参考書や単語帳など、近年ますますTOEICの対策に使える学習ツールは増えてきています。
中でも特に有名で人気なのが「スタディサプリTOEIC」です。
確かに、スタサプTOEICはスマホで本格的にTOEIC対策ができる学習ツールです。
文法講義から問題演習まで、幅広い機能を搭載しています。
ということで今回は、スタサプだけでTOEIC対策は不十分な理由を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

【結論】TOEIC700点まではスタサプだけでOK、それ以降はスタサプだけでは非効率
まずは結論から。
スタディサプリTOEICだけでもTOEIC700点くらいなら取れます。
しかし、700点以上のハイスコアとなると、「スタサプだけ」ではきつい(非効率)です。
TOEIC対策でスタサプが有用な理由
スタディサプリTOEICを使うことで、普段のTOEIC学習の効率を上げられます。
ここから、その理由を解説します。
コンテンツが豊富
スタディサプリTOEICのコンテンツ量は、他の学習ツールと比較して豊富です。
スタディサプリTOEICのメインコンテンツは以下の通りです。
- パーフェクト講義(Part別の解き方解説)
- パーフェクト講義ー英文法編(英文法解説)
- 基礎講義(中高の英語解説)
- TEPPAN英単語・熟語(英単語学習)
- 実践問題集(問題演習)
- 実践問題集NEXT(問題演習)
- 1分クイズ(息抜き)
- アダプティブ講座(AIによる苦手分析)
たとえば、関先生が担当するパーフェクト講義では、Part別の頻出問題の解き方や解答のポイントを学べます。
また、実践問題集には、合計20回分もの模試が収録されています。
文法・単語・TOEICPart別対策をゼロから学べる
スタディサプリTOEICでは、英語初心者・TOEIC初心者向けのコンテンツも充実しています。
たとえば、基礎講座の「基礎英文法」コースでは、中学1年生レベルの超基本的な英文法から丁寧に解説されています。
また、講義を視聴する順番がしっかり整えられているので、「何を勉強すれば良いのだろうか」と悩む心配もありません。
関先生の講義がわかりやすい
講義動画は、英語教育界のカリスマ的存在である関先生が担当しています。
そのため、解説が非常にわかりやすいです。
参考書ではつまづいていた部分でも、関先生の解説ならすんなり理解できちゃいます。
スキマ時間学習との相性が抜群
スタディサプリTOEICの講義動画は1回5分程度で終わります。(倍速にすればさらに短い時間で視聴できる)
よって、通勤・通学時間などのスキマ時間学習との相性が抜群です。
進捗が可視化されるからモチベ維持しやすい
スタディサプリTOEICには、講義別/日別/週別の学習状況や総学習時間を記録する機能があります。
「自分がどれくらい勉強したのか」をすぐに把握できるので、達成感を感じられ、モチベーションアップにつながります。
ディクテーション・シャドーイングができる
スタディサプリTOEICでは、スマホ上でディクテーションとシャドーイングができます。
よって、外出先でも本格的なリスニング対策ができるのが魅力です。
そのうえ、音声の倍速が可能なのもうれしいポイント。
英語初心者は速度を落とすことで、無理なく練習できます。
逆に、英語上級者は速度を速くすることで、負荷をかけて練習できるので、時間あたりの学習効果を高められます。
TOEIC対策がスタサプだけでは不十分な理由
ここまでスタディサプリTOEICの良さを解説してきました。
しかし、「完全にスタサプTOEICだけで」というのはおすすめしません。
ということで、ここからはスタサプだけでTOEIC対策するべきではない理由を解説します!
本番を想定した実践演習ができないから
まず、スタディサプリTOEICだけでは、本番を想定した実践演習ができません。
スタディサプリTOEICには、「実践問題集」「実践問題集NEXT」(上画像)というコンテンツが収録されており、本番20回分の実践演習ができます。
しかし、問題を解く流れが本番とは全く異なります。(以下、スタサプの問題を解く流れ)
- 問題を解く
- 解説を見る
- 次の問題を解く
以上のように、1問ごとに解説が挟まれるので、通しで問題を解くことができません。
そのため、本番の試験時間の感覚が身につきません。
また、解答の際はマークシートにマークをするのではなく、選択肢をタップして解答します。
よって、マークシートを塗る練習ができません。
以上より、スタディサプリでは本番を想定した実践演習ができません。
英単語学習の効率が高くないから
スタディサプリTOEICにはTEPPAN英単語・英熟語という英単語学習コンテンツが収録されています。
以下のようにレベルが分かれており、目標スコアに合わせて無駄なく効率的に英単語を学べるのはとても良いポイントです。
- 600点レベル:英単語750語、英熟語230語
- 730点レベル:英単語340語、英熟語230語
- 860点レベル:英単語230語、英熟語70語
- 990点レベル:英単語180語
しかし、以下の3点により、スタサプTOEICの単語学習の効率はあまり高くありません。
- 単語が毎回同じ順番で出題される
- 例文がないから本番でどのように出題されるのかイメージが湧かない
- 1つ1つの英単語を確認するのに時間がかかる
TOEIC対策するならスタサプと英単語帳・公式問題集を併用しよう
以上からスタディサプリTOEICだけでTOEIC対策をするのは効率が悪いです。
よって、700点以上を目指して本気でTOEIC対策するなら、スタサプを軸に、英単語帳・公式問題集を併用するのがおすすめです。
英単語帳は金フレを使いましょう。
また、公式問題集は1〜11までありますが、直近の問題傾向に最も近い最新のモノ(現在は11)を選びましょう。
まとめ
スタディサプリTOEICはTOEIC対策の効率を引き上げてくれるアプリです。
ただ、以下の2つの弱点があります。
- 本番を想定した実践演習ができない
- 英単語学習の効率が高くない
これらの弱点をカバーするために、スタサプと英単語帳・公式問題集を併用しましょう。
ぜひ参考にしてください!