今回はTOEIC700点のレベルと、700点を取るための勉強法を解説します。
また、700点を取るために必要な勉強時間の目安も解説します。
- TOEIC700点のレベルが知りたい
- TOEIC700点を取るための勉強法が知りたい
- TOEIC700点を取るのにかかる勉強時間が知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC700点のレベル【すごい】
まずはTOEIC700点のレベルを解説します。
全体の上位31.2%で偏差値55.1、大学はMARCHレベル
TOEIC700点は全体の上位31.22%のスコアです。
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは612点(2023年度公開テスト)です。
よって、TOEIC700点だと平均点より90点ほど高いことになります。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。
よって、TOEIC700点は偏差値およそ55.1です。
東京外国語大学や青山学院大学、東京大学の大学生と近いレベル
神戸新聞社によると、所属学生のTOEIC平均スコアが700点付近の大学は以下の通りです。
- 上智大学:732点
- 東京外国語大学:719点
- 青山学院大学:689点
- 東京大学:688点
- 関西外国語大学 外国語学部 英語学科:667点
よって、TOEIC700点は東京外国語大学や青山学院大学、東京大学などに所属する英語力が高い大学生のレベルに近いと言えます。
英語ができるTOEIC中級者
TOEIC700点の英語力を一言で表すと、英語ができるTOEIC中級者です。
もう少し具体的に言うと、TOEIC700点を取れる方は英語の基礎がしっかりできあがっており、語彙力・文法力ともに高く、TOEICの問題形式にも慣れています。
リスニングでは、英文が複雑で幅広い語彙が使われていても、内容の趣旨を推測できます。
間接的な応答や予測が難しい会話における問題も明確な根拠を持って解答できるモノが多いです。
リーディングでも、長文の趣旨や詳細をしっかり理解できます。
複数の長文にわたる情報を関連づけることはまだ難しく感じるかもしれませんが、基本的な問題であれば難なく解ける英語力が身についています。
自分の意思を自分の言葉で伝えられる
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC700点はA〜Eの5段階評価のうち、C評価(470点以上)です。
C評価は「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルで、日常の会話であれば要点を理解できます。
応答についても、表現力の不足はあるものの、自分の意思を自分の言葉で伝えられる能力を備えていると言えます。
ただし、ビジネスシーンにおける会議など、複雑な場面での英語でのコミュニケーションは人により上手い/下手が大きく分かれます。
とはいえ、TOEIC700点あれば基本的な語彙・文法・構文は身についているため、練習すればビジネスにおける英語でのコミュニケーションもできるようになるでしょう。
CEFR B1レベル(英検2級レベル)
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
上記の文部科学省のデータによると、TOEIC700点はCFFR B1程度に相当します。
そしてBRITISH COUNCILの「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」によると、CEFR B1の評価は以下の通りです。
- 自立した言語使用者
- 日々の生活の中の身近な話題について、標準的な話し方であれば話題を理解できる
- 英語が話されている地域に起こりそうな大抵の事態に対処できる
- 身近な話題や個人的に関心のある話題では筋の通った簡単な文章を作れる
また、TOEIC700点は英検2級(高校卒業程度)、TOEFL iBT 42〜71点、IELTS4.0〜5.0に相当します。
TOEIC700点を取るメリット
ここからは以下4つの視点から、TOEIC700点を取るメリットを解説します。
- 大学・大学院
- 就職・転職
- 昇進・昇格・海外赴任・海外出張
- 年収
大学・大学院で活用できる
一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。
基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度が条件として求められることが多いです。
TOEIC700点は500点より200点も高いので、優遇制度を受けられる可能性は高いと言えるでしょう。
また、大学院入試でもTOEICは活用されており、たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度が最低条件で求められることが多いです。
難関と言われる旧帝大の大学院でもおおむねTOEIC700点程度が条件として求められています。
TOEIC700点あれば、日本における多くの大学院の条件を満たしているため、大学院の選択肢がぐっと広がリます。
就職・転職活動を有利に進められる
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点(2023年度)です。
TOEIC700点は、新卒採用・中途採用で求められるスコアより、また、平均スコアより高いです。
よってTOEIC700点あれば、就職活動や転職活動において「普通より英語ができます!」とアピールして選考を有利に進められます。
昇進・昇格や海外赴任のチャンスが増える
TOEIC活用状況と求められるスコア
この画像から、昇進・昇格でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で30%近くあり、500点以上が基準になっていることがわかります。
よって、TOEIC700点以上取れれば、昇進・昇格のチャンスがグッと増えるでしょう。
また、海外出張や海外赴任でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で40〜50%近くあり、おおむね600点以上が基準となっていることがわかります。
よって700点だと、海外出張や海外赴任に挑戦するチャンスも増えるでしょう。
年収がアップする
- 就職・転職を有利に進められる
- 昇進・昇格・海外出張などのチャンスが増える
以上の結果として、TOEIC700点取れば年収がアップするはずです。
では、実際どのくらい年収がアップするのでしょうか。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC700点は「700〜799点」、つまり黄色(各年代の上から3番目の棒)に含まれます。
たとえば30代のグラフをみてみると、700〜799点のスコア保持者の平均年収は687万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円差があることがわかります。
以上から、TOEIC700点取れれば確かに年収がアップしていることがわかります。
また、TOEIC700点を踏み台に800点、900点へとさらにスコアを上げられれば、より高い年収が得られるとも言えます。
TOEIC700点を取るための勉強法
ここからはTOEICで700点を取るための勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
語彙力が低いと、英語を読む/聞く精度が落ちます。
さらに、英文を読むのに時間がかかるため、リスニングでは先読みに時間がかかり、リーディングでは問題を読むスピードが落ちます。
その結果、問題の正答率は下がり、主にリーディングにおいては解ける問題の数が減るため、全体のスコアはガクッと落ち込みます。
よって、語彙力をしっかり強化することが大切です。
TOEIC700点レベルの語彙力を身につけるために、以下を実践しましょう。
- TOEIC特化の英単語帳で英単語を覚える
- 問題演習で登場したわからない英単語を調べてノートにまとめて定期的に見直す
まずはTOEIC特化の英単語帳を1冊覚えてください。この作業を通じて、TOEICに頻出の英単語を覚えられます。
おすすめの英単語帳は、もう持ってる方も多いと思いますが「金のフレーズ」です。
単語を見た瞬間に意味が思い出せるようになるまで、金のフレーズを使い潰しましょう。
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さらに、「頻出ではないけど重要」な英単語をカバーするために、問題演習していてわからなかった英単語の意味を調べましょう。
そしてノートにまとめ、定期的に見直してください。
スラッシュリーディング
TOEICのスコアが伸び悩んでいる場合、「返り読み」しているかもしれません。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
先読みできるようになる
さて、ここまでは「全体的な英語力の底上げ」についてお話ししてきました。
ここからは、リスニングの対策方法を解説します。
まず、TOEIC700点を取るには設問の先読みが不可欠です。
設問の先読みをするメリットは2つあります。
- 音声を聞くのに集中できる
- 音声のどこに注目すべきか見当をつけられる
もし先読みしなければ、音声を聞くのと同時に設問の問いや選択肢を読まなければなりません。
これでは集中力が分散してしまい、音声の内容の理解度が落ち、正答率が下がります。
問題文の先読みに必要なことは3つあります。
- 根本的な語彙力・文法力を強化する
- 普段から先読みする練習をする
- わからない問題をスパッと諦める勇気を持つ
まず前述したように、根本的な語彙力・文法力を身につけることが大切です。
語彙・文法ができていなければ、設問を素早く読んで理解することはできません。
次に練習です。
最初は難しいかもしれませんが、練習すれば先読みは必ずできるようになります。
最後に、わからない問題はさっさと諦める勇気が大切です。
わからない問題はどれだけ考えたってわからないので、諦めて次の問題の設問を先読みするよう心がけましょう。
音の連結を判別できるようになる
TOEICのリスニング音声はネイティブスピーカーが収録を担当しており、英単語間の音をなめらかに繋げながら(連結しながら)英語を話しています。
たとえば”Get Up”の場合、1つ1つ発音すると「ゲット アップ」ですが、TOEICでは「ゲラップ」というように聞こえます。
この音の連結を判別できるようになることが、会話の内容を明確に理解するためには重要です。
音の連結を判別するための練習としては「ディクテーション」という練習方法が効果的です。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
ディクテーションの教材について、最初はなるべく短文で簡単なものを使いましょう。
音声認識を自然にできるようにする
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
シャドーイングの教材には、ディクテーションと同様に、TOEIC公式問題集のPart1・2の問題を使うのがおすすめです。
慣れてきたら、より難易度の高いPart3・4の問題を使いましょう。
音読する
読解のスピードを上げるためには音読が効果的です。
音読するまでの手順は以下の通りです。
- 英文を時間をかけて精読
- わからない単語や文法知識を調べる
- 文章の趣旨を理解する
- 音読する
英文を精読したり、単語を調べたりせずにいきなり音読に入ってしまうと効果は半減します。
Part別に対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、それぞれのパートで問題の形式が異なります。
よって、対策方法も異なります。
Part1対策
Part1のスコアを伸ばすには、Part1に登場する英単語を覚えることが重要です。
「金のフレーズ」の「パート1重要語100」を使って、Part1に登場する英単語を覚えていきましょう。
Part2対策
Part2のスコアを伸ばすには、「とにかく慣れること」が効果的です。
大量に問題を解いて、問題パターンを把握しましょう。
Part3・4対策
Part3・4のスコアを伸ばすには、問題を先読みできるようになることが必須です。
普段の問題演習で、常に問題を先読みすることを癖づけてください。
あとは、普段から1.2倍速で問題を解くのも効果的です。
負荷をかけて問題演習することで、通常スピードの音声が驚くほど聞き取りやすくなります。
Part5・6対策
Part5・6のスコアを伸ばすには、文法の理解を深めること、そしてとにかく問題を解くことが効果的です。
「文法問題でる1000問」を使って、繰り返し問題を解いていきましょう。
Part7対策
Part7のスコアを伸ばすには、以下のように勉強を進めていくのがおすすめです。
- 時間を意識せずに問題を解ききる練習をする
- ①で8割以上正答できるようになったら時間制限を設ける(最初は100分くらいがおすすめ)
- 時間制限内に8割以上正答できるようになったら5分ずつ制限時間を短くしていく
- ④を繰り返して最終的には55分を目指す
- Part5〜7を通しで解く(時間配分と体力を身につけるため)
- リスニングと合わせて通しで解く(体力を身につけるため)
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実践演習する
TOEICは問題の形式が特殊です。
また、試験時間はリスニング約45分リーディング75分、合計で約120分とかなり長いです。
形式に慣れるため、そして120分間集中できる体力を身につけるために、実践演習を繰り返しましょう。
実践演習には、問題の形式・難易度が本番に近いTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
実践問題を解き終わった後は復習を欠かさず行いましょう。
復習する際に意識してほしいポイントは4つあります。
- わからない単語を調べる
- わからない文法知識を調べる
- リスニングで聞き取れない英文を聞き取れるまで繰り返し聞く
- リーディングですらすら読めない英文をスラスラ読めるようになるまで繰り返し読む
TOEIC700点は正答率何%?何問ミス以内?
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下の通りです。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、平均的にリスニングとリーディングは50点ほど差がつくことがわかります。
よって、TOEIC700点の場合、リスニング375点前後、リーディング325点前後になるでしょう。
リスニング375点・リーディング325点を取るための正答率の目安はおよそ70%です。
つまり、合計60問ミス以内に抑えることができれば700点以上を取れる可能性が高くなります。
TOEIC700点を取るためにおすすめの参考書・教材
TOEIC参考書を選ぶときは以下の3点に注目しましょう。
- 参考書の目的・扱っている内容
- 参考書の難易度
- 参考書の出版年度・新しさ
まず、「TOEIC参考書」には様々な種類があります。主要なモノは以下の通りです。
- 実践問題集
- TOEIC英単語帳
- 英文法解説書
- リスニング対策特化
- リーディング対策特化
- パート別対策
次に難易度について、参考書を選ぶときは「今のレベルより少しだけ高い難易度」のモノを選ぶことが重要です。
簡単すぎる参考書を使ってしまうと、学ぶことが何もなくお金が無駄になってしまいます。
逆に、今の自分のレベルより遥かに高い難易度の参考書だと、わからないことが多すぎて挫折してしまいます。
最後に、なるべく出版年度が新しい参考書を選びましょう。
さて、ここからはTOEIC700点を取るためにおすすめの参考書を厳選して紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。
TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重要語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問
TOEICのPart2は選択肢が3つ&短文なので、リスニングセクションの中でかなり簡単な部類に入ります。
よって、Part2の正答率が低いとTOEIC700点を取るのは厳しくなってきます。
そこで、Part2が苦手な方におすすめなのが「TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問」です。
この参考書では、Part2に登場する問題をパターン別に分類し、それぞれの問題パターンの解き方を詳しく解説しています。
問題パターン別の練習問題が合計378問、実践問題が10セット分で合計250問掲載されています。
また、「正答の理由」だけでなく「他の選択肢が間違っている理由」が解説されるため、「自分がなぜ間違ったか」が明確になるのがうれしいポイント。
さらに、解答したら見開き右ページですぐに正解と解説を確認できるため、テンポよく問題演習できます。
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
「文法問題でる1000問」は、Part5の文法問題を1049問掲載している参考書です。
とにかく網羅性が高く、これ1冊が完璧にできるようになれば文法問題で困ることが無くなります。
Part5の問題演習をするのにこれ以上の教材はありません。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 730点突破
「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 730点突破」には、1回10分程度で終わる演習問題が、リーディング・リスニングそれぞれ12回分ずつ収録されています。
リーディング・リスニング対策ができるのはもちろん、文中の覚えるべき英単語がリストにまとめられており、辞書要らずでサクサク演習・復習できるのが魅力です。
問題の難易度は上で紹介した公式問題集と同程度です。
- 忙しくて公式問題集を解く時間(2時間+復習の時間)が確保できない
- 実践形式で通しで問題を解くのではなく、毎日少しずつTOEICの演習経験を積みたい
という方に「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 730点突破」はおすすめです。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編
TOEIC公式が出版しているリスニングの問題集です。
以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リスニング編(2023/12/4発売)
公式の問題集だけあって、本番に近い形式の問題が載っているのがポイント。
問題量も「380問」(トレーニング2)と多いので、実践的に問題演習の経験をどんどん積めます。
「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編」は「リスニングでしっかりスコアを稼いで700点を突破したい」と考えている方におすすめです。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編
TOEIC公式が出版しているリーディングの問題集です。
以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リーディング編(2023/12/4発売)
Part5・Part6・Part7の問題が1セット18〜20問、合計20セットで計377問収録されています。(トレーニング2)
「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編」は「リーディングでスコアを稼いで700点を突破したい」と考えている方におすすめです。
TOEIC700点を取るための参考書ルート
TOEIC700点を取るために、以下の順番で参考書を使いましょう。
- 英単語帳・英文法解説書
- リスニング・リーディング対策書(必要に応じて)
- パート別対策書(必要に応じて)
- 実践問題集
英単語帳・英文法解説書
まずは英単語帳や英文法解説書を使って英語の基礎力を身につけます。
英単語がわからなければ、英文は読めないし聞けません。
また、英文法がわからなければ文の構造を捉えられないので、英文の意味を正確に理解できません。
リスニング・リーディング対策書
英単語や英文法の学習がある程度進んできたら、次の段階です。
必要に応じて、リスニング・リーディング特化の対策書を使いましょう。
「必要に応じて」と書いたのは、リスニング・リーディング特化の対策書は必須ではないからです。
基本的には公式問題集などの「実践問題集」があれば、十分リスニング・リーディング対策はできます。
しかし、人には得意不得意があります。
そのため、700点を取るための戦略は人により異なります。
もしリスニングが得意なら、リスニングを重点的に対策して700点を目指すという戦略は大いに有効です。
同様に、もしリーディングが得意なら、リーディングを重点的に対策して700点を目指すべきかもしれません。
そのような場合には、実践問題集を使うより、リスニング・リーディング特化の対策書を使った方が効率が良い場合があります。
パート別対策書
さらに細分化して、パート別対策書を使うのもひとつの手です。
実践問題集
最後に使うのは、公式問題集などの「実践問題集」です。
実践問題集を使う目的は6つあります。
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間(TOEICの試験時間)集中する体力を身につけること
- 知識の抜け漏れを把握すること
- 苦手パートを把握すること
- スコアの伸び方を把握して今の勉強法が適切かどうか判断すること
TOEIC700点を取るのにかかる勉強時間
他のサイトだと、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づいて計算すると、TOEIC600点を取るために必要な勉強時間は以下の通りです。
- TOEIC400点から700点:600〜900時間
- TOEIC500点から700点:400〜600時間
- TOEIC600点から700点:200〜300時間
しかし、実際にはこんなにかかりません。
というのは、「100点アップに200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。
より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。
当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。
TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。
よって、100点アップに200〜300時間もかからないと考えるのが妥当です。
まとめ
TOEIC700点のレベルを解説しました。
- 上位31.2%のスコア
- 平均点より90点高い
- 偏差値55.1で大学はMARCHレベル
- 東京外国語大学・青山学院大学の大学生と同程度
- 正答率およそ70%
- コミュニケーション能力評価で上から3番目
- CEFR B1
TOEICは勉強のやり方がとても大切です。
勉強のやり方を間違えてしまうと、驚くほどスコアがアップしません。
今回解説した勉強法を実践して、ぐんぐんスコアを伸ばしていきましょう!
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