今回はTOEIC800点から900点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC800点と900点の差
TOEIC800点は全体の上位14.4%のスコアで、正答率の目安は85%です。
一方、TOEIC900点は全体の上位4.0%のスコアで、正答率の目安は90%です。
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC900点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。
平均点より300点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力はトップ評価になるでしょう。
外資系企業など、英語を業務で活用する企業においても他の候補者に引けを取らないスコアです。
TOEIC800点と900点の最も大きな差は「精度」です。
つまり、800点の方は「なんとなく」で解いている問題が多いのに対し、900点の方は「明確な根拠を持って」解いている問題が多いです。
一言に「精度」と言ってもいろいろあります。
- しっかり英単語を覚えているのか
- 英文法を深くから理解しているのか
- リスニングでひとつひとつの単語を捉えられているのか
- リーディングで話の詳細まで理解できているのか
などなど。
また、特にリーディングについては、解答スピードが大きく異なります。
解答スピードの差が生まれている原因としては、やはり英単語・英文法の理解の精度の差によるところが大きいです。
英単語と英文法がしっかり定着していれば、リスニング・リーディングで詳細まで理解できます。
そして、明確な根拠を持って解答できるようになるので、問題がサクサク解けます。
結局のところ、800点から900点に上げるには、やはり根本的な英語力を底上げすることが重要です。
TOEIC800点から900点に上げる勉強法
さて、ここからはTOEIC800点から900点に短期間で上げる勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
英単語をしっかり覚えれば、リスニングではより詳細に内容を理解できるので、正答率が上がります。
さらに、「この英単語なんて意味だ?」と迷うことがなくなるので、意識を音声に集中させられるようになります。
また、リーディングでも内容を詳細に理解できるようになるので、正答率が上がります。
そのうえ、詳細までしっかり理解できれば(理解が曖昧なところが減れば)、本文の内容がしっかり頭に入るので、一度読みで解答できる問題が増えます。
TOEIC900点を取るのに必要な英単語数は10,000語程度です。
TOEIC800点では8,000語程度なので、2,000単語覚えることが必要になります。
それだけの英単語を覚えるためには、以下の2つを並行して実践していくことが重要です。
- 「金フレ」などTOEIC特化の英単語帳を1冊丸ごと覚える
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す
①でTOEICに頻出の英単語を覚えます。
そして、②でTOEICに頻出ではないけど重要な英単語をカバーしましょう。
効率的な英単語の覚え方は以下の通りです。(英単語帳、英単語まとめノートともに同様の方法でOK)
- 100〜150単語の英単語に目を通す×3〜5回
- 1日後に①を3〜5回
- 3日後に①を3〜5回
- 7日後に①を1回行い、意味がすぐにわかった英単語には印をつける
- ④で印をつけなかった英単語に目を通す(全て覚えられるまで)
これで長期記憶に英単語が定着します。
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる=ひとつひとつの英単語を聞き分けられるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイング
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
また、Part3やPart4では、「聞けた!」と思ったのに「あれ、どんな話だったっけ」といざ問題を解くときに内容を思い出せない方も多いのではないでしょうか。
それも意味理解に集中できず、内容が頭に残らなかったからです。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングの教材にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
最初は短文のPart1・2を、慣れてきたら長文のPart3・4を使って練習しましょう。
さらに慣れてきたら、リスニング音声を倍速するなどして負荷をかけてディクテーション・シャドーイングしてみてください。
負荷をかければかけるほど難易度は上がりますが、その分学習効果も高くなります。
苦手なパートを無くす
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはスコアはなかなか伸びません。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。
また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。
さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
各パートの勉強法については、LINE公式アカウント友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
\ スコアアップ間違いなし! /
【無料】LINEで特典を受け取る
実践演習する
実践演習の目的は主に4つあります。
- TOEICの問題形式に慣れる
- 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
- 抜けている知識を身につける
- 苦手なPartを把握する
①と②は言葉通りです。
③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。
復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。
また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。
苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。
なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。
さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。
- 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
また、リーディングについて安定して75分間(本番の試験時間)以内で解き終えられるようになったら、演習時の試験時間をどんどん短くしていきましょう。
短時間で解き終えられるようになると、問題の見直しに使える時間が増えます。
問題の見直しができればケアレスミスを減らせるので、安定してハイスコアが取れるようになります。
スキマ時間はアプリで勉強
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
「スタディサプリTOEIC」は無料体験もできるので、ぜひ試してみてください!
\ スタサプTOEIC /
無料体験してみる!
TOEIC800点から900点に短期間で上げるコツ
短期間でTOEIC800点から900点にスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
\ Santaアルク /
スコア診断してみる!
TOEIC800点から900点に上げるのにかかる勉強時間【1ヶ月でも可能】
800点から900点に上げるのにかかる勉強時間の目安は約200〜300時間です。
毎日2時間勉強できた場合は4〜5ヶ月くらい、毎日3時間勉強できた場合は2〜3ヶ月くらいで900点に到達できることになります。
とはいえ、これはあくまで試行錯誤しながら(回り道しながら)勉強した場合の勉強時間です。
ここまで解説してきた勉強法を実践すれば、これよりずっと短い時間で900点に到達できます。
TOEIC800点から900点に上げるために使うべき参考書・教材
ここからはTOEIC800点から900点に上げるために使うべき参考書や教材を紹介します!
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
無料でゲットできるので、ぜひ活用してください!
\ スコアアップ間違いなし! /
【無料】LINEで特典を受け取る
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5・Part6で満点を狙う方におすすめです。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
まとめ
TOEIC800点から900点に最短で上げるための勉強法を解説しました。
- 語彙力を強化する
- ディクテーション(慣れたら負荷をかけて)
- シャドーイング(慣れたら負荷をかけて)
- 苦手パートを無くす
- 実践演習(リーディングは試験時間を少しずつ短く)
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]
今回はTOEIC900点を突破するのに役立つおすすめのアプリを4つ厳選して紹介します。TOEIC900点を狙う場合のアプリの選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてください!本記事の信頼性筆者のTOEICスコアは975点[…]
TOEIC 900点は人により評価が大きく分かれるスコアです。つまり、「すごい」「人生変わる」と言う人もいれば、「大したことない」「TOEIC900点取れても英語は話せない」という人もいます。 しかし、一般[…]