この記事ではTOEIC710点のレベルと評価を徹底的に解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC710点のレベル
全体の上位30.7%で偏差値55.8、大学は「MARCH」レベル
TOEIC Program DATA & ANALYSISと平均スコア・スコア分布 詳細から、TOEIC710点は上位約30.7%のスコアと推測されます。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。
TOEIC公開テストの平均点は612点なので、TOEIC710点は平均より98点高いです。
よって、偏差値はおよそ55.8になります。
大学に換算すると、難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)と同じくらいになるようです。
正答率約70%
平均的に、リスニングとリーディングは50〜60点ほど差がつきます。
よって、TOEIC710点の場合、リスニング380点前後、リーディング330点前後になるでしょう。
東京外国語大学や青山学院大学の大学生と同レベル
上の表は、大学別の平均点を集計したモノです。
この表を見るとTOEIC710点は東京外国語大学や青山学院大学の大学生平均と同じくらいのスコアになります。
同志社大学や明治学院大学の出身者と同レベル
また、日経転職版には「出身大学別TOEICスコアランキング」というものがありました。
これは日経転職版会員のTOEICスコアを出身大学別に集計したものです。
このうち、TOEIC710点付近の出身大学を抜粋してみると以下の通りです。
- 大阪市立大学:714.6点(全体25位)
- 同志社大学:710.9点(全体26位)
- 明治学院大学:709.7点(全体29位)
- 立命館大学:708.8点(全体30位)
- 中央大学:708.5点(全体31位)
公式の3段階のリスニング力評価でトップレベル
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング380点は3段階中トップの評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 短い会話で語彙が難しくない時は話の趣旨・目的・文脈が推測できることがある
- 情報の繰り返しや言い換えがあるときは長い会話を理解できる
- 間接的な応答や予測が難しい会話は会話の理解が困難である
- 広い範囲にわたって情報を関連づける必要があるときは会話を理解できない
公式の4段階のリーディング力評価で上から2番目のレベル
また、リーディング330点は4段階中上から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても事実に基づく除法が理解できる
- 語彙・文法が難しい場合でも、限られた範囲内では情報を関連づけることができる
- 広い範囲にわたる情報を関連づけることができない
公式の5段階のコミュニケーション能力評価で上から3番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC710点はA〜Eの5段階評価のうち、C評価(470点以上)です。
C評価は「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- 通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない
- 複雑な場面における対応や意思疎通では巧拙(上手い/下手)の差が見られる
- 基本的な文法・構文は身についている
- 表現力の不足はあるが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている
CEFRB1で英検2級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。上記の文部科学省のデータによると、TOEIC710点はCFFR B1程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC710点は英検2級(高校卒業程度)に相当します。
TOEIC710点は就活・転職で活用できる
一般的に就活・転職において設けられている基準は「TOEIC600点以上」です。
よって、TOEIC710点あれば、就活や転職で周りと差別化できるでしょう。
実際、「企業が求めるTOEICスコア」によると、以下のような企業を狙えるようです。
スコア | 採用 | 昇進・昇格 | 海外赴任 |
700以上 | NTT東日本 ファーストリテイリング 三菱電機 ヤマト運輸 ブリジストン 東京電力 三菱自動車(事務職) | 伊藤忠商事(入社4年目社員) シャープ(課長職) ファーストリテイリング(本部管理職) キリンビール(事務・技術職の配属、異動) 楽天(課長級) | 伊藤忠商事 資生堂 シャープ みずほ証券 |
TOEIC710点は年収が高い
- 就職・転職を有利に進められる
- 昇進・昇格・海外出張などのチャンスが増える
以上の結果として、TOEIC710点取れば年収がアップするはずです。では、実際どのくらい年収がアップするのでしょうか。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC710点は「700〜799点」、つまり黄色(各年代の上から3番目の棒)に含まれます。
たとえば30代のグラフをみてみると、700〜799点のスコア保持者の平均年収は687万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円差があることがわかります。
以上から、TOEIC710点取れれば確かに年収がアップしていることがわかります。
TOEIC710点からさらにスコアを伸ばす勉強法
TOEIC710点からスコアを上げるためには、以下を実践しましょう。
- 金のフレーズの730点レベルまでは確実に覚える
- 問題演習で出てきたわからない英単語を調べてメモにまとめて定期的に見直す
- Part5を重点対策
- 苦手Partを潰す
- 試験前には実践演習
TOEICのスコアを最短で伸ばすコツ
ここからはTOEICのスコアを最短で伸ばすために意識すべきポイントを紹介します。
単語学習をサボらない
単語学習って、正直退屈でつまらないですよね。しかし、単語学習はみなさんが思っているより遥かに重要です。
覚えている単語の数が少なければ、読める・聞ける英文の数は当然少なくなります。また、復習の際に調べる単語の数が多くなり、日本語訳と英文を紐付けるのに時間がかかるため、復習の効率も悪くなります。
特にTOEICは、それほど文構造が複雑な英文や、難しいテーマの英文が出るわけではありません。単語がちょっと特殊なだけで、単語さえわかってしまえば問題はどんどん解けるようになります。
ですので、単語学習は決してサボらず行いましょう。
定期的にスコア測定する
スコアを測定することで「勉強の効果」を確認できます。
スコアが伸びているならその勉強は続けるべき、逆にスコアが伸びていないならその勉強法が頭打ちor勉強法が間違えているので改善すべきということになります。
また、TOEICはスコアによりやるべき勉強法が大きく異なります。
よって、スコアを定期的に測定して「今の自分がやるべき勉強を把握すること」がとても重要です。
よって、2週間に1度程度、スコアを測定しましょう。
スコアを測定するには、公式問題集を本番と同様に2時間計って通しで解くのが1つの方法です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと、闇雲に勉強することになります。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
スコア診断をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わります。
もしスコア診断しなければ、効果のない勉強法をいつまでも実践してしまい、時間と努力が無駄になります。
ですので、
- 今の自分のスコアがわからない方
- 前にスコアを測定してから2週間以上時間が経っている方
- 公式問題集を解くのが面倒な方
は必ず「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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Santaアルク
勉強法を改善し続ける
同じ勉強法がいつまでも通用するとは限りません。大抵の場合どこかで頭打ちになり、勉強を続けてもスコアが伸びなくなります。
よって、勉強法は改善し続けることが重要です。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
まとめ
TOEIC710点のレベルを解説しました。
- 全体の上位30.7%のスコア
- 偏差値55.8
- 公式の英語力評価でリスニングはトップ、リーディングは上から2番目のレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から3番目のレベル
- CEFR B1で英検2級と同程度のレベル
- 就活や転職で高評価
- 年収アップする
参考
uguisu.skr.jp「企業が求めるTOEICスコア一覧」
日経転職版「TOEICスコア調査2022 あなたは何点? 出身大学別、業種別に平均点を大公開」
IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS」