今回はTOEICリスニング400点のレベルと、400点を取るための勉強法・勉強時間を解説します。
- TOEICリスニング400点がどのくらいのレベルなのか知りたい
- TOEICリスニングで400点以上を目指している
- TOEICリスニングのスコアが伸び悩んでいる
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICリスニング400点のレベル
TOEICリスニング400点は上位19.5%
TOEIC公式が発表した「第353回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が420点未満の人は全体の下位85.0%
- 点数が395点未満の人は全体の下位77.5%
です。です。よって、リスニング400点は上位15.0%〜22.5%の間だとわかります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、390点〜415点までの点数の種類は以下の6通りです。
- 390点(上位22.5%)
- 395点
- 400点
- 405点
- 410点
- 415点(上位15.0%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は1.5%(≒(22.5%-15.0%)/5)になります。
よって、TOEICリスニング400点は上位19.5%程度(=22.5%-1.5%×2)です。
TOEICリスニング400点は偏差値58.7くらいで大学で言うと難関大学レベル
第345回のリスニングの平均スコアは327.8点です。
そのため、400点だと平均より72.2点高いことになります。
過去のTOEIC統計から、リスニングのスコアが8.3点上がると、偏差値が1アップする計算になります。
TOEICリスニング400点は公式の3段階のリスニング力評価でトップレベル
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング400点は3段階中一番上の評価です。
具体的には、以下のようにリスニング力が評価されます。
- 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
- 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
- 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたり、情報が言い換えられたりしても詳細を理解できる
- 広い範囲の情報を関連づけることができる
TOEICリスニング400点は正答率75〜85%くらい
以下の表より、リスニングで7.5〜8.5割ほど正答できれば、スコアは400点くらいになります。
TOEICリスニング400点だとリーディングは350点が多い
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングで50点くらいの差があることがわかります。
よって、TOEICリスニング400点の場合、リーディングは350点くらいになる人が多いです。
TOEICリスニング400点は就活・転職で活用できる
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。
TOEICリスニング400点リーディング350点で合計750点の場合、新卒・中途で求められる平均スコアより、また、公開テストの平均スコアよりはるかに高いです。
さらに公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC750点はA〜Eの5段階評価のうち、B評価(730点以上)です。
よって、就職活動・転職活動で他の候補者と差別化して、選考を有利に進められるでしょう。
TOEICリスニング400点は昇進・昇格、海外出張・赴任者選抜で有利になる
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、昇進・昇格では515〜600点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
よってTOEICリスニング400点リーディング350点で合計750点なら、昇進・昇格の評価で有利になるでしょう。
海外出張・赴任者選抜で求められるスコアも超えています。
TOEICリスニング400点を取るための勉強法
ここからはTOEICリスニングで400点以上を取るための勉強法を解説します!
テクニックを身につける
TOEICリスニングで400点を取りたいなら、まずはテクニックを学びましょう。
テクニックを学ぶメリットは2つあります。
- 解答スピードが上がる
- 正答率が上がる
テクニックを学んだ後は、「知っている」状態から「使える」状態に引き上げるために、テクニックをリスニング問題で実際に使いましょう。
「どのように使うのか」を覚えることで、本番の試験でもテクニックを自由自在に操れるようになります。
語彙力をつける
現状TOEICリスニングで400点未満の方は、語彙力がまだ足りていません。
聞き取れる部分が増やし正答率をアップさせるために、語彙力を強化していきましょう。
また、英単語を覚えるコツが3つあります。
どれも簡単かつ効果的なので、今すぐ実践しましょう。
- 発音する
- 毎日夜寝る前に暗記する(20〜30分くらい時間を確保するのが理想)
- 一度で多くの英単語に目を通して反復する
英文法を確実に理解する
リスニング対策で英文法は軽視されがちですが、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低いと、リスニングの聞き取り能力と精度が落ちます。
さらに「この構造どうなっているんだ?」と瞬時に判断できず集中力が削がれるので、スコアがガクッと落ち込みます。
よって、英文法は確実に理解してください。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのがおすすめです。
その理由は4つあります。
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ディクテーション
根本的なリスニング力を伸ばすためにはディクテーションという練習法が効果的です。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイング
ディクテーションのほかに、シャドーイングという練習法も効果的です。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングの教材には、TOEIC公式問題集のPart3・4の問題を使うのがおすすめです。
苦手パートをなくす
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはリスニングのスコアはなかなか伸びません。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。
また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。
さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
実践演習
実践演習をするメリットは3つあります。
- 形式に慣れる
- 1問1問に使える時間の感覚が身につく
- 45分間集中する体力が身につく
おすすめの問題集は、先ほども紹介したTOEIC公式問題集です。
公式問題集というだけあって、本番の試験の難易度・形式に近い問題が掲載されています。
そのうえ、スピーカーも本番と同じなので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
そして、問題演習をするときは、問題文を先読みする癖をつけてください。
最初は難しいかもしれませんが、これができなければリスニング400点以上を目指すのは難しいので、頑張りましょう。
また、実践演習が終わったら復習も欠かさず行いましょう。
復習の手順は以下です。
- わからなかった問題を一度解き直す
- 文中に登場したわからない英単語を調べる
- 文中に登場した英文法の知識を調べる
- 聞き取れない英文を聞き取れるようになるまで聞き直す
TOEICリスニング400点を短期間で取るためのコツ
短期間でスコアを伸ばすために以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEICリスニング400点を取るのにかかる勉強時間
TOEICリスニングで400点を取るのにかかる勉強時間は現在のレベルにより異なります。
一般的に、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。
よって、単純計算でリスニングを50点伸ばすには約100〜150時間かかることになります。
「そんなに勉強しないといけないのか…」と思ったかもしれません。
しかし、「約200〜300時間」というのは、あくまで一般的な方法で勉強した場合です。
今回紹介したように順序立てて勉強すれば、それよりはるかに短時間でスコアを伸ばせます。
TOEICリスニング400点を取るのにおすすめの参考書・教材
ここからはTOEICリスニングで400点を取るためにおすすめの参考書・教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEICリスニング400点を目指すなら、730点レベルまでの英単語はしっかり覚えましょう。
さらに860点レベルまでの英単語まで覚えられると、英単語で困る場面がグッと減ります。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場した、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEICリスニング400点を取るために使うべき学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるサービスを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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TOEICリスニングは会話のテンポが速く、短い時間に多くの情報を処理することが必要です。
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まとめ
TOEICリスニング400点は全体の上位19.5%のスコアです。
400点を取るための勉強法は以下の通りです。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
- 語彙力をつける
- 英文法を確実に理解する
- ディクテーション
- シャドーイング
- 苦手パートを克服する
- 実践演習する
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