社会人のTOEIC平均点は何点?職種別・役職別・年収との関係も解説

toeic 平均点 社会人

結論:社会人のTOEIC平均点は644点です。

TOEIC Program DATA & ANALYSISによると、公開テストを受験した社会人312,258人の平均は644点(リスニング350点・リーディング294点)でした。

 

  • 「自分のスコアは社会人の中でどのくらいの位置?」
  • 「何点を目指せばいいの?」
  • 「TOEICスコアって年収にどのくらい影響するの?」

こういった疑問を持っている方は多いと思います。

 

正直、平均点だけ知っても「で、自分はどうすればいいの?」がわからないと意味がありません。

 

ということでこの記事では、最新データを使って、社会人のTOEIC平均点を職種別・役職別に徹底分析します。

スコア分布・年収との関係・目指すべきスコアまで、社会人がTOEICで知っておくべき情報をすべてまとめました。

テン
TOEIC975点・100人以上の指導経験をもとに、データの解釈と「社会人は何点を目指すべきか」まで踏み込んで解説しています。ぜひ最後まで読んでください。
本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング480 計975

社会人のTOEIC平均点は644点【最新データ】

結論:公開テストを受験した社会人の平均は644点です。ただし、この数字には注意点があります。

 

「社会人の平均ってどのくらい?」というのは、TOEICを受けようとしている人なら誰でも気になりますよね。

最初に数字を見たときの「思ったより高い…」という感覚は、イングルートで指導している生徒さんもよく聞きます。

 

さっそく見ていきましょう。

公開テスト社会人の平均は644点(L350 / R294)

IIBCが発行するTOEIC Program DATA & ANALYSISによると、公開テストを受験した社会人312,258人の平均スコアは次の通りです。

区分人数リスニングリーディング合計
社会人312,258人350点294点644点

注目してほしいのがL(リスニング)とR(リーディング)の差です。リスニング350点に対してリーディングは294点と、56点もの開きがあります。

 

なぜかというと、リスニングはTOEICの特性上、点数を取りやすいパートだからです。Part1・2は比較的短い英文への応答、Part3・4は選択肢の先読みがはまれば正解を出しやすい。

対してリーディングのPart7は時間との勝負で、文章を処理するスピードが直接スコアに影響します。

 

「日本人は読めるけど聞けない」とよく言われますが、TOEICのデータを見ると実はリスニングの方が高いんですよね。

これは「リーディングは英語に触れていない社会人でも長文を丁寧に読めばなんとかなる気がする、でも時間が足りない」という状況を反映しているのだと思います。

 

僕の指導している生徒さんを見ていても、リーディング力の底上げに時間がかかるケースが多いです。

テン
リスニングは「慣れと先読みの技術」で伸ばしやすいです。リーディング、特にPart7は語彙力・読解速度の両方が問われるので、時間がかかります。焦らずに対策しましょう。

 

ちなみに、TOEICには公開テストの他にIPテスト(団体受験)があります。企業の研修や大学の授業で実施される団体受験のことです。

2つのテストの社会人平均を並べると、面白い差があります。

テスト社会人平均リスニングリーディング受験者数
公開テスト644点350点294点312,258人
IPテスト540点300点240点417,594人

104点の差がありますが、これはテストの難しさの違いではありません。

 

公開テストは自分で申し込んで受験するテストです。受験料も高いですし、「スコアを上げたい」「転職・昇進に使いたい」という目的意識がある人がほとんどです。

一方、IPテストは会社や大学が実施するので、「特に対策せずに受けた」「受験が義務づけられた」という人も多く含まれています。だから平均が低く出やすいんです。

テン
ぶっちゃけ、IPテストの平均540点の方が「日本の社会人全体の英語力」に近い数字だと思います。公開テストの644点は英語に積極的な層のデータなので、自分がその数字を下回っていても落ち込む必要はありません。

 

なお、IPテストの問題は公開テストの過去問が使われているため、テスト自体の難易度は基本的に同じです。

「公開テストの方が簡単だからスコアが高い」ということはありません。

 

本記事では公開テストのデータを用いています。IPテストのデータが詳しく知りたい方や「そもそもIPテストって何?」と気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

社会人は大学生より52点高い

学生の平均スコアと比較するのもまた面白いです。

区分人数リスニングリーディング合計
社会人312,258人350点294点644点
学生409,991人325点267点592点
全体平均735,425人336点279点615点

社会人と学生の差は52点。リスニングが25点差、リーディングが27点差と、両パートで満遍なくスコアが高いのが社会人の特徴です。

 

この差をどう解釈するか。個人的には「社会人は英語力が高い」という話ではないと思っています。

単純に、社会人でわざわざ自費でTOEICを受けに行く人は、英語が仕事で必要だったり、転職や昇進を視野に入れていたりと、モチベーションが高い層が多いんです。

テン
「社会人の平均が高い=日本の社会人の英語力が高い」ではないんですよね。これ、この後もう少し詳しく触れます。

 

この平均点は「日本全体の平均」ではない

ここ、めちゃくちゃ重要なポイントです。

公開テストの社会人平均644点は、「意欲的に受験した社会人」の平均です。

 

前述のように公開テストは自分で申し込んで受験するもの。「英語を武器にしたい」「転職・昇進に活かしたい」という目的意識がある人が中心なので、日本の社会人全体の英語力と比べると、相当高めに出ています。

 

つまり、644点という数字を見て「自分は社会人の平均以下で恥ずかしい…」と落ち込む必要はありません。

この数字と自分を比べるより、「この記事を読んでいるあなた自身が絶対的に今どのくらいの位置にいるか」を把握することの方がずっと大事です。

テン
ぶっちゃけ、平均と比べて一喜一憂するより、「今の自分のスコアから何点上げると何が変わるか」を知ることの方が100倍有益です。次でスコア分布と上位%を見ると、より具体的な立ち位置がわかりますよ。

社会人のTOEICスコア分布と上位%【あなたの位置がわかる】

結論:社会人312,258人のデータを見ると、平均644点は受験者の中央より少し上。700点でも上位42%に入れます。

 

「平均点はわかった。で、自分のスコアって実際どのくらいの位置なの?」という疑問、当然出てきますよね。

 

「平均より上か下か」だけ知っても、あまりピンとこないと思います。

何千人のうちの上から何番目に入るのか、具体的な数字で見ると、自分の立ち位置がリアルにイメージできるようになります。

 

TOEIC Program DATA & ANALYSISを元に、社会人のスコア分布と上位%を詳しく見ていきます。

社会人のTOEICスコア分布

公開テストを受験した社会人312,258人のスコア分布は次の通りです。

スコア帯人数割合
895点〜19,232人6.2%
845〜890点21,088人6.8%
795〜840点27,706人8.9%
745〜790点30,788人9.9%
695〜740点32,632人10.5%
645〜690点32,675人10.5%
595〜640点31,480人10.1%
545〜590点28,641人9.2%
495〜540点24,435人7.8%
445〜490点20,060人6.4%
395〜440点16,312人5.2%
345〜390点12,340人4.0%
295〜340点8,039人2.6%
245〜290点4,533人1.5%
195〜240点1,809人0.6%
10〜190点488人0.2%

 

図で分布を表すとこんな感じになります。

toeic 公開テスト 社会人 スコア分布

 

このテーブルを見て気づくのが、600点台前後に受験者が一番厚く集まっている点です。595〜690点の帯だけで全体の約20%を占めます。

 

実際、分布の形はきれいな山型というよりも、550〜750点あたりを頂点にしつつ、高スコア側(800点以上)にも一定の層がいるという形です。

平均644点という数字はちょうどこの山の頂上に近い位置になります。

テン
先ほどお伝えした通り、このデータは公開テスト受験者だけの分布です。日本の社会人全体で見ればもっと低い位置に山があるので、そこは念頭に置いておいてください。

主要スコアの上位%一覧

スコア分布をもとに、主要なスコアが上位何%に相当するかをまとめました。

スコア上位%
900点以上6.2%
860点以上12.9%
800点以上21.8%
730点以上31.6%
700点以上42.1%
644点(平均)52.6%
600点以上62.6%
500点以上79.6%

※TOEICは5点刻みなので、644点は実際には出ることはないです。

テン
また、730点/860点を入れたのは、ここを基準にしている募集要項が多いからです。なぜ730点/860点が基準になっているかというと、TOEIC公式の「PROFICIENCY SCALE」(スコアの5段階評価)という資料において、730点は上から2番目のBレベル基準、860点が一番上のAレベル基準になっているからです。

 

このテーブルを見ると、スコアが上がるほど上位%の変化が大きくなるのがわかります。

 

たとえば600点から700点に上がると、上位62.6%から42.1%へ、約20ポイントも順位が上がります。

700点から800点の区間でも42.1%から21.8%へ、さらに約20ポイント差がつきます。

 

一方、平均の644点は上位52.6%です。受験者のちょうど真ん中より少し上、という位置です。

テン
「50%きっかりにはならないの?」と思ったかもしれませんが、中央値ではなく平均値なので基本的にはならないです。平均が52.6%ということは、少数の低スコア者が平均を下に引っ張っていると言えます。

 

ちなみに偏差値で表すと、公開テスト社会人平均の644点を偏差値50とすると、800点で偏差値59、900点で偏差値65です。

 

もう一点、注目してほしいのが900点以上はわずか6.2%という事実です。

312,258人のうち、900点を超えているのはおよそ19,232人だけ。はっきり言って、ここまで来ると相当な努力と戦略が必要です。

 

ただ、社会人が仕事でTOEICを求められる場面で必要なスコアは多くの場合600〜730点の範囲に収まります。

「自分が何点を目指すべきか」は、上位%の数字よりも目的・用途に合ったスコアラインを基準にする方が実用的です。それについては後のセクションで詳しく解説します。

社会人の職種別TOEIC平均点【19職種を完全収録】

結論:職種によって平均点は172点もの差があります。どの職種が高く、どの職種が低いのか、全19職種のデータを一気に公開します。

 

「自分の職種だと平均何点なんだろう?」って気になった人、多いと思います。

スコア分布で自分の全体的な位置はわかりましたが、同じ職種の人たちと比べたときの立ち位置はまた別の話です。

 

特に転職・昇進でTOEICを使う場合、業界内の水準を知っておくことは超重要です。

テン
1つ知っておいてほしいのが、職種別データを掲載している記事は多いですが、多くがIPテスト(社内試験や大学での団体受験)のデータを使っています。

 

この記事では公開テストの職種別データを使っています。公開テストの方がよりTOEIC活用現場の実態に沿っていて面白いからです。

他の記事はIPテストのデータを使っていることが多いので、数字が違っても気にしなくて大丈夫です。

職種別平均点ランキング(19職種)

公開テスト社会人データから、職種別の平均スコアをランキング形式で並べました。

順位職種人数リスニングリーディング平均
1位海外7,669人391点333点724点
2位教育17,175人380点328点708点
3位法務5,304人371点330点701点
4位財務2,842人366点325点691点
5位経営9,667人364点314点678点
6位企画17,589人358点305点663点
7位広報2,459人359点299点658点
7位マーケティング9,001人359点299点658点
9位経理10,106人353点302点655点
10位人事6,783人352点294点646点
10位事務31,044人355点291点646点
12位研究15,798人345点300点644点
13位総務6,690人349点290点640点
14位SE20,945人340点289点629点
15位営業44,950人341点281点623点
16位購買6,159人341点276点617点
17位現場作業7,526人341点274点614点
18位技術48,164人324点265点589点
19位製造8,907人307点244点552点
テン
1位の海外(724点)と最下位の製造(552点)では172点の差があります。同じ「社会人の平均」を語るにしても、職種によってまったく基準が違うんですよね。

TOP3

TOP3を見ていきます。

 

1位の海外部門(724点)は7,669人と決して多くない人数ですが、スコアは圧倒的に高いです。リスニング391点・リーディング333点と、両パートともに他の職種を大きく引き離しています。日常的に英語を使う職場環境が、そのままスコアに出ている典型例です。

 

2位の教育(708点)は17,175人と受験者数も多い。英語教員や教育機関のスタッフが多く含まれると思われ、英語を「教えるレベル」で使っている人が集まっているからこそのスコアです。

 

3位の法務(701点)は5,304人と少数ですが、700点の壁を超えているのが特徴的です。国際契約書や英文法令の読み込みなど、英語の正確な理解が求められる業務が多い職種です。

BOTTOM3

続いてBOTTOM3を見てみましょう。

 

17位の現場作業(614点)・18位の技術(589点)・19位の製造(552点)は、英語を業務で使う頻度が低い職種です。ただし、ここで一つ注目してほしいのが受験者数です。

 

技術は48,164人、営業は44,950人と、この2職種だけで今回の全データの中で飛び抜けて多い。つまり、このデータの中では技術・営業の人たちが最も多く受験しているにもかかわらず、スコアは中位以下に位置しています。

テン
これは何を意味するかというと、技術・営業職は「英語が武器になったらいい」という意欲でTOEICを受験している層が厚い一方、日常業務での英語使用頻度はまだ高くない、ということでしょう。受験者数の多さは「ポテンシャルの大きさ」とも読めます。

英語を使う頻度がスコアに直結する

テーブルを眺めていると、一つのパターンが見えてきます。

「日常業務で英語を使う職種ほど、スコアが高い」

 

海外部門・教育・法務など、英語を実務で使わないと仕事が成り立たない職種のスコアが上位に集中しています。

一方、製造・現場作業・技術は英語よりも専門技術が主軸の職種です。

 

ぶっちゃけ、これは当たり前のようで、ものすごく重要な事実です。

テン
「英語の勉強をしないとスコアが上がらない」は当然ですが、「日常的に英語を使う環境が、勉強の質と量を自然に底上げしている」というのがこのデータの本質です。仕事で英語を使う人は、意識しなくても毎日英語に触れているわけで、それがそのままスコアに反映されます。

 

では自分の職種の平均と自分のスコアを比べてどう活かすか。

 

「職種平均より下だから焦らないといけない」というより、「自分が目指すスコアラインと職種の実態を照らし合わせる」という使い方をしてほしいです。

たとえば技術職で589点の平均から700点を目指すなら、職種内でかなり差をつけられる位置に立てることがわかります。それが目標設定のリアルな根拠になります。

 

続いて、「職種」ではなく「役職」の切り口でデータを見てみましょう。

社会人の役職別TOEIC平均点

結論:役職が上がるほどスコアも高い傾向がありますが、驚くことに派遣社員(654点)が課長(651点)より上に位置しています。

 

「役職が高い人ほどTOEICも高い」──なんとなくそういうイメージがありますよね。

でも実際のデータを見ると、単純なヒエラルキーではない、めちゃくちゃ面白い逆転現象が起きています。

役職別平均点テーブル(6役職)

公開テスト社会人データから、役職別の平均スコアをまとめました。

役職人数リスニングリーディング平均
役員6,702人368点318点686点
部長10,297人360点312点672点
派遣社員11,386人359点295点654点
課長27,233人352点300点651点
一般社員188,769人344点285点628点
係長30,812人340点285点625点

役員(686点)→部長(672点)という上位2つは、想定通りの結果ですね。

 

ただ、このテーブルで一番目を引くのは3位に派遣社員(654点)が入っていることではないでしょうか。

課長(651点)・係長(625点)を上回り、正社員の中間管理職よりも高い平均点を記録しています。

 

もう一つ注目したいのが一般社員(188,769人)という圧倒的な人数です。社会人受験者312,258人のうち約60%を占めています。

このデータから、「社会人のTOEIC平均644点」という数字は、実質的にこの一般社員層(平均628点)が大きく引っ張っている数字だとわかります。

派遣社員が654点と高い理由

なぜ派遣社員が課長を上回るスコアを出しているのか。ここはデータだけでは説明しにくい部分ですが、僕なりの解釈があります。

最も説得力がある理由は「英語スキルを持つ派遣社員が多い」という構造的な背景です。

 

派遣という働き方を選んでいる人の中には、英語を専門スキルとして持ち、それを武器に仕事をしている層が一定数います。

たとえば外資系企業や国際業務のある部署に派遣として配置されるケースでは、英語力が採用条件になることも珍しくありません。

 

つまり、英語ができるから派遣先が見つかる・英語スキルを持っているからTOEICを受験する、という流れが生まれやすいんです。

 

派遣社員の場合、そのフィルターがさらに強くかかっている、と考えられます。

一方、課長・係長は管理業務が主体で、英語を直接使う機会が少ないケースも多いです。昇進に英語が必須でない職場では、スコアが伸び悩んでいても役職は上がるわけです。

テン
このデータが示しているのは、「役職=英語力」ではないということです。TOEICスコアはあくまで英語力の指標であって、社内での立場や経験年数とは別物。逆に言えば、一般社員や派遣社員のうちにスコアを上げておくと、それが昇進・転職の場面で大きな武器になります。

 

ここまで職種別・役職別とデータを見てきました。ただ、どれだけスコアが高くても、それが仕事や年収にどう結びつくかは別の話です。

TOEICスコアと年収の関係【700点から差がつく】

結論:700点台を境に年収との相関が明確になります。900点台は500点台と比べて年収が約100万円高いというデータもあります。

 

「TOEICのスコアって、実際に年収に影響するの?」という疑問、めちゃくちゃ多いですよね。

「スコアを上げても年収は変わらない」と思っている方もいると思います。でも実際のデータを見ると、スコア帯によってはかなりはっきりとした差が出ています。

 

ここではdoda日経転職版の2つのデータを合わせて見ていきます。2つを組み合わせることで、より立体的に実態が見えてきます。

dodaのTOEICスコア別平均年収

まずdodaのデータから見ていきます。

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円

このテーブルを見て、ぶっちゃけ驚きませんでしたか?

 

注目してほしいのは、400点台・500点台・600点台の年収がほぼ横ばいという事実です。434万円→437万円→436万円と、3スコア帯を通じてほとんど差がありません。

400点から600点に上げても、年収面ではほぼ変わらない水準ということです。

 

ところが700点台に入った途端、459万円と明確に跳ね上がります。

600点台との差は23万円。さらに800点台で487万円、900点台で534万円と上昇が続きます。

テン
500〜600点台が横ばいというのは、正直腑に落ちるデータです。この帯は「英語が少し使える」くらいの水準で、ビジネスで周りと差をつけられるレベルではないんですよね。700点台になって初めて「英語が使える人材」として評価されはじめる、ということだと思います。

日経転職版の同年代スコア別年収

もう一つのデータが日経転職版のデータです。

こちらは転職市場における年代別・スコア別の年収相関を調べたデータで、よりリアルな傾向が見えます。

スコア20代30代40代50代
〜499点410万円599万円762万円915万円
500〜599点440万円623万円800万円989万円
600〜699点457万円638万円864万円1,047万円
700〜799点461万円687万円928万円1,116万円
800〜899点491万円728万円975万円1,188万円
900〜990点535万円791万円1,025万円1,275万円
差(499以下 vs 900点台)125万円192万円263万円360万円

注目すべきは年代によって差が拡大するという点です。20代では125万円差が、50代になると360万円差にまで広がります。

つまり、若いうちに高スコアを取っておくほど、長いキャリアを通じた年収への累積効果が大きくなります。

テン
20代のうちはスコア差が125万円でも、50代では360万円差に広がるというのは、「今やる」理由としてめちゃくちゃ強いです。単年の差ではなく、キャリア全体でこの差が積み上がっていくと考えると、TOEICに投資する意味がはっきりします。

700点台から年収との相関が明確になる

2つのデータに共通しているのは、700点台を超えたあたりから年収との相関が明確になるという点です。

 

dodaのデータでは400〜600点台が横ばいで、700点台で初めて明確な上昇が起きています。

日経転職版のデータでも、スコアが高い層ほど年収差が拡大する傾向が出ています。

 

なぜ700点台が分岐点になるのか。「使える英語」と「ちょっとできる英語」の境界線が730点前後にあるからです。

企業側もこのラインを感覚的に把握しているため、730点前後から評価が変わりやすいと考えられます。

 

ただし、注意してほしいのが「スコアが高いから年収が高い」とは必ずしも言えないという点です。

英語を使う職種・業界に英語力の高い人材が集まっているために、スコアと年収に相関が生まれている面もあります。

 

それでも、転職や昇進のシーンで「730点以上」のスコアを持っているかどうかは、判断材料のひとつになります。

はっきり言って、同じスキルセットを持つ候補者が2人いたときに、TOEICスコアの差は選考の後押しになり得ます。

テン
100人以上を指導してきた経験でも、730点超えを境に「評価が変わった」「転職がうまくいった」という声が一気に増える印象です。数字だけの話ではなく、面接での話のネタになったり、応募書類の見られ方が変わったりと、スコアが持つ意味は複数あると思っています。

 

では、社会人は具体的に何点を目指すべきなのか。企業が実際に求めるスコアデータも交えて見ていきます。

社会人がTOEICで目指すべきスコア【目的別の目標ライン】

結論:社会人が最初に目指すべきラインは700〜730点。差別化したいなら800〜860点です。

 

「何点取ればいいのか分からない」という声をものすごくよく聞きます。

スコアと年収の相関データを見てもらっても、「で、自分は何点を目指せばいいの?」と悩む人がほとんどです。

 

このセクションでは、目的別の目標ラインを整理します。

TOEICのレベル評価(Proficiency Scale)

まずTOEIC公式のスコア評価を把握しておきましょう。IIBCのProficiency Scaleによると、スコアは5段階のレベルに分かれています。

  1. レベルA(860点〜):Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが可能。通常業務全般を英語で遂行できる水準です。
  2. レベルB(730点〜):どんな状況でも適切なコミュニケーションが可能。英語を使った業務に支障がないレベルです。
  3. レベルC(470点〜):日常生活のニーズを充足し、限定された業務上のコミュニケーションが可能。
  4. レベルD(220点〜):通常会話で最低限のコミュニケーションが可能な段階。
  5. レベルE(〜220点):コミュニケーションができるまでに至っていない段階。

先ほど解説した社会人平均644点は、ちょうどレベルCの上位にあたります。平均的な社会人は「限定的な業務でなんとかコミュニケーションできる」水準にいます。

テン
730点を超えてはじめてBレベルになります。

目的別の目標スコア(600点・730点・860点)

スコアの目安として、ぶっちゃけ3つのラインで考えると分かりやすいです。

600点:社会人としての最低ライン

社会人受験者の62.6%が600点以上のスコアを持っています。つまり600点は「平均的な受験者なら超えている水準」であり、採用担当者に「英語が使えます」と言える最低限の数字です。ただしこれだけでは周りとの差にはなりません。

 

600点のレベル感については「TOEIC600点のレベルを解説」をご覧ください。

730点:差別化ラインへの到達

730点はIIBCのレベルBに入ります。「どんな状況でも適切なコミュニケーションが可能」という公式評価を受けられる最初のラインです。

社会人で730点以上は上位31.6%。100人中68人が超えられていない数字です。

 

企業もこのスコアを差別化の基準として見ており、昇進・海外業務への登用に関わる場面で明確に意識されています。

「英語ができる社員」として社内でポジションを作りたいなら、まずここを目指すべきです。

 

730点のレベル感については「TOEIC730点のレベルを解説」をご覧ください。

860点:英語を「武器」にするレベル

860点以上は社会人の上位12.9%。社会人100人いれば87人は届かないスコアです。

IIBCのレベルAに入り、「Non-Nativeとして十分」という評価を受けられます。

 

はっきり言って、860点を超えると転職市場での評価が一気に変わります。英語を本当の意味でキャリアの武器にできます。

 

860点のレベル感については「TOEIC860点のレベルを解説」をご覧ください。

企業が社員に求めるTOEICスコア

目標スコアを考えるうえで、「企業が実際に何点を求めているか」のデータはかなり参考になります。

IIBCの英語活用実態調査によると、企業が基準として設定しているスコアは以下の通りです。

用途求められるスコア目安
新卒採用(選考基準)545点
中途採用(英語使用部署)620点
昇進:係長515点
昇進:課長530点
昇進:部長565点
昇進:役員600点
海外出張620点
海外赴任635点

 

さらにIIBC企業活用データでは、社員区分別の基準スコアが示されています。

社員区分求められるスコア目安
新入社員550点
中途社員580点
技術系社員560点
営業職580点
海外勤務705点

このデータを見ると、「最低ラインとしての600点」「周りと差がつく730点」という目標設定が、実際の企業基準とほぼ一致していることが分かります。

 

ポイントは、昇進・海外赴任の基準が600〜635点に集中している点です。

社会人平均644点はこの基準をギリギリ超えている水準ですが、「ギリギリ基準クリア」では大きなアドバンテージにはなりません。

テン
企業基準の500〜635点というのは「最低限使えること」を示すラインです。本当に英語でキャリアを伸ばしたいなら、その上の730点・860点を見据えて動くべきだと思っています。最低限をクリアしても、周りも同じくらい持っていれば意味がないですから。

 

まとめると、目指すべきスコアは目的によってこう整理できます。

  • 英語で損をしたくない・採用基準をクリアしたい → 600点
  • 英語で社内外に差をつけたい・昇進・海外業務に関わりたい → 730点
  • 英語をキャリアの本当の武器にしたい・転職市場で圧倒的に評価されたい → 860点

社会人がTOEIC平均点を超えるのに必要な勉強時間

結論:正しい手順でやれば、業界標準の半分以下の時間で目標スコア超えを狙えます。

 

「で、何時間くらい勉強すれば目標スコアを超えられるの?」──ここが一番知りたいところだと思います。

 

勉強を始めようとする前に、目安の時間数が見えないと動けない気持ち、すごくわかります。

ここでは、スコア帯別の勉強時間の目安と、時間を効率よく使うための考え方を話します。

スコア帯別の勉強時間目安

まず、よく「100点UPに200〜300時間かかる」と言われます。

これは Saegusa, Y.(1985年)の研究に基づく数字で、業界では長年の定番として引用されてきたものです。

 

ただ正直、1985年の研究です。当時と比べて参考書の質もアプリも学習リソースも格段に充実した今、この数字をそのまま信じるのはちょっと違うとイングルートでは考えています。

 

正しい手順で勉強すれば、かかる時間はもっと短くなります。以下はイングルートの見解に基づく目安です。

ルートイングルートの見解
400点 → 600点100〜200時間
500点 → 600点50〜100時間
500点 → 730点150〜250時間
600点 → 730点75〜125時間
600点 → 860点200〜300時間
700点 → 860点150〜200時間

社会人の平均は644点なので、まず「730点超え」が最初のマイルストーンになる方が多いと思います。

現在500点台なら、適切な手順で集中して取り組めば150〜250時間が目安です。

 

もし業界でよく言われる「100点UPに200〜300時間」という数値をもとに計算するなら、500点から730点まで460〜690時間もかかります。

そんなに勉強できませんよね。

 

安心してください。「本当にそんなに早く伸びるの?」と思うかもしれませんが、勉強のやり方さえ間違えなければ表で示した勉強時間でも十分に伸びます。

テン
僕自身は英語偏差値44の状態から975点まで1000時間以上かけています。なぜかというと、勉強のやり方がわからず模索していたから、つまり無駄がめちゃくちゃ多かったからです。正しい手順を最初から知っていればもっと短くなっていたはず。これは自身の指導経験から間違いなく言えます。

短期集中 > 長期ダラダラ

勉強時間の「合計」だけでなく、「密度」も重要です。

ぶっちゃけ言うと、1日3時間×30日のほうが、1日1時間×90日よりスコアが伸びます。同じ90時間でも、結果が変わるんです。

 

理由は2つあります。

  1. 覚えた知識が薄まる前に次の知識を積み上げられるから。1日1時間では勉強と勉強の間隔が空きすぎて、前回覚えたことが定着しきらないまま次に進むことになります。
  2. モチベーションが維持しやすくなるから。短期間でスコアが上がる実感が得られると、次の勉強への意欲が続きます。逆に3ヶ月かけてもスコアが動かないと、「自分には無理かも」と感じてしまいやすい。

社会人の方は毎日まとまった時間を確保するのが難しいのは理解しています。それでも、週に1〜2日は「集中デー」を作って2〜3時間まとめて取り組む、という形でもかなり変わってきます。「毎日15分だけ」という学習では、現状維持がせいぜいです。

 

まとめると、必要な時間は「現在のスコア」と「手順の正しさ」で大きく変わります。

勉強時間を確保しつつ、手順を間違えないことが最短ルートです。

テン
100人以上の方を指導してきた中で感じるのは、スコアが伸びない人の多くは「時間が足りない」ではなく「手順が間違っている」パターンが多いということです。時間を増やす前に、まず手順を見直してみてください。

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同じ時間をかけてもやり方を間違えるとスコアは全然伸びません。

 

そしてTOEICはスコアによってやるべき勉強内容が大きく異なります。

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社会人のTOEIC勉強法【平均超えを目指す人へ】

結論:平均の644点を超えるには、「何をやるか」より「どの順番でやるか」が決め手です。

 

「勉強しているのにスコアが伸びない」と感じていませんか?

 

正直、それは努力が足りないんじゃないんですよね。やり方、特に勉強の順番が合っていないケースがほとんどです。

テン
僕が100人以上を指導してきてわかった一番の共通点は、「自分のレベルに合わないやり方で勉強している人が多い」でした。例えば「とりあえず金フレを使う」みたいな感じ。金フレは素晴らしい参考書ですが、載っている単語のレベルは意外と高いんです。初心者が使っても、あまり意味がありません。

 

だから、この章では勉強の方向性を話します。

まず自分のスコアを把握する

勉強を始める前にやるべき、最初のステップがあります。

それが自分の今のスコアを正確に把握することです。

 

なぜかというと、TOEICは自分のレベルに合わない勉強をしても効果がほぼゼロだからです。

たとえば、前述しましたが400点の人がいきなり有名な「金のフレーズ」(一番売れてる単語帳)を使っても、わからない単語だらけで挫折します。

テン
逆に、600点の人が中学英語の復習をしても、簡単すぎて得るものがありません。

 

レベルに合ってない勉強法は、やってもやっても効果ゼロです。だからこそ、最初に自分のスコアを正確に把握することが超重要なんです。

では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。スコアを把握する方法はいくつかあります。

  1. TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
  2. TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
  3. アプリを使う(楽だから推奨)

この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。

そして、アプリの中でも特におすすめなのが「Santaアルク」です。

Santaアルク スコア診断の結果と講義受講の画面

Santaアルク」の画面

 

Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

データによると誤差20点以内/精度は95%以上です。(ただし800点以上になると誤差が60〜80点くらいに大きくなる印象はあります。)

 

模試のように2時間かけなくても10分かからずに今の実力が数字でわかります。

ですので、必ずSantaアルクで自分のスコアを測定してください。

テン
「後でやろう」と思うと、確実に後回しになります。なので、今すぐ「Santaアルク」をダウンロードして、ゲーム感覚で一度スコア測定してみてください。本当にあっという間に終わるので、驚くはずです。終わったら、この記事に戻ってきてください。

 

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勉強のやり方が最も大事

現在地が把握できたら、次は勉強のやり方にフォーカスしてください。

ぶっちゃけ、参考書の選び方よりも順番の方がはるかに重要です。

 

たとえば、単語力が足りていない段階でリスニング音声を何時間聞いても、それはただのBGMになるだけです。

また、文法の土台がないまま問題演習を繰り返しても、正答率は上がりにくいんですよね。

テン
「レベルに合っていない勉強法は、やってもやっても効果ゼロ」というのをとにかく伝えたいです。これは100人以上の指導を通じて何度も確認してきました。

 

では具体的にどんな順番で進めるべきか。

 

まずスコアのベースとなる単語・文法の基礎固めが先です。

そのうえでリスニング対策、問題演習の順番で積み上げていく。この流れさえ守れば、同じ勉強時間でもスコアの伸び方が全然違います。

 

ただし、「何を」「どのように」「どれくらいやるか」の詳細な手順は、今のスコアや弱点によって一人ひとり変わります。

ここで全員に対して同じ手順を書いても、あなたには合わない可能性があります。

 

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よくある質問

Q. 社会人のTOEIC平均点は何点ですか?

公開テストにおける社会人の平均点は644点(リスニング350点・リーディング294点)です。受験者数は312,258人で、全体平均615点・学生平均592点より高い水準になっています。ただし、この数字は自発的に受験した意欲の高い社会人の平均であり、日本の社会人全体の英語力を反映しているわけではありません。

Q. TOEICで何点取れば社会人として評価されますか?

履歴書に書ける最低ラインは600点です。ただし差別化するには730点以上(IIBCのBレベル:どんな状況でも適切なコミュニケーション可能)が必要です。企業の昇進基準は515〜635点に集中していますが、転職市場で英語を武器にするなら860点以上が目安になります。

Q. 社会人がTOEICの勉強を始めるなら何からすべきですか?

まず自分の現在のスコアを把握することです。TOEICはスコアによってやるべき勉強内容が大きく変わるため、現在地を知らないと正しい順番で勉強を進められません。Santaアルクなら12問・無料・10分でスコア診断ができるのでおすすめです。

まとめ

社会人のTOEIC平均点について、最新データを使って徹底解説しました。

この記事のポイントをまとめます。

  • 社会人のTOEIC公開テスト平均は644点(L350 / R294)
  • ただし意欲的な受験者の平均であり、日本全体の社会人の平均ではない
  • 社会人は大学生より52点高い
  • 職種別では海外724点〜製造552点まで172点の差がある
  • 役職別では派遣社員(654点)が課長(651点)より高い逆転現象が起きている
  • TOEICスコアと年収は700点台から明確に相関する
  • 社会人が目指すべきスコアは目的別に600点・730点・860点

最後にひとつ。この記事を読んだ今、大事なのは「平均点との比較」ではなく、「自分が今何点で、次に何をすべきか」を明確にすることです。

テン
平均点を知ったということは、今あなたのTOEICへの意識は確実に高まっています。この勢いのまま、まずはSantaアルクで自分のスコアを把握して、公式LINEでお伝えする「正しい勉強のやり方」を実践してみてください。勉強のやり方さえ間違えなければ、スコアは必ず伸びます。安心してください。
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