- TOEIC本番で30問残してしまった
- TOEICの実践演習をするといつも後半の30問を解けない
という方は多いのではないでしょうか。
TOEICのリーディングセクションは試験時間の割に問題量がとても多い試験です。
そのため、試験時間内に解き終えるのは非常に難しいです。
ということで今回は「TOEICリーディング30問残しで取れるスコア」について解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEICの素点・スコア換算方法
「TOEIC30問残しで何点取れるのか」を解説するためには、まず素点とスコアの換算方法を知ることが必要です。
リスニング
TOEICリスニングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
リーディング
TOEICリーディングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
よって、30問残しの場合、最大で365点取れる可能性があります。(塗り絵しない&解いた問題を全て正解した場合=70問正解の場合)
ただ、先ほど言ったように範囲の端っこの値を取ることはあまりないので、実際の最大スコアは345点ほどになるでしょう。
TOEIC30問残しで取れるスコアをシミュレーション
さて、ここからはTOEIC30問残しで取れるスコアをシミュレーションします。
解いた問題が全て正解だった場合が740点
まずは解いた問題が全て正解だった場合、つまり最大スコアについて考えていきます。
素点は70点なので、リーディングのスコアは260点〜365点(素点換算66点〜70点)の間です。
範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には345点程度になるでしょう。
ここで「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングの平均点を比較すると、リスニングの方が50点ほど高いことがわかります。
よって、リーディング345点だと、リスニングは395点になると考えられます。
したがって、30問残した場合の最大スコアは740点程度と言えるでしょう。
740点は全体の上位23.7%のスコアで、TOEIC上級者レベルです。
公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち上から2番目のB評価(730点以上)になります。
よって就職活動や転職活動で、他の候補者と英語力で差別化して選考を有利に進められるでしょう。
解いた問題の正答率が9割だった場合は600点
この場合のリーディングの正答数は63点なので、スコアは235点〜335点(素点換算61点〜65点)の間です。
範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には255〜315点程度になるでしょう。
以下のように均等にスコアが配分されると考えれば、リーディング63点のスコアは275点です。
- 61点:235点
- 62点:255点
- 63点:275点
- 64点:295点
- 65点:315点
リーディング275点の場合、リスニングは325点前後になることが多いです。
よって、30問残し&解いた問題の正答率が9割だった場合のスコアは600点程度と言えるでしょう。
TOEIC600点は上位52.3%のスコアです。
公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち上から3番目のC評価(470点以上)になります。
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は608点です。
ここから、TOEIC600点は就職・転職活動で活用できる最低限のスコアと言えるでしょう。
解いた問題の正答率が8割だった場合は510点
この場合のリーディングの正答数は56点なので、スコアは210点〜305点(素点換算56点〜60点)の間です。
範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には230点くらいになるでしょう。
リーディング230点の場合、リスニングは280点前後になることが多いです。
よって、30問残し&解いた問題の正答率が8割だった場合のスコアは510点程度になるでしょう。
解いた問題の正答率が7割だった場合は470点
この場合のリーディングの正答数は49点なので、スコアは155点〜240点(素点換算46点〜50点)の間です。
範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には175点〜220点になるでしょう。
以下のように概ね均等にスコアが配分されると考えれば、リーディング49点のスコアは210点です。
- 46点:175点
- 47点:185点
- 48点:195点〜200点
- 49点:210点
- 50点:220点
リーディング210点の場合、リスニングは260点前後になることが多いです。
よって、30問残し&解いた問題の正答率が7割だった場合のスコアは470点程度になるでしょう。
TOEIC30問残しで取れるスコア一覧
さて、一旦ここまでの話をまとめましょう。
仮定 | スコア |
解いた問題全問正解(リーディング素点70点) | 740点(リスニング395点、リーディング345点) |
解いた問題の正答率90%(リーディング素点63点) | 600点(リスニング325点、リーディング275点) |
解いた問題の正答率80%(リーディング素点56点) | 510点(リスニング280点、リーディング230点) |
解いた問題の正答率70%(リーディング素点49点) | 470点(リスニング260点、リーディング215点) |
TOEICリーディングで時間が足りない時はとりあえず塗ろう
ここまでは「塗り絵しない」という状況を想定してきました。
しかし、実際に試験を解くとき、時計を見て「時間が足りないな」と感じた場合は、必ず残り2分になったら残っている問題をテキトーに塗りましょう。
TOEICは4択なので、テキトーに塗っても4分の1で正答になります。
よって、30問残っているなら、単純計算で7〜8問正答数を増やせます。
TOEICリーディングで解ける問題を増やす方法
TOEICリーディングで重要な要素は2つです。
- 正答率
- 読解・解答スピード
正答率を重視すると丁寧に問題の英文を読むことになるので、読解・解答スピードが下がります。
逆に、読解・解答スピードを重視すると解ける丁寧さが欠けるので、正答率が下がります。
よって、「正答率重視で解く」または「読解・解答スピード重視で解く」というように、対処療法的に解き方を変えるのはあまり意味がありません。
重要なのは、根本的な英語力を鍛え、正答率と読解・解答スピードの両方をバランスよく身につけることです。
ということでここからは、根本的な英語力を鍛える方法を解説します!
語彙力を強化する
語彙力を強化することで、問題文をより詳細に理解できるようになるので、正答率が上がります。
さらに、「この英単語の意味ってなんだろう」と考える時間が少なくなるので、読解・解答スピードが上がります。
語彙力を鍛える方法は2つあります。
- 英単語帳を使う
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ毎日見直す
①で頻出英単語をおさえ、②で頻出ではないが重要な英単語をカバーしていきましょう。
そして、英単語を覚えるコツが3つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
これだけで英単語の暗記効率はグッと向上するので、ぜひ実践してください。
英文法を勉強する
英文法の理解度が高ければ、各英文の構造をしっかり捉えられるので理解度が高くなります。
全体の文章の内容の理解度も高くなるので、問題の正答率も上がります。
また、「この英文はどんな構造なんだろう」と考える時間が少なくなるので、読解・解答スピードが上がります。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
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その理由は4つあります。
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英文法の勉強がある程度終わったら、Part5の文法問題演習を並行して進めていきましょう。
文法問題が素早く解けるようになれば、長文のPart7に使える時間が増えるので、解ける問題の数も増えます。
おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。
スラッシュリーディング
スラッシュリーディングは、英文を「返り読み」する癖がある場合に有効な練習法です。
返り読みとは英文を一度最後まで目を通した後に後ろからもう一度読んで日本語に訳していくことで、以下のような悪影響があります。
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
スラッシュリーディングは「意味のまとまりごとにスラッシュを入れる」練習法で、例えば以下のように行います。
※これはあくまで一例です。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュの量は多くなると思います。
が、練習するうちにより多くの部分を「ひとまとまり」として認識できるようになります。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
TOEICのテクニックを学ぶ
TOEICには問題を素早く正確に解くためのテクニックがいくつかあります。
以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
- ①で学んだテクニックを実践する
ただし、テクニックを学ぶのは700点以上のスコアが取れるようになってからがおすすめです。
スコアが700点未満の英語力では、テクニックを自由自在に使いこなすのは難しいからです。
実践演習
実践演習をする主な目的は3つです。
- TOEICの問題形式に慣れること
- 75分間(リスニングを含めると120分間)集中する体力と時間配分を身につけること
- 抜けている知識を明らかにすること
なお、TOEICスコアが600点以下の場合は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、わからないことを辞書等でを調べながら問題を解きましょう。
また、実践演習が終わった後は、以下3点を意識しながらじっくり復習してください。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
TOEICリーディングのスコアを短期間で上げるコツ
短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
- スクールを利用する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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スクールを利用する
- TOEICのスコアが伸び悩んでいる
- 独学で勉強できる気がしない
- 自分で勉強計画を立てられない
- まとまった勉強時間を確保できない
- 勉強のモチベーションが保てない
という方は、無理に独学でTOEIC対策するのではなく、スクールを利用するのがおすすめです。
おすすめのTOEICスクールは「LIBERTY ENGLISH」です。
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- 1日平均1.5時間以下の勉強時間でスコアがアップする
- 好きな時間に授業を受講できるから隙間時間での学習も可能
- コーチングを通じてモチベーション維持ができる
- スコアアップの実績が豊富&点数保証があるから安心
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TOEICリーディング対策におすすめの参考書・教材
ここからはTOEICリーディング対策をする際に使うべき参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
「Part7の長文があまり得意じゃないから、Part5・6の文法問題でスコアを稼ぎたい」と考えている方におすすめです。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
TOEICリーディング対策で使うべき学習ツール
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるおすすめの学習ツールを紹介します。
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まとめ
TOEIC30問残しで取れるスコアの上限は740点です。
700点以上のスコアを目指す場合は、根本的な英語力を鍛えて、正答率と読解・解答スピードを同時に伸ばすことが重要です。
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]
今回はTOEICの独学勉強法とおすすめ参考書を、独学で975点取った筆者が解説します!本記事の信頼性筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)TOEICを受験するメリット[…]
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