結論:TOEIC720点は、公開テスト受験者の上位29.5%(偏差値56.2)のスコアです。受験者の3人に1人しか届かないラインであり、中途採用の平均基準(620点)を100点上回っています。大学受験の偏差値に換算するとMARCHレベル。IPテストでは上位12.9%(偏差値63.2)で、8人に1人しか届かないスコアです。
- 「TOEIC720点って、実際どのくらいのレベルなんだろう?」
- 「就活や転職の場でアピールできるスコアなの?」
- 「800点に上げるには、あとどれだけ勉強が必要?」
このような疑問を持っている方に向けて、詳しく解説します。
結論から言うと、720点は「英語力の基盤ががっちり完成。800点に向けては『解き方の精度』を上げるフェーズに入る」というスコアです。
新卒採用の平均基準(545点)は175点もクリアしており、中途採用の平均基準(620点)をちょうど100点上回っています。
IPテストの偏差値で見ると63.2。日本の大学生・社会人全体の中で上位8人に1人という位置です。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC720点のレベル
結論:TOEIC720点は公開テストでは上位29.5%(偏差値56.2)、IPテストでは上位12.9%(偏差値63.2)のスコアです。700点台に到達し、中途採用の平均基準(620点)をちょうど100点上回っています。
上位29.5%・偏差値56.2で、大学受験なら「MARCH」レベル
IIBCの最新データ「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」をもとに算出すると、TOEIC720点は公開テスト受験者(735,425人)の上位29.5%に位置します。
公開テストの平均は615点で、720点は平均より105点高いスコアです。偏差値で表すと56.2になります。平均を大きく上回っているラインです。
大学受験の偏差値に換算すると、およそ「MARCH」(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学レベル)に相当します。
上位%・偏差値の算出方法(下のIPテストも同様の方法で算出してます)
公開テスト745点以上は181,966人、695〜740点区間は69,891人です。この区間には10スコア(695〜740点)が含まれるため、1/10して、1スコアあたり約6,989人と仮定します。
720以上 = 181,966 + 6,989×5 = 216,911人 → 216,911 ÷ 735,425 = 29.5%
偏差値 = 50 + 10 ×(720 − 615)÷ 170 = 56.2(公開テスト基準)
ただし、公開テストはあくまで一般受験です。「自分の意思でTOEICを受けに来た、きちんと対策してきた人たち」が中心の母集団です。
実はTOEICにはもう1つ、IPテストという受験形式があります。
大学・企業などの団体で実施されるテストで、「組織の方針で受験することになった」という受験者が多くを占めます。
IPテストでは上位12.9%・偏差値63.2——8人に1人しか届かないスコア
IPテスト(大学や企業の団体受験・1,041,495人)で見ると、720点の評価はぐっと変わります。
上位12.9%で、偏差値63.2。受験者8人のうち1人しか到達していないスコアです。
大学生のIPテストデータとの比較を見てみましょう。
| 区分 | 平均スコア | 720点との差 |
|---|---|---|
| 大学全体 | 470点 | +250点 |
| 大学1年生 | 453点 | +267点 |
| 初受験の大学生 | 442点 | +278点 |
| 大学4年生 | 545点 | +175点 |
出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS
TOEIC720点は、大学生のどの層と比べても大きくリードしています。
大学全体の平均(470点)を250点、大学1年生(453点)には267点、初受験(442点)には278点も上回っています。
大学4年生の平均(545点)と比べても175点差。大学4年生の平均を大きく上回っているスコアです。
正答率は約73%
TOEIC720点のL/R内訳は、リスニング(L)390点前後・リーディング(R)330点前後が目安です。
正答率で言うと約73%。200問中約146問を正解している計算です。
7割を超えて正解できている状態です。英語の基礎はしっかり固まっており、TOEIC特有のパターンもかなり身についています。
ここから正答率を80%前後(800点相当)に引き上げるには、あと14問ほど正解を積み増す必要があります。
Part別正答数の目安
「どのPartで何問取ればいいのか」を知ると、勉強の優先順位が見えてきます。
L390/R330で合計720点を達成するための、Part別の正答数の目安をまとめました。
| Part | 問題数 | 正答数の目安 |
|---|---|---|
| Part1(写真描写) | 6問 | 5問 |
| Part2(応答) | 25問 | 20問 |
| Part3(会話) | 39問 | 29問 |
| Part4(説明文) | 30問 | 22問 |
| Part5(短文穴埋め) | 30問 | 24問 |
| Part6(長文穴埋め) | 16問 | 11問 |
| Part7(読解) | 54問 | 35問 |
| 合計 | 200問 | 146問 |
720点でできること・できないこと
TOEIC720点の英語力で、実際に何ができて何が難しいのかを整理します。
できること:
- 英語でプレゼン資料を自力で作成できる
- 英文契約書の概要を理解できる
- 英語メールへの即レスができる
- 海外出張で単独行動ができる
まだ難しいこと:
- 英語での即興プレゼン(準備なし)
- ネイティブ同士の雑談を完全に聞き取る
- 高度な交渉を英語で行う
東京外国語大学の大学生と同レベル

上の表は、大学別の平均点を集計したものです。
この表によると、TOEIC720点は東京外国語大学の大学生平均と同じくらいのスコアになります。
九州大学や立教大学の出身者と同レベル
日経転職版には「出身大学別TOEICスコアランキング」というデータがあります。
日経転職版会員のTOEICスコアを出身大学別に集計したものです。
このうち、TOEIC720点付近の出身大学を抜粋すると以下のとおりです。
- 立教大学:724.4点(全体21位)
- 九州大学:722.3点(全体22位)
- 獨協大学:717.3点(全体23位)
- 関西学院大学:715.8点(全体24位)
- 大阪市立大学:714.6点(全体25位)
リスニングは3段階中一番上のレベル
Score Descriptor Tableによると、リスニング390点は3段階中一番上の評価です(L390は375〜495の帯に該当)。
- 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
- 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
- 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたりしても詳細を理解できる
- 広い範囲の情報を関連づけることができる
リーディングは4段階中上から2番目のレベル
リーディング330点は4段階中上から2番目の評価です(R330は325〜420の帯に該当)。
- 文章の中の情報をもとに推測できる
- 言い換えがあっても事実に基づく情報を理解できる
- 語彙は幅広く、よく使用される単語以外も理解できる
- ひとつの文書の中や複数の文書間で情報を関連づけることができる
公式5段階評価でCレベル(上から3番目)
公式の5段階評価「PROFICIENCY SCALE」によると、720点はCレベル(470〜725点)に該当します。
Cレベルは「日常生活の基本的なニーズに対応でき、限られた範囲では業務上のやり取りも可能」なレベルです。
- 一般的な会話なら要点をつかみ、受け答えに大きな支障はない
- 基礎的な文法・構文は身についている
- 語彙や表現にやや不足はあるものの、自分の意思を伝えるだけの力は持っている
CEFR B1・英検2級〜準1級相当
文部科学省の対照表(各資格・検定試験とCEFRの対照表)によると、720点はCEFR B1・英検2級〜準1級相当です。

B1は「自立した言語使用者」に分類される段階。仕事や学校で日常的に発生するやり取りに対応できる力があるとされています。
TOEIC720点はすごい?正直な評価
結論:TOEIC720点は「すごい」と言えるスコアです。ただし、800点を目指すべき理由もあります。
720点が「すごい」と言える根拠を整理します。
- 公開テスト上位29.5% → 3人に1人しか届かない
- IPテストでは上位12.9% → 8人に1人
- 大学生平均(470点)を250点上回っている → 大学生としてはかなりすごい
- 社会人平均(644点)を76点上回っている → 社会人としても明確に上位層
- 中途採用の平均基準(620点)を100点クリア → 転職で英語が武器になるレベル
ただし、ここで止まるのはもったいないスコアでもあります。
800点を超えると「英語力がある人」から「英語で仕事を任せられる人」に評価が変わります。海外駐在や英語メインの職種への道も広がります。
720点を取れる基盤があれば、800点は50〜100時間の学習で十分到達可能です。
TOEIC720点は就活・転職で使える?
結論:使えます。720点は新卒の平均基準(545点)を175点上回り、中途採用の平均基準(620点)を100点上回っています。700点台に到達しており、外資系・商社など英語業務でもアピールできるラインです。
企業が求めるTOEICスコアの基準
英語活用実態調査(IIBC)によると、新卒採用の平均基準は545点、中途採用では620点です。

※ただし、これはあくまで調査対象企業の平均値です。実際の企業は600点・650点・700点などキリのいい数字を基準にしていることが多いです。
720点は新卒の平均基準(545点)を175点も上回っています。また、中途採用の平均基準(620点)をちょうど100点上回っています。
新卒・中途の両基準をともに大幅にクリアしており、700点台に到達したことで就活・転職での評価が一段上がっています。
スコア別の就活・転職での評価の目安は以下のとおりです。
- 600点〜:履歴書で「英語力がある」と認められる最低ライン
- 700点〜:外資系・商社など英語業務でもアピールできる
- 800点〜:海外駐在・英語メインの職種で高く評価される
720点は「700点〜」のラインにしっかり到達しています。800点を超えると海外駐在・英語メインの職種で高く評価されるようになります。
720点は履歴書に書くべき?
書くべきです。720点は就活・転職どちらの場面でも、英語力の証明として十分機能するスコアです。
700点を超えているため、採用担当者からの見え方が変わります。
「600点台」と「700点台」では、履歴書での印象がまるで違います。700点台は「英語で仕事ができる人」と判断されやすくなります。
また面接では「次は800点を目指しています」と一言添えるだけで、成長意欲を示すことができます。
昇進・昇格ではどう評価される?
多くの日系企業では、課長昇進の要件として600〜700点のTOEICスコアを求めています。720点はこの要件をクリアしています。
一方で、部長級や管理職への昇進では730〜800点以上を求める企業も増えています。
グローバル企業では800点以上がスタートラインとされるケースも多く、720点からさらに上を目指すことで、昇進・昇格のチャンスが大きく広がります。
なお、TOEICが就職・転職でどう評価されるかについては「TOEICは何点からすごい?自慢できる?|大学生・社会人別に徹底解説」もご覧ください。
TOEIC720点と年収の関係
結論:TOEIC700点台のスコア保持者は、スコアが低い層と比べて年収が高い傾向にあります。

出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代・TOEICスコア別の平均年収を表しています。
TOEIC720点は「700〜799点」の区間に含まれます。
たとえば30代のデータを見ると、700〜799点のスコア保持者の平均年収は687万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円の差があります。
TOEIC720点からスコアを伸ばすには
結論:720点は英語力の基盤が完成しています。ここから先は800点を目指す段階です。「どんな手順で何に取り組むか」が800点到達を左右します。
まず正確な現在地を把握する
「720点」というスコアが、今の実力を正確に反映しているとは限りません。
TOEICは受験時のコンディションや問題との相性によって、結果が大きくブレる試験です。
加えて、試験を受けてからスコアが届くまでにタイムラグがあります。
その間も英語力は変動しているため、「受験日の実力」と「今の実力」は別物です。
そこでイングルートが推奨しているのが「Santaアルク」という無料アプリです。
「Santaアルク」はたった12問でスコアを予測してくれる無料アプリです。
膨大なTOEICデータをAIで分析して出題しているため、5〜10分で精度95%のスコア測定が可能です。
100人以上を指導してきた経験から言うと、本番試験では60〜80点くらい普通に上下するので、このアプリの精度はかなり高いです。現時点で最も正確かつ手軽なスコア測定法だと思います。
だからこそ、勉強計画を立てる前にまず「Santaアルク」で今の実力を確認してください。
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720点から800点に必要な勉強時間の目安
イングルートの見解では、TOEIC720点から800点到達に必要な勉強時間は50〜100時間です。
1日2時間なら約1〜2ヶ月が目安です。
ただし、これは「正しい手順で勉強を進めた場合」の数字です。
教材の選び方や学習の順番を間違えると、同じ時間をかけても間違いなくスコアは停滞します。
720点からは800点に向けた「体系的な学習」が鍵
720点は英語の基盤がしっかり完成している状態です。ここからは800点に向けてTOEIC対策を本格的に詰めていく段階に入ります。
このスコア帯で最も避けたいのが「気になった教材を次々と試すこと」です。
TOEICの参考書はそれぞれ独立した教材ですが、スコアを効率よく上げるには教材同士が互いを補い合う組み合わせで使う必要があります。
単語帳・文法書・リスニング教材・問題集を「どの順番で」「どの難易度のものを」「いつ切り替えるか」。
この手順の設計が正確かどうかで、同じ勉強時間でも到達スコアに大きな差が生まれます。
これが「体系的な学習」です。
700点台の段階でも、この組み合わせを自分だけで設計するのが難しいという現実があります。
TOEIC関連の参考書は毎年大量に出版されています。その膨大な選択肢の中から自分のスコア帯・弱点に合った教材を正しく組み合わせるのは、かなりハードルが高いです。
その結果、「おすすめ参考書ランキング」を見ては合わない教材を買い、途中で止まってまた別の教材を探す。
こうして「参考書難民」に陥ってしまう人が700点台でも多いです。
体系的な学習を実現するには?
「では、どうやって体系的に学べばいいの?」と思いますよね。
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TOEIC720点に関するよくある質問
Q. TOEIC720点は転職市場でどう評価される?
A:高く評価されます。
中途採用の平均基準(620点)を100点上回っており、外資系・グローバル企業の応募条件もクリアできるレベルです。800点を超えるとさらに選択肢が広がり、海外駐在や英語メインの職種への道も開けます。
Q. TOEIC720点と800点の差は大きい?
A:数字上は80点差ですが、評価の差は大きいです。
720点は「英語ができる人」、800点は「英語で仕事を任せられる人」として見られます。正しい手順で取り組めば50〜100時間で到達可能なので、ぜひ800点を目指してください。
まとめ
TOEIC720点のレベルを解説しました。
- 公開テスト受験者の上位29.5%(偏差値56.2)
- 大学受験の偏差値に換算すると「MARCH」レベル
- IPテストでは上位12.9%(偏差値63.2)で8人に1人しか届かないスコア
- 正答率は約72%。200問中約144問を正解できている
- リスニングは3段階中一番上、リーディングは4段階中上から2番目
- 公式5段階評価でCレベル(上から3番目)
- CEFR B1・英検2級〜準1級相当
- 新卒の平均基準(545点)は175点クリア済み。中途採用の平均基準(620点)を100点上回っている
- 700点台のスコア保持者は年収も高い傾向にある
- 800点到達に必要な勉強時間の目安は50〜100時間
結論:TOEIC700点は公開テスト受験者全体の上位33.3%のスコアです。就活・転職で「英語で差がつく人」として評価され始めるレベルであり、社会人平均(644点)も上回ります。 「TOEIC700点ってどれく[…]
結論:TOEIC715点は、公開テスト受験者の上位30.4%(偏差値55.9)のスコアです。受験者の3人に1人しか届かないラインであり、就活・転職で「高い英語力を持つ人」として高評価されます。大学受験の偏差値に換算するとMARCHレベル。I[…]
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