今回はTOEICリーディング450点のレベルと、450点以上を取るための勉強法・勉強時間を解説します。
- TOEICリーディング450点がどのくらいのレベルなのか知りたい
- TOEICリーディングで450点以上を目指している
- TOEICリーディングのスコアが伸び悩んでいる
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICリーディング450点のレベル
TOEICリーディング450点は上位2.3%
TOEIC公式が発表した「第353回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- リーディングのスコアが470点未満は全体の下位98.8%
- リーディングのスコアが445点未満は全体の下位96.9%
です。よって、リーディング450点は上位1.1%〜3.1%の間だとわかります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、440点〜470点までの点数の種類は以下の6通りです。
- 440点(上位3.1%)
- 445点
- 450点
- 455点
- 460点
- 465点(上位1.1%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.4%(≒(3.1%-1.1%)/5)になります。
よって、TOEICリーディング450点は上位2.3%程度(=3.1%-0.4%×2)だと言えるでしょう。
TOEICリーディング450点は偏差値68で大学は「東大・京大・旧帝大医学部」レベル
第353回のリーディングの平均スコアは279.6点です。
そのため、450点だと平均より170.4点高いことになります。
過去のTOEIC統計から、リーディングのスコアが9.4点上がると、偏差値が1アップする計算になります。
TOEICリーディング450点はTOEIC上級者
「Score Descriptor Table」によるとTOEICリーディングで450点は4段階中最高評価です。
具体的には、以下のようにリーディング力が評価されます。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても情報を理解できる
- 文章全体にわたる情報を関連づけられる
- 英単語の例外的な意味や慣用句的な使い方を理解できる
- 似たような意味で使われる複数の英単語を区別できる
- 複雑であまり使用されないような文法的構造でも理解できる
TOEICリーディングで450点以上を取るためには、時間内に全ての問題を解き終えることが必要です。
また、Part5やPart6の問題ならほぼ間違えず、Part7の長文問題でも「意図推定問題」などの難問でなければ迷わず正答する力が求められます。
TOEICリーディング450点は正答率91〜95%くらい
以下の表より、リーディングで91%〜95%ほど正答できれば、スコアは450点付近になるでしょう。
TOEICリーディング450点ならリスニングは495点(満点)取れる
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングで50点くらいの差があることがわかります。
よって、TOEICリーディング450点の場合、リスニングは満点の495点になることが多いです。
よって、合計のスコアは945点ほどになるでしょう。
TOEICリーディング450点以上を取るための勉強法
ここからはTOEICリーディング450点以上を取るための勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
TOEICのスコア別に求められる目安の英単語数は以下です。
スコア(リーディングの目安スコア) | 必要英単語数 |
400点(175点) | 3000語程度 |
500点(225点) | 4000語程度 |
600点(275点) | 5000語程度 |
700点(325点) | 7000語程度 |
800点(375点) | 8000語程度 |
900点(425点) | 10000語以上 |
450点以上を取るには、10,000以上の単語を覚えることが必要です。
語彙力を鍛えるには、以下を実践しましょう。
- TOEIC特有の英単語帳で英単語を覚える
- 文中でわからない英単語を調べノートにまとめ、定期的に見直す
TOEICリーディングで450点を取るために特に重要なのは②です。
②を通じて、わからない英単語をひとつひとつ潰していきましょう。
スラッシュリーディングで速読力を鍛える
試験時間内に多くの問題を解けるようにするために、速読力を鍛えることが重要です。
速読力を鍛えるには、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる「スラッシュリーディング」という練習法が効果的です。
スラッシュリーディングは以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
最終的には、スラッシュを入れなくても意味のまとまりを掴めるようになります。
つまり、前から英語を理解できるようになるので、文章を読むスピードが格段にアップします。
多読で速読力を鍛える
多読は、とにかくたくさんの英文を読むことです。
多読では、意味を正確に取ること(精読)にこだわらず、なんとなく意味を把握しながらどんどん読み進めていきます。
多読のおすすめの教材は「News in Levels」というWEBサイトです。
「News in Levels」は英語学習者向けのニュースサイトで、同じ内容のニュースをLevel1・Level2・Level3の3つのレベルで読めます。
ニュースのテーマはエクササイズや歴史、スポーツや自然、娯楽などさまざま。ボリュームもそれほど多くないので、毎日の多読のために利用するのがおすすめです。
苦手なパートをなくす
苦手なパートが1つでもあると、TOEICリーディング450点は取れません。
苦手なパートは確実に無くしてください。
各パートの勉強法については、LINE公式アカウント友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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時間配分を決める
Part5、Part6、Part7の時間配分を決めておきましょう。
時間配分を決めることで、1つのパートに時間を使い過ぎることを予防できます。
リーディング450点を目指すなら、以下の時間配分がおすすめです。
問題 | 時間 |
Part5 | 6分 |
Part6 | 10分 |
Part7 | 55分 |
見直し | 4分 |
そして、問題演習をするときは決めた時間配分を必ず意識するようにしましょう。
これにより、時間の感覚を身体で覚えられます。
ただ、毎回時間配分通りに問題を解けるとは限りません。
時間を意識しすぎると気が散って集中できなくなる可能性もあるので、あまり神経質になる必要はありません。
負荷をかけて実践演習する
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
TOEICリーディングで450点を取るためには、試験時間(75分間)内に解き終えることはもちろん、ケアレスミスを極力減らすことが重要です。
ケアレスミスを減らすには、読解の精度を上げることはもちろん、問題を素早く解き終えて見直しする時間を作ることが大切です。
問題を素早く解き終えるためには、負荷をかけて実践演習するのが効果的です。
具体的には、75分間で90%正答できるようになったら次は試験時間を73分間に、73分間で90%正答できるようになったら次は試験時間を71分に、というように2分ずつ試験時間を短くしていきましょう。
また、実践演習が終わった後、丁寧に復習することが大切です。
以下の点を意識しながら、じっくり時間をかけて復習しましょう。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
- スラスラ読めない英文はスラスラ読めるようになるまで読み直す
TOEICリーディング450点を取るのにかかる勉強時間
TOEICリーディングで450点を取るのにかかる勉強時間は現在のレベルにより異なります。
一般的に、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。
よって、単純計算でリーディングを50点伸ばすには約100〜150時間かかることになります。
「そんなに勉強しないといけないのか…」と思ったかもしれません。
しかし、「約200〜300時間」というのはあくまで試行錯誤しながら勉強した場合です。
今回紹介したように順序立てて勉強すれば、それよりはるかに短時間でスコアを伸ばせます。
TOEICリーディング450点を取るためにおすすめの参考書・教材
TOEICリーディングのおすすめ参考書・教材を紹介します!
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほかにも、英単語語源集・レベル別英単語集などをゲットできます。
TOEIC学習に必ず役立つので、ぜひ活用してください!
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TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
公式TOEIC Listening &Reading 800+
「難問」に特化した問題集です。過去のテストで正答率が低かった問題をパート別に掲載しています。
難問の傾向と解き方をピンポイントで解説しているのが特徴。また、難易度の高い重要英単語をまとめた単語集がついています。
「公式TOEIC Listening &Reading 800+」は難問を解けるようになりたい方におすすめです。
ただしかなり難易度が高いので、この問題集を使用するのは「TOEICリーディングで350点以上を安定して取れるようになってから」にしましょう。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5・Part6で満点を取るために使うべき問題集です。
まとめ
TOEICリーディング450点は、上位2.3%のスコアです。
450点を取るための勉強法は以下です。
- 語彙力を鍛える
- スラッシュリーディング
- 苦手なパートをなくす
- テクニックを学ぶ
- 時間配分を決める
- 実践演習する
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