今回はTOEIC文法の対策・勉強法と、文法を勉強するのにおすすめの参考書・ツールを紹介します。
- 文法が苦手
- 文法問題で確実に点数を取れるようになりたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICで文法が重要な理由
「そもそも文法って勉強する必要あるの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
結論から言うと、文法を勉強することは必須です。
その理由は3つあります。
- TOEICには英文法問題が多数出題されるから
- 文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるから
- 文法の理解度が低いとリーディングの読解スピードと精度が落ちるから
TOEICには英文法問題が多数出題されるから
TOEICのPart5(短文穴埋め問題)・Part6(長文穴埋め問題)には文法問題が多数出題されます。
The discussion was difficult, but thanks to his remarks we came to ____.
(A)agree
(B)agreement
(C)agrreable
(D)agreeably
リーディングセクションの中で、文法問題は最も簡単で素早く解ける問題です。
ハイスコアを取る方は、文法問題をスピーディーに、かつ正確に解きます。
逆に言えば、簡単な文法問題が正確に解けなければ、スコアはガクッと落ち込みます。
また、正確に解けたとしても解答スピードが遅ければ、長文のPart7に使える時間が減るため、結局スコアは伸びません。
文法問題を正確にスピーディーに解けるようになるには、やはり文法をしっかり理解しておくことが重要です。
文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるから
英文法の理解度が低いと、リスニングで英文の構造を正しく捉えられません。
さらに、「この英文の構造ってどうなっているんだ?」と考えるのに意識が割かれてしまい聞き取りに集中できなくなるため、精度が落ちます。
精度が落ちれば、正答率が下がります。
当然、正答率が下がれば、スコアは落ち込みます。
文法の理解度が低いとリーディングの精度と読解スピードが落ちるから
リーディングでも同様です。
文法の理解度が低いと、英文の構造を正しく捉えられないので、文の意味を正しく理解できません。
また、それぞれの英文の構造を捉えるのに時間がかかるため、読解スピードが落ちます。
よって、リーディングのスコアもガクッと下がってしまいます。
TOEICに必要な文法レベル【スコア別】
「じゃあ英文法はすべて完璧に理解すべきなのか」と思ったかもしれません。
理想はそうなのですが、実際には目標スコア別に「このレベルまでの英文法を理解すれば良いよ」という目安は変わってきます。
TOEIC目標スコア | 必要な英文法レベル |
400点〜600点 | 中学英語レベル |
600点〜800点 | 中学英語レベル+高校英語レベル |
800点〜 | 中学英語レベル+高校英語レベル+複雑な英文法の深い理解(仮定法や完了形、関係代名詞など) |
600点までは中学英語で勉強する英文法知識を理解すればOKです。
それ以上のハイスコアを目指すのであれば、中学+高校レベル、さらにそれ以上のレベルの英文法力を身につけることが必要になります。
ただし、ここでいう「英文法の理解」とは「英文を見た瞬間に文法的にどんな構造・意味なのかを悩むことなく瞬時に把握できること」を指します。
「英文法を知っているだけ」では不十分なので注意してください。
TOEIC文法の勉強法【基礎固めから】
さて、ここからTOEIC文法の対策・勉強法を解説します。
中学英語レベルの英文法基礎を固める
TOEIC600点以下の方は、とにかく中学英語レベルの英文法基礎を徹底的に固めてください。
中学英文法には、英文を読む/聞くために特に重要な文法事項が詰まっています。
中学英文法がわからなければ、絶対に英文は読めないし聞けません。
具体的な勉強の進め方は以下の通りです。
- 参考書orアプリで中学英文法を一通りサラッと学習
- それぞれの英文法事項をしっかりインプット
- インプットしたらすぐにアウトプット
- ②と③を繰り返す
重要なのは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。
インプットだけではどうしても理解しきれない部分があります。
また、インプットだけだと実際に英文を読むときに思い出せない可能性が高いです。
アウトプットすることで、英文法の理解度が深まります。
さらに、アウトプットを通じて知識を思いだす訓練をすることで、問題を解く際にすぐに知識を思い出せるようになります。
TOEICの文法問題を解く
さて、中学英語レベルの英文法をある程度理解したら、実際にTOEIC問題集を使って文法問題を解いてみましょう。
文法問題は「慣れ」が重要です。
とにかく問題を解いて、問題のパターンを身体で覚えていきましょう。
ここまで終われば、600点レベルの英文法力は身についています。
ひとまず600点を目指している方はここまで読めばOKなので、記事後半の「TOEIC文法のおすすめ参考書・教材・アプリ」に飛んでください。
600点以上を目指している方は、このまま読み進めてください。
高校英語レベルの英文法を勉強する
まずやるべきことは高校英語レベルの英文法を勉強することです。
ただし、ここでは完璧に高校英文法を理解する必要はありません。
参考書orアプリで2週くらいサラッと学習すればOKです。
難しい文法問題をじっくり解く
高校英文法をサラッと学習したら、難しい英文法問題に挑戦しましょう。
参考書やアプリで該当部分を調べながら、じっくり解いてください。
これを通じて英文法の理解度が深まります。
「なんだかよくわからないな」と感じていた英文法事項についても、だんだん理解できるようになるはずです。
文法問題をスピード重視で解く
続いて、文法問題をスピード重視で解いてください。
ハイスコアを目指すには、文法問題を素早く正確に解いて、Part7の長文に使える時間を増やすことが重要です。
演習する文法問題はPart5の文法問題でOKです。
Part5の文法問題が素早く解けるようになれば、Part6の文法問題も素早く解けるようになります。
目標スコア別の解答時間は以下の通りです。
目標スコア | 時間配分(1問当たり解答時間) | 目標素点 |
600点〜700点 | 10分(20秒/問) | 24問/30問 |
700点〜800点 | 8分(16秒/問) | 27問/30問 |
800点〜900点 | 6分(12秒/問) | 27問/30問 |
900点以上 | 5分(10秒/問) | 30問/30問 |
問題演習でわからない文法事項を調べる
問題演習でわからない文法事項が出てきたら調べるようにしてください。
この作業を通じて、知識の抜け漏れを防げます。
特に800点以上を目指す場合には、わからない文法事項を調べることは重要です。
TOEIC文法のおすすめ参考書・教材・アプリ5選
ここからはTOEIC文法の対策をするのにおすすめの参考書・教材・アプリを紹介します!
TOEIC英文法完全攻略
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スタディサプリENGLISH TOEICテスト対策
「スタディサプリTOEIC」は本格的なTOEIC対策ができる学習ツールです。英文法を学ぶのにスタサプがおすすめな理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
- 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
- 交互にインプットとアウトプットできるから理解度が深まる
- スマホで動画を視聴できるから通勤通学などスキマ時間に勉強できる
ちなみに、英文法講義以外にもこんなコンテンツを備えています。
- Part別の攻略法を解説する講義
- TOEIC頻出英単語学習機能
- AIによるレベル・苦手診断
- 20回分の実践演習問題
- ディクテーション・シャドーイング機能
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スタディサプリ ENGLISH
TOEIC L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル
「英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」は易しい&頻出の英文法問題を掲載している問題集です。
「基礎知識」や「問題の解き方」をインプットした後、すぐにドリルで「アウトプット」する構成になっているので、どんどん知識が身につきます。
問題数は全部で540問。
また、問題にはTOEICでよく出る単語が多数使われているので、英文法と英単語を同時に強化できるのも魅力です。
「英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」はTOEIC300点以下の英語初心者向けにおすすめのTOEIC文法問題集です。
高校の英文法が1冊でしっかりわかる本
「高校の英文法が1冊でしっかりわかる本」は、その名の通り高校で勉強する英文法を勉強できる参考書です。
英文法の「なぜ」を解説しており、単なる暗記ではなく、理屈で理解できるのが魅力です。
また、例文やイラストなどが豊富に登場するため、英文法のイメージがしやすいのもポイント。
TOEIC対策用の参考書ではありませんが、参考書で高校レベルの英文法をサラッと勉強したい方にはおすすめです。
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
「文法問題でる1000問」には、Part5の文法問題が1049問載っています。
とにかく網羅性が高く、これ1冊が完璧にできるようになれば文法問題で困ることが無くなります。
TOEIC文法問題を解くコツ
最後に、TOEIC文法問題を解くコツを紹介します。
1問に使う制限時間を決める
TOEICは問題量の割に試験時間が短い試験です。
そして、スコアアップのためには、試験時間内に多くの問題を解くことが重要です。
そのためには、文法問題1問1問に時間を使いすぎるわけにはいきません。
問題や選択肢に知らない英単語が登場したり、わからない文法構造が登場したりした場合、どれだけ考えても正答を導けないことがほとんどです。
よって、制限時間を設けて、制限時間を超えそうな問題はスパッと諦めるようにしましょう。
一部の問題は空欄の前後のみ読む
品詞問題や前置詞・接続詞問題などの場合、わざわざ全文を読まなくても空欄の前後を読めばすんなり解ける問題があります。
「全文読むべきか、空欄前後だけで良いのか」を瞬時に判断できるようになれば、解答スピードがグッと速くなります。
その判断力を身につけるには、前述した「問題パターンの把握」が重要です。
「空欄前後読みで良いのか」を意識しながら、問題演習を繰り返してパターンを把握していきましょう。
まとめ
TOEIC文法の対策・勉強法を解説しました。
- 中学レベルの英文法基礎を固める
- TOEICの文法問題を解く(ここまで600点レベル)
- 高校英語レベルの英文法を勉強する
- 難しい文法問題をじっくり解く
- 文法問題をスピード重視で解く(ここまで800点レベル)
- 問題演習でわからない文法事項を調べる(800点以上で特に重要)
TOEIC文法を勉強するのにおすすめの参考書・教材・アプリも紹介しました。
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