TOEIC800点は上位14.4%のスコアです。
偏差値に換算すると61程度で、大学に換算するとMARCHなどの難関私立大学や筑波大学などの難関国公立大学と同じくらいです。
このように、TOEIC800点というのは非常に高いスコアであり、また、TOEIC学習者にとって1つの壁になっています。
だからこそ就活市場や転職市場での評価も高く、実際に以下のような有名企業では800点を求めています。(執筆時点の情報)
- 三井物産
- 三菱商事
- 楽天
- KDDI
- 住友不動産
- 野村不動産
- 韓国LG
- 韓国ヒュンダイ
ということで今回は、TOEIC800点を3ヶ月で達成するための勉強法を解説します!
- 短期間で800点を取りたい
- 勉強しているのにスコアが伸び悩んでいる
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC800点を3ヶ月で達成するための前提条件
「3ヶ月あれば誰でもTOEIC800点に上げられる」なんてことはありません。
3ヶ月でTOEIC800点を達成するには、以下の2つの条件を満たしていることが重要です。
- TOEIC500点レベルの英語の基礎(語彙、文法、リスニング)ができている
- 学習の意欲や目的があって毎日2〜3時間以上の勉強時間を確保できる
英語の基礎ができている
TOEIC500点レベルの語彙力・英文法・リスニング力が身についていれば、3ヶ月で800点を目指すのは難しくありません。
逆に、英語力がTOEIC500点未満の場合は基礎学習に時間を使わなければならないため、3ヶ月だと時間が足りなくなる可能性が高いです。
よって、より長期的な学習計画を立てる必要があります。
もし
- 自分のスコアがわからない
- 前にスコアを測定してから2週間以上経っている
という方は、まずスコア測定をしてください。
スコアを測定する1つの方法は「TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く」です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
「後でやろう」と思うと、確実に忘れます。
なので、今すぐ「Santaアルク」ダウンロードして、ゲーム感覚で一度スコア診断してみてください。
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Santaアルク
そして、「Santaアルク」で500点未満だった場合は、この記事の勉強法ではなく、以下の記事を参考にTOEIC500点レベルの英語力を身につけましょう。
今回はTOEIC500点のレベルと、500点を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。また、500点を取るために必要な勉強時間の目安も解説します。 TOEIC500点のレベルが知りたい TOEIC500点を取る[…]
毎日2〜3時間以上の勉強時間を確保できる
さて、長くなりましたが、2つ目の条件は「毎日2〜3時間以上の勉強時間を確保できること」です。
もしTOEIC500点レベルから800点を目指すなら、毎日2〜3時間の勉強時間は確保したいところです。
TOEIC800点を3ヶ月で取るための勉強法
さて、ここからはTOEIC800点を3ヶ月で取るための勉強法を解説します!
TOEIC特有の英単語を覚える
TOEICには、大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。
よって、TOEIC特有の英単語を覚えることがスコアアップのために重要です。
英単語をしっかり覚えれば、リスニングではより詳細に内容を理解できるので、正答率が上がります。
さらに、「この英単語なんて意味だ?」と迷うことがなくなるので、意識を音声に集中させられるようになります。
また、リーディングでも内容を詳細に理解できるようになるので、正答率が上がります。
そのうえ、詳細までしっかり理解できれば(理解が曖昧なところが減れば)、本文の内容がしっかり頭に入るので、一度読みで解答できる問題が増えます。
TOEIC800点レベルの語彙力を身につけるためには、以下の2つを並行して実践していくことが重要です。
- TOEIC特化の英単語帳を使う
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す
①でTOEICに頻出の英単語を覚えます。そして、②でTOEICに頻出ではないけど重要な英単語をカバーしましょう。
効率的な英単語の覚え方は以下の通りです。(英単語帳、英単語まとめノートともに同様の方法でOK)
100〜150単語の英単語に目を通す×3〜5回
- 100〜150単語の英単語に目を通す×3〜5回
- 1日後に①を3〜5回
- 3日後に①を3〜5回
- 7日後に①を1回行い、意味がすぐにわかった英単語には印をつける
- ④で印をつけなかった英単語に目を通す(全て覚えられるまで)
これで長期記憶に英単語が定着します。
スラッシュリーディング
特にTOEIC500〜600点台以下の方の中には、英文を「返り読み」する癖がある方が多いです。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
返り読みはスコアが伸び悩む原因になるので、800点を目指すなら必ず対処すべきです。
そのためには、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法である「スラッシュリーディング」が効果的です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはず。
ですが、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
スコアによって対策Partを変える
TOEICにはPart1〜Part7までありますが、スコアによって対策すべきPartは異なります。なぜなら、Partごとに難易度が異なるからです。
目安は以下の通りです。
- 500点〜600点:Part2・3・4・5
- 600点〜700点:Part3・4・5・7
- 700点〜800点:苦手Part
ということで、スコアによって対策すべきPartが異なるんですが、ここで重要になってくるのが定期的にスコアの測定です。
定期的(2週間に1度程度)にスコアを測定して「今の自分が対策すべきPart」を確認する癖をつけることで、より効率的にTOEIC対策できます。
そして、スコア測定には2つの方法があります。
- 模試を通しで解く
- 無料アプリの「Santaアルク」を使う
模試は時間がかかりますし、何よりめちゃくちゃ疲れます。定期的に解くのは、正直現実的ではありません。
ですので、先ほども紹介した「Santaアルク」を使ってください。
スコアによって対策Partを変える
実践演習する
実践演習の目的は主に4つあります。
- TOEICの問題形式に慣れる
- 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
- 抜けている知識を身につける
- 苦手なPartを把握する
①と②は言葉通りです。
③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。
復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。
また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。
(主に700点以上〜、)苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。
なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。
さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。
- 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
TOEIC800点のリスニング・リーディングの目標スコア/正答数
TOEIC800点のスコア目安は以下の通りです。
- リスニング:425点
- リーディング:375点
素点に直すと、以下のようになります。
- リスニング:81点前後
- リーディング:81点前後
そして、800点を取るためのPart別の目安の正答数は以下のとおりです。
問題数 | 正答数 | |
Part1 | 6問 | 5問 |
Part2 | 25問 | 23問 |
Part3 | 39問 | 30問 |
Part4 | 30問 | 23問 |
Part5 | 30問 | 25問 |
Part6 | 16問 | 13問 |
Part7 | 54問 | 43問 |
TOEIC800点を3ヶ月で達成するためにおすすめの参考書・教材
ここからは、3ヶ月でTOEIC800点を取るためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
860点を目指すなら、860点レベルまでの英単語は全て覚えましょう。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
Part1・2を重点的に対策できる参考書です。特に、Part2の対策を使うときに使うのがおすすめです。
TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル
Part3・4を重点的に対策できる参考書です。合計51セット、153問の問題が載っています。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。Part5の正答率とスコアを上げるのに特に役立ちます。
TOEIC L&R TEST 出る問超特急 金の読解
Part7に特化した参考書です。Part7形式の問題が合計で349問載っています。
問題パターン別に演習できるので、問題の形式に慣れるのに最適です。
まとめ
TOEIC800点を3ヶ月で取るための勉強法を解説しました。
- TOEIC特有の英単語を覚える
- 苦手パート対策
- スラッシュリーディング
- シャドーイング
- 実践演習
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]