今回はTOEIC600点から800点に上げる方法を徹底解説します!
はっきり言って、TOEIC600点と800点ではかなりの差があります。
しかし、正しい順序で勉強すればTOEIC600点から800点で上げるのは難しくありません。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEIC600点と800点の英語レベル差
TOEIC600点は上位52.3%のスコアで、正答率の目安は62%です。
一方、TOEIC800点は全体の上位14.4%のスコアで、正答率の目安は85%です。
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。
800点は公開テストの平均スコアより、また、中途採用で求められる平均スコアより遥かに高いです。
よって800点取れれば、一般的な企業への就職活動・転職活動で他の候補者と英語力で差別化して、選考を有利に進められます。
外資系企業等への就職活動・転職活動においても周りと引けを取らないでしょう。
TOEIC600点と800点の主な差は3つです。
- リスニング・リーディングの精度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
TOEIC600点の方は根本的なリスニング・リーディング力が低いです。
そのため、解答スピードが遅く、精度も低いです。
TOEIC600点から800点に上げるには、根本的なリスニング・リーディング力を高めることが重要です。
さらに、TOEIC600点の方はTOEICの理解度が低かったり、演習不足で問題形式に慣れていなかったりすることが多いです。
よって、TOEICについてよく知り、実践演習をしっかり行うことも重要です。
TOEIC600点から800点に上げる勉強法と参考書
さて、ここからTOEIC600点から800点に上げるための勉強法とおすすめ参考書解説します!
語彙力を強化する
TOEIC600点はまだ語彙力が低いです。
語彙力が低いと、リスニングでは聞き取りの精度が落ちます。リーディングでも読解スピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアはガクッと下がります。
TOEIC800点レベルの語彙力を身につけるために、以下を実践してください。
- TOEIC特化の英単語帳(金フレがおすすめ)を使う
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す
①で頻出単語をしっかり覚え、②で頻出ではないが重要な英単語をカバーしていきます。
この方法であれば、抜け漏れなく盤石な語彙力が身につきます。
なお、英熟語については特別熟語帳を購入する必要はありません。②の方法で熟語も調べるようにすればOKです。
また、英単語を覚えるコツが4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これだけで英単語の暗記効率はグッと向上するので、ぜひ実践してください。
返り読み対策としてスラッシュリーディング
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
返り読み対策には、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる「スラッシュリーディング」が効果的です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはず。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
リスニングはPart3・4を強化する
TOEIC600点から800点まで上げるにあたって、まず重要になってくるのは間違いなくPart3・4です。
問題数が合計69問もあるPart3・4でしっかり正答数を確保できるようにならなければ、TOEIC800点を取れる土俵には上がれません。
Part3・4を解けるようになるために大切なことは2つあります。
- 設問の先読み
- スピードに圧倒されない力
まず、設問の先読みはPart3・4の解答力を上げるために必須です。練習方法は以下の通りです。
- 一回一回音声を止めて、50秒くらいかけて設問を先読み→問題を解く
- ①の先読み時間を徐々に短くして、30秒で先読み完了させられるようになることを目指す
- 音声を止めずに、通しで先読み→問題を解く練習
続いて、スピードに圧倒されない力を身につけるには、「オーバーラッピング」が効果的です。オーバーラッピングは以下の手順で行います。
- 音声を一度通しで聞く
- スクリプトを一度読んで音声の内容をなんとなく頭に入れる
- スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音
- 最終的には途中で詰まることなくオーバーラッピングできるようになることを目指す
Part3・4対策のおすすめ問題集は、公式問題集です。
ただ、公式問題集は1冊に本番形式の問題が2セットしか載っていません。よって、十分な演習量を確保するには複数冊揃えることが必要です。
しかし、公式問題集は価格が税込3,300円と高いです。複数冊揃えるのは、なかなか厳しいですよね。
よって、
- 公式問題集を複数冊購入したくない
- 机で勉強する時間が取れない
- スキマ時間で勉強したい
- 外出先で勉強したい
という方は「スタディサプリTOEIC」を使いましょう。
「スタディサプリTOEIC」を使えば、なんと本番20回分の実践問題をスマホでサクッと解けます。
しかも、スタディサプリTOEICは1週間無料体験できます。
ネットでいろいろ評判とかを調べるより、自分で実際に使ってみるのが使用感を把握するために最も確実&スピーディーな方法です。
もし「ちょっと思っていたのと違ったな」と感じても、無料体験期間中に解約すれば料金は一切かかりません。
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リーディングはPart5を重点的に対策する
リーディングで対策すべきなのは、Part5です。Part5がTOEICリーディングの出来を握っていると言っても過言ではありません。
スタディサプリTOEICでもPart5を対策することは可能です。
が、机で勉強できる時間を確保できる場合は、問題演習のテンポを上げるために問題集の「でる1000問」を使うのがおすすめです。
650点を超えたら他のPartの対策も初める
ここまでの勉強(主にPart3・4・5対策)でTOEIC650点を超えてきたら、他のPartも対策していきましょう。
スコア別におすすめの対策Partは以下の通りです。
- TOEIC650点→700点:Part3・4・5・6
- TOEIC700点→750点:Part2(の難問)・3・4・7
- TOEIC750点→800点:苦手なPart
「TOEIC650点を取れるようになったかどうか」を判断するためには、スコアを定期的に確認する必要があります。
スコアを測定するには、模試など本番形式の問題を1セット2時間かけて解くのが1つの方法です。しかし、毎回2時間かけて問題を解くのはきついですよね。
あんまり手間と時間がかかりすぎると「面倒になって測定しない」ということにも陥りかねません。
そこでおすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
定期的にスコア測定をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わってきます。
スコア測定しないと、間違った勉強法を実践して、時間と努力が無駄になります。
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試験前に一度通しで問題を解いておく
最後に、TOEICは形式が特殊な試験です。また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、試験前に最低一度は通しで問題を解いて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
試験前の通しでの問題演習には、公式問題集を使いましょう。
公式問題集の問題は、本番と同じプロセスで作成されています。さらに、リスニングの音声収録を公式のスピーカーが担当しています。
よって、公式問題集は極めて本番に近い実践問題集となっており、演習効果は他の実践問題集より高いです。
TOEIC600点から800点に上げるのにかかる勉強時間【1ヶ月だと厳しい】
他のサイトだと、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づくと、TOEIC600点から800点に上げるためには400〜600時間勉強することが必要だということになります。
しかし、実際にはこんなにかかりません。
というのは、「100点アップに200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。
より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。
当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。
TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。
よって、現在では、TOEIC600点から800点に上げるのに400〜600時間もかからないと考えるのが妥当です。
まとめ
TOEIC600点から800点に最短で上げるための勉強法を解説しました。
- 語彙力を強化する
- スコアに合わせて対策Partを変える
- 試験前は通しで問題を解く実践演習
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]