今回はTOEIC400点のレベルと400点からスコアを伸ばす勉強法・おすすめ参考書を解説します。
- TOEIC400点のレベルが知りたい
- TOEIC400点からスコアを伸ばす勉強法を知りたい
- どの参考書を使うべきか迷っている
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC400点はやばい?レベルを解説
全体の上位88.1%で偏差値37.5
TOEIC400点は全体の上位88.1%のスコアです。
100人中88位ということなので、かなり低いスコアだと言えます。
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは612点(公開テスト)です。
TOEIC400点だと、平均点より210点低いことになります。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC400点は偏差値およそ37.5です。
正答率は約45%
平均的に、リスニングとリーディングは50点ほど差がつきます。
よって、TOEIC400点の場合、リスニング225点前後、リーディング175点前後になることが多いです。
佐賀大学や香川大学の大学生と同じくらい
いくつか大学はTOEICの平均点を公開しています。
- 広島大学:496.9点(全体の平均)
- 佐賀大学:411.7点(全体の平均)
- 埼玉大学:477点(1年生の平均)
- 千葉大学:505.6点(大学院生280人を含む全体の平均)
- 新潟大学:425点(1年次)
- 香川大学:418点
- 山口大学人文学部:492.75点
- 白鴎大学経営学部:330点(入学時)
よって、TOEIC400点は佐賀大学や香川大学の大学生と同じくらいのスコアということになります。
語彙力は高校1年生レベル
TOEIC400点を取るために必要な英単語数はおよそ3,000語です。
高校受験で求められる英単語数が2,500単語ほどなので、TOEIC400点の語彙力は高校1年生レベルだと言えます。
TOEIC400点は英検準2級〜3級レベル
TOEICと英検は試験の形式が大きく異なるので完璧に比較することはできませんが、TOEIC400点は「英検準2級〜3級」に相当します。
「英検準2級」=「高校中級程度」、「英検3級」=「中学卒業程度」です。
TOEIC400点の評価
ここまでTOEIC400点のレベルについて解説してきましたが、実際の場面でTOEIC400点はどのように評価されるのでしょうか。
ここでは以下の3つの視点から、TOEIC400点の評価についてお話しします。
- 大学・大学院
- 就職・転職
- 昇進・昇格
大学・大学院で活用できない
一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。
基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度は必要になることが多いです。
よって、TOEIC400点は大学ではあまり活用できません。
また、大学院ともなると、やはりさらに高いスコアが求められます。
たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度、旧帝大の大学院ではおおむね700点程度が最低条件となっている場合が多いです。
よって、TOEIC400点は大学院ではほとんど活用できないと言えるでしょう。
就職・転職活動では使えない、履歴書等に書くべきではない
TOEIC活用状況と求められるスコア
英語活用実態調査2019によると、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。
TOEIC400点は公開テストの平均点スコアより、また、新卒採用で求められる平均スコアより低いです。
就職活動や転職活動ではほとんど活用できないでしょう。
大学生・社会人が就職・転職活動で活用したいなら、最低でもTOEIC600点以上を目指しましょう。
順序立てて勉強すれば600点に上げるのは難しくありません。
昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある
TOEIC活用状況と求められるスコア
昇進・昇格では最低でも500点以上が求められています。
よって、TOEIC400点だと所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。
TOEIC400点の方におすすめの参考書と勉強法
ここからはTOEIC400点から500点、そして600点へとスコアを上げるためにおすすめの参考書と勉強法を解説します!
TOEIC頻出の英単語を覚える
覚えている単語の数が少なければ、当然読める・聞ける英文の数、解ける問題の数は少なくなります。
また、後半で解説する問題演習や復習の効率も落ちます。
単語学習ははっきり言って退屈です。なので、おろそかになる気持ちはものすごくわかります。
しかし、単語学習がスコアに与えるインパクトというのは、おそらく皆さんが思っている以上にはるかに大きいです。
TOEICの単語対策で重要なことは、TOEIC特化の英単語帳を使うことです。
おすすめの英単語帳は、先ほど紹介した「銀のフレーズ」です。
単語の覚え方
英単語の効率的な覚え方は以下の通りです。
- 1日100単語を英単語→意味の順で3〜5回反復する
- テストする
- テストで8〜10割正答できれば合格で次の100単語へ、7割以下であれば翌日も同じ100単語を反復
まず、英単語を効率的に覚えるには「反復」がとにかく重要です。英単語を何度も何度も繰り返し目にすることで、だんだんと英単語が記憶に定着していきます。
では具体的に1日にどれくらいの英単語を反復するのかというと、目安は100単語です。100単語を1サイクルとして、毎日3〜5回以上、英単語→意味の順でスピーディーに目を通していきましょう。
「100単語もやるの!?」と驚いたかもしれません。というか、驚かない方が不思議です。
もし不安なら、20単語や30単語というように少ない単語数でサイクルを回してもOKです。そして「単語って簡単に覚えられるじゃん!」と思えるようになったら、徐々に単語数を増やしていきましょう。
さて、3〜5回以上サイクルを回したら、テストしましょう。
ランダムなページを開いて、見開きに含まれている単語のうち8〜10割正答できたら合格です。翌日からは次の100単語でサイクルを回しましょう。
逆に、7割以下の正答率だったら不合格です。翌日も同じ100単語でサイクルを回しましょう。
銀のフレーズのSupplement(補足的な英単語集)について
また、銀のフレーズには「Supplement」という補足的な英単語集がついています。(目次を参照してください)Supplementには、覚えておくとTOEICの問題を解くのに役立つ単語や表現が掲載されています。
Supplemenは6つありますが、そのうち覚えるべきなのは以下の3つです。
- 設問に出る単語・表現
- パート1重要語50
- 前置詞・接続詞・接続副詞
「①設問に出る単語・表現」は、本当に設問によく出てきます。100%出ると言っても過言ではありません。覚えていないと設問の疑問文が理解できないので、ここは必ず覚えてください。25単語しかないのですぐに覚えられると思います。
次に「②Part1重要語50」について、ここを覚えておくとPart1が驚くほど解きやすくなります。
最後に「③前置詞・接続詞・接続副詞」については、英文の流れを把握するために重要です。リーディングにも前置詞や接続詞の知識を問う問題が出てくるので、銀のフレーズでまとめて覚えてしまいましょう。
銀のフレーズの覚える順番
銀のフレーズの見出し語(メインの1000語)と先ほど紹介したSupplementを覚える順番は、以下がおすすめです。
- 見出し語1〜400番(基礎の400語)
- 設問に出る単語・表現
- パート1重要語50
- 見出し語401〜700番(頻出の300語)
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 見出し語701〜900番(必須の200語)
- 見出し語901〜1000番(発展の100語)
発音の確認を忘れずに
最後に、反復する前にやってほしいことが1つだけあります。
それは、発音の確認です。英単語のスペルと意味を知っていたとしても、発音がわからなければ聞き取りができません
よって、その英単語を始めてみるときは、音声を聞いて発音を確認しましょう。
また、はじめて英単語を見るときだけでなく、発音がわからないと少しでも感じたときは、すかさず発音を再確認しましょう。発音が曖昧なまま単語学習を続けると、自分で勝手な発音を作り上げてしまうことがあります。そして、それは大抵間違った発音です。間違った発音が定着すると、音声が聞き取れなくなります。
なので、少しでも発音が不明だと感じたら、すぐに音声を聞き直して、発音を確認してください。
問題を解く
おすすめの問題集は公式問題集です。
ただ、公式問題集は価格が税込3,300円と高いです。また、サイズが大きいので「外出時に持ち運んでスキマ時間に解く」みたいなことができません。
そのため、日々忙しくてなかなか机で勉強する時間が取れない方には、公式問題集はあまり向いていません。
そこでおすすめなのが、「スタディサプリTOEIC」を使いましょう。
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Part別に復習する
問題を解いたあとは、復習を行いましょう。
TOEICにはPart1〜Part7まであります。それぞれのPartで問題形式が大きく異なるので、復習方法もPartごとに異なります。
ということで、ここからはPart別に復習方法を解説していきます。
Part1はわからない単語・表現を覚える
Part1では、聞き取り能力ももちろん重要なんですが、それ以上に「どれだけPart1の単語・表現を知っているか」が重要になってきます。
よって、問題に登場した単語・表現を地道に覚えてください。
Part2はディクテーション
ディクテーションは聞き取った音声を書きとる練習方法です。
- 聞き取りの集中力が身につく
- 正しい発音がわかる
- 自分が聞き取れない箇所が明確になる
といった効果があります。特に大きいのは③で、自分が聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで聞き直せば、リスニング力は効率的かつ着実に向上します。
ディクテーションの具体的なやり方は以下の通りです。
- 音声を1度聞いて大まかな内容を把握する
- 1回1回音声を止めながら書き取る
- 繰り返し再生して「もう無理」というところまで書き取ったら次の文に
- スクリプトと書き取りを照らし合わせる
- 「書き取りが間違ってた部分」「書き取れなかった部分」は聞き取れるようになるまで聞き直す
Part3・4はオーバーラッピング
オーバーラッピングというのは、スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音する練習方法です。
オーバーラッピングの効果は主に3つあります。
- 発音を理解すること
- Part3・4に出てくる問題のパターンを理解すること
- 音声のスピードについていけるようになること(メイン)
オーバーラッピングのやり方は以下の通りです。
- 音声を一度通しで聞く
- スクリプトを一度読んで音声の内容をなんとなく頭に入れる
- スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音
- 最終的には途中で詰まることなくオーバーラッピングできるようになることを目指す
Part5・6は全文訳
全文訳とは、その名の通り英文を全て訳すことです。具体的な手順は以下の通りです。
- 問題文を自分なりに訳す
- 自分の訳と解答の訳を比較
- 訳がかけ離れている場合はその原因を特定&修正
「自分で訳す&解答と比較して修正する」という作業を行うことで、英文の構造を正しく捉える力が身につきます。
さらに、英文の構造がストックとして自分の中に蓄積します。すると、再度同じような英文の構造が出てきたとき、「これはあの構造か」と瞬時に把握できます。
Part7は音読
音読の効果はいろいろありますが、特筆すべきなのは以下の3つです。
- Part7特有の問題形式に慣れることができる
- 英語を語順通りに理解できるようになる
- 同じ単語に何度も触れることで、その単語が長期記憶に定着する
音読の具体的なやり方は以下のとおりです
- わからない英文や文法を調べる
- 英文の意味を掴みながら黙読
- 日本語訳を確認
- 発音を確認するために、英文をなぞりながら音声を何度か聞く
- 最初はゆっくりと1文1文の意味をしっかり理解しながら丁寧に音読する
- 最終的に全ての英文を詰まることなくスラスラと読めるようになるまで音読する
※途中で「単語の意味や発音がわからなくなった」「日本語訳がわからなくなった」場合には再度確認してください。
スラスラ読めるようになるためには、かなりの回数音読することが必要になると思います。
定期的にスコアを測定する
あとは基本的にここまで解説してきたことを繰り返すだけなんですが、1つだけ追加でやってほしいことがあります。
定期的にスコアを測定して、「勉強の効果」を確認しましょう。
もしスコアが伸びているならその勉強は続けるべきです。
逆にスコアが伸びていないなら、その勉強法だと頭打ちorそもそも勉強法が間違えているため、改善すべきということになります。
ということで、スコアの測定は定期的に行うことが重要なんですが、一回一回の測定にあんまり手間や時間をかけるのはきついですよね。
あんまり手間と時間がかかりすぎると「面倒になって測定しない」ということに陥りかねません。
そこでおすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
(左画像は僕がTOEIC975点取った後に診断したスコア)
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
もちろんブレは多少ありますが、気にするほどではありません。スコアが伸びているのかどうかが判断できればOKです。
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Santaアルク
TOEIC400点からスコアを伸ばすのにかかる勉強時間
一般的に、TOEICのスコアを100点上げるには200〜300時間かかると言われています。
これに基づいて計算すると、TOEIC400点から各スコアに上げるためにかかる時間は以下の通りです。
- TOEIC400点から500点:200〜300時間
- TOEIC400点から600点:400〜600時間
- TOEIC400点から700点:600〜900時間
- TOEIC400点から800点:800〜1200時間
- TOEIC400点から900点:1000〜1500時間
まとめ
TOEIC400点のレベルと、TOEIC400点からスコアを伸ばす参考書・勉強法を解説しました。
TOEIC400点は全体の上位88.1%のスコアです。
就職活動・転職活動では活用できないので、600点以上を目指して勉強していきましょう。
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