今回はTOEICリーディング400点のレベルと、400点を取るための勉強法・勉強時間を解説します。
- TOEICリーディング400点がどのくらいのレベルなのか知りたい
- TOEICリーディングで400点以上を目指している
- TOEICリーディングのスコアが伸び悩んでいる
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEICリーディング400点のレベル
TOEICリーディング400点は上位10.08%
TOEIC公式が発表した「第353回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- リーディングのスコアが420点未満は全体の下位93.4%
- リーディングのスコアが395点未満は全体の下位87.6%
です。よって、リーディング400点は上位6.6%〜12.4%だと考えられます。
TOEICのスコアは5点刻みなので、390点から415点までの点数の種類は以下の6通りです。
- 390点(上位12.4%)
- 395点
- 400点
- 405点
- 410点
- 415点(上位6.6%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は1.16%(=12.4%-6.6%)/5)になります。
よって、リーディング400点は上位10.08%(=12.4%-1.16%×2)です。
TOEICリーディング400点は偏差値63でMARCHレベル
第353回のリーディングの平均スコアは279.6点です。
そのため、400点だと平均より120.4点高いことになります。
過去のTOEIC統計から、リーディングのスコアが9.4点上がると、偏差値が1アップする計算になります。
TOEICリーディング400点は公式の4段階のリーディング力評価でトップレベル
「Score Descriptor Table」、リーディング400点は4段階中一番上の評価です。
具体的には、以下のようにリーディング力が評価されます。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても情報を理解できる
- 文章全体にわたる情報を関連づけられる
- 英単語の例外的な意味や慣用句的な使い方を理解できる
- 似たような意味で使われる複数の英単語を区別できる
- 複雑であまり使用されないような文法的構造でも理解できる
TOEICリーディング400点は正答率81〜90%くらい
以下の表より、リーディングで81%〜90%ほど正答できれば、スコアは400点付近になるでしょう。
TOEICリーディング400点ならリスニングは450点取れる
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングで50点くらいの差があることがわかります。
よって、TOEICリーディング400点の場合、リスニングは450点くらいになる人が多いです。
よって、合計のスコアは850点ほどになるでしょう。
TOEICリーディング400点は就活・転職で高評価
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。
TOEICリーディング400点リスニング450点で合計850点の場合、新卒・中途で求められる平均スコアより、また、公開テストの平均スコアよりはるかに高いです。
よって、就職活動・転職活動で他の候補者と差別化して、選考を有利に進められるでしょう。
TOEICリーディング400点は昇進・昇格、海外出張・赴任者選抜で有利になる
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、昇進・昇格では515〜600点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
よってTOEICリーディング400点リスニング450点で合計850点なら、昇進・昇格の評価で有利になるでしょう。
海外出張・赴任者選抜で求められるスコアも大幅に超えています。
TOEICリーディング400点を取るための勉強法
ここからはTOEICリーディング400点を取るための勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
TOEICのスコア別に求められる目安の英単語数は以下です。
スコア(リーディングの目安スコア) | 必要英単語数 |
400点(175点) | 3000語程度 |
500点(225点) | 4000語程度 |
600点(275点) | 5000語程度 |
700点(325点) | 7000語程度 |
800点(375点) | 8000語程度 |
900点(425点) | 10000語以上 |
400点を取るには、約8,000〜10,000単語を覚えることが必要です。
語彙力を鍛えるには、以下を実践しましょう。
- TOEIC特有の英単語帳で英単語を覚える(金フレがおすすめ)
- 文中でわからない英単語を調べノートにまとめ、定期的に見直す
①を通じて、TOEICに頻出の英単語をカバーします。
そして、②によって、頻出ではないが重要な英単語を覚えましょう。
また、英単語を覚えるときは「反復」を意識してください。
たとえば5日で100単語覚えたい場合、
- 20単語確実に覚える×5日
- 3回100単語目を通す×5日
だと、②の方が圧倒的に暗記効率が高くなります。
英文法を確実に理解する
英文法は軽視されがちですが、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
また、TOEICには文法問題が多数出題されるため、英文法を確実に理解しておくことがスコアアップのために重要です。
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スラッシュリーディングで速読力を鍛える
試験時間内に多くの問題を解けるようにするために、速読力を鍛えることが重要です。
速読力を鍛えるには、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる「スラッシュリーディング」という練習法が効果的です。
スラッシュリーディングは以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
最終的には、スラッシュを入れなくても意味のまとまりを掴めるようになります。
つまり、前から英語を理解できるようになるので、文章を読むスピードが格段にアップします。
時間配分を決める
Part5、Part6、Part7の時間配分を決めておきましょう。
時間配分を決めることで、1つのパートに時間を使い過ぎることを予防できます。
400点を目指すなら、以下の時間配分がおすすめです。
問題 | 時間 |
Part5 | 8分 |
Part6 | 12分 |
Part7 | 55分(全部解くことを目指す) |
そして、問題演習をするときは決めた時間配分を必ず意識するようにしましょう。
これにより、時間の感覚を身体で覚えられます。
ただ、毎回時間配分通りに問題を解けるとは限りません。
時間を意識しすぎると気が散って集中できなくなる可能性もあるので、あまり神経質になる必要はありません。
文法問題をスピード重視で解く
TOEICリーディングで400点を目指す場合、時間内に全ての問題を解き切れるようになりたいです。
そのためには、Part5とPart6の文法問題をスピーディーに解いていくことが重要です。
文法問題の解答スピードを上げるには、スピードを意識しながら文法問題をたくさん解くことが効果的です。
1問当たり15〜20秒以内、できれば10秒以内に解けるようになるまで、繰り返し問題を解きましょう。
Part7の情報処理能力を鍛える
- Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
- マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する
という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。
情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。
- TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
- 内容を要約する
- 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。
Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。
テクニックを学ぶ
問題を素早く正確に解くテクニックを学びましょう。
そして、学んだテクニックを問題演習で使って、自由自在に使いこなせるようになりましょう。
実践演習する
- 時間の感覚を身につける
- 問題の形式に慣れる
- 75分間集中する体力を身につける
ために、実践演習しましょう。
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
また、実践演習が終わった後、丁寧に復習することが大切です。
以下の点を意識しながら、じっくり時間をかけて復習しましょう。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
TOEICリーディング400点を短期間で取るコツ
短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
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定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEICリーディング400点を取るのにかかる勉強時間
TOEICリーディングで400点を取るのにかかる勉強時間は現在のレベルにより異なります。
一般的に、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。
よって、単純計算でリーディングを50点伸ばすには約100〜150時間かかることになります。
「そんなに勉強しないといけないのか…」と思ったかもしれません。
しかし、「約200〜300時間」というのはあくまで一般的な方法で勉強した場合です。
今回紹介したように順序立てて勉強すれば、それよりはるかに短時間でスコアを伸ばせます。
TOEICリーディング400点を取るためにおすすめの参考書・教材
TOEICリーディングのおすすめ参考書・教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEICリーディングで400点を目指すなら、860点レベルまでの英単語はしっかり覚えましょう。
990点レベルの英単語は出題頻度が低いので、今の段階で無理に覚える必要はありません。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEICリーディング400点を取るために使うべき学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
Santaアルク
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まとめ
TOEICリーディング400点は、上位10.1%のスコアです。
400点を取るための勉強法は以下の通りです。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を確実に理解する
- スラッシュリーディングで速読力を鍛える
- 時間配分を決める
- 文法問題をたくさん解いて慣れる
- Part7の情報処理能力を鍛える
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」でテクニックを学ぶ
- 実践演習する
今回はTOEICリーディング450点のレベルと、450点以上を取るための勉強法・勉強時間を解説します。 TOEICリーディング450点がどのくらいのレベルなのか知りたい TOEICリーディングで450点以上を目指している[…]
TOEICはリスニングよりリーディングの方が難しく、苦手な方が多いです。テン私もリーディングの対策にはとても苦労しました。 TOEICのリーディングスコアが伸びない場合、やみくもに勉強しても事態[…]