TOEIC450点のレベルはやばい?勉強法とおすすめ参考書も紹介

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今回はTOEIC450点のレベルと、450点からスコアを伸ばす勉強法・おすすめ参考書を解説します。

  • TOEIC450点のレベルが知りたい
  • TOEIC450点からさらにスコアをアップさせる勉強法を知りたい

という方は必見です!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEIC450点はやばい?レベルを解説

「TOEIC450点」という数字だけをみても、実際のレベルや英語力はわからないと思います。

ということで、まずはTOEIC450点のレベルや英語力について解説します。

全体の上位81.3%で偏差値40.7、大学換算すると「関東中流」レベル

TOEIC450点は上位81.26%のスコアです。

 

TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。

過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。

 

よって、TOEIC450点は偏差値およそ40.7です。

テン
大学に換算すると、「関東中流」(関東学院大学・東京国際大学・中央学院大学・流通経済大学)という大学群に相当するようです。

大学生(1年生)のIPテスト平均点と同じくらい

大学生全体のIPテスト平均点は471点です。

また、学年別の平均点は以下の通りです。

  • 大学1年生:454点
  • 大学2年生:468点
  • 大学3年生:515点
  • 大学4年生:545点
テン
TOEIC450点は大学1年生のIPテストの平均点と同じくらいです。

正答率50%程度

平均的に、リスニングとリーディングは50点ほど差がつきます。

よって、TOEIC450点の場合、リスニング250点前後、リーディング200点前後になるでしょう。

テン
正答率の目安は50%程度です。

基本の英語力が身につき始めたレベル

TOEIC450点の英語力を一言で表すと、「基本的な英語力が身についてきた」レベルです。

 

もう少し具体的に言うと、中学レベルの語彙や英文法の知識が身についてきています。

ただ、高校レベルの少し難易度の高い語彙や英文法の知識については抜け漏れがあります。

 

リスニングでは、一般的な話題・短い会話であれば話の趣旨を理解できます。

ただし、英文が長くなったり、シチュエーションが複雑になると、話の趣旨を理解できないことが多いです。

 

リーディングでは、文章量が少なく、使われている語彙・文法がシンプルであれば話の趣旨をしっかり理解できます。

ただ、言い換えが理解できなかったり、情報から推測する問題が解けなかったりするため、解ける問題はそれほど多くありません。

 

  • TOEICの理解度
  • 根本的なリスニング力
  • 根本的なリーディング力
  • 語彙力
  • 解答スピード
  • 速読力

など、TOEIC450点はまだまだ不足している部分は多いです。

しかし、順序立ててしっかり勉強すればスコアはぐんぐん伸びていくので安心してください。

公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から4番目のレベル

PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC450点はA〜Eの5段階評価のうち、D評価(220点以上)です。

D評価は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。

  • ゆっくり話してもらうか繰り返し・言い換えをしてもらえば簡単な会話が理解できる
  • 身近な話題であれば応答可能
  • 不十分なところが多いが、特別な配慮をしてくれれば多少の意思疎通が取れる

CEFRA2で英検準2級レベル

CEFRとTOEICスコアの対照表

参照元:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。

上記の文部科学省のデータによると、TOEIC450点はCFFR A2程度に相当します。

 

また、英検に換算すると、TOEIC450点は英検準2級(高校中級程度)に相当します。

テン
TOEICと英検は問題の形式が大きく異なるので、完璧に換算するのは難しいです。あくまで参考程度にしておきましょう。

TOEIC450点の評価

ここまでTOEIC450点のレベルについて解説してきましたが、実際の場面でTOEIC450点はどのように評価されるのでしょうか。

ここでは以下の3つの視点から、TOEIC450点の評価についてお話しします。

  1. 大学・大学院
  2. 就職・転職
  3. 昇進・昇格

大学・大学院で活用できない

一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。

基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度は必要になることが多いです。

 

よって、TOEIC450点は大学ではあまり活用できません。

テン
大学生のTOEIC平均点は471点(IPテスト)です。450点は平均より低いスコアなので、活用できないのは当然と言えば当然かもしれません。

 

また、大学院ともなると、やはりさらに高いスコアが求められます。

たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度、旧帝大の大学院ではおおむね700点程度が最低条件となっている場合が多いです。

 

よって、TOEIC450点は大学院ではほとんど活用できないと言えるでしょう。

就活・転職で活用できない

TOEICの活用状況と要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

また、TOEIC公開テストの平均点は608点です。

 

TOEIC450点は公開テストの平均点スコアより、また、新卒採用で求められる平均スコアより低いです。

就職活動や転職活動ではほとんど活用できないでしょう。

テン
履歴書に書くと「平均より英語ができない」と評価される可能性があるので注意してください。

 

就職・転職活動で活用したいなら、最低でもTOEIC600点以上を目指しましょう。

すでに450点取れているなら、順序立てて勉強すれば600点に上げるのは難しくありません。

昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある

昇進・昇格・海外出張・海外赴任者選抜で要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

英語活用実態調査2019によると、昇進・昇格では500点以上が基準になっていることがわかります。

よって、TOEIC450点だと、所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。

 

昇進・昇格でTOEICが必要なら、450点を踏み台に、最低500点以上、できれば600点以上は目指しましょう。

TOEICで450点からスコアを伸ばす勉強法

ここからはTOEIC450点からさらにスコアを伸ばすための勉強法を解説します!

語彙力を強化する

英単語を勉強することなくTOEICのスコアを伸ばすことは不可能と言っても過言ではありません。

テン
みなさんが思っている以上に、英単語がTOEICスコアに与える影響は大きいです。

 

TOEICの英単語対策をするときに意識してほしいのは、「TOEIC特化の英単語帳」を使うことです。

 

というのは、TOEICには大学受験や英検とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。

もし大学受験や英検用の英単語帳を使ってしまうと、TOEICの英文には出てこない英単語まで覚えることになるので、英単語学習の効率が悪くなります。

テン
TOEIC英単語帳の価格はそれほど高くありません。1冊1000円ほどです。節約して今持ってる英単語帳を使うより、1000円でTOEIC特化の英単語帳を新たに購入すること方が、長期的な時間・労力を考えると明らかにお得だと断言します。

 

おすすめの英単語帳は金のフレーズです。

TOEIC金のフレーズ

TOEICで最も定番と言って良い英単語帳です。

金のフレーズの単語を全て覚えれば、TOEIC900点すら取れてしまうほどの語彙力が身につきます。

英文法を勉強する

英単語と並んで重要なのが英文法です。

 

英文法をしっかり固めることで、英文を読む精度が上がります。

さらに、英文の構造を素早く捉えられるようになり、英文を読むスピードが上がるため、正答率と解答スピードが同時に向上し、全体のスコアがググッとアップします。

 

現状TOEIC450点の方は英文法の理解がまだ浅い部分があります。

「動名詞」「不定詞」「関係詞」「接続詞と前置詞の違い」などをしっかり理解するようにしましょう。

リスニングはPart1・2を対策する

さて、ここからはリスニング対策についてお話しします。

 

TOEICリスニングにはPart1〜4までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。

簡単なのはPart1・2、難しいのはPart3・4です。

 

現状TOEIC450点の方は、まずは簡単なPart1・2を対策していきましょう。

リピーティング

リスニングの問題を解き終わった後は、リピーティングしましょう。

音声を聞き終わった後に、音声と同じように発音するリスニングの練習方法です。

 

リピーティングする目的は3つあります。

  1. 英語を聞くことに対する抵抗感を無くすこと
  2. 正しい発音を習得すること
  3. 聞いた英文を記憶できるようになること

③についてついて補足すると、リピーティングは音声と同じ内容を口頭で繰り返す練習法です。

よって、ただ聞き取るだけではなく、音声の内容を覚えておく必要があります。

 

そのため、リピーティングの練習を積み重ねることで音声の内容を覚える癖がつきます。

すると問題を解くときに必要な情報を思い出しやすくなるので、正答率アップに繋がります。

 

リピーティングの具体的なやり方は以下の通りです。

  1. 音声を1度通しで聞く
  2. 聞き終わったら音声を止めて、聞いた英文を思い出しながら発音
  3. ①・②を1つの英文あたり5〜10回くらい行う
テン
かなり時間がかかりますが確実にリスニング力は向上するので、問題を解いた後はなるべくリピーティングするようにしましょう。

オーバーラッピング

リピーティングとあわせて、オーバーラッピングも行いましょう。

オーバーラッピングというのは、スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音する練習方法です。

 

オーバーラッピングの目的は2つあります。

  1. 発音を理解すること
  2. 音声のスピードに慣れること

リピーティングとは異なり、オーバーラッピングではリスニング音声と同じスピードで発音します。

よって、練習を繰り返すことで、TOEICのリスニングのスピード感についていけるようになります。

 

オーバーラッピングの具体的なやり方は以下の通りです。

  1. 音声を一度通しで聞く
  2. スクリプトを一度読んで、音声の内容を頭に入れる
  3. スクリプトを見ながら音声に重ねるように発音
  4. 途中で詰まることなく音声と全く同じスピードで発音できるまで粘る
  5. 慣れてきたら、音声のスピードを1.2倍速くらいにして練習
テン
最初は難しいですが、同じ音声で何度も繰り返すうちに必ずできるようになってきます。

ディクテーション

リピーティング・オーバーラッピングのほかに、ディクテーションという練習方法もあります。

ディクテーションを一言で表すと「聞こえた音声を書き取る練習法」で、「音の連結を判別するため」に特に効果的です。

 

TOEICの音声はネイティブスピーカーが収録を担当しており、単語と単語の間を区切らずつなげるように滑らかに発音(音の連結)します。

たとえば、I got it(わかった)というフレーズの場合、「アイ ガット イット」と区切りながら発音するのではなく「アイガリット」というようにつなげて発音します。

テン

「語彙や文法がわかるのに、文章になると聞き取れなくなる」という場合、英語の音の連結が判別できていません。よって、ディクテーションするのがおすすめです。

 

ディクテーションの具体的な手順は以下の通りです。

  1. 全文を聞く
  2. 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
  3. 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
  4. スクリプトを見て間違いがないかチェック
  5. 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
テン
特に大事なのは②です。「もうこれ以上絶対に無理!」と感じるまで何度も音声を再生し直しましょう。

リーディングはPart5・6を対策する

TOEICリーディングにはPart5〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。

簡単なのはPart5・6、難しいのはPart7です。

 

現状TOEIC450点の方は、まずは簡単なPart5・6を対策しましょう。

 

Part5・6対策では、とにかく問題を解くことが最も効果的です。

テン
根性論のように聞こえるかもしれませんが、正直これに勝る勉強法はありません。

 

おすすめの問題集は「文法問題はじめの400問」です。TOEIC L&R テスト 文法問題 はじめの400問

本番より易しいレベルの問題から演習できるので、挫折することなく着実に力を身につけられます。

実践演習する

TOEICは形式が特殊な試験です。そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。

 

最初は解答時間を気にする必要はありません。

ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。音声も何度聞き直しても構いません。

テン
ただし試験2週間前からは別です。試験時間の感覚を身につけるために、2週間前からは試験時間の「2時間」をはかって実践演習しましょう。

 

実践問題を解き終わった後は復習も欠かさず行いましょう。

ただし、全てのパートを復習するのは時間がかかりすぎるので、とりあえずは比較的簡単なPart1・2・5・6だけを復習するだけでOKです。

 

復習する際に意識してほしいポイントが4つあります。

  1. わからない単語を調べる
  2. わからない文法知識を調べる
  3. リスニングで聞き取れない英文を聞き取れるまで繰り返し聞く
  4. リーディングですらすら読めない英文をスラスラ読めるようになるまで繰り返し読む
テン
地道な作業ですが、丁寧に行うことで着実にスコアアップにつながります。

TOEIC450点におすすめの参考書・教材

ここからはTOEIC450点の方におすすめの参考書や教材を紹介します!

TOEIC 出る単特急 金のフレーズ

TOEIC金のフレーズ

TOEICの定番英単語帳です。「TOEICによく出る英単語だけ」が掲載されています。

テン
金のフレーズを覚えれば、TOEICの英文は段違いに読みやすく&聞き取りやすくなります。もちろん僕も使っていました。金フレがなければTOEICの勉強を諦めていたかもしれません。

大岩のいちばんはじめの英文法

大岩のいちばんはじめの英文法

中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEICに出る英文法の大部分はカバーできます。

 

問いかけや「〜だよね」というように会話するように解説が進んでいくので、まるで本物の授業を受けているかのような感覚でどんどん読み進められるのが魅力です。

また、大学受験用の参考書なので、TOEIC参考書より価格がリーズナブルなのもポイントです。

TOEIC 文法問題はじめの400問

TOEIC L&R テスト 文法問題 はじめの400問

中学レベルの基本的な英文法をおさらいしながら、TOEIC Part5の文法問題と同形式の問題を使って演習できる問題集です。

本番より問題文が短く単語のレベルが低いため、挫折することなく着実にPart5のスコアを上げていけます。

 

また、問題量が400問と非常に多いのもポイント。

繰り返し同じ問題に触れることで、問題パターンを素早く把握し、適切な解き方を適用できるようになります。

テン
正答率と解答スピードの両方を同時に改善できるので、どんどん問題を解いていきましょう。

TOEIC公式問題集

TOEIC 公式問題集 11

TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。

テン
私もいろんな問題集を使ってきましたが、個人的には公式問題集が一番スコアアップに直結すると感じています。

 

「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。

そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。

 

現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。

問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。

TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 600点突破

TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 600点突破

1回10分程度で終わる演習問題が、リーディング・リスニングそれぞれ12回分ずつ収録されている問題集です。

リーディング・リスニング対策ができるのはもちろん、文中の覚えるべき英単語がリストにまとめられており、辞書要らずでサクサク演習・復習できるのが魅力です。

 

上で紹介した公式問題集より難易度はかなりやさしいです。

「公式問題集だと難しすぎる」と感じた場合は、こちらの「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 600点突破」を使いましょう。

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まとめ

TOEIC450点のレベルと、スコアを伸ばす勉強法やおすすめ参考書を解説しました。

 

TOEIC450点は全体の上位81.3%のスコアです。偏差値に換算すると40.7になります。

平均点より低いので就活や転職で活用することはできませんが、英語の基礎が出来上がりつつあるので、順序立ててしっかり勉強すればスコアはぐんぐん伸びます。

 

TOEIC450点からスコアを伸ばすには、以下のように勉強していきましょう。

  • 語彙力を強化する
  • 文法を勉強する
  • リスニングはPart1・2を対策する
  • リピーティング
  • オーバーラッピング
  • ディクテーション
  • リーディングはPart5・6を対策する
  • 実践演習
テン
ぜひ参考にしてください!

 

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