こんにちは!テン(X→@ten_english_10)です!
今回はTOEIC文法問題集の中で最も著名で人気の「文法問題でる1000問」について解説します。
- 文法問題でる1000問のレベルってどれくらい?
- 文法問題でる1000問はいらないって聞いたけど実際どうなの?
- 文法問題でる1000問の使い方は?
この記事を見れば、こんな疑問はバッチリ解決できます!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC文法問題でる1000問の概要
冒頭でもお話ししましたが、「TOEIC文法問題でる1000問」は数ある文法問題集の中で最も著名で人気の問題集です。
書店に行けば必ずと言っていいほど目立つ場所に置いています。
おもての表紙裏に書いてある「本書の3大特長」は以下のとおりです。
- 圧倒的な質と量
- 論理的でわかりやすい
- 使いやすい
中でも特筆すべきは①「圧倒的な質と量」です。
TOEICでる1000問には、TOEICのPart5形式の問題が1049問(内、模試13セット)載っています。
これだけの問題量を掲載している問題集は他にありません。
TOEIC文法問題でる1000問のレベル
「TOEIC文法問題でる1000問」では、問題のレベルが2つに分けられています。
- トレーニング(易しい)
- 実践問題:基礎編(本番基本レベル)
なお、本番での問題量が多い品詞問題ではレベルが4つに分けられています。
- トレーニング(易しい)
- 実践問題:基礎編(本番基本レベル)
- 実践問題:応用編(本番応用レベル)
- 実践問題:発展編(本番発展レベル)
TOEIC文法問題でる1000問の問題数
TOEIC文法問題でる1000問の問題数は以下のとおりです。
章:問題分類 | 問題数 |
第1章:品詞問題 | トレーニング:32問 実践問題基礎編:100問 実践問題応用編:100問 実践問題発展編:100問 |
第2章:動詞問題 | トレーニング:9問 実践問題:90問 |
第3章:前置詞or接続詞問題 | トレーニング:8問 実践問題:58問 |
第4章:代名詞問題 | トレーニング:5問 実践問題:30問 |
第5章:前置詞問題 | トレーニング:5問 実践問題:50問 |
第6章:関係詞問題 | トレーニング:5問 実践問題:10問 |
第7章:ペア表現・語法・数・比較問題 | トレーニング:12問 実践問題:35問 |
文法模試セット | 13セット=390問 |
TOEIC文法問題でる1000問はいらないのか?
Part5文法問題を徹底的に対策したいなら、TOEIC文法問題でる1000問は絶対に使うべきです。
でる1000問はとにかく網羅度が高いので、これ1冊完璧に使いこなせれば、TOEICPart5の文法問題で困ることはなくなります。
また、Part5が素早く解けるようになるので、Part7の長文に使える時間が増え、全体のスコアを底上げできます。
一方で、Part5文法問題をあまり対策しない(他のPartでスコアを稼ごうと考えている)場合は、必須ではありません。
公式問題集など実践問題集のPart5を繰り返し解けば十分でしょう。
また、現状TOEIC500点未満の方は、文法問題でる1000問だと難しくて挫折する可能性があります。
現状TOEIC500点未満でPart5を対策したい方は、でる1000問ではなく、「TOEIC 文法問題 はじめの400問」を使うのがおすすめです。
TOEIC文法問題でる1000問の効果的な使い方
▲動画でも解説しています▲
ここからは、TOEIC975点の私もやっていたTOEIC文法問題でる1000問の効果的な使い方を紹介します!
頻出の問題タイプから演習する
でる1000問では、文法問題タイプが以下の7つに分類されています。
- 品詞問題
- 動詞問題
- 前置詞or接続詞問題
- 代名詞問題
- 前置詞問題
- 関係詞問題
- その他の問題
これを頻出度合いが高いものから順に並べると、以下のようになります。(上にあるものほど頻出度が高い)
- 品詞問題
- 動詞問題
- 前置詞or接続詞問題
- 前置詞問題
- 代名詞問題
- その他の問題
- 関係詞問題
頻出度が高いということは、それだけ重要、スコアアップにつながるということです。
そのため、基本的には↑の順番で問題演習を積んでいくのがおすすめです。
ただし、英文法の理解が浅い場合は別です。
頻出なものから勉強することはもちろん大事ですが、でる1000問での問題演習を通じて文法の理解を深めることも大切です。
- 文法理解を深める
- 頻出なものから勉強する
以上の2点のバランスを考えた場合のおすすめの演習順番は以下の通りです。
- 品詞問題
- 代名詞問題
- 関係詞問題
- 前置詞問題
- 前置詞or接続詞問題
- 動詞問題
- その他の問題
品詞問題は先ほどと同様に優先度が高いです。
品詞問題を解くことで文法構造を素早く捉えられるようになるため、英文を読む全体的にスピードが上がるからです。
優先度が上がったのは代名詞・関係詞・前置詞・接続詞です。
この辺は英文法の重要な要素なので、しっかり理解しておくことが重要です。
動詞問題ももちろん重要なんですが、文法が理解できていない段階で解くのは難易度がかなり高いです。
そのため、優先度は低くなります。
まずはトレーニングでパターン把握
文法問題でる1000問は、以下の2パートに分かれています。
- トレーニング
- 実践問題
トレーニングでは、問題のパターンや解き方が解説されています。
問題量も多くないので、まずはトレーニングを繰り返し解いて、問題のパターンと解き方をしっかり把握しましょう。
実践問題で瞬発力を上げる
トレーニングで問題のパターンと解き方を把握できたら、実践問題に入りましょう。
実践問題を反復演習することで、問題を解く瞬発力が上がります。
つまり、問題パターンを素早く把握し、適切な解き方を素早く適用にできるようになります。
ひとつひとつの問題を解く瞬発力が上がれば、Part5に費やす時間が短くなります。
その結果、Part7に使える時間が増える、つまり解ける問題の数が増えるので、全体のスコアが底上げされます。
間違えた問題にはチェックをつける
「間違えた問題」や「あってたけど根拠なく解答した問題」には、チェックをつけておきましょう。
2周目以降は、チェックをつけた問題に絞って重点的に解き直すことで、効率的に問題演習できます。
問題のわからない英単語・英文法を調べる
問題の英文・選択肢の中に、わからない英単語(熟語)・英文法の知識がある場合は調べることを癖づけてください。
これで語彙力・英文法力も同時に底上げできます。
TOEIC文法問題でる1000問を使って良かった点
TOEIC文法問題でる1000問を実際に使った私が「ここが良い!」と感じた点は5つあります。
- 圧倒的な分量で問題パターンを網羅できる
- 解説がコンパクトかつわかりやすい
- 見開き1ページで問題・解答解説が見れるのが便利
- 末尾の文法模試でレベルチェックできる
- 持ち運びしやすい別冊(文法問題1000本ノック)で外出先でも演習できる
圧倒的な分量で問題パターンを網羅できる
ここまで何度も説明しましたが、文法問題でる1000問の問題量は他の問題集を遥かに凌ぎます。
間違いなく網羅度No.1です。
解説がコンパクトかつわかりやすい
ひとつひとつの問題の解説はおよそ4〜5行とコンパクトです。
それでいて重要なポイントをしっかりおさえておりわかりやすく、「なんでこれが正解なの?」とわからなくて苦しむことがほとんどありません。
見開き1ページで問題・解答解説を同時に見れるのが便利
でる1000問の見開き左側には問題が、右側には問題の解答解説が載っています。
そのため、問題演習と復習をスピーディーにできるのがありがたいです。
末尾の文法模試でレベルチェックできる
でる1000問の末尾には、30問の文法模試が13セットついています。
模試を解くことで「今の自分がどれくらい正解できるのか」を把握できます。
このように今の自分のPart5レベルをチェックすることは、勉強の効果を測定するためにとても重要です。
正答数が伸びていれば、今の勉強法で順調に勉強できているということなので、特段何かを変える必要はありません。
逆に正答数が伸びていないならば、今の勉強法は効果がないということなので、どこか改善する必要があると判断できます。
また、模試を解くことで「どの問題タイプが苦手なのか」を把握できます。
苦手なタイプの問題をトレーニング・実践問題で重点的に復習すれば、効率的に苦手を潰せるので、スコアがどんどんアップします。
持ち運びしやすい別冊で外出先でも演習できる
でる1000問には、「文法問題1000本ノック」という別冊がついています。
この別冊には、本冊子に載っている全問題+解答(解説はついていない)が収録されています。
本冊子と比べてとても薄く、持ち運びしやすいサイズなので、外出先でPart5対策したい時にとても役立ちます。
TOEIC文法問題でる1000問を使って残念だった点
ここまで、「使って良かった点」を解説してきました。
しかし、良いところばかりの参考書なんてありません。
ということでここからは、「ここがちょっと…」と感じた点を紹介します。
- 文法解説はされていない
- オーバーワーク感がある
文法解説はされていない
でる1000問は基本的に文法問題特化の参考書です。
文法の解説部分はほとんどありません。
そのため、基本的な文法事項が身についていないうちは、別の参考書で文法事項を確認しながら演習する必要があります。
オーバーワーク感がある
でる1000問は問題量がとにかく多いです。
問題量が多すぎて、私は「本当にこんなにやる必要あるのか?」と感じました。
実際問題、品詞問題の「実践問題:発展編」の100問とかは、Part5満点狙いじゃない限り無理にやらなくても良いんじゃないかなと思います。
TOEICの勉強法
基本的に、TOEICは以下のように勉強を進めていきます。
- 英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- ディクテーションやシャドーイングで根本的なリスニング力を伸ばす
- 音読や多読で根本的なリーディング力を伸ばす
- Partを絞って対策
- 実践演習する
ただし、上はあくまで基本的な勉強のやり方です。現在のスコアにより適切な勉強方法は異なります。
以下の記事を参考に、今の自分のスコアに合わせて勉強方法をカスタマイズしましょう。
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まとめ
「TOEIC 文法問題 でる1000問」はPart5問題の網羅度No.1問題集です。
この問題集が完璧にできるようになれば、Part5で満点近く取れる力が身につきます。
Part5を徹底的に対策したいなら、この問題集は使うべきです。
一方で、Part5をあまり対策しない場合は、この問題集は必ずしも必要ありません。
ぜひ参考にしてください!
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