今回はTOEIC400点から800点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC400点と800点の差
TOEIC400点は上位88.1%のスコアで、正答率の目安は45%です。
一方、TOEIC800点は上位14.4%のスコアで、正答率の目安は82%です。
TOEIC800点は平均点より200点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力はトップ評価になるでしょう。
以下に挙げるような有名企業が求めるTOEICスコアが800点であることからも、就職・転職市場におけるTOEIC800点の価値が高いことが伺えます。(執筆時点の情報)
- 三井物産
- 三菱商事
- 楽天
- KDDI
- 住友不動産
- 野村不動産
- 韓国LG
- 韓国ヒュンダイ
TOEIC400点と800点の主な差は5つです。
- 英語の基礎
- リスニング・リーディングの精度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
- 苦手パートの有無
TOEIC400点の方は英語の基礎がまだできていません。
まずは英語の基礎をしっかり固めましょう。
その後、リスニング・リーディングの精度を高めるよう勉強を進めていきます。
TOEICについてよく知り、問題形式に慣れることも重要です。
TOEIC400点から800点に上げるのに必要な勉強時間
一般的に、TOEICのスコアを100点伸ばすのにかかる勉強時間は「約200〜300時間」と言われています。
よって、TOEIC400点から800点に上げるには約800〜1200時間程度かかることになります。
「そんなに勉強できないよ…」と思ったかもしれません。
ですが、安心してください。
約800〜1200時間というのは、あくまで「試行錯誤しながら」勉強した場合です。
ここから解説する勉強法を実践すれば、試行錯誤したり、回り道したりすることなく、TOEIC800点に一直線に向かって勉強できます。
そのため、はるかに短時間でTOEIC400点から800点にスコアを上げられます。
TOEIC400点から800点に上げる勉強法
さて、ここからはTOEIC400点から800点に上げる勉強法を解説します!
英語の基礎を固める
TOEIC400点の方は英語の基礎がまだ固まっていません。
その状態でTOEIC対策をしてもスコアは伸びないので、まずは焦らず英語の基礎を固めてください。
では英語の基礎とは何か。
ズバリ、英単語と英文法です。
TOEICの英単語対策で重要なのは、TOEIC特化の英単語帳を使ってTOEIC特有の英単語を覚えることです。
大学受験や英検の英単語帳を使うと「大学受験や英検には出るけどTOEICには出ない英単語」まで覚えることになり、単語暗記の効率が落ちるのでやめてください。
英文法の勉強には、LINE公式アカウント追加特典の「TOEIC英文法完全攻略」を使うのがおすすめです。
「TOEICに出る英文法だけ」に絞り、余計な解説を一切省いているので、無駄なく効率的に英文法をインプットできます。
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リスニング対策
TOEICはリスニングの方がリーディングより簡単です。
よって、まずはリスニングを重点的に対策することがスコアアップの秘訣です。
リスニング力を強化する練習法として、ディクテーションとシャドーイングがおすすめです。
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイングは音声認識を自然とできるようになるために効果的な方法です。
シャドーイングは、以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングの教材には公式問題集を使いましょう。
最初は短文のPart1・2を、慣れてきたら長文のPart3・4の音声を使うのがおすすめです。
速読力を身につける
TOEICリーディングは試験時間がとても厳しい試験です。
ほとんどの方が試験時間内に全ての問題を解き終わりません。
しかし、TOEIC800点を取るには最低でも9割以上、できれば全ての問題を解き切れるようになるべきです。
そのために、速読力を身につけましょう。
速読力を身につける方法として、スラッシュリーディングが効果的です。
スラッシュリーディングとは、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
※これはあくまで一例です。
精読力を身につける
ここまで速読についてお話ししてきましたが、ただ英文を速く読むだけではスコアは伸びません。
英文の意味を理解できなければ問題が解けないからです。
問題の正答率を上げるには、精度を上げること、つまり精読力を身につけることが大切です。
精読力を身につけるには、普段から精読する練習をしておくことが重要です。
精読の手順は以下の通りです。
- 文の核となる文型(SVOCなど)を把握する
- わからない語彙・文法を調べる
- itやthemなど指示代名詞が何を指してるか明確にする
- 逆説(but等)や対比(meanwhile等)などの関係を明確にする
まずはPart1・2・5・6を対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5・6、難しいのはPart3・4・7です。
よって、現状TOEIC400点なら、まずは簡単なPart1・2・5・6を重点的に対策しましょう。
600点を安定して取れるようになったらPart3・4・7の対策を始める
そして、TOEIC600点を安定して取れるようになったら、Part1・2・5・6と並行して、Part3・4・7の対策を始めましょう。
リスニングが得意ならPart3・4を、リーディングが得意ならPart7を重点的に対策するのがおすすめです。
各パートの勉強法については、LINE公式アカウント友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついてるだけあって、問題の形式・難易度が本番に近いので、極めて実践的に問題演習できます。
実践演習のやり方は以下の通りです。
- まずは普通に解く
- 丸付け・解答解説を読む
- わからない英単語・英文法は全て調べる
- 聞き取れない英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めない英文はスラスラ読めるようになるまで読み直す
- 2週間後に同じ問題を解く
- 2〜5を行う
- 1ヶ月後に同じ問題を解く
- 2〜5を行う
なお、TOEIC600点を安定して取れるようになるまでは、無理に全てのパートを復習(↑の②〜⑤)する必要はありません。
Part3・4・7は無視して、Part1・2・5・6だけを復習しましょう。
スキマ時間はアプリで勉強
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
スタディサプリTOEICは無料体験もできるので、ぜひ試してみてください!
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TOEIC400点から800点に短期間で上げるために意識すべきポイント
ここからは、短期間でTOEICのスコアを上げるコツ・意識してほしいポイントを解説します。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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基礎学習から逃げない
英単語の暗記や英文法の勉強など、基礎学習は単純作業が多く面倒なうえ、勉強の成果を実感しづらいです。
そのため、基礎学習をおろそかにしてしまう方はとても多いです。
しかし、基礎学習することなくTOEICのスコアを上げることは不可能に近いです。
基礎の理解度が低いと、基本的な英文を読む/聞く精度・スピードが落ちます。
また、スラッシュリーディングやディクテーションなど、根本的なリスニング力・リーディング力を上げる練習の効果が半減します。
よって、基礎学習は決しておろそかにしないでください。
疑問点はすぐに調べる
問題演習するとき、疑問に思った点があるならすぐに調べることを癖づけてください。
「わからないこと」をひとつひとつ潰していくことが、英語力をアップさせる=TOEICスコアをアップさせる秘訣です。
TOEIC400点から800点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC400点から800点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。
TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重用語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほかにも、英文法の教材や英単語語源集・レベル別英単語集などをゲットできます。
TOEIC学習に必ず役立つので、ぜひ活用してください!
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TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
公式TOEIC Listening &Reading 800+
「難問」に特化した問題集です。過去のテストで正答率が低かった問題をパート別に掲載しています。
難問の傾向と解き方をピンポイントで解説しているのが特徴。また、難易度の高い重要英単語をまとめた単語集がついています。
「公式TOEIC Listening &Reading 800+」は難問を解けるようになりたい方におすすめです。
ただしかなり難易度が高いので、この問題集を使用するのは「700点以上を安定して取れるようになってから」にしましょう。
TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問
Part2に登場する問題をパターン別に分類し、それぞれの問題パターンの解き方を詳しく解説する参考書です。
問題パターン別の練習問題が合計378問、実践問題が10セット分で合計250問掲載されています。
Part2が苦手な方は、「TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問」の問題を繰り返し解いて問題パターンを覚えてしまうのがおすすめです。
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
「文法問題でる1000問」は、Part5の文法問題を1049問掲載している参考書です。
とにかく網羅性が高く、これ1冊が完璧にできるようになれば文法問題で困ることが無くなります。
なお、Part5の文法問題を素早く正確に解けるようになれば、形式が似ているPart6も素早く正確に解けるようになります。
まとめ
TOEIC400点から800点に上げる勉強法を解説しました。
- 英語の基礎を固める
- リスニングを対策する
- 速読力を身につける
- 精読力を身につける
- まずはPart1・2・5・6を対策する
- 600点取れるようになったらPart3・4・7を対策する
- 実践演習する
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]