
リスニングの方がスコアを伸ばしやすい理由
リスニングとリーディング、どちらを先に強化すべきか——迷っている方も多いと思います。
結論から言います。スコアアップを目指すなら、リスニングを優先して強化すべきです。理由は2つあります。
理由①:平均点の差がそのままポテンシャルの差になる
先ほど触れたとおり、公開テストの平均はリスニング336点・リーディング279点と、リスニングの方が57点高いのが現状です。
これが意味するのは、「リスニングは対策の効果が出やすい試験設計になっている」ということです。
実際のデータを見てみましょう。これはある受験回のスコア分布を表しています。
たとえば、リスニング/リーディング295点のところを見てみましょう。
読み方が難しいかもしれませんが、とどのつまり、リスニング295点以上を取った方の割合は全体の約69%、リーディング295点以上を取った方は全体の約46%という感じです。
理由②:スコア800点目標ではリスニングに多く割り振るのが合理的
たとえばTOEIC800点を目標にする場合、L425点/R375点という配分が一般的です。
リスニングの方が高い点数を狙いやすい分、リスニングを底上げする方が合計スコアの伸び率が良くなります。
リーディングを軸に800点オーバーを安定させるのは相当な語彙・文法力が必要です。
一方でリスニングは、段階を踏んで対策を続ければ、比較的短い期間で大幅なスコアアップが見込めます。
「リスニングって難しそう」と感じている方も多いと思いますが、正直それはやり方を間違えているだけのケースがほとんどです。
- 何を
- どの順番で
- どのくらいやるか
この3点を明確にすれば、リスニングは必ず伸びます。
次のセクションでは、「なぜリスニングが聞き取れないのか」の原因を5つに分類して解説します。
自分がどこで詰まっているかを把握してから、対策に入りましょう。
TOEICリスニングが聞き取れない5つの原因
「集中して聞いているのに、何を言っているか全然わからない」
そんな経験、皆さんにもあるんじゃないかと思います。
正直、これはやる気や集中力の問題ではありません。聞き取れない原因が別のところにあるだけなんです。
原因を特定せずに「とにかくたくさん聞けばなんとかなる」とやみくもに対策しても、スコアはなかなか伸びません。
まずは自分がどこで詰まっているかを把握することが先決です。
このセクションでは、TOEICリスニングが聞き取れない原因を5つに分類して解説します。1つずつ確認しながら、自分に当てはまるものをチェックしてみてください。
英単語の発音を知らない
「単語の意味は知っているのに、聞いたときに気づけない」
これは典型的な発音問題です。
英語は、文字で読める単語でも、実際に発音すると想像とまったく違うことがよくあります。
たとえば「colonel(大佐)」は「カーネル」と読みますし、「debris(残骸)」は「ドゥブリー」に近い発音です。
単語を読めても、音として耳に入ってきたときに「あ、これはあの単語だ」と気づけなければ、聞き取ったことにはなりません。
もっと身近な例で言えば、「comfortable」を「コンフォータブル」とそのまま読んでいませんか?
ネイティブが実際に発音すると「カンフタボー」のように聞こえます。
こういうズレが積み重なると、知っている単語が並んでいるはずなのに意味が取れない、という状態に陥ります。
対処の方向性はシンプルです。単語を覚えるときに「文字」と「音」をセットで記憶すること。
有名で僕も使っていた「銀フレ」「金フレ」には音声データが付属しているので、余裕があれば音声を聞きながら発音を確認しましょう。
間違った発音が一度定着してしまうと、それを上書きするのに余計な時間がかかります。
最初から正しい音で覚えることが、リスニング対策の土台になります。
音の変化(リンキング・リダクション)に対応できない
英語では、単語が単独で発音されるときと、文の中で使われるときとで、音がまったく変わります。
この現象に対応できていないことが、多くの人がリスニングで苦労する大きな原因のひとつです。
代表的な音の変化には「リンキング(連結)」と「リダクション(脱落・弱化)」があります。
リンキングとは、単語と単語がつながって一つの音のように聞こえる現象です。
たとえば「pick it up」は「ピック・イット・アップ」ではなく、「ピキラップ」に近い音になります。「not at all」は「ノッタラール」のように聞こえます。テキストで見れば何でもない表現が、実際の音声では別の言葉のように聞こえてしまうんです。
リダクションとは、文中で弱く発音される音や、省略される音のことです。
「want to」が「ワナ」、「going to」が「ガナ」、「did you」が「ヂジュ」のように変化します。TOEICの音声はこうした変化が自然に含まれているため、ひとつひとつの単語を正確に発音していても、つながると別の音に聞こえてしまいます。
この音の変化に対応するには、実際の音声を繰り返し聞いて「こういう音の流れがあるんだ」と体に染み込ませることが必要です。
文法書を読んで理論を覚えても、耳が追いつかなければ意味がありません。
リピーティングやオーバーラッピングで繰り返し練習することが、この原因への直接的な対処になります。
英語を日本語に変換して理解しようとしている
リスニングが苦手な人の多くが無意識にやっていること。それは「英語→日本語→理解」という頭の使い方です。
文章を読む場合はある程度、日本語に置き換えながら理解しても間に合うことがあります。
でも、リスニングは音が一方的に流れてきます。Part3・4の長い会話や説明文では、1分近くにわたって音声が流れ続けます。
そのたびに日本語に変換していたら、変換している間に次の音声が来てしまい、どんどん取り残されていくんです。
理想は「英語→理解」、つまり英語を英語のまま理解する感覚を身につけることです。
これは最初は難しく感じますが、正しい練習を積み重ねることで少しずつできるようになっていきます。
具体的には、「スラッシュリーディング」の習慣が助けになります。意味のまとまりごとに区切りながら前から順に理解していく読み方で、後ろから訳し上げる「返り読み」を減らすことができます。返り読みの癖をなくすことが、英語を英語のまま処理する感覚に近づく第一歩です。
すぐに完全な「英語思考」にはなれませんが、少なくとも返り読みの癖を意識的に減らすことから始めましょう。
Part3・4でスコアが伸び悩んでいる方は、この原因が大きく影響している可能性があります。
文法力が不足している
「音は聞こえているのに、意味が取れない」
これは、聞き取りの問題ではなく文法の問題かもしれません。
たとえば、「The report was submitted by the manager yesterday」という文を聞いたとします。
すべての単語の発音を知っていても、「submitted」が受動態であること、「by the manager」が動作主を示していることがわからなければ、「誰が何をした」という文の構造を正確につかめません。
これはTOEICのPart3・4でよく起きます。長い英文になるほど、文の構造を把握する力が重要になってくるからです。
関係代名詞・受動態・不定詞など、基本的な文法知識が不足していると、聞き取れていても意味がつかめないという現象が起きます。
リスニングの問題は「耳だけ」の問題じゃないんです。
文法力はリーディングだけの話だと思っている方が多いですが、実際にはリスニングにも直結します。
文法がリスニングに与える影響は以下のとおりです。
- 文の構造がわかれば、部分的に聞き取れなくても前後から意味を補完できる
- 主語・動詞・目的語の関係がつかめると、設問への答えを正確に選べる
文法が弱いと感じている方は、TOEIC対策と並行して基礎的な文法の見直しをすることをおすすめします。大
コンパクトな英文法の参考書で土台を整えておくだけで、リスニングの理解度がぐっと上がります。
TOEICの問題形式に慣れていない
TOEICのリスニングはPart1〜Part4、合計100問で構成されています。それぞれのPartで音声の長さも形式も、設問の傾向もまったく異なります。Part1は写真を見て答える形式、Part2は質問に対する応答を選ぶ形式、Part3・4は会話や説明文を聞いて複数の設問に答える形式です。
それぞれのPartがどんな流れで進むか、どこに注意を向けるべきか。
こうした「試験の地図」を知らないまま本番に臨むのは、地図や羅針盤を準備することなく海に出るようなモノです。
どれだけ英語力があっても、形式を知らなければ実力を発揮できません。
問題形式を事前に把握しておくべき理由はもうひとつあります。
「解き方」です。
例えばPart3・4では「先読み」という解き方がマストです。
音声が流れる前に選択肢を先読みしておくことで、「何を聞き取るべきか」の焦点を絞ることができます。形式を知らなければ、この先読みの戦略を使うことすらできません。
具体的には、各Partの問題数・形式・解答の流れを一通り把握した上で、実際の問題を解き始めましょう。
問題集を使って「この形式ではどこに注意すればいいか」を体で覚えていくのが最も効果的です。
ここまで5つの原因を見てきました。「自分に当てはまるものはありましたか?」
複数当てはまった方も多いかもしれません。でも、安心してください。原因がわかれば、あとは対処するだけです。
闇雲にリスニングを聞き続けても、これらの原因が残ったままでは効果はほとんど出ません。自分の弱点を把握した上で、対策に進みましょう。
次のセクションでは、リスニングがどのように段階的に伸びていくかを体系的に解説します。
TOEICリスニングを伸ばす5フェーズ
「毎日リスニングの練習をしているのに、なぜかスコアが伸びない」という経験はありませんか?
実はこれ、努力量や勉強時間の問題ではないことがほとんどです。
原因はシンプルで、今の自分のレベルに合っていない段階の練習をしてしまっているからです。
リスニングには、必ず通るべき成長の「段階」があります。
この順番を守らずにいきなり高レベルの練習をしても、砂の上に家を建てようとするようなもので、どれだけ積み上げても崩れていきます。
そこで今回紹介するのが、僕が100人以上を指導してきた経験の中で独自に体系化した「リスニング5段階フェーズ論」です。
- 第1フェーズ:個々の英単語を聞いて理解できる
- 第2フェーズ:英語を聞くことの抵抗感をなくす
- 第3フェーズ:短い英文を聞き取れる(Part1・2レベル)
- 第4フェーズ:長い英文を聞き取れる(Part3・4レベル)
- 第5フェーズ:英文を聞いて詳細まで理解する
このフェーズを正しい順番で積み上げることが、リスニングスコアを伸ばす最短ルートです。
第1〜第5フェーズの解説
各フェーズがどういう状態で、何をすべき段階なのかを順番に解説していきます。
今の自分がどのフェーズにいるかを確認しながら読んでみてください。
第1フェーズ:個々の英単語を聞いて理解できる
リスニング力の一番の土台は、単語の「発音知識」です。
文字で読めば意味がわかる単語でも、音声として耳に入ったときに同じ単語だと認識できなければ、聞き取りには全く使えません。
たとえば “executive” という単語、綴りは知っていても「イグゼキュティヴ」という音声が流れたとき、即座に意味と結びつけられますか?
“schedule” も「スケジュール」ではなく「スケジュール/シェジュール」とアメリカ英語・イギリス英語で発音が異なります。
第1フェーズは、単語を「文字」ではなく「音」として認識できる状態を作る段階です。
この段階では、TOEICのリスニング練習よりも前に単語の発音確認が最優先です。
単語を覚える際は、基本的に音声と一緒に学習する必要があります。読める=聞き取れる、ではないことを強く意識してください。
第2フェーズ:英語を聞くことの抵抗感をなくす
第2フェーズは、多くの人が「軽視してしまいがちな段階」です。
でもここが意外と重要で、僕が100人以上を指導してきた中でも、この段階を飛ばして伸び悩んでいた方は少なくありませんでした。
- 「英語を聞くのがそもそも苦手」
- 「英語の音声が流れた瞬間に身構えてしまう」
という感覚がある人は、まだ第2フェーズに課題があります。
英語は日本語と音の構造がまったく異なります。
日本語と比べて母音が少なく、子音のつながりが多く、リズムも全然違う。だから最初は脳が処理を拒否しようとするんです。
この段階でやることは、「ちゃんと聞き取ろう」とプレッシャーをかけすぎず、英語の音声に日常的に触れて耳を慣らすことです。
例えばリピーティングという学習方法を実践する。具体的には、1文ずつ短く区切った英語をゆっくり真似するのが効果的です。
「完璧に聞き取れなくてもいい」という心理的ハードルを下げることが、この段階の目的です。
第3フェーズ:短い英文を聞き取れる(Part1・2レベル)
第1・2フェーズで基礎が整ったら、いよいよ「文単位」での聞き取りに移ります。これが第3フェーズです。
Part1・2は、1問あたりの音声が比較的短く、1〜2文程度で完結します。この長さの英文をしっかり聞き取れるようになることが第3フェーズの目標です。
この段階で効果的な練習はリピーティングとディクテーションです。
リピーティングは音声を1文聞いて止めて、同じように発音する練習。聞くことと話すことを同時にやらなくてよいため、リスニング初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
ディクテーションは聞いた音声を書き取ることで、「なんとなく聞き取れた気がする」状態から「ちゃんと聞き取れている」状態を作ります。
Part1・2を集中的に対策してスコアを安定させることが、この段階の最優先事項です。
第4フェーズ:長い英文を聞き取れる(Part3・4レベル)
第4フェーズはリスニング学習のなかで最も難易度が上がる段階です。Part3・4は1セットあたり3問で、長い会話文や説明文を聞きながら複数の設問に答えなければなりません。
第3フェーズまでのように「1文ずつ」ではなく、長い音声を流れとして理解しながら要点を把握する能力が求められます。
この段階で使う練習法はオーバーラッピングです。
スクリプトを見ながら音声に重ねて発音することで、英語のリズム・速さに慣れていきます。
また、Part3・4では先読み(設問を事前に読んでおくこと)が必須テクニックになります。
この段階になって初めて、先読みの練習に取り組む意味が出てきます。
第5フェーズ:英文を聞いて詳細まで理解する
第5フェーズは、単に「聞き取れる」のを超えて、内容の細部まで正確に理解できる状態を目指す段階です。
Part3・4ではただ大意を把握するだけでなく、「話し手が次に何をするか」「なぜその選択をしたか」などの詳細情報まで問われます。
第5フェーズでは、このレベルの精度で理解できることが求められます。
この段階で使う練習法がシャドーイングです。スクリプトなしで音声を聞きながら0.5〜1秒遅れて同じように発音するトレーニングで、音声認識を自動化することができます。
ただし、シャドーイングは第5フェーズに入ってから取り組むべき練習です。第4フェーズ以前の人が取り組むと、ほぼ確実に挫折するのでやめてください。
フェーズを飛ばすとリスニングが伸び悩む理由
「なんでいくら練習しても聞き取れるようにならないんだろう?」と感じたことがある方、それはフェーズを飛ばしているサインかもしれません。
リスニングの成長がうまくいかない原因の多くは、今の自分のフェーズとやっている練習がずれていることにあります。
分かりやすい例を挙げると、YouTubeでよく「TOEICリスニング対策にはシャドーイングが効果的」という動画が紹介されています。
これ自体は正しい情報です。ただ、シャドーイングは第5フェーズ向けの練習です。第1・2フェーズにいる人がシャドーイングをやっても、ほとんど効果はありません。
ドラクエで例えると、レベル1の状態で「りゅうおう」に挑むようなものです。どれだけ時間をかけても、レベルが足りなければ勝てません。
ワンピースで例えると、ゴムゴムの身を食べてすぐのルフィがカイドウに挑むようなものです。無謀ですよね。
「やってもやっても効果ゼロ」という状態は、才能のなさではなく、レベルに合っていない練習をしているだけです。
もう一つ、フェーズ飛ばしが起きやすいパターンがあります。それは「見よう見まねで高レベルの練習をしてしまう」ケースです。
たとえばTOEICハイスコアの先輩がシャドーイングで伸びた、という話を聞いて、自分がまだ400点台なのに同じ練習をしてしまう。
これは、友達がプロのトレーニングをこなしているのを見て、運動経験ゼロの状態で同じメニューをこなそうとするようなもので、成果が出ないどころか挫折のリスクが高くなります。
もちろん、フェーズを先取りすること自体が悪いわけではありません。
でも今のフェーズで積み上げるべきことをしっかり固めてから次に進むのが、最終的に一番スコアが伸びるルートです。
次のセクションでは、各フェーズに対応したリスニング勉強法を詳しく解説していきます。
TOEICリスニングの勉強法【正しい順番が9割】
「リピーティング、ディクテーション、シャドーイング……どれから手をつければいいの?」と迷っていませんか?
これはめちゃくちゃ多くの人が悩むポイントです。リスニングの勉強法をネットで調べると、さまざまな方法が出てきます。
でも、大半の記事では「リピーティングは効果的」「シャドーイングがおすすめ」と、それぞれの勉強法をバラバラに並列で紹介しているだけなんですよね。
これが一番の落とし穴です。
リスニングの勉強法には、正しい「順番」があります。
この順番を無視して、自分のレベルに合っていない方法を試しても、どれだけ時間をかけても効果はほぼゼロです。
このセクションでは、
- リピーティング
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- シャドーイング
- (補足として音読)
を、各勉強法の具体的なやり方・対象スコア帯とともに丁寧に解説していきます。
リピーティング
リピーティングは、リスニング勉強法の中でもっとも入門向きの練習方法です。
やり方はシンプルで、音声を1文聞いて止める。それから、自分で同じように発音する。これを繰り返すだけです。
シャドーイングとの大きな違いは、「聞く」と「話す」を同時にやらなくていいという点です。
シャドーイングは音声を聞きながら追いかけて発音するので、インプットとアウトプットを同時並行で処理しなければなりません。
これがめちゃくちゃハードルが高いんですよね。
その点、リピーティングは音声を止めてから発音するので、まず「聞く」に集中できます。
聞き取れてから発音する、という順番になるので、初心者でも無理なく取り組めます。
具体的なやり方は以下の通りです。
- 1文音声を流す
- 音声を止める
- 同じように発音してみる
- 音声をもう一度確認する
という流れで1英文あたり5〜10回繰り返します。
「同じように」というのがポイントで、発音・イントネーション・リズムをできる限り真似することで、ネイティブの音の感覚が体に染み込んでいきます。
ディクテーション
ディクテーションとは、音声を聞いて聞こえた英語をそのまま書き取る練習方法です。シンプルな練習ですが、得られる効果は3つあります。
- 集中力の強化:書き取ろうとすると、音声の一言一句に強制的に意識が向きます。「なんとなく聞く」受け身の姿勢が、能動的なリスニングに変わります。
- 聞き取れない箇所の特定:書き取れなかった部分=自分が聞き取れていない部分です。スクリプトと照らし合わせることで、弱点が一目でわかります。「なんとなく全部わかった気がする」という曖昧な状態から抜け出せます。
- 音の連結・変化への対応力:たとえば “What are you doing?” は実際の音声では「ワラユードゥイン?」のように聞こえます。書き取ろうとすることで、こうした音の連結・脱落・変化を意識して聞けるようになります。
ディクテーションはどのPartも対象にできますが、特にPart2との相性が抜群です。
Part2は1問1問が独立しており、問題文も選択肢も短い。集中して1文を書き取る練習として、Part2の音声が最適です。
やり方は以下のとおり。
- 音声を1文流す
- 止める
- 聞こえた英語を紙に書く
- 音声をもう一度確認する
- スクリプトと照合する
最初は全部聞き取れなくて当然です。空白が残っていてもOK。「どこが聞き取れなかったか」を把握することが目的です。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプトを目で見ながら、音声に重ねて発音する練習です。
シャドーイングとの違いをよく聞かれます。
オーバーラッピングは「スクリプト(原稿)あり」、シャドーイングは「スクリプト(原稿)なし」という点が最大の違いです。
リピーティングで「1文ずつ聞き取れる」という感覚がついてきたら、次のステップとしてオーバーラッピングに移りましょう。
具体的なやり方は、スクリプトを手元に用意して音声を流し、音声に重ねて声を出す。
これを1問あたり最低5回繰り返します。最初の2〜3回はズレが気になるかもしれませんが、回数を重ねるうちに音声のリズムに乗れてくる感覚が生まれます。それが習得のサインです。
慣れてきたら、1.2〜1.6倍速で練習するのがおすすめです。倍速で練習することで、本番の音声がゆっくり聞こえるようになります。
シャドーイング
シャドーイングは、スクリプトを見ずに音声を聞きながら追いかけて発音する練習です。リスニング勉強法の中でもっとも高度な練習であり、音声認識を自動化する効果があります。
これを身につけると、英語を聞いた瞬間に脳が自動的に音を処理してくれるようになります。
「頭の中で日本語に変換しながら理解する」という余計なプロセスが不要になるので、長い英文が続くPart3・4での正答率が大きく上がります。
ただし、シャドーイングは「聞きながら同時に発音する」という高度なマルチkタスクを要求します。
これが成立するためには、まず「聞いて理解できる」という基礎がなければなりません。聞き取れない音をそのまま追いかけようとしても、ただの「口パク」になってしまいます。それでは意味がありません。
先ほどの「5段階フェーズ論」でお伝えしたとおり、シャドーイングは第5フェーズに対応する練習法です。
リピーティング→ディクテーション→オーバーラッピングという土台を積み上げてから取り組むことで、初めて本来の効果を発揮します。
音読
最後に、番外編として紹介したいのが音読です。
音読の難易度、立ち位置的には最初に紹介したリピーティングと似ています。
そしてこの音読、リスニング対策として語られることが多いですが、実はリーディング力——特に返り読みの改善——にも大きな効果があります。
なぜかというと、音読と返り読みは同時にできないからです。
声に出して前から読み進めると、後ろに戻ることが物理的に難しくなります。これを繰り返すことで、英語を前から順番に処理する習慣が自然と身につきます。
音読の効果は広く知られていますが、「下準備」なしでやっても効果は半減します。
音読の下準備は4ステップです。
- 黙読:まず英文を目で読み、全体の内容を把握する。
- 単語・文法を調べる:わからない単語や文法があれば調べる。意味があやふやなまま音読しても、脳が英語を処理する練習になりません。
- 日本語訳を確認する:全体の意味を日本語でしっかり理解する。意味がわかっている状態で音読することで、英語と意味が頭の中でリンクします。
- 音声を確認する:スクリプトの音声を一度聞いて、発音・リズムを確認する。その後、音声に合わせながら声に出す。
以上の準備を経てから、1英文あたり20〜30回音読します。
繰り返しになりますが、大事なのは順番を守ることです。どの勉強法も正しいタイミングで使えば効果的。
でも間違ったタイミングで使えば、時間と努力を無駄にしてしまいます。自分のスコア帯を把握した上で、適切な勉強法から始めてみてください。
スコア帯別TOEICリスニング対策ロードマップ
「自分のスコア帯では、結局何をすればいいの?」と思っていませんか?
リピーティング、ディクテーション、オーバーラッピング……勉強法はわかった。でも、自分には何が必要で、何を後回しにすべきかが見えにくいですよね。
正直、同じ勉強法でも、やるタイミングが違えば効果はまったく変わります。
600点を目指している人と700点台の人では、集中すべきPartも、使う勉強法も、別物です。
このセクションでは、現在のスコア帯ごとに「何を、どの順番で、どのくらいやるか」を具体的にまとめます。
自分のスコア帯によって、余計なことに時間を使わない最短ルートを選ぶことが重要です。
もし自分のスコア帯がわからないなら、必ずスコアを測ってください。
おすすめは「Santaアルク」という無料アプリを使うことです。

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ですので、今の自分のスコアが知りたい方は「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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TOEIC200〜300点台:まず基礎から
200〜300点台の段階では、TOEICのリスニング教材にはまだ手を出さなくて大丈夫です。
はっきり言って、今の段階でTOEICの問題を解いても、英語の音を処理する土台が整っていないので、やればやるほど自信を失うだけになりがちです。
このスコア帯でまず必要なのは、英単語の発音を正確に覚えることです。
単語帳を使って、発音を確認しながら単語を覚えていくのが最初のステップです。
単語の発音が掴めてきたら、リピーティングを始めましょう。音声を1文聞いて止めて、同じように繰り返す練習です。
ここでは「聞いて理解する」と「マネして発音する」を分けてやれるので、リスニング初心者でも無理なく続けられます。
400点台:TOEIC特化の入口
400点台に入ったら、いよいよTOEIC専用の対策を本格的にスタートできます。
中学英語の土台がある程度できたということなので、ここからはTOEIC特有の問題形式と語彙に集中していくフェーズです。
TOEIC特化の単語帳を使い、600点レベルまでの語彙を固めていきましょう。発音の確認を怠らないことが、このスコア帯でも超重要です。
単語を目で見て意味がわかるだけでは不十分で、耳で聞いて瞬時に意味が出てくるレベルを目指してください。
リスニングの練習では、Part 2のディクテーションを柱にするのがおすすめです。
Part 2は25問あり、短い応答問題の集まりです。聞き取れない箇所を書き取ることで、音の連結や脱落を認識できるようになります。
ここで「Part 3・4もやらなきゃ」と焦って手を出すと、めちゃくちゃ消耗します。400点台の段階では長い会話文を聞き取るリスニング力がまだ整っていないので、正直やっても得点に直結しにくいんです。まずはPart 1・2を確実に取れるようにすることが、このスコア帯での最短ルートです。
500〜600点台:本格的なリスニング強化
500点台に入ってくると、ここからようやく本格的なリスニング強化のフェーズに入ります。
Part 1・2の得点がある程度安定してきたら、Part 3・4への本格的な取り組みを始めるタイミングです。
この段階になると、長い会話を聞き取る練習が必要になってきます。
リピーティングで音の基礎が積み上がっていれば、ここでオーバーラッピングを取り入れていきましょう。1問あたり最低5回繰り返すのが目安です。
また、Part 3・4では先読み(設問を事前に読んでおくこと)が必須テクニックになりますので、練習しましょう。
最初は50秒かかっても構いません。繰り返すうちに25〜30秒でできるようになります。
700点台以上:満点を目指す領域
700点台に到達した皆さんは、すでに全受験者の上位31%以内です。
ここまで来ると、何か大きく欠けているというよりも、弱点パートを1つずつ潰し込んでいく精度勝負の段階に入ります。
このスコア帯では、全Partをまんべんなく対策するよりも、自分が落としているPartを特定して集中投下するほうが、はるかにスコアが伸びます。
「得意なPartをさらに伸ばす」より「苦手なPartの底上げ」のほうが得点効率は圧倒的に高いです。
700点台以上でシャドーイングを取り入れる場合は、1問あたり最低5回、集中して繰り返してください。
また、倍速練習も効果的です。公式問題集の音声を1.2倍速から始めて、慣れてきたら1.5〜1.6倍速で解く練習をすると、本番の音声が驚くほどゆっくり聞こえるようになります。
TOEICリスニング Part別攻略法と解答テクニック
「Part別の特徴がよくわからないまま、なんとなく解いている」という方、多いんじゃないでしょうか。
正直、TOEICリスニングは4つのPartがそれぞれ別物と言っても過言ではありません。ここではPart別に特化した攻略法と解答テクニックをまとめます。
Part1(写真描写問題)
Part1は6問しかありませんが、最初のPartで解答の良いリズムを作るためにも、安定して得点していきたいPartです。。
まず前提として、Part1頻出の単語を事前に覚えておくことが何より大切です。
例えば銀フレや金フレにはPart1重要語が収録されています。頭に絵が浮かばない単語はGoogle画像検索で確認するのがおすすめです。
さらに、以下の4つのポイントに注意しましょう。
- 現在進行形の受け身(be being done)に注意
- 写真の細部まで確認する(背景・人物の服装・手元など)
- 似た発音の単語を含む選択肢はほぼ罠
- 語句の言い換えにも注意
そして解き方のポイントは消去法です。DirectionはPart1の写真をじっくり見る時間として使ってください。
directionの時間をPart3の先読みに使う方がいますが、非推奨です。Part1・2を解くうちに忘れてしまうkらです。。
TOEICパート1攻略法では、頻出単語・写真の見方・解答の流れをさらに詳しく解説しています。
Part2(応答問題)
「Part2が一番難しい」と感じている方、実はめちゃくちゃ多いです。
まず知っておきたいのが、Part2には問題の「型」があるということです。
- WH疑問文(Who/What/Where/When/Why/How):10〜12問
- Yes/No疑問文:5〜7問
- 選択疑問文(AかBか):2〜3問
- 否定疑問文・付加疑問文:数問
最も問題数が多いのがWH疑問文です。文頭の疑問詞を確実に聞き取ることが最重要。
ただしWH疑問文でも「わかりません」「〇〇さんに聞いてください」という間接的な回答が正解になるケースがあります。
否定疑問文は、否定部分を無視して肯定文として考えるのがコツです。発音が似ている単語を含む選択肢は大抵間違いです。
解答テクニックは3つ。
- 消去法
- 鉛筆テクニック(マーク欄に鉛筆置いたままキープ)
- 脳内リピート(文頭3語 or 日本語キーワードを頭の中で保持)。
そしてわからない問題は体感5秒で即捨て。
TOEICパート2攻略法では、問題の型ごとの解き方をさらに詳しく解説しています。
Part3(会話問題)
Part3は39問(13セット×3問)と、リスニングセクションで最も問題数が多いパートです。
ここをどれだけ安定させられるかが、リスニングスコアを左右すると言っても過言ではありません。
Part3攻略の核心は、ひとことで言えば先読みです。
最終的には25〜30秒でできるようになるのが理想ですが、最初は音声を止めて、50秒かけて読んでも構いません。
なぜ先読みがそれほど重要なのかというと、音声を聞きながら「どれが答えか」を探すのと「答えを確認する」のでは、脳への負荷がまったく違うからです。
先読みしていれば音声が流れる前から答えを探しに行ける。先読みなしでは常に追いかける側になってしまいます。
マーキングのテクニックも紹介しておきます。
「答えかもしれない」と思った選択肢に点をつけておき、音声が終わったら一気に塗りつぶすやり方です。
音声中にマークをしっかり塗ろうとすると、次の問題の冒頭が聞き取れなくなります。
点をつけるだけなら一瞬で済む。音声が終わってからまとめて塗りつぶす、このリズムを身につけましょう。
迷ったときの裏技として、音声に登場した単語が含まれる選択肢を選ぶという方法もあります。
正答には音声と同じ語句や言い換えが含まれることが多い。選択肢を絞り込めないときの最後の手段として覚えておいてください。
Part4(説明文問題)
Part4は1人のスピーカーが話す「説明文問題」です。ニュース・アナウンス・留守番電話・講義など、30問(10セット×3問)が出題されます。
戦略の基本はPart3とほぼ同じです。
先読みをして、マークテクニックを使い、わからない問題は即捨てる。この3点セットはPart4でもそのまま有効です。
Part3と比べてのPart4の特徴は、話者が1人だということです。
会話形式ではないので、「どちらが言っているか」を追いかける必要がない分、集中対象が明確です。
一方で、1人のスピーカーがまとまった内容を話すため、冒頭の数秒で「どんな話題か」を掴めるかどうかが勝負になります。
ビジネスアナウンスなら「主語は誰か・何について話しているか」、ニュースなら「トピックは何か」を最初の1〜2文で把握する習慣をつけましょう。発話パターンが掴みやすい分、慣れてくるとPart3より安定しやすいパートでもあります。
TOEICリスニング満点を取った僕の勉強法と習慣
「リスニングってどうやって満点まで上げるの?」「正直、何をすればいいのかよくわからない」と思っていませんか?
その気持ち、めちゃくちゃよくわかります。僕自身、最初はリスニングが約200点という状態からスタートしました。
L200点→満点までの道のり
正直に話すと、最初の頃はやり方が完全に間違っていました。
「リスニングが弱いならとにかく英語をたくさん聞けばいい」という考えで、聞き流しを大量にやっていた時期があります。
でもスコアはほとんど上がりませんでした。
そこで「なぜ聞き取れないのか」という原因を特定して、対応した勉強法に切り替えました。
発音を正確に覚えていない単語が多いこと、音の変化に対応できていないこと。この2点が僕の最大の弱点でした。
Part別で言うと、特にPart2がもともと苦手でした。
そこでディクテーションを中心にした対策で、この苦手を克服していきました。
満点を取るために意識していた3つのこと
① 発音確認を怠らない
単語を確認するとき、必ず音声を聞いて正確な発音を頭に入れる。
発音確認を省いている人はどんなに練習を積んでも頭打ちになります。
② 同じ教材を何度も繰り返す
公式問題集は同じ問題を最低3回解きました。1回目は「なんとなく正解した」問題が必ずあります。2週間後に2周目、さらに2週間後に3周目というサイクルで解き直す。
このように教材を完璧にすることで、聞こえる音の幅が一気に広がります。
③ 倍速練習で本番をゆっくり感じさせる
オーバーラッピングやシャドーイングをする際、1.2〜1.6倍速で練習するようにしました。
本番で「なんか今日の音声、聞き取りやすい」と感じられたら、それは倍速練習の効果です。
試験当日のメンタル管理と直前対策
実は僕、結構緊張するタイプなんですよね。
模試や本番のリスニングセクション冒頭、特にPart1・2は身体中がガチガチになることがありました。
そこで実践するようになったのが、試験直前にPart1・2を1セット解いてウォームアップするというルーティンです。
やってはいけないTOEICリスニング勉強法5選
「毎日英語を聞いているのに、全然スコアが伸びない…」と感じていませんか?
努力が足りないわけじゃないんです。やり方が間違っているだけなんです。
聞き流し
リスニング勉強法として最もよく聞く「聞き流し」ですが、はっきり言ってTOEICのスコアアップにはほぼ効果がありません。
聞き取れない英語を何時間聞いても、それはただのBGMです。
いきなりシャドーイング
「リスニングを伸ばすならシャドーイング」という情報はよく見かけますが、対象になるスコア帯が限定されているという重要な情報がごっそり抜けていることが多い。
特にTOEIC600点以下の段階でいきなりシャドーイングに取り組むのは、準備不足もいいところです。
洋画・海外ドラマで対策
楽しく続けられるのは確かですが、TOEICのリスニング対策として機能するかどうかは全然別の話です。
ネイティブ向けの洋画・海外ドラマの英語はTOEIC満点レベルでも字幕なし完全理解は困難。しかもTOEICの「ビジネス英語」とはジャンルが違います。
全文を完璧に聞き取ろうとする
「完璧主義」こそが、リスニングの大敵です。聞き逃した1フレーズに頭が引っかかると、次の設問の先読みができなくなり、ドミノ倒しが起きます。
全文を完璧に聞き取る必要はありません。設問で聞かれている情報だけを正確に拾えればOKです。
全Partを均等に対策する
スコア帯によって集中すべきPartは異なります。特にTOEIC300〜400点台の段階でPart3・4の対策に力を入れるのは、挫折のリスクが非常に高いです。
TOEICリスニング対策におすすめの教材・参考書
「参考書が多すぎて、何を使えばいいかわからない」という声を、本当によく聞きます。
ということでおすすめの教材をいくつか紹介します。
単語帳(銀フレ・金フレ)
銀フレと金フレは、TOEICに出る順に並んだ単語帳の中でも圧倒的におすすめです。
リスニング対策では「発音確認」が特に重要です。銀フレ・金フレの音声データを必ず活用してください。
問題集(公式問題集)
公式問題集が圧倒的におすすめです。本番と同じプロセスで作られており、公式スピーカーの音声が使われています。
ただし、Vol.5以降を推奨。Vol.1〜4は最近のTOEICの傾向から離れているからです。
使い方のポイントは、1回解いて終わりにしないことです。
同じ問題を繰り返し解くことで初めて公式問題集の真価を引き出せます。
復習はPartによって変えます。
- Part1は単語暗記
- Part2はディクテーション
- Part3・4はリピーティングorオーバーラッピングorシャドーイング(スコアに合わせて変化)
TOEICリスニング対策のまとめ
ここまで、TOEICリスニング対策の全体像を解説してきました。
最後に、この記事で伝えたポイントを整理します。
- まず「聞き取れない原因」を把握する(原因特定が先、対策は後)
- 5段階フェーズに沿って、今の自分に合った勉強法を選ぶ
- 勉強法は「リピーティング→ディクテーション→オーバーラッピング→シャドーイング」の順番を守る
- スコア帯ごとに集中すべきPartが違う。全Partを均等にやらない
- 教材はシンプルに絞る。公式問題集を中心に繰り返し使い倒す
リスニングが伸びないのは、才能や努力量の問題ではありません。
「何を・どの順番で・どのくらいやるか」を正しく設計するだけで、スコアは確実に動きます。
僕自身、リスニング200点台からスタートしました。英語を聞いても何を言っているのかさっぱりわからない、そんな状態です。
闇雲に聞き流しをして全然スコアが上がらなかった時期もあります。
でも、「聞き取れない原因」を特定して、自分のフェーズに合った勉強法を段階的に積み上げていった結果、独学・留学なしでリスニング満点まで到達することができました。

