TOEIC850点のレベルは?就活転職での評価は?年収上がる?【すごさ・大学換算】

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結論:TOEIC850点は公開テスト受験者の上位9.4%。IIBCの5段階評価でBレベル最上位(あと10点で最高Aレベル入り)。東大卒平均(848.2点)とほぼ同等のスコアです。

 

  • 「TOEIC850点ってどれくらいのレベルなの?」
  • 「大学で言うとどのくらい?就活・転職で有利?」
  • 「850点ってすごいの?東大レベル?」
  • 「何問ミスまで許される?どう勉強すればいい?」

こういった疑問を持っている方は多いと思います。

 

結論から言うと、850点は公開テスト平均(615点)を235点上回り、IIBCが定める5段階評価で上から2番目のBレベルの最上位に位置するスコアです。

 

5段階評価について記事中で詳しく解説しますが、Bレベルは855点まで。860点からは最高評価のAレベルに入ります。

つまり850点は「あと10点でAレベルに届く」という、Bの頂点に立っているスコアなんです。

 

さらに、日経のデータでは東大卒業生の平均が848.2点です。よって850点は東大卒平均とほぼ同じという位置づけになります。

テン
この記事では、850点のレベル・すごさ・大学換算・就活転職での評価から、具体的な勉強法までを徹底解説します。850点は簡単に取れるスコアではないですが、正しい手順で勉強すれば必ず届きます。ぜひ参考にしてください。
本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング480 計975

TOEIC850点のレベルは?

結論:公開テスト上位9.4%・偏差値63.8。IIBCの5段階評価でBレベル最上位のハイスコア。CEFR B2・英検準1級相当のスコアです。

 

「850点ってどれくらいすごいの?」と聞かれても、数字だけ見てもピンとこないですよね。

なので、TOEIC Program DATA & ANALYSISを使って、850点の立ち位置を一つひとつ整理していきます。

公開テストだと上位9.4%・偏差値63.8

公開テスト受験者は735,425人です。

このうち850点以上を取った人は、895点以上(32,206人)と845〜895点未満(36,938人)の合計から概算すると、850点以上は受験者全体の約9.4%。偏差値に換算すると63.8です。

 

つまり、受験者の約10人に1人しか届かないスコアです。

しかも公開テストはわざわざ申し込んで受ける試験なので、元々英語に積極的な層が集まっています。

テン
そういう母集団の中で上位9.4%というのは、はっきり言って相当なレベルです。

IPテストだと上位4.1%・偏差値70.9で東大京大レベルの傑出度

IPテストは大学や企業で受けさせられるケースが多く、英語学習へのモチベーションにバラつきがある層も含まれます。

公開テストと比べると、より幅広い層が受験するため、日本全体の英語力の平均に近い分布になっています(IP平均495点 vs 公開テスト615点)。

 

そしてIPテスト受験者は1,041,495人。この母集団の中で850点以上は、上位4.1%・偏差値70.9です。

テン
偏差値70超えというのは、大学受験に例えると東大・京大レベルの難易度感です。IPテストで上位4.1%に入る、というのが850点の「日本全体での希少性」です。

社会人平均(644点)を206点上回るスコア

公開テストの社会人平均は644点です。

 

850点はこの平均を206点上回ります。

社会人の中でも英語学習に積極的な層の平均が644点ですから、そこからさらに200点以上上回るというのは、正直かなりの差です。

テン
後述しますが昇格要件でTOEICを設定している企業の多くが「課長クラスで530点、部長クラスで565点」程度を基準にしています。850点はそのほぼすべての社内基準を大きく超えるスコアです。転職・昇格・海外赴任など、英語力が問われる場面でTOEICスコアを提示する際、850点はほぼすべての基準を上回る説得力を持ちます。

IIBCのProficiency Scale:5段階中Bレベルに位置する

IIBCはProficiency Scaleという5段階評価でスコアを分類しています。

  1. Aレベル(860〜990点):Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。専門外の分野でも十分な理解とふさわしい表現ができる
  2. Bレベル(730〜855点):どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。業務上も大きな支障はない
  3. Cレベル(470〜725点):日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
  4. Dレベル(220〜465点):通常会話で最低限のコミュニケーションができる
  5. Eレベル(〜215点):コミュニケーションができるまでに至っていない

850点はBレベル(730〜855点)の最上位に位置します。

テン
Bレベルの説明にある「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」という表現、これはめちゃくちゃ強い評価だと思っています。ビジネスシーンのほぼすべてをカバーできる英語力が認められているということですから。

リスニング/リーディングそれぞれのレベル

IIBCのScore Descriptor Tableでは、リスニング・リーディングのスコア帯ごとに「何ができるか」を具体的に示しています。

TOEIC平均点を見ると、リスニングの方がリーディングより50点ほど高いです。

 

よって850点の目安はL450・R400です。

ここからはそれぞれがどの段階に当たるかを確認しましょう。

リスニング(L450):3段階中最上位(375〜495点帯)

このレベルでできること:

  • 間接的な応答や予測が難しい会話でも、文脈を理解できる
  • 長い英文で幅広い語彙が使われていても、主旨を推測できる
  • 構文が複雑・語彙が難解・情報が言い換えられていても、詳細を理解できる
  • 広い範囲の情報を関連づけることができる

リーディング(R400):4段階中上から2番目(325〜420点帯)

このレベルでできること:

  • 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
  • 言い換えがあっても事実に基づく情報が理解できる
  • 語彙・文法が難しい場合でも、限られた範囲内では情報を関連づけることができる

リスニングは最上位段階に達している一方で、リーディングはもう1段階伸ばせる余地があります。

860点(Aレベル入り)を目指すなら、リーディングの底上げが鍵になります。

テン
僕自身も800点台を超えてからはリーディングの強化が課題でした。リスニングで点数を稼げるようになると、今度はリーディングの精度が伸び代になってくるんですよね。

正答率の目安(約87%・26問ミス以内)

850点を取るためには、200問中で約174問正解(約26問ミス以内)が目安です。正答率に換算すると約87%です。

L/R別に見ると、リスニング100問で約90%(約10問ミス以内)、リーディング100問で約84%(約16問ミス以内)が目安になります。

 

「26問ミスできる」と聞くとゆとりがあるように感じるかもしれないですが、正答率87%というのは実際問題かなり高い精度です。

ミスが許されない問題のほうがずっと多いんですよね。

 

つまり「なんとなく合ってた」という解き方では絶対に届かないスコアです。

根拠を持って解ける問題を着実に増やすことが、850点突破の条件になります。

CEFR B2・英検準1級相当

文部科学省のCEFR対照表によると、850点はCEFR B2に相当します(785点以上がB2の目安)。

CEFR B2は「自立した言語使用者」の上位レベルで、「自分の専門分野の技術的な議論も含め、抽象的・具体的な話題でも理解できる」という段階です。

テン
英検で言うと準1級相当。英語力として日常・ビジネスの幅広い場面をカバーできることが証明されるレベルです。

IELTS 5.5〜6.5 / TOEFL iBT 72〜94点相当

他の試験との換算も整理しておきます。同資料によると、850点は以下に相当します。

  • IELTS:5.5〜6.5
  • TOEFL iBT:72〜94点

IELTS 6.0〜6.5は英語圏の大学への出願基準を満たすラインで、TOEFL iBT 80〜90点台は多くの海外大学院の入学要件に相当します。

850点は「海外で通用する英語力の入り口」と捉えることができます。

テン
ただ、TOEIC・IELTS・TOEFLはそれぞれ試験の性質がまったく違います。TOEICで850点取っていてもIELTSをそのまま受けたら6.0を下回ることは普通にあります。というか、対策なしだったら間違いなく下回ります。あくまで「英語力の水準感」として参考にしてください。

 

関連記事(850点前後のスコア帯との比較として)
・700点のレベルについては「TOEIC700点のレベル」で詳しく解説しています。
・750点のレベルについては「TOEIC750点のレベル」もあわせてご覧ください。
・800点のレベルについては「TOEIC800点のレベル」もあわせてご覧ください。
・900点のレベルについては「TOEIC900点のレベル」もあわせてご覧ください。
・950点のレベルについては「TOEIC950点のレベル」へ。

TOEIC850点は大学で言うとどのレベル?

結論:850点は東大卒平均(848.2点)・京大卒平均(795.7点)の両方を上回るスコアです。

「偏差値で言われてもピンとこない」という方のために、ここでは大学名で整理してみましょう。

公開テスト偏差値63.8:早慶〜旧帝大レベル

先ほど触れた通り、850点の公開テスト偏差値は63.8です。

大学受験で言うと早稲田・慶應の中〜上位学部、または旧帝大(北大・東北大など)レベルに相当する傑出度です。

IPテスト偏差値70.9:東大・京大レベル

IPテストで見ると、偏差値は70.9に跳ね上がります。

大学受験で言えば東大・京大合格者の学力水準です。日本全体の英語力分布で見たとき、850点がどれだけ上位かがはっきりわかる数字です。

東大卒平均(848.2点)とほぼ同じスコア

ここがいちばんインパクトのあるデータです。

日経転職版が公開している「大学別TOEIC平均スコアランキング」では、社会人の出身大学別にスコアが集計されています。

大学名平均スコア
ICU(国際基督教大学)889.0点
東京大学848.2点
東京外国語大学847.7点
上智大学827.9点
一橋大学813.9点
慶應義塾大学799.1点
京都大学795.7点
早稲田大学784.7点
大阪大学772.6点
北海道大学729.0点

注目すべきは、850点の時点で東大卒業生の平均(848.2点)とほぼ同等ということです。京大卒(795.7点)や早慶卒の平均はさらに大きく引き離しています。

 

出身大学に関係なく、850点を持っているということは「東大卒の平均的な英語力と肩を並べている」と言えます。

慶應(799.1点)・早稲田(784.7点)の平均はいずれも800点に届いていないので、850点はこれらの有名大学の平均を50点以上上回るスコアです。

テン
このデータ、正直かなり驚きますよね。名門大学の卒業生でも平均がこのくらいなんです。つまり850点というのは、「学歴がどうあれ、英語力で東大卒と対等に戦える」ことを証明するスコアとも言えます。

大学生の平均との比較

大学生のTOEIC平均と比較すると、850点の希少性がさらにはっきりわかります。

公開テストを受験している大学生の平均は600点、IPテスト(大学で一斉受験)の平均は約470点です。

 

850点はこれらの平均と比べると、公開テストの大学生平均を約250点、IPテスト平均を380点上回る水準です。

同じ大学生でも、こんなにスコアに開きがあります。

 

以上のデータから、850点を持っている大学生は「英語クラスでずば抜けてトップクラス」というレベルになります。

就活のESや面接で提示したとき、他の学生との差別化として抜群の説得力を持ちます。

テン
大学生のうちに850点を取れたら、正直それだけで就活に大きなアドバンテージになります。周りの学生の平均が600点に届いていないわけですから、250点以上の差はめちゃくちゃ大きいです。

上智大学外国語学部英語学科の大学生平均に匹敵

最後に、現役大学生の大学別平均点とも比較してみましょう。

マイベストプロ神戸によると、大学/学部/学科別のTOEIC平均点は以下の通りです。

大学別 TOEIC スコア ランキング

以上の大学には帰国子女など英語力が高い学生が多く在籍しています。

そしてTOEIC850点だと、上智大学の英語学科の現役大学生平均に匹敵しています。

テン
そもそも平均でTOEIC865点近くを取ってくる上智大学の大学生がエグすぎると言う話はありますが…。でも、850点というのはそれらの英語猛者たちが集まる大学の現役大学生すら超えるスコアになってきます。

TOEIC850点のすごさ

結論:どの切り口で見ても、文句なしにすごいスコアです。

ここまでのデータを整理すると、850点の凄さが改めて浮かび上がってきます。

  • 公開テスト上位9.4%:100人受験したら上位9人前後にしか届かないスコア
  • 偏差値63.8(公開)/70.9(IP):日本全体の英語力分布で見るとさらに希少性が上がる
  • 東大卒平均(848.2点)を超える英語力:出身大学に関係なく、英語力で東大卒と同等以上と認められるスコア
  • IIBCの5段階評価でBレベル最上位:860点からAレベルという「頂点の手前」に位置する
  • 正答率約87%・26問ミス以内:感覚頼りの解答では絶対に届かない精度が要求される
  • CEFR B2・英検準1級相当:国際基準でも「自立した言語使用者」の上位レベル
テン
850点は間違いなく目指す価値があるスコアです。簡単には届かないですが、その分だけ就活・転職・職場での評価に直結します。次のセクションでは、850点が実際のビジネス・就活シーンでどう評価されるかを見ていきます。

TOEIC850点でできること・できないこと

結論:Bレベル最上位の850点なら、ビジネス英語の大半はカバーできます。「読む」精度にはやや難点があります。

 

850点の実力がビジネスや日常でどこまで通用するか、正直に整理します。

「何でもできそう」と思われがちですが、できることとできないことを把握しておくほうが、次の目標も立てやすいです。

850点でできること

英語の会議やプレゼンで内容を理解し、意見を述べられます。複雑な構文や難解な語彙が使われた長い発話でも主旨や詳細を追えます。会議の流れを把握しながら、自分の意見を英語で返す、というシーンに対応できます。

 

英文メールや報告書の読み書きが問題なくこなせます。言い換えがあっても事実ベースの情報を正確に読み取れるので、ビジネス文書で困ることはほぼありません。完璧ではなくても「仕事として使える水準」には達しています。

 

海外出張でひとり対応できます。空港のアナウンス・ホテルのチェックイン・取引先との打ち合わせ、すべて一人で完結できます。ぶっちゃけ「英語が原因で困る」という場面はほぼなくなると思っていいです。

 

英語ニュースや洋画の内容を大まかに理解できます。ニュースはTOEICに近い形式が多く主要な内容は追えます。洋画はスラングや高速のやり取りで聞き落としが出ることもありますが、ストーリーの大筋はつかめます。

 

英語での電話対応ができます。表情や口の動きが見えない電話は対面より難しいですが、850点のリスニング力があれば普通のビジネス電話なら問題なくこなせます。

テン
ただし、「850点を持っているから英会話もできる」とはならないので注意してください。TOEICは聞く・読むが中心で、話す・書くは試験範囲外です。ただ850点の英語力を活かせば、英会話力も一気に伸ばしやすいです。

850点でできないこと

ネイティブ同士の高速な雑談は、正直キツいです。ビジネス会議とは違い、友人同士の雑談は速度・略語・スラングが段違いです。これは860点以上(Aレベル以上)でも同じで、TOEIC型の学習だけでは補いにくい領域です。

 

医学・法律・金融など専門的な学術論文の精読は難しいです。難解な専門用語や複雑な文章構造が続く学術文書を精密に読み切る力には限界があります。

 

同時通訳はできません。これ、スコアがいくら高くても関係ない話です。同時通訳は専門的なトレーニングを何年も積んだプロが行うものであり、TOEICとは別の領域です。

 

ネイティブが書くような自然な英文を書くことは難しいです。文法的に正しい英文は書けますが、表現の自然さや語彙の豊かさという点では、英語を母語とする人との開きがあります。

テン
「できないこと」があるからといって、850点の価値が下がるわけではないです。TOEICはリスニング・リーディングの試験なので、そこで上位9.4%に入るのは純粋にすごいことです。「話す・書く」は別で鍛える、という発想で進めていきましょう。

TOEIC850点の就活・転職・昇進での評価

結論:850点は企業の基準を200〜300点以上上回るスコアです。どんなシーンでも活用できます。

 

「850点を持っていると就活や転職でどう見られるんだろう?」というのは気になるところですよね。

IIBCの英語活用実態調査日経転職版のスコア調査のデータを使って整理します。

転職市場での評価

IIBCの調査では、英語を使う部署への中途採用で参考にされるスコアの平均は620点です。

850点はそこから230点上。転職エージェントに登録している大卒会員の全体平均(710.7点)と比べても、140点上回ります。

 

さらに業種別に見ると、850点が本領を発揮するのがよくわかります。日経転職版のデータで最もスコアが高い業種の上位3つは以下の通りです。

  • 投資・投信・投資顧問:811.5点
  • 総合商社:808.7点
  • コンサルティングファーム:791.3点

850点はこれら「英語力が特に重視される業種の平均」をすべて上回っています

外資系・グローバル企業・総合商社・コンサルへの転職を考えているなら、850点はかなり強い武器になります。

テン
TOEIC850点あれば面接で「英語は得意なんですね」と言われて会話が一気に弾みます。スコアが「話のきっかけ」になってくれるんです。

昇進・海外赴任での評価

IIBCの調査では、企業が昇進要件に設定している平均スコアの最高値は役員で600点。850点はその水準を250点以上上回ります。

 

海外赴任の要件として参考にされる平均スコアは635点、海外出張は620点です。

850点はいずれも215点以上上回っているので、「海外に出る資格があるか?」という判断で弾かれることはまずありません。

テン
企業が「600点で合格」と設定しているのに850点を持っている。これって英語力で昇進の足を引っ張られることがないということです。英語力をアピールポイントにして手を挙げられる立場になれますよ。

就活での評価(新卒で850点は圧倒的な差別化)

新卒採用で企業が参考にするスコアの平均は545点、新入社員に期待するスコアの平均は550点です。

850点はこれらを約305点上回ります。600点台を持っている学生ですら珍しくないと言われる昨今ですが、850点は一段も二段も上の評価を受けます。

 

書類選考の段階で通過率が上がり、面接での話題になりやすく、総合商社・外資系・グローバル企業への応募ラインを十分に満たします

はっきり言って、850点を就活前に取れたら英語に関してほぼ敵なし。圧倒的な差別化を狙えます。

 

なお就活転職で「すごい」と言われるスコアについて詳しく気になる方は「TOEICは何点からすごい?自慢できる?|大学生・社会人別に徹底解説」もご覧ください。

テン
「850点を就活前に取るなんて現実的なの?」と思うかもしれないですが、大学1〜2年から正しい手順で勉強を始めれば十分に届きます。問題は時間よりも、勉強のやり方が正しいかどうかです。

TOEIC850点と年収の関係

結論:800点台になると、スコアなしの人より年収100〜150万円高いポジションを狙えるようになります。

「スコアを上げると年収も上がるの?」という疑問、めちゃくちゃ自然です。2つの調査データで整理します。

①日経転職版の調査(大卒・転職者対象)

日経転職版のTOEICスコア別年収データによると、以下のような結果が出ています。

  • 499点以下:703万円
  • 800〜899点:855万円
  • 900〜990点:904万円

800点台と499点以下の差は約152万円。700点台(805万円)から800点台(855万円)で+50万円と、800点台で年収の差が一段はっきり動きます。

②dodaの調査(転職者全般対象)

dodaの調査でも同じ傾向が確認できます。

  • スコアなし:379万円
  • 800〜899点:487万円
  • 900〜990点:534万円

スコアなしと800点台の差は約108万円です。

テン
日経とdodaで数字がかなり違いますよね。これは調査対象の属性が違うからです。日経は大卒・転職者が中心で年収水準が高く、dodaはより幅広い層が対象なので絶対値が下がります。どちらが正しいわけではなく、「見ている層が違う」というだけです。2つの調査に共通しているのは、800点台になった時点で年収の差が明確に出てくるということです。

若いうちに取るほど、生涯年収への影響が大きい

日経の同調査では、499点以下と900点台の年代別の年収差も公開されています。

  • 20代:約125万円差
  • 30代:約192万円差
  • 40代:約263万円差
  • 50代:約360万円差

20代では125万円差ですが、50代になると360万円差まで拡大します。

スコアが高い人ほどキャリアを積む中で高い役職・高い年収ポジションに就きやすくなるため、年代が上がるほど差が開くという構造です。

テン
TOEICスコアが直接給料を引き上げるわけではないです。仕組みとしては「高スコアを持っていることで、英語が求められる年収の高いポジションに応募できるようになる」→「結果として年収が上がりやすくなる」という流れです。だからこそ、若いうちにスコアを取っておくほど、長いキャリアにわたって恩恵を受け続けられます。

TOEIC850点を取るための勉強時間

結論:現在のスコアと勉強の手順しだいで、必要な時間は大きく変わります。

「850点まで、いったいどのくらいかかるんだろう?」というのは、目標を立てるうえで気になりますよね。現在のスコア別にイングルートの見解をまとめました。

現在のスコア850点までの勉強時間(イングルートの見解)
400点400〜500時間
500点300〜400時間
600点150〜250時間
700点75〜150時間
800点30〜80時間

業界では「100点UPに200〜300時間かかる」と言われることがあります。ただこれは古いデータで、正しい手順で勉強すれば、業界標準より大幅に短縮できます。

 

仮に業界標準の「100点UPに200〜300時間」かかるとした場合、400点からだと900〜1,350時間かかる計算です。

が、正しい手順なら400〜500時間で届くというのがイングルートの見解です。

 

ただし、手順を間違えると業界標準以上の時間をかけても850点に到達できないことが平気であります。TOEICの恐ろしいところです。

テン
100人以上指導してきた経験から言うと、スコアが伸びない人のほとんどは「やる量が足りない」ではなく「やる順番が間違っている」パターンです。正しい手順でやれば、案外短期間で850点に到達できます。

 

ただしこれはあくまで目安です。現在の語彙力・Part別の得意不得意・1日に確保できる勉強時間によって、個人差は当然あります。

テン
「時間がかかりそうだな」と感じた方こそ、正しい手順を押さえることが大切です。同じ200時間でも、やることの順番が正しいかどうかで結果がまったく変わってきますよ。

TOEIC850点に届かない人の特徴と原因【勉強法】

結論:850点に届かない人の多くは、「弱点の放置」「Part5のあいまいさ」「リスニングの雰囲気頼り」という3つのどれかに当てはまります。

 

「勉強しているのに、なぜかスコアが800点台の壁を越えられない」という悩み、めちゃくちゃよく聞きます。

頑張っているのに届かないとき、原因は努力量ではなくやり方にあることがほとんどです。当てはまるパターンを確認してみてください。

弱点パートを放置して、得意パートばかり勉強している

Part3・4が得意な人が公式問題集をひたすら解いてもスコアが伸び悩む、というのはよくある話です。

得意パートをさらに10点上げるより、苦手パートを10点底上げするほうが、はるかに効率よくスコアが動きます。

 

問題は、「自分が偏っていること」に気づいていない人が多いという点です。

 

「どのPartで何問落としているか」ちゃんと集計していますか?

なんとなく「全体的に」見直している人は、実は得意パートばかり確認していることが多いです。

テン
僕も800点台に乗ったあとしばらくリスニングばかり練習していた時期があって、全然スコアが上がらなかったんです。その後リーディングに集中したらあっさり伸びました。得意なことをやるのは気持ちいいですが、スコアを上げたいなら苦手から目を背けないことが大事ですよ。

Part5の精度とスピードが安定していない

850点を安定して取るためには、Part5を高い精度かつ速く処理できることが前提になります。目安は12秒/問・27問以上正解です。

 

「Part5はそれなりに解けている」という感覚の人ほど注意が必要です。

「なんとなく正解した」と「根拠を持って正解した」は、見た目のスコアが同じでも意味がまったく違います。

テン
根拠のない正解はミスに変わる可能性があり、試験本番でプレッシャーがかかったときに精度が崩れます。

 

確認の仕方はシンプルです。

問題を解いたあと、「なぜその選択肢を選んだか」を1文で言えるかどうか。言えない問題は「正解できたけど理解していない」状態です。

 

ちなみにPart5の精度が上がると、処理スピードも自然に上がります。そしてPart5に使う時間が短縮されると、Part7に回せる時間が増える。

結果としてリーディング全体のスコアが底上げされます。

テン
Part5が速く解けると後半のPart7で焦らなくなるんです。Part5は本当にリーディングの「要」になってくれますよ。

リスニングを「なんとなく聞き取れている」状態で止まっている

700点台まででよく使える戦術として「全体の雰囲気でだいたい合わせる」があります。ただ、800点台を超えるあたりからこの戦術が通用しなくなります。

 

なぜかというと、850点の正答率目安はリスニング約90%(約10問ミス以内)と非常に高いからです。

 

この数字は「なんとなく聞いて当てずっぽうに選ぶ」ではなく、音として正確に聞き取れていないと出せません

「正解できたかどうか」より「音をちゃんと拾えていたかどうか」を目標にしながら練習する必要があります。

テン
リスニングで満点を取った僕でも、スクリプトを読んで初めて「そういう意味だったのか」と気づいた箇所が何度もありました。大事なのは「聞こえた気がする」ではなく「ちゃんと聞き取れていたか」の確認を毎回やり切ることです。それがリスニングの精度を本当の意味で上げる唯一の方法ですよ。

TOEIC850点を取る勉強法

結論:まず今のスコアを正確に把握してから、自分に合ったルートで勉強を始める。これが最短で850点に近づく方法です。

今の自分のスコアを把握する

TOEICは現在のスコア・レベルによって、適切な勉強方法が大きく異なります。

 

今のスコアより低すぎる内容を勉強しても、得られるものはほとんどありません。

逆に、今のレベルより高すぎる教材に手を出すと、わからないことが多すぎて途中で止まってしまいます。

 

よって、もし以下に当てはまる場合は、まずスコアの測定から始めましょう。

  • 自分のスコアがわからない
  • 前にスコアを測ってから1週間以上経っている

 

では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。

スコアを把握する方法はいくつかあります。

  1. TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
  2. TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
  3. アプリを使う(楽だから推奨)

この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。なぜかというと、無料で使えるものもありますし、圧倒的に楽でかつ精度も高いからです。

テン
無料スコアを測定できるアプリが気になる方は「TOEICスコア予想・レベルチェックアプリおすすめ9選を975点が紹介|無料で点数診断できるツールも」もあわせてご覧ください。

勉強に入っていく

スコア測定が終わったら、実際の勉強に入っていきます。

 

ただ、前述のようにスコアによってやるべき勉強内容は大きく変わります。

例えば700点と800点、差は100点でも、力を入れるべきPartも使う教材も大きく異なってきます。

 

ですので、「TOEICの点数を上げる方法|スコア別の最短ロードマップ【短期間スコアアップ】」という記事でスコア別の勉強法を徹底解説しています。

テン
今のスコアから850点まで、そしてその先900点までの具体的なルートまで解説した大作になってます。ぜひご覧になって、今の自分のスコアに合ったやり方を実践してください!

TOEIC850点を取った後にやるべきこと

結論:850点まで積み上げた力は次のステージへの土台になります。900点以上を狙うか、スピーキングに展開するか、どちらも850点があるからこそ現実的な選択肢です。

 

850点まで来たら、次は何をすべきか。ここまで積み上げた英語の基礎力は、次のステップに進むための一番の武器になります。

さらにハイスコア(860点〜900点以上)を狙う

850点を取れたなら、860点や900点以上は射程圏内です。

 

860点以上はIIBCの評価で最高のAレベルに入ります。転職市場でも「英語の専門家」として別格扱いされるスコアです。

850点と860点。差は10点で、英語力の差もそれほどありません。が、評価は1段階変わります。

テン
僕自身、800点台を超えてから「900点なんて遠い」と思っていたんですが、弱点を一つずつ潰していったら想定より早く超えられました。850点まで来ている人は、やり方さえ間違えなければ900点すらも確実に狙えますよ。

 

なお860点のレベルに関しては「TOEIC860点のレベルを解説」、900点のレベルに関しては「TOEIC900点のレベルを解説」もご覧ください。

英会話力を身につける

TOEICはリスニング・リーディングの試験です。

話す・書くは試験範囲外なので、850点を持っていても英会話力が自動的につくわけではありません。

 

ただ、850点まで積んだ語彙力・リスニング力は英会話を始めたときの「伸びの速さ」に直結します。

850点の土台があれば「聞き取れない」「何と言えばいいかわからない」という二重苦を大幅に軽減した状態からスタートできます。

テン
僕もTOEICのスコアがある程度固まってからオンライン英会話を始めました。最初の1ヶ月はうまく話せなかったですが、3ヶ月目あたりから会話が楽しくなってきました。基礎があったおかげで、聞き取りは最初から困らなかったです。

 

どちらを選ぶかは、あなたが英語を「何のために使いたいか」によって変わります。

  • 就職・昇進などのスコア評価が目的なら900点を狙う
  • 実際に英語を使って働きたいなら英会話にシフトする

自分の目的に合わせて選んでいきましょう。

 

TOEICのやめどきに関しては「TOEICのやめどきはいつ?目的別のやめどきを975点が解説!」もご覧ください。

TOEIC850点に関するよくある質問

TOEIC850点は上位何パーセントですか?

2024年度の公開テスト(受験者数735,425人)では上位9.4%・偏差値63.8に相当します。IPテスト(受験者数1,041,495人)では上位4.1%・偏差値70.9です。

TOEIC850点のリスニングとリーディングの目安は?

リスニング450点・リーディング400点が目安です。TOEICはリスニングのほうがリーディングより50点ほど高くなる傾向があり、850点でもその傾向は同じです。

TOEIC850点は就活・転職で有利ですか?

非常に有利です。企業が中途採用で参考にする平均スコアは620点、新卒採用では545点とされており、850点はこれらを230〜305点上回るスコアです。外資系・総合商社・コンサルなど、英語力が重視される業界でも十分に戦えます。

TOEIC850点を英検換算すると?

CEFR B2レベルに相当し、英検では準1級相当とされています。ただしTOEICは読む・聞くの2技能、英検は読む・聞く・書く・話すの4技能を測るテストのため、完全な換算ではなくあくまで目安です。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

  • 850点は公開テストで上位9.4%に入るハイスコア
  • IIBCの5段階評価でBレベル最上位(あと10点でAレベル入り)
  • 東大卒平均(848.2点)とほぼ同等のスコア
  • 就活・転職では企業平均を230〜305点上回り、どの場面でも高評価
  • 800点台の年収は855万円(日経転職版)
  • 伸び悩みの原因の多くは「弱点放置・Part5のあいまいさ・リスニングの雰囲気頼り」
テン
850点は「英語ができる人」として社会的に通用するスコアです。しかもBレベルの頂点なので、あと10点でAレベルに手が届きます。今の自分のクセを正確に把握して、正しい順番で対策を積み上げていけば、必ず届くと思っています。ぜひ一歩ずつ進んでみてください。

 

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