今回はTOEIC700点から900点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEIC700点のレベル
TOEIC700点は全体の上位33%のスコアです。
偏差値に換算すると55くらいになります。
英語力としては、中学レベルはもちろん、高校レベルの知識まである程度身についています。
一般よりはるかに英語ができるTOEIC中級者と言えるでしょう。
TOEIC700点は平均点より100点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力で高い評価を得られます。
他の候補者と差別化できるので、選考を有利に進められるでしょう。
TOEIC700点のレベルを解説
TOEIC900点のレベル
TOEIC900点は全体の上位3.9%のスコアです。
偏差値に換算すると67くらいになります。
一般よりはるかに英語ができるTOEIC上級者と言えるでしょう。
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC900点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。
平均点より300点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力はトップ評価になるでしょう。
外資系企業など、英語を業務で活用する企業においても他の候補者に引けを取らないスコアです。
さらに、文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」によると、945点以上だとCEFR C1相当になります。
そしてBRITISH COUNCILの「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」によると、CEFR C1の評価は以下の通りです。
- 熟達した言語使用者
- さまざまな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解し、含意を把握できる
- 流暢に、また自然に自己表現できる
- 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる
- 腹圧な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる
TOEIC700点と900点の差
TOEIC700点と900点の最も大きな差は「精度」です。
つまり、700点の方は「なんとなく」で解いている問題が多いのに対し、900点の方は「明確な根拠を持って」解いている問題が多いです。
一言に「精度」と言ってもいろいろあります。
- しっかり英単語を覚えているのか
- 英文法を深くから理解しているのか
- リスニングでひとつひとつの単語を捉えられているのか
- リーディングで話の詳細まで理解できているのか
などなど。
また、特にリーディングについては、解答スピードが大きく異なります。
解答スピードの差が生まれている原因としては、やはり英単語・英文法の理解の精度の差によるところが大きいです。
英単語と英文法がしっかり定着していれば、リスニング・リーディングで詳細まで理解できます。
そして、明確な根拠を持って解答できるようになるので、問題がサクサク解けます。
以上から、700点から900点に上げるには、根本的な英語力を底上げすることが重要です。
TOEIC700点から900点に上げるのにかかる勉強時間
700点から900点に上げるのにかかる勉強時間の目安は約400〜500時間です。
毎日2時間勉強できた場合は7〜9ヶ月くらい、毎日3時間勉強できた場合は5〜6ヶ月くらいで900点に到達できることになります。
とはいえ、これはあくまで目安です。
ここから解説する勉強法を実践すれば、これよりずっと短い時間で900点に到達できるでしょう。
TOEIC700点から900点に上げる勉強法
さて、ここからはTOEIC700点から900点に短期間で上げる勉強法を解説します!
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
語彙力を鍛える
英単語をしっかり覚えれば、リスニングではより詳細に内容を理解できるので、正答率が上がります。
さらに、「この英単語なんて意味だ?」と迷うことがなくなるので、意識を音声に集中させられるようになります。
また、リーディングでも内容を詳細に理解できるようになるので、正答率が上がります。
そのうえ、詳細までしっかり理解できれば(理解が曖昧なところが減れば)、本文の内容がしっかり頭に入るので、一度読みで解答できる問題が増えます。
TOEIC900点を取るのに必要な英単語数は10,000語程度です。
TOEIC700点では7,000語程度なので、3,000単語覚えることが必要になります。
それだけの英単語を覚えるためには、以下の2つを並行して実践していくことが重要です。
- 「金フレ」などTOEIC特化の英単語帳を使う
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す
①でTOEICに頻出の英単語を覚えます。
そして、②でTOEICに頻出ではないけど重要な英単語をカバーしましょう。
効率的な英単語の覚え方は以下の通りです。(英単語帳、英単語まとめノートともに同様の方法でOK)
- 100〜150単語の英単語に目を通す×3〜5回
- 1日後に①を3〜5回
- 3日後に①を3〜5回
- 7日後に①を1回行い、意味がすぐにわかった英単語には印をつける
- ④で印をつけなかった英単語に目を通す(全て覚えられるまで)
これで長期記憶に英単語が定着します。
英文法を勉強する
英文法の理解度が低いと、リスニングでは聞き取りの精度が落ちるので、正答率も落ちます。
また、リーディングでは読解の精度とスピードが落ちるので、正答率が落ち、解ける問題の数が減るので、全体のスコアがグッと下がります。
また、Part5には文法問題が多数出題されます。
900点を取るには、文法問題は迷うことなくスピーディーに解けるようになることが必須条件です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は3つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
- 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
- スマホで動画を視聴できるから通勤通学などスキマ時間に勉強できる
\ 7日間無料体験実施中! /
スタディサプリ ENGLISH
スラッシュリーディング
さて、先ほど「返り読み」について少し触れましたが覚えているでしょうか。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
返り読みはスコアが伸び悩む原因になるので、900点を目指すなら必ず対処すべきです。
そのためには、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法である「スラッシュリーディング」が効果的です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはず。
ですが、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる=ひとつひとつの英単語を聞き分けられるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
リスニング教材・素材は難しすぎないモノを選びましょう。
おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2、慣れてきたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。
シャドーイング
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
また、Part3やPart4では、「聞けた!」と思ったのに「あれ、どんな話だったっけ」といざ問題を解くときに内容を思い出せない方も多いのではないでしょうか。
それも意味理解に集中できず、内容が頭に残らなかったからです。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングに慣れてきたら、リスニング音声を倍速するなどして、負荷を上げましょう。
負荷をかければかけるほど難易度は上がりますが、その分学習効果も高くなります。
Part5の文法問題を解く
ここからはリーディング対策です。
リーディングで最も安定して点数を取れるのはPart5の文法問題です。
900点を目指すなら、文法問題で点数を落とすわけにはいきません。
具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。
問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。
おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。
最初は時間を測らずに、じっくり問題に向き合いましょう。
わからない英単語や文法知識が出てきたら、必ず調べるようにしてください。
慣れてきたら、次は時間を測ってスピード重視で問題を解いてみてください。
1問あたり10秒以内に解けるようになると、900点にグッと近づきます。
テクニックを学ぶ
「問題を素早く正確に解くテクニック」を学ぶことも必要です。
以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
- ①で学んだテクニックを実践する
Part7の情報処理能力を鍛える
- Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
- マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する
という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。
情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。
- TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
- 内容を要約する
- 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。
Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。
実践演習する
実践演習の目的は主に4つあります。
- TOEICの問題形式に慣れる
- 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
- 抜けている知識を身につける
- 苦手なPartを把握する
①と②は言葉通りです。
③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。
復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。
また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。
苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。
なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。
さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。
- 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
また、リーディングについて安定して75分間(本番の試験時間)以内で解き終えられるようになったら、演習時の試験時間をどんどん短くしていきましょう。
短時間で解き終えられるようになると、問題の見直しに使える時間が増えます。
よってケアレスミスを減らせるので、安定してハイスコアが取れるようになります。
TOEIC700点から900点に短期間で上げるコツ
短期間でTOEIC700点から900点にスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
Santaアルクのスコア診断をしたり、公式問題集を通しで解いたりして、定期的に自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
TOEIC700点から900点に上げるために使うべき参考書・教材
ここからはTOEIC700点から900点に上げるために使うべき参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月で975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
など、「これさえ読めばTOEICの対策はバッチリ!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。
さらに、スコア別の英単語帳やリーディングセクションPart5の文法問題集なんかも付いています。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
900点を目指すなら、990点レベルまで全て覚えてください。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC700点から900点に上げるために使うべき学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるサービスを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
Santaアルク
SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。
たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
\ スコア診断をしてみる! /
Santaアルク
スタディサプリENGLISH TOEICテスト対策
スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策は、本格的なTOEIC対策ができる学習ツールです。
スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策がおすすめな理由は3つあります。
- 20回分の実践問題を解ける
- 約580本に及ぶ関先生の英語講義でゼロからTOEIC対策ができる
- AIが「今解くべき問題を出題&苦手な部分を発見」してくれるので効率的に学習できる
スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策は、本気で900点以上を目指すなら絶対に使うべきサービスです。
\ 7日間無料体験実施中! /
スタディサプリ ENGLISH
まとめ
TOEIC700点から900点に最短で上げるための勉強法を解説しました。
- TOEIC全パート攻略法でTOEICについてよく知る、テクニックを学ぶ
- TOEIC特有の英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- スラッシュリーディング
- ディクテーション(慣れたら負荷をかけて)
- シャドーイング(慣れたら負荷をかけて)
- 文法問題演習
- Part7要約
- 実践演習(リーディングは試験時間を少しずつ短く)
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]