今回はTOEIC800点のレベルと、800点を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。
- TOEIC800点のレベルが知りたい
- TOEIC800点を取るための勉強法が知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC800点のレベル・すごさを解説【早稲田大学生レベル】
全体の上位14.4%で偏差値61.3、大学に換算するとMARCH
TOEIC800点は受験者全体の上位14.4%のスコアです。
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。
よって、TOEIC800点は偏差値約61.3です。
大学に換算すると、青山学院大学や立教大学などの難関私立大学群「MARCH」と同じくらいになるようです。
早稲田大学の国際教養学部の大学生より高いレベル
マイベストプロ神戸によると、大学/学部/学科別のTOEIC平均点は以下です。
以上の大学には帰国子女など英語力が高い学生が多く在籍しています。
そして800点以上だと、早稲田大学や同志社女子大学の国際教養系学部・学科よりも高いです。
一橋大学や慶應義塾大学出身者のTOEICスコアと同程度
日経転職版によると、大学出身者のTOEICスコア平均点が800点付近の大学は以下の通りです。
- 東京大学:848.2点
- 東京外国語大学:847.7点
- 上智大学:827.9点
- 一橋大学:813.9点
- 慶應義塾大学:799.1点
- 京都大学:795.7点
- 早稲田大学:784.7点
- 関西外国語大学:781.3点
このデータから、TOEIC800点は一橋大学や慶應義塾大学、京都大学といった名門大学の出身者が取るようなスコアであると言えます。
正答率82%で約36問ミス以内
上表は、TOEICリスニングとリーディングの素点とスコアの換算表です。
たとえば、リスニングの素点が81〜85点の間だったら、370点〜450点を取る可能性があるということです。
また、「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングの平均点を比較すると、リスニングの方が50点ほど高いことがわかります。
よって、TOEIC800点の平均的な点数構成は、リスニング425点、リーディング375点と言えます。
リスニング425点を取るための正答率はおよそ83%、リーディング375点を取るための正答率はおよそ81%です。
よって、TOEIC800点を取るには、総合で約36問ミス以内に抑える必要があるでしょう。
英語ができるTOEIC上級者
TOEIC800点の英語力を一言で表すと、英語ができるTOEIC上級者です。
具体的には、基本的な語彙・文法はほとんど完璧に理解できており、TOEICの問題形式にも慣れています。
リスニングでは、基本問題なら迷うことなく正答の選択肢を選べるでしょう。
内容が複雑になったり、間接的な応答が出てきたりしても、明確な根拠を持って解答できる問題が多いです。
リーディングでも、Part5やPart6、Part7のシングルパッセージ(1つの文書に関する問題)であればスラスラ解けます。
中には、試験時間内に解き終えることができる力を持っている方もいます。
TOEIC800点は公式の5段階のコミュニケーション能力評価で上から2番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC800点はA〜Eの5段階評価のうち、B評価(730点以上)です。
B評価は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」レベルで、非ネイティブスピーカーとのコミュニケーションにおいて日常的な会話なら問題なく内容を理解できます。
応答についても、文法・構文的に間違うこともありますが、自分の意思を相手に伝えられる英語力を備えています。
ビジネスシーンでの会議等、業務上で英語を使う際にも大きな支障はないでしょう。
ただ、ネイティブスピーカーの日常的な会話のスピードについていくのはまだ難しく感じる方が多いです。
CEFR B2で英検準1級と同程度のレベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
上記の文部科学省のデータによると、TOEIC800点はCFFR B2程度です。
また、英検に換算すると、TOEIC800点は英検準1級(大学中級程度)に相当します。
TOEIC800点を取るメリット
ここからは以下4つの視点から、TOEIC800点を取るメリットを解説します。
- 大学・大学院
- 就職・転職
- 昇進・昇格・海外赴任・海外出張
- 年収
大学・大学院で活用できる
一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。
基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度が条件として求められることが多いです。
TOEIC800点は500点より800点も高いので、所属している大学・学部に優遇制度があるならほぼ確実に利用できるでしょう。
また、大学院入試でもTOEICは活用されており、たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度が最低条件で求められることが多いです。
難関と言われる旧帝大の大学院でもおおむねTOEIC700点程度が条件として求められています。
TOEIC800点あれば日本におけるほとんどの大学院の条件を満たしているため、大学院の選択肢がぐっと広がリます。
就職・転職活動を有利に進められる
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点(2023年度)です。
TOEIC800点は、新卒採用・中途採用で求められるスコアより、また、平均スコアよりはるかに高いです。
よってTOEIC800点あれば、就職活動や転職活動において英語力で他の候補者と差別化して、選考を有利に進められます。
ただ、上の調査は2019年のモノでちょっと古いので、もう少し新しい情報も見てみましょう。
2021年から2022年にかけて人気企業に向けて行われた調査結果を掲載した「ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態」によると、「英語が必要となる業務がある」と回答した企業は84.8%です。
そして、新卒採用においては87.9%の企業が「TOEICスコアを参考にすることがある」と回答しています。
中途採用においても、63.9%の企業が「TOEICスコアを参考にすることがある」、30.6%の企業が「部門によっては採用基準に取り入れている」と回答しています。
このように、近年は就職・転職活動におけるTOEIC・英語力の重要度が高まっています。
よって、TOEIC800点を取る就職・転職活動におけるメリットはますます大きくなっていると言えます。
昇進・昇格や海外赴任・社費留学のチャンスが増える
TOEIC活用状況と求められるスコア
この画像から、昇進・昇格でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で30%近くあり、500点以上が基準になっていることがわかります。
よって、TOEIC800点取れれば、昇進・昇格のチャンスがグッと増えるでしょう。
また、海外出張や海外赴任でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で40〜50%近くあり、おおむね600点以上が基準となっていることがわかります。
よって800点だと、海外出張や海外赴任に挑戦するチャンスも増えるでしょう。
2021〜2022年の調査(ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態)の結果も見てみましょう。
昇進・昇格におけるTOEICスコアの活用状況は以下の通りです。
- 基準は設けていないがスコアを参考にすることがある:33.3%
- 社員全員の基準として採用している:28.6%
- 部門によっては基準として採用している:23.8%
- テストなどの指標は一切使っていない:14.3%
また、海外駐在・社費留学におけるTOEICスコアの活用状況は以下の通りです。
- 基準は設けていないがスコアを参考にすることがある:59.1%
- クリアすべき基準点がある:25.0%
- テストなどの指標は一切使っていない:9.1%
- TOEIC以外の指標を基準としている:4.5%
年収がアップする
- 就職・転職を有利に進められる
- 昇進・昇格・海外出張・社費留学などのチャンスが増える
以上の結果として、TOEIC800点取れば年収がアップするはずです。
では、実際どのくらい年収がアップするのでしょうか。
dodaが行った調査によると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
TOEICスコアなしと800点台では、100万円以上の差がついています。
TOEIC600点台と比較して約50万円、700点台と比較しても約30万円も年収が高くなっています。
他の調査結果も見てみましょう。
出典:日経転職版
上のグラフは、「日経転職版会員」の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC800点は「800〜899点」、つまり水色(各年代の上から2番目の棒)に含まれます。
たとえば30代のグラフをみてみると、800〜899点のスコア保持者の平均年収は728万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円差があることがわかります。
700〜799点以下の平均年収である687万円と比較しても、41万円の差があります。
以上から、TOEIC800点を取ることによる年収上におけるメリットは極めて大きいと言えます。
TOEIC800点を取るのにかかる勉強時間
独学の場合、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づいて計算すると、TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は以下の通りです。
- TOEIC500点から800点:600〜900時間
- TOEIC600点から800点:400〜600時間
- TOEIC700点から800点:200〜300時間
ただし、これはあくまで試行錯誤しながら勉強した場合です。
ここから解説するように、順序立てて正しいやり方で勉強すれば、こんなに時間はかかりません。
TOEIC800点を取るための勉強法
ということでここからはTOEICで800点を取るための勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
800点レベルの語彙力を身につけるには「銀フレ」「金フレ」などTOEIC英単語帳は必須です。
さらに、問題演習で登場したわからない英単語を調べ、ノートにまとめることを癖づけましょう。
また、TOEIC800点を取るには、「単語の意味をただ知っているだけ」では不十分です。
「単語を見た/聞いた瞬間、意味がわかる」状態にまで英単語の定着度を上げることが必要になってきます。
そのためには、やはり反復が大切です。見た瞬間に意味が思い出せない英単語を、何度も何度も繰り返し覚え直しましょう。
苦手なパートを克服する
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはスコアはなかなか伸びません。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。
さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
TOEICにはPart1〜Part7までありますが、基本的な勉強の流れは全て同じです。
- 問題を解く
- 復習する
復習のやり方はPart別に異なります。
ということでここからは、各Partの復習方法を解説します。
Part1はわからない単語・表現を覚える
Part1では、聞き取り能力ももちろん重要なんですが、それ以上に「どれだけPart1の単語・表現を知っているか」が重要になってきます。
よって、問題に登場した単語・表現を地道に覚えてください。
Part2はディクテーション
ディクテーションは聞き取った音声を書きとる練習方法です。
- 聞き取りの集中力が身につく
- 正しい発音がわかる
- 自分が聞き取れない箇所が明確になる
といった効果があります。特に大きいのは③で、自分が聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで聞き直せば、リスニング力は効率的かつ着実に向上します。
ディクテーションの具体的なやり方は以下の通りです。
- 音声を1度聞いて大まかな内容を把握する
- 1回1回音声を止めながら書き取る
- 繰り返し再生して「もう無理」というところまで書き取ったら次の文に
- スクリプトと書き取りを照らし合わせる
- 「書き取りが間違ってた部分」「書き取れなかった部分」は聞き取れるようになるまで聞き直す
Part3・4はシャドーイング
シャドーイングというのは、スクリプトを見ないで、聞こえてくる音声だけを頼りに、音声を真似しながら発音する練習方法です。
シャドーイングでPart3・4のスコアが伸びる理由は「意味理解に割ける脳のメモリーが増えるから」です。
というのは、相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこでシャドーイングの出番です。シャドーイングでは、音声認識(インプット)と聞き取った音声を一言一句リピート(アウトプット)する作業を同時に行います。
アウトプットするためには、音声認識にばかり気を取られるわけにはいけません。つまり、アウトプットを意識しなければならないので、自然と音声認識に集中しないようになります。
集中することなく英語の音声を自然と認識できるようになれば、意味を理解するのに集中できます。
会話の理解度が上がり、話していた内容を覚えられるようになるので、TOEICのリスニング問題の正答率がアップします。
シャドーイングのやり方は以下の通りです。
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
- スクリプトを見ずに音声と同時に発声する(これがシャドーイング)
Part5・6は全文訳
全文訳とは、その名の通り英文を全て訳すことです。具体的な手順は以下の通りです。
- 問題文を自分なりに訳す
- 自分の訳と解答の訳を比較
- 訳がかけ離れている場合はその原因を特定&修正
「自分で訳す&解答と比較して修正する」という作業を行うことで、英文の構造を正しく捉える力が身につきます。
さらに、英文の構造がストックとして自分の中に蓄積します。すると、再度同じような英文の構造が出てきたとき、「これはあの構造か」と瞬時に把握できます。
Part7は音読
音読の効果はいろいろありますが、特筆すべきなのは以下の3つです。
- Part7特有の問題形式に慣れることができる
- 英語を語順通りに理解できるようになる
- 同じ単語に何度も触れることで、その単語が長期記憶に定着する
音読の具体的なやり方は以下のとおりです
- わからない英文や文法を調べる
- 英文の意味を掴みながら黙読
- 日本語訳を確認
- 発音を確認するために、英文をなぞりながら音声を何度か聞く
- 最初はゆっくりと1文1文の意味をしっかり理解しながら丁寧に音読する
- 最終的に全ての英文を詰まることなくスラスラと読めるようになるまで音読する
※途中で「単語の意味や発音がわからなくなった」「日本語訳がわからなくなった」場合には再度確認してください。
スラスラ読めるようになるためには、かなりの回数音読することが必要になると思います。
定期的にスコアを測定する
定期的にスコアを測定して、「勉強の効果」を確認しましょう。
もしスコアが伸びているならその勉強は続けるべきです。
逆にスコアが伸びていないなら、その勉強法だと頭打ちorそもそも勉強法が間違えているため、改善すべきということになります。
ということで、スコアの測定は定期的に行うことが重要なんですが、一回一回の測定にあんまり手間や時間をかけるのはきついですよね。
あんまり手間と時間がかかりすぎると「面倒になって測定しない」ということに陥りかねません。
そこでおすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
もちろんブレは多少ありますが、気にするほどではありません。スコアが伸びているのかどうかが判断できればOKです。
定期的にスコア測定をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わります。
もしスコア測定しなければ、効果のない勉強法をいつまでも実践して、時間と努力が無駄になります。
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TOEIC800点を取れるPart別正答数の目安
TOEIC800点を目指す場合、Part別の正答数の目安は以下のとおりです。
問題数 | 正答数 | |
Part1 | 6問 | 5問 |
Part2 | 25問 | 22問 |
Part3 | 39問 | 31問 |
Part4 | 30問 | 23問 |
Part5 | 30問 | 27問 |
Part6 | 16問 | 12問 |
Part7 | 54問 | 42問 |
TOEIC800点を取るためにおすすめの参考書/教材
TOEIC参考書を選ぶときは以下の2点に注目しましょう。
- 参考書の難易度
- 参考書の出版年度・新しさ
①について、簡単すぎる参考書を使ってしまうと、学ぶことが何もなくお金が無駄になってしまいます。
逆に、今の自分のレベルより遥かに高い難易度の参考書だと、わからないことが多すぎて挫折してしまいます。
参考書を選ぶときは「今のレベルより少しだけ高い難易度」のモノを選ぶことが重要です。
②について、特に最近はTOEIC本番の難易度が上がっていると言われています。
この難化傾向に対応した参考書を選べば、本番でも焦ることなく問題を解ける力が身につきます。
また、TOEICは2016年5月から「新形式」に改訂されました。
そのため、参考書を選ぶときは必ず「新形式対応」と書かれているものか、出版年度が2016年5月以降になっているモノを選びましょう。
さて、ここからTOEIC800点以上を取るためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重要語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
公式TOEIC Listening &Reading 800+
「難問」に特化した問題集です。過去のテストで正答率が低かった問題をパート別に掲載しています。
TOEIC800点を取るためには、基本的な問題は確実に正答できるようになったうえで、難問も解けるようになることが必要になってきます。
難問を解けるようになるには、やはり問題演習が大切です。
上で紹介した公式問題集でも難問対策はできますが、それでは物足りないと感じた場合はこの問題集を使うと良いでしょう。
ただしかなり難易度が高いので、この問題集を使用するのは「700点以上を安定して取れるようになってから」にしましょう。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編
TOEIC800点を取るには、リーディングでもしっかり得点することが重要です。
しかし、上で紹介した公式問題集には、1冊あたりリーディングは100問×2セットしか収録されていません。
そこでおすすめなのが「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編」です。
本番の形式に近いPart5・Part6・Part7の問題が1セット18〜20問、合計20セットで計377問収録されています。(トレーニング2)
ただし1つ注意点があって、「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編」は2種類あります。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リーディング編(2023/12/4発売)
購入する場合は、最新の問題傾向を反映した「トレーニング2」を選ぶようにしてください。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編
TOEIC公式が出版しているリスニングの問題集です。
上で紹介した「リーディング編」の姉妹書ですね。
以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リスニング編(2023/12/4発売)
公式の問題集だけあって、本番に近い形式の問題が載っているのがポイント。
問題量も「380問」(トレーニング2)と多いので、実践的に問題演習の経験をどんどん積めます。
「公式問題集だけでは物足りない」と感じた方は、こちらの問題集を使って演習量を増やすのがおすすめです。
TOEIC L&R TEST パート1・2特急 II 出る問 難問240
TOEICパート1・2の難問が240問掲載されており、パート1・2の演習を積むのに役立ちます。
TOEIC800点を取るには、TOEICパート1・2で確実に高得点を取れるようになることが重要です。
しかし、特にパート2の「間接的な応答問題」を苦手とする方は多いです。
また、比較的易しいPart1やPart2の「直接的な応答問題」でも、明確な根拠を持たず「勘」で解いてしまっている方は一定数います。
TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける
Part3・4の問題を使って根本的なリスニング力を強化できる参考書です。
速度を変えながら音読トレーニングをするのが特徴。音読のメリットは3つあります。
- 正しい発音を理解できる
- 英語のスピードに慣れることができる
- 語彙力・文法力が身につく
問題は、Part3が13セット合計39問、Part4が10セット30問収録されています。スクリプト・音声の難易度は本番と同程度です。
「TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける」は、リスニングで伸び悩んでいる方におすすめです。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。圧倒的なPart5解答力を身に付けたい方は、でる1000問を使いましょう。
TOEIC800点を取るための参考書ルート
TOEIC800点を取るために、以下の順番で参考書を使いましょう。
- 英単語帳
- パート別対策書(必要に応じて)
- 実践問題集
英単語帳
英単語帳で語彙力を強化することは必須です。
上で紹介したLINE友達追加特典の「レベル別英単語集」を使って、800点レベルの英単語を覚えていきましょう。
パート別対策書
英単語や英文法の学習がある程度進んできたら、次の段階です。必要に応じて、パート別に特化した対策書を使いましょう。
「必要に応じて」と書いたのは、パート別に特化した参考書は必須ではないからです。基本的には公式問題集があれば、十分対策はできます。
しかし、人には得意不得意があります。そのため、800点を取るための戦略は人により異なります。
もしリスニングが得意なら、たとえばPart3・4でスコアをさらに稼げるよう学習を進めていくことは大いに効果的です。
また、「Part5が苦手だからこそ、Part5特化の参考書でしっかり対策する」というやり方も有効でしょう。
実践問題集
最後に使うのは、公式問題集などの「実践問題集」です。実践問題集を使う目的は6つあります。
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間(TOEICの試験時間)集中する体力を身につけること
- 知識の抜け漏れを把握すること
- 苦手パートを把握すること
- スコアの伸び方を把握して今の勉強法が適切かどうか判断すること
TOEIC800点を取るための参考書を選ぶ際の注意点
ここからは参考書を選ぶときに注意してほしいポイントを紹介します。
いろんな参考書に手を出さない
書店のTOEICコーナーに行くとたくさんの参考書があるので、ついつい手を出したくなるかもしれません。
Amazonなどを見ているときも、いろんな参考書が表示されるので欲しくなる方は多いはずです。
しかし、今使っている参考書を十分に使えていないのに新しい参考書に手を出すのはやめた方が良いです。
どれも中途半端になってしまい理解が深まらず、スコアアップに繋がらない可能性が高くなるからです。
まずは今使っている参考書をきっちりこなし、スコアの伸び方を確認しながら、次に使う参考書を探しましょう。
使いこなせていない参考書は一旦使用を辞める
特に難しい参考書を使っている場合、リスニングの音声が全く聞き取れなかったり、解答解説が理解できなかったりすることがあります。
このように「使いこなせていない参考書」に時間をかけて取り組んでしまう方は多いです。
しかし、どれだけ時間をかけて取り組んでもスコアアップに繋がらないことがほとんどなので、一旦使用を辞めましょう。
まとめ
TOEIC800点を取るための勉強法とおすすめ参考書・教材、そして800点からさらにスコアをアップさせる勉強法を解説しました。
TOEICは勉強のやり方がとても大切です。
勉強のやり方を間違えてしまうと、驚くほどスコアがアップしません。
今回解説した勉強法を実践して、ぐんぐんスコアを伸ばしていきましょう!
今回はTOEIC850点のレベルと、850点以上を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。 TOEIC850点のレベルが知りたい TOEIC850点を取るための勉強法が知りたい TOEIC850点からさらにスコア[…]