「TOEICの勉強って、結局どのくらい時間がかかるの?」
これ、TOEIC対策を始めようとしている人なら誰もが気になるところですよね。
ネットで調べると「100点UPに200〜300時間」という数字をよく見かけます。この数字だけ見ると気が遠くなりませんか?
でも、安心してください。
この「200〜300時間」という数字、実は1985年の古い研究データがもとになっています。
今はアプリもYouTubeも充実していて、正しい手順で勉強すれば、もっと短い時間でスコアを伸ばすことは十分に可能です。
僕自身、英語偏差値44からスタートして、975点に到達するまでに1000時間以上かけています。独学・留学なし・純ジャパです。
その過程で「こうすれば時間を無駄にしなかった」と痛感したポイントも、すべてこの記事に詰め込んでいます。
ぶっちゃけ、勉強時間よりも「何をどの順番でやるか」の方がはるかに大事です。
この記事を読めば、自分に必要な勉強時間と、最短で結果を出すための戦略がわかります。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICの勉強時間の目安【一覧表】
「自分のスコアから目標まで、どのくらい勉強すればいいんだろう?」
TOEIC対策を始める前に、まずここが気になりますよね。
勉強時間の目安がわからないと、スケジュールも立てられないし、モチベーションの維持もむずかしい。
よく言われる「100点UP=200〜300時間」は本当か?
結論から言うと、この数字はそのまま信じなくていいです。
理由はシンプルで、このデータの出どころが1985年の研究結果だからです。
40年前の研究ですよ。当時はスマホもYouTubeもないし、TOEIC対策アプリなんて存在しません。
紙のテキストと教室での授業が前提の時代です。
2026年の今とは学習環境がまったく違います。
たとえば、今なら通勤中にアプリでPart5の文法問題を解けるし、YouTubeでリスニング対策の動画を無料で見られます。
活用できる手段が圧倒的に増えているんです。
だから、「100点UP=200〜300時間」という数字をそのまま受け取って、「自分には無理かも…」と思う必要はありません。
やるべきことを絞って勉強すれば、もっと短い時間で到達できます。
でも実際には、この通説の数字を見て心が折れてしまう人がめちゃくちゃ多いんです。
たとえば、今500点の人が「700点まで400〜600時間かかる」と聞いたらどう思いますか?
1日2時間でも7ヶ月〜10ヶ月。仕事しながらそんなに続けられるイメージ、湧かないですよね。
結果、「自分にはそこまでの根性がない」と感じて、勉強を始める前にあきらめてしまう。
あるいは始めても、「まだ100時間しかやってないから伸びなくて当然か…」と、時間だけを基準にしてダラダラ続けてしまう。
遠回りしなければ短縮できる
僕がこれまで100人以上を指導してきた経験から言うと、勉強の「順番」と「やり方」さえ間違えなければ、業界標準よりかなり短い時間でスコアは伸ばせます。
下の表を見てください。左が業界でよく言われる時間(1985年の研究ベース)、右が僕の経験に基づく見積もりです。
自分の現在スコア(左の列)と目標スコア(上の行)が交わるセルを見てください。
| 現在\目標 | 500点 | 600点 | 700点 | 800点 | 900点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 300点 | 100〜200時間 | 200〜300時間 | 400〜500時間 | 700〜900時間 | 1,000〜1,200時間 |
| 400点 | 50〜100時間 | 120〜200時間 | 300〜400時間 | 500〜700時間 | 800〜1,000時間 |
| 500点 | — | 120〜150時間 | 250〜300時間 | 400〜500時間 | 700〜800時間 |
| 600点 | — | — | 100〜150時間 | 250〜350時間 | 500〜600時間 |
| 700点 | — | — | — | 100〜200時間 | 400〜500時間 |
| 800点 | — | — | — | — | 200〜300時間 |
※1 時間はテンの見解に基づく目安です。学習経験や勉強の質によって前後します。
※2 青色の文字のところを押すと、それぞれの区間の勉強方法を詳しく解説した記事に飛びます。例えば、現在300点/目標600点が交わる部分(200〜300時間)のところを押すと、TOEIC300点→600点の勉強法を解説した記事に飛びます。
たとえば、今500点で700点を目指すなら、目安は250〜300時間。1日2時間勉強すれば、約4〜5ヶ月で到達できる計算です。今400点で800点を目指すなら、500〜700時間。1日3時間で約6〜8ヶ月。長く感じるかもしれませんが、ムダな勉強を省いて積み上げれば、途中で600点・700点と着実にステップアップしていく実感が得られます。もう1つ具体例を出すと、今600点で800点を目指す社会人のケース。目安は250〜350時間で、1日1.5時間なら約6〜8ヶ月です。平日は通勤時間にリスニング、休日にまとめて問題演習、というペースでも十分に届きます。600点台はすでに基礎力がある状態なので、苦手パートを集中的に潰せば効率よくスコアが伸びるゾーンです。
TOEIC800→900のゾーンは、先ほどの「100点上げるのに200〜300時間必要」という話とほぼ同じです。
ここはもう「地力」の勝負なので、魔法のような時短はありません。
しかし、他のスコア帯を見ると、必要な勉強時間は一般論(100点上げるのに200〜300時間必要)より短いです。
ですが、多くのTOEIC受験者は「遠回り」してしまって、上記で挙げた勉強時間より多くの時間が必要になってしまう。
遠回りとはどういうことか、よくある失敗パターンを紹介します。
たとえば、500点台の人がいきなりPart7の長文読解から始めるケース。これ、めちゃくちゃ多いんですけど、かなり非効率です。
Part7は語彙力・文法力・読解スピードの3つが揃って初めてスコアに直結するパートです。基礎が固まっていない段階で取り組んでも、時間ばかりかかってスコアが動かない。
逆に、同じ500点台の人がまずPart5の文法とPart2のリスニングから固めた場合はどうか。この2つは「型」を覚えれば短期間で正答率が上がるパートです。
ここでスコアを50〜100点押し上げてから長文に移行すれば、読解の土台もできているので効率がまるで違います。
TOEIC目標スコア別の必要勉強時間と勉強法
「だいたいの勉強時間はわかった。でも、具体的に何から手をつければいいの?」
これが一番知りたいところですよね。
目標スコアによって、集中すべきPartも使うべき教材もまったく違います。
600点を目指す人がいきなりPart7の長文対策をやっても、正直ほとんど意味がありません。
逆に、800点を目指す人がPart1・2ばかり練習していても伸びません。
自分の目標スコアに合わせて、優先順位を絞ることが最も大事です。
ここからは、目標スコア別に「どのPartに集中すべきか」「どの教材を使うべきか」を具体的に解説します。
600点を目指す場合
600点は、基礎を固めるだけで到達できるスコアです。
必要な勉強時間は、現在のスコアによって変わります。
- 500点→600点:120〜150時間
- 300〜400点台→600点:さらに多くの時間が必要(中学英語の復習から)
集中すべきPartはPart 1・2・5の3つ。
600点以下の段階でPart7(長文読解)に手を出す必要はありません。
Part5で文法と語彙の基礎を固めれば、Part6にも自然と効果が波及します。そしてPart5を素早く解けるようになれば、Part7に使える時間も増えます。
具体的には、次の5つを順番にやっていきます。
- 単語の基礎固め:ターゲット中学英単語1800 → 銀フレ → 金フレ
- 文法の基礎固め:大岩のいちばんはじめの英文法 → はじめの400問 → でる1000問
- リスニングの基礎固め:リピーティング → オーバーラッピング
- Part5対策
- Part1・2対策
350点未満の方は、まず中学英語の教材から始めてください。中学英語だけでも400点は取れます。
一方で、ここを飛ばしてしまうと、その後の教材がまったく頭に入りません。
ちなみにリスニングについて補足すると、この段階では多くの発信者が紹介する「シャドーイング」はまだ早いです。
まずはリピーティング(音声を止めて繰り返す)とオーバーラッピング(スクリプトを見ながら同時に読む)で耳を慣らすことが先です。
より詳しい勉強法は、以下の記事で解説しています。
700点を目指す場合
700点は、600点までの基礎に「中級レベルの対策」を上乗せするスコアです。
必要な勉強時間は100〜150時間(600点→700点の場合)。
集中すべきPartはPart 2・3・4・5・6。600点台までと比べて、Part3・4(会話・説明文問題)とPart6が加わります。
ここからリスニングの比重が大きくなります。Part3・4はまとまった英語を聞き取る力が必要なので、シャドーイングを本格的に取り入れる段階です。
600点まではリピーティングとオーバーラッピングで十分でしたが、700点を狙うなら音声についていくスピードが求められます。
教材は金フレ+でる1000問+公式問題集が中心になります。公式問題集は最低3回は解いてください。1回解いて終わりでは、ほとんど身につきません。
公式問題集の「3回解く」やり方には、ちゃんとした型があります。
1回目は本番と同じ条件で時間を計って通しで解きます。終わったら答え合わせをして、間違えた問題の解説を読み込んでください。
2回目は2週間後に、時間無制限で丁寧に解きます。
スピードは気にせず、1問ずつ「なぜこの選択肢が正解なのか」を考えながら解くのがポイントです。ここでも間違えた問題は必ず復習します。
3回目はさらに2週間後に、もう一度時間を計って通しで解きます。
1回目と比べてどれだけ伸びたかを確認してください。3回目でも間違える問題があれば、それがあなたの本当の弱点です。
たとえば、現在620点でリスニングが苦手な方なら「金フレで語彙を強化しつつ、公式問題集のPart3・4をシャドーイング教材として毎日30分取り組む」というやり方が効果的です。
もう1つ具体例を挙げます。大学2年生で就活に向けて700点を目指すケースです。
現在640点、リーディングは350点あるけどリスニングが290点で足を引っ張っている。この場合、リスニングに勉強時間の6割を振るのが正解です。
具体的には「朝の通学時間に金フレのアプリで単語→大学の空きコマにでる1000問を15分→帰宅後に公式問題集Part3・4のシャドーイング30分」というルーティンを組めば、3ヶ月で700点に届く可能性は十分あります。
800点を目指す場合
800点は、苦手パートを放置していると絶対に届かないスコアです。
必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
- 600点→800点:250〜350時間
- 700点→800点:100〜200時間
集中すべきPartはPart 3・4・5・7。いよいよPart7(長文読解)が主戦場に入ります。
800点を目指す段階になると「得意なPartをさらに伸ばす」より「苦手なPartを潰す」ほうがスコアに直結します。
Part7では時間内に全問解き切る力が必要です。そのためには、Part5を1問20秒以内で解けるスピードが前提になります。
さらに言うと、800点を本気で狙うならPart5は1問16秒以内、30問中27問正解を目安にしてください。このスピードと正答率がないと、Part7に回せる時間が足りなくなります。
「苦手パートを潰す」と言われても、具体的に何をすればいいかわからない方も多いと思います。
やるべきことはシンプルです。まず公式問題集をPart別に採点して、正答率が最も低いPartを特定してください。
たとえばPart3の正答率が60%なら、原因は大きく2つに分かれます。
- 「そもそも聞き取れていない」
- 「聞き取れているけど設問の意味を取り違えている」
前者ならシャドーイングの量を増やす。後者なら設問の先読みトレーニングを徹底する。原因によって対処法がまったく違います。
Part6が苦手な方も800点手前では多いです。Part6は文法+文脈理解の複合問題なので、Part5の知識だけでは解けません。
「文挿入問題」を集中的に練習して、文脈のつながりを読む力を鍛えてください。
教材は引き続き金フレ+でる1000問+公式問題集。これに加えて、公式問題集の長文を使った速読トレーニングが欠かせません。
たとえば、現在720点でPart7がいつも最後10問塗り絵になる方なら「Part5のスピードを上げる(でる1000問を時間制限付きで解く)→ 空いた時間でPart7を解き切る」という戦略が有効です。
900点を目指す場合
900点は、全Partで高い正答率を求められる総合力勝負のスコアです。
必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
- 700点→900点:400〜500時間
- 800点→900点:200〜300時間
はっきり言って、900点を目指す段階では「集中すべきPart」という考え方は通用しません。弱点パートの徹底的な潰し込みがすべてです。
900点は正答率で言えば約90%。つまり、200問中ミスは20問程度しか許されません。どこか1つのPartに穴があるだけで届かないスコアです。
具体的にやるべきことは、公式問題集を本番と同じ条件(2時間通し・マークシート使用)で解き、間違えた問題を徹底的に分析することです。
「なぜ間違えたのか」を1問ずつ突き詰めてください。語彙不足なのか、聞き取れなかったのか、時間が足りなかったのか——原因によって対策がまったく変わります。
この分析を確実にやるために、「間違いノート」を作ることを強くおすすめします。
やり方はシンプルです。間違えた問題ごとに「問題番号・Part・間違えた理由・正解の根拠」を記録してください。
これを続けると、自分のミスのパターンが見えてきます。
- 「Part3の意図問題でいつも引っかかる」
- 「Part7のNOT問題で時間を使いすぎる」
など、弱点が数字で可視化されます。
復習のタイミングも重要です。間違えた問題は3日後→1週間後→1ヶ月後の3回復習するのが理想です。
1回見直しただけでは、同じミスを本番でも繰り返します。
より詳細なTOEICスコア別の勉強法
スコア別のさらに詳細な勉強法は、公式LINE友達追加の特典として、無料で受け取れます。
具体的には、「0→900点ロードマップ」にスコア別の勉強法を記載しています。
また、公式LINE友達追加では以下の特典もすべて無料で受け取れます。
- 975点取るために実践した全勉強法
- 試験直前から50点上げるチェックリスト
- 金フレ・銀フレ 30日暗記プログラム
- 単語の推測力を上げる「語源辞典」
- TOEICで特に重要な「前置詞大全」
1日の勉強時間別|TOEIC目標達成までの期間シミュレーション
「合計で150時間かかるのはわかった。でも、毎日どれくらいやれば何ヶ月で届くの?」って気になりますよね。
結論から言うと、1日3時間が僕の推奨ラインです。
正直、同じ合計時間でも「1日にどれだけ集中するか」でスコアの伸び方はまったく違います。
ここでは1日1時間・2時間・3時間の3パターンで、目標スコアに届くまでの期間をシミュレーションしていきます。
1日1時間の場合(現状維持〜微増。最低ライン)
1日1時間は、「最低ライン」です。正直、1日1時間でもスコアは伸びますがかなりゆっくりです。
たとえば500→600点に必要な時間は120〜150時間。1日1時間だと約4〜5ヶ月かかります。
500→700点なら250〜300時間なので、約8〜10ヶ月。
しかもこれは効率的な方法でやった場合の最短ラインです。
1日1時間の問題点は、勉強時間だけではありません。前日に覚えた内容を忘れやすいんです。
昨日覚えた単語を次に復習するのが24時間後だと、かなりの量が抜けてしまいます。
結果として「覚えては忘れ、覚えては忘れ」を繰り返すことになり、効率が落ちます。
1日2時間の場合
1日2時間になると、だいぶ現実的なペースになります。
500→600点なら約2〜2.5ヶ月。600→700点なら約2〜2.5ヶ月。
ここまでくると「数ヶ月で結果が出る」という実感を持てるレベルです。
社会人の方なら、通勤時間や昼休みに30分+帰宅後に1.5時間で合計2時間を確保するイメージです。
1日2時間なら復習サイクルも回しやすく、前日の内容を忘れる前に復習できるので、1日1時間のときより定着率はかなり高くなります。
1日3時間の場合(テン推奨)
僕が推奨しているのが1日3時間です。
500→600点なら約1.5〜2ヶ月。600→800点でも約3〜4ヶ月。700→900点という大幅アップでさえ約4.5〜6ヶ月で到達できる計算になります。
なぜ3時間を推奨するのか。理由は2つあります。
1つ目は、知識の定着率が圧倒的に高いこと。
1日に複数回の反復ができるので、朝覚えた単語をその日の夜にもう一度確認できます。これは1日1時間では物理的にできません。
2つ目は、モチベーションが維持しやすいこと。
短期間で結果が出るので「伸びてる」という実感が湧きます。一方、1日1時間で半年以上ダラダラ続けると、途中で「本当にスコア上がるのかな…」と不安になって挫折するリスクが高いです。
シミュレーション表(現在スコア×1日の勉強時間→達成月数)
「自分の場合は何ヶ月かかるのか」をパッと確認できるように、シミュレーション表にまとめました。
※ 効率的な方法で勉強した場合の目安です。闇雲にやるとこの2〜3倍かかる可能性があります。
| ルート | 必要時間(目安) | 1日1時間 | 1日2時間 | 1日3時間 |
|---|---|---|---|---|
| 500→600 | 120〜150時間 | 4〜5ヶ月 | 2〜2.5ヶ月 | 1.5〜2ヶ月 |
| 500→700 | 250〜300時間 | 8〜10ヶ月 | 4〜5ヶ月 | 3〜3.5ヶ月 |
| 600→700 | 100〜150時間 | 3.5〜5ヶ月 | 2〜2.5ヶ月 | 1〜2ヶ月 |
| 600→800 | 250〜350時間 | 8〜12ヶ月 | 4〜6ヶ月 | 3〜4ヶ月 |
| 700→800 | 100〜200時間 | 3.5〜7ヶ月 | 2〜3.5ヶ月 | 1〜2ヶ月 |
| 700→900 | 400〜500時間 | 13〜17ヶ月 | 7〜8.5ヶ月 | 4.5〜6ヶ月 |
| 800→900 | 200〜300時間 | 7〜10ヶ月 | 3.5〜5ヶ月 | 2〜3.5ヶ月 |
この表を見てもらうとわかりますが、1日1時間と3時間では到達期間が3倍近く違います。
しかも、期間が長くなればなるほど途中で挫折するリスクも上がります。「半年以上かかる」と思うとモチベーションを保つのがめちゃくちゃ大変です。
1日3時間×2〜3ヶ月の短期集中がもっとも効率的。社会人でも「朝30分+昼休み30分+帰宅後2時間」で3時間は確保できます。短期集中の方が知識の定着率が高く、結果的にトータルの勉強時間も少なく済みます。迷ったら、まず1日3時間を1週間続けてみてください。
もし「2週間しかない」「1ヶ月で何とかしたい」という方は、TOEICを2週間で対策する方法やTOEIC1ヶ月で伸ばす方法も参考にしてください。超短期でスコアを最大化する戦略をまとめています。
勉強時間をかけてもTOEICスコアが伸びない人の特徴
「毎日ちゃんと勉強してるのに、スコアが全然上がらない…」と悩んでいませんか?
これはめちゃくちゃ多い相談です。
ここまでの内容で、スコア別の勉強時間の目安、正しい勉強法、1日の学習スケジュールまでお伝えしてきました。
しかし、同じ時間をかけても伸びる人と伸びない人がいるのが現実です。
その差は才能でも努力量でもありません。「伸びない原因」を自分で特定できていないことが最大の問題です。
ここでは、僕がこれまで100人以上を指導してきた中で見てきた「伸びない人の共通パターン」を4つ紹介します。1つでも当てはまったら、今すぐ修正してください。
自分のレベルを把握せずに勉強を始めている
勉強を始める前に、まず自分の現在地を正確に知ること。これが最優先です。
「だいたい500点くらいかな」「前に受けたとき400点台だったから、今は少し上がってるはず」
こんなふうに自己感覚でスコアを推定している人がめちゃくちゃ多いんですが、はっきり言ってこれは危険です。
なぜなら、自分のレベルを正確に把握していないと、そもそも使うべき教材も、勉強の優先順位も全部ズレるからです。
たとえば、実際は400点レベルなのに「500点くらいはあるだろう」と思って金フレから始めてしまう。
当然レベルが合わないので、覚えても覚えても問題が解けない。結果、「自分には才能がないのかも」と挫折する。
だから、今の自分のレベルを把握することはとにかく重要です。
では、どのようにレベルを把握すれば良いのか。
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普通に自力でスコア診断しようと思ったら2時間かけて模試を解く必要がありますが、Santaアルクなら10分もかからずサクッとスコア診断できます。
ですので、今の自分のスコアが知りたい方は「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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間違った順番で勉強している
教材選びに何時間もかけている人がいますが、正直、教材自体にはそこまで大きな差はありません。
伸びない人と伸びる人を分けるのは、「何を使うか」ではなく「どの順番で、どこに集中するか」です。
たとえば、文法をほとんど理解していない段階で、いきなり「でる1000問」に手を出すケース。
でる1000問は素晴らしい問題集ですが、文法の基礎がない状態で解いても、解説を読んでも意味がわからない。結局、丸つけして終わりになります。
リスニングも同じです。いきなりシャドーイングに挑戦する人がいますが、600点以下の段階でシャドーイングは高度すぎます。
インプットだけで問題演習をしていない
「単語帳を何周もした。文法書も通読した。参考書も読んだ。なのにスコアが上がらない。」
こういう人に共通しているのが、問題を解いていないということです。
インプットだけでは「わかったつもり」止まりです。
実際に問題を解いてみると、「あれ、覚えたはずなのに選べない」「時間内に処理できない」という現実にぶつかります。
知識を「使える状態」にするには、アウトプット(問題演習)が必須です。
単語帳を6〜8割覚えたら、完璧にするまで待たずに問題集に進んでください。
文法書を読んだら、すぐにPart5の問題を解いてください。インプットとアウトプットを並行して回すことで、知識が定着します。
逆に、「丸つけして満足」も危険です。
間違えた問題をなぜ間違えたのか分析して、復習する。このサイクルがないと、同じミスをずっと繰り返します。
レベルに合わない教材を使っている
これもめちゃくちゃ多いパターンです。
レベルに合ってない教材は、やってもやっても効果ゼロです。断言します。
一番よくある例が、400点レベルの人がいきなり金フレの単語を覚えようとするケース。
これは、二輪車に乗ったことがない子どもが、いきなり補助なしで自転車に乗れと言われているようなものです。
リスニングでも同じことが起きます。500点台の人が、いきなりシャドーイングに手を出すパターン。
そもそも聞き取れていない音声を真似しても、効果はほぼありません。
聞き取れないものを何十回リピートしても、ただの作業になるだけです。まずは短い音声を聞いて内容を理解する練習から始めるべきです。
正しいアプローチは段階的なレベルアップです。
教材選びの目安として、解いてみて正答率が6〜7割になるものがベストです。
簡単すぎても学びが少ないし、難しすぎても理解が追いつかない。6〜7割なら「わかる部分」と「伸びしろ」のバランスがちょうどいい。
「背伸びした教材を使えば早く伸びる」は幻想です。
むしろ挫折リスクが跳ね上がるだけ。自分のレベルに合った教材を、段階的にこなしていく方が、結果的に最短ルートになります。
勉強時間を最大限活かすコツ
「勉強してるのに伸びない…」その原因がわかったら、次は具体的にどう動くかですよね。
原因がわかっても「じゃあ何からやればいいの?」と迷ってしまう人がめちゃくちゃ多いです。
ここでは、勉強時間を1秒もムダにしないための3つの行動指針をお伝えします。
まず自分のレベルを把握する(測定ファースト)
前の章でも触れましたが、自分の現在スコアを正確に知ることがすべてのスタートです。
スコアを測定したら次の手順です。
まず、スコアをもとにどのPartから攻めるか優先順位をつけてください。
次に、その優先順位にそって30日分の学習計画を立てます。
そしてここからが一番重要なんですが、2週間に1回のペースでスコアを再測定してください。
「勉強 → 測定 → 修正 → 勉強」のサイクルを回すことで、常に自分のレベルに合った勉強ができます。
再測定でスコアが上がっていれば計画を続行、横ばいなら勉強法を見直す。
このPDCAを回せるかどうかが、伸びる人と停滞する人の分かれ目です。
正しい順番で勉強する(教材選び < 順番)
「どの参考書を使えばいいですか?」という質問をよくいただきますが、はっきり言って教材選びよりも「どのPartに集中するか」の方がはるかに重要です。
どんなに良い教材を使っても、順番を間違えたら効果は激減します。
特に大事なのが、自分のスコア帯に合ったPartから優先的に取り組むこと。
以下の表を見てください。
| 現在のスコア帯 | 集中すべきPart |
|---|---|
| 300〜400点台 | Part 1, 2, 5 |
| 400〜600点 | Part 2, 3, 4, 5(6も追加) |
| 600点台 | Part 3, 4, 5, 7 |
| 700点台〜 | 弱点パートの潰し込み |
例えば、300〜400点台の人がいきなりPart 7に手を出すのは、ドラクエでレベル1のままラスボスに挑むようなものです。
まずはPart 1・2・5で「解ける」感覚をつかむことが先決です。
他の例で言うと、400〜600点の人は、Part 5を軸にしつつPart 3・4にも手を広げていく段階ですね。
短期集中で取り組む
最後に、勉強の取り組み方について。
結論から言います。1日3時間×30日の方が、1日1時間×90日よりも効果が高いです。
総勉強時間は同じ90時間でも、短期集中の方が知識の定着率が圧倒的に高くなります。
理由はシンプルで、昨日覚えた単語を今日また100個復習できるからです。
間隔が空くほど忘れる量が増え、毎回ゼロからのスタートに近くなってしまいます。
さらに、短期集中にはもう一つメリットがあります。モチベーションが続きやすいんです。
「3ヶ月も毎日コツコツ」と聞くと正直しんどいですよね。でも「30日間だけ本気でやる」なら、ゴールが見えているぶん頑張れます。
とはいえ、「1日3時間なんてどうやって確保するの?」と思いますよね。
具体的なスケジュール例を2パターン紹介します。
- 社会人パターン(1日3時間)
・朝の出勤前に30分 → 単語帳を100語チェック
・通勤電車で30分 → リスニング音声をひたすら聴く
・帰宅後に2時間 → 問題演習1時間+間違えた問題の復習1時間 - 大学生パターン(1日3時間)
・通学中に30分 → 単語アプリで暗記
・空きコマに1時間 → 文法問題集を解く
・帰宅後に1.5時間 → 公式問題集を時間を計って演習+復習
ポイントは、スキマ時間にインプット、まとまった時間にアウトプットを割り当てることです。
単語や音声は細切れの時間でも十分できます。逆に、問題演習は集中力が必要なので、まとまった時間に回す。
この使い分けができれば、1日3時間は思ったよりハードルが低いはずです。
そしてここで超重要なのが、完璧主義を捨てること。
「単語帳を100%覚えてから問題集に進もう」と思っていたら、いつまでも問題集に手をつけられません。8割覚えたら次に進む。これがテンポよく勉強を回すコツです。
完璧を目指すより、「8割 × 高速回転」の方がスコアは確実に伸びます。
忙しい人がTOEICの勉強時間を確保する方法
「1日3時間なんて無理…」と感じた方も多いのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかります。大学の授業やサークル、仕事に家事…忙しい毎日の中で、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。
ただ、結論から言うと、忙しい人でもTOEICの勉強時間は確保できます。
ポイントは「まとまった時間を探す」のではなく、スキマ時間を積み重ねることと、1週間単位でスケジュールを組むことです。
ここでは、具体的な時間の捻出法と、大学生・社会人それぞれの1週間スケジュール例を紹介します。
スキマ時間の活用法
「スキマ時間で勉強しましょう」とよく言われますが、具体的にどこにスキマ時間があるのかを把握している人は意外と少ないです。
まずは、日常に潜んでいるスキマ時間を洗い出してみましょう。
| タイミング | 目安時間 | おすすめ学習内容 |
|---|---|---|
| 通勤・通学の電車内 | 片道15〜30分 | 単語(金フレ)・リスニング音声 |
| 昼休みの残り時間 | 10〜20分 | Part 5の文法問題 |
| 待ち時間(病院・電車待ちなど) | 5〜15分 | 単語の復習・アプリ学習 |
| 寝る前のベッドの中 | 10〜20分 | リスニング音声の聞き流し(※学習済みの音声に限る) |
| 朝の支度前 | 10〜15分 | 前日の復習・単語チェック |
これだけで1日あたり50分〜1時間40分は確保できます。
ここで大事なのは、スキマ時間には「軽い学習」を割り当てるということです。
単語の暗記やリスニングの聞き直しなど、集中力がそこまで必要ない学習を入れましょう。
逆に、長文読解や問題演習のような集中力が必要な学習は、まとまった時間に回すのが鉄則です。
大学生の1週間スケジュール例
大学生は授業のコマ数が日によって違うので、「毎日同じ時間」ではなく「1週間の合計」で考えるのがコツです。
以下は、週15時間(1日平均約2時間)を目標にしたスケジュール例です。
| 曜日 | 勉強時間 | 学習内容 | 使うタイミング |
|---|---|---|---|
| 月 | 1.5時間 | 単語(金フレ30分)+Part 5演習(60分) | 空きコマ+通学時間 |
| 火 | 2時間 | Part 3・4のリスニング演習 | 午後の空きコマ+夜 |
| 水 | 1時間 | 単語復習+Part 2の聞き取り | 通学時間+昼休み |
| 木 | 2.5時間 | Part 7の長文読解+復習 | 授業少ない日に集中 |
| 金 | 1.5時間 | Part 5・6の文法演習 | 空きコマ+夜 |
| 土 | 3.5時間 | 模試1セット(120分)+復習(90分) | 午前〜昼 |
| 日 | 3時間 | 土曜の模試の弱点復習+単語総復習 | 午前中 |
(合計:約15時間/週)
ポイントは3つあります。
1つ目は、平日はスキマ時間を活用して「軽めの学習」に充てることです。単語や文法問題など、短時間でもできるものを配置しましょう。
2つ目は、授業が少ない曜日に長文読解を入れること。
Part 7の長文はまとまった集中力が必要なので、比較的余裕のある日に回すのが効率的です。
3つ目は、休日に模試を解くこと。
本番と同じ120分を通しで解く練習は、休日にしかできません。ここは妥協しないでほしいです。
社会人の1週間スケジュール例
社会人の場合、平日はとにかく時間がないという方がほとんどだと思います。
なので、「平日は最低限キープ、休日にがっつり」という配分がリアルです。
以下は、週12時間(1日平均約1時間40分)を目標にしたスケジュール例です。
| 曜日 | 勉強時間 | 学習内容 | 使うタイミング |
|---|---|---|---|
| 月 | 1時間 | 単語(金フレ20分)+Part 5演習(40分) | 通勤+昼休み |
| 火 | 1時間 | Part 2・3のリスニング | 通勤+帰宅後 |
| 水 | 1時間 | 単語復習+Part 6演習 | 通勤+昼休み |
| 木 | 1時間 | Part 4のリスニング+ディクテーション | 通勤+帰宅後 |
| 金 | 1時間 | Part 5の文法問題+週の復習 | 通勤+昼休み |
| 土 | 4時間 | 模試1セット(120分)+復習(120分) | 午前〜午後 |
| 日 | 3時間 | Part 7の長文読解+弱点復習+単語総復習 | 午前中 |
(合計:約12時間/週)
社会人の方に特に意識してほしいのが、平日は「インプット系」、休日は「演習系」と切り分けることです。
平日は疲れている中で勉強することになるので、単語やリスニングなど頭の負荷が比較的軽い学習を入れます。
逆に、模試を通しで解いたり、長文を集中して読んだりする負荷の高い演習は、体力のある休日に回すのが現実的です。
もう一つのポイントは、金曜日を「週の復習日」にすることです。
月〜木でやった内容を金曜に軽く振り返ることで、記憶の定着率がまるで変わります。
週12時間でもやるべきことに集中すれば確実にスコアは伸びます。
「忙しいから無理」ではなく、「忙しいからこそ、限られた時間を正しく使う」という意識が大事です。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理しておきます。
TOEICの勉強時間は「100点UPに200〜300時間」と言われていますが、これは1985年の古いデータがもとです。
正しい手順で勉強すれば、もっと短い時間で到達できます。
勉強時間を最大限活かすためのポイントは以下の3つです。
- まず自分のレベルを測定する(「Santaアルク」がおすすめ)
- スコア帯に合ったPartから優先的に取り組む
- 1日3時間×短期集中で一気にスコアを上げる
自分に近いスコア帯の記事もぜひチェックしてください。
| 目標 | 関連記事 |
|---|---|
| 600点 | 300→600 / 400→600 |
| 700点 | 500→700 / 600→700 |
| 800点 | 600→800 / 700→800 |
| 900点 | 700→900 / 800→900 |
| 短期対策 | 2週間 / 1ヶ月 |
| 教材 | 金フレ / 銀フレ / でる1000問 |
| スコア測定 | スコア予測 / Santaアルク |

