一般的に、就活や転職等でTOEICを活用するためには600点以上必要と言われています。
現在400点レベルの方からすると、600点は高いハードルに感じているかもしれません。
しかし、正しい順序・方法で勉強を進めれば、どんなに英語が苦手でも必ず600点を突破することは可能です。
ということで今回は、400点から600点に上げるための勉強法を解説します!
- TOEIC400点で停滞している
- TOEIC600点がすぐに必要
- 短期間でTOEICのスコアを伸ばしたい
という方はぜひご覧ください!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC400点と600点のレベル差
TOEIC400点は上位88%のスコアです。偏差値で言えば37〜38くらいになります。
400点の方の英語力を端的に表すと、中学レベルの英語の基礎が身についてきているレベルです。
ただし、平均点よりはかなり低いので、就活や転職において活用できるスコアではありません。
履歴書に書くと「平均より英語ができない」という評価になり、選考が不利になる可能性もあります。
一方、TOEIC600点は全体の上位52.3%のスコアです。
一方、TOEIC600点は上位52%のスコアです。偏差値で言うと大体49〜50くらいなので、平均点と同程度ですね。
600点の方の英語力を端的に表すと、英語の基礎が身についており、TOEIC特有の問題形式にも慣れてきたTOEIC初心者です。
一般的に、就活や転職で使えるスコアは600点以上です。
600点以上あれば、履歴書に書いて他の候補者と英語力で差別化できます。
TOEIC400点と600点の差は中学レベルの英語の理解度にあります。
中学レベルの英単語・英文法を勉強すれば、TOEIC400点から600点に上げるのは簡単です。
TOEIC400点から600点に上げるのにかかる勉強時間【1ヶ月でも可能】
一般的に、TOEICのスコアを100点伸ばすのにかかる勉強時間は「約200〜300時間」と言われています。
よって、TOEIC400点から600点に上げるには約400〜600時間程度かかることになります。
「そんなに勉強できないよ…」と思ったかもしれません。
ですが、安心してください。
約400〜600時間というのは、あくまで「試行錯誤しながら」勉強した場合です。
ここから解説する勉強法を実践すれば、試行錯誤したり、回り道したりすることなく、TOEIC600点に一直線に向かって勉強できます。
そのため、はるかに短時間でTOEIC400点から600点にスコアを上げられます。
必要な勉強時間は人により異なりますが、おおむね90時間くらいあればTOEIC400点から600点には上げられます。
毎日3時間勉強できれば、1ヶ月でも十分TOEIC400点から600点に上げられます。
TOEIC400点から600点に1ヶ月で上げる勉強法
さて、ここからはTOEIC400点から600点に1ヶ月で上げるための勉強法を解説します!
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英単語を覚える
まずやるべきことは英単語の暗記です。
英単語を覚えることなく、TOEIC400点から600点に上げるのは不可能と言っても過言ではありません。
おすすめの英単語帳は銀のフレーズです。
TOEIC600点を目指すなら、銀のフレーズのメインの1000単語は全て覚えてください。
さらに、銀のフレーズには以下の補足的な英単語集がついています。
- 設問に出る単語・表現
- パート1重要語50
- 注意すべき日常英語
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 部署・職業・専攻名
- 定型表現100
このうち、
- 設問に出る単語・表現25語
- パート1重要語50語
- 前置詞・接続詞・接続副詞47語
- 定型表現100語
は重要なので、必ず覚えてください。
1ヶ月で1222語覚えるには、以下のように暗記を進めてください。
- 1日目:300単語に目を通す×5回
2日目:覚えた単語はチェック。チェックがついていない英単語に目を通す×5回
3日目以降:2日目と同様に。
300単語のうち8〜9割覚えたら、残りの英単語+追加の300単語で①〜③のサイクルを回す
音読
音読のメリットは4つあります。
- 発音を理解できる
- 英語を読むのに慣れる
- 英語を前から理解できるようになる
- 抜けている知識を発見できる(スラスラ音読できていない部分は抜けている)
リスニング力・リーディング力を同時に伸ばせるので、積極的に音読しましょう。
音読に使うおすすめ教材は、英語長文レベル別問題集です。
高1・2レベルの長文が載っているレベル2か、共通テスト・センターの基礎的な長文が載っているレベル3を使うのがおすすめです。
書店で確認してみて、無理なく音読できそうな方を選びましょう。もちろん、「レベル3でも簡単だな」と感じたらそれより高いレベル4や5を使っても構いませんよ。
音読する際は、下準備として英文を精読してください。
英文のテーマを理解しておくことはもちろん、英文中の知らない単語や発音、文法知識を調べておいてください。
下準備をするのとしないのとでは、音読の効果が段違いに変わります。面倒に感じると思いますが必ず下準備しましょう。
1ヶ月でTOEIC400点から600点を目指すなら、毎日1つの長文を3回以上音読しましょう。
毎日3回以上音読すれば、1ヶ月後にはかなり英文が読みやすくなります。
リスニングはPart1・2を重点的に対策する
TOEICリスニングにはPart1〜4までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2、難しいのはPart3・4です。
TOEIC400点から600点を目指すなら、簡単なPart1・2を重点的に対策しましょう。
Part1・2を対策すればそれらのパートの正答数が増えるのはもちろん、根本的なリスニング力も向上します。
よって、Part3・4の正答数も増え、TOEIC600点を取るために十分な正答数を稼げるようになります。
Part1・2対策をするのにおすすめの参考書は「TOEIC 初心者特急 パート1・2」です。
使い方についてですが、毎日1ユニットずつ解きましょう。
初心者特急にはPart1・2には合計でユニットが7つあるので、1周するのに7日間かかります。
問題演習後は問題と設問の音声をオーバーラッピングしてください。
オーバーラッピングというのは英文を見ながら、音声に重ねるように発音するリスニングの練習方法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 英語の音を判別できるようになる
といった効果があります。
オーバーラッピングの具体的な手順は以下の通りです。
- 英文音声を一度通しで聞く
- 英文の原稿(スクリプト)を確認して内容を理解する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
オーバーラッピングは1問あたり最低5回行いましょう。1ヶ月続ければ、かなりリスニング力が身につきます。
リーディングはPart5・6を重点的に対策する
TOEICリーディングにはPart5〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart5・6、難しいのはPart7です。
TOEIC400点から600点を目指すなら、簡単なPart5・6を重点的に対策しましょう。
Part5・6を対策すればそれらのパートの正答数が増えるのはもちろん、根本的なリーディング力も向上します。
よって、Part7の正答数も増え、TOEIC600点を取るために十分な正答数を稼げるようになります。
Part5・6対策をするのにおすすめの参考書は、「TOEIC 文法問題 はじめの400問」です。
問題のレベルが以下の3つに分かれているため、挫折することなく着実にレベルアップして本番レベルの問題を解けるようになるのが魅力です。
- チェック問題:問題文短い&単語簡単&選択肢2つ
- 基礎問題トレーニング:問題文短い&単語簡単
- 標準問題トレーニング:本番に近いレベル
使い方についてですが、毎日問題を40問解きましょう。
そして問題を1周したタイミングで、巻末のマークシートにマークしながら、実践問題のセット1を解きましょう。
その後、2周目が終わったらセット2を、3周目が終わったらセット3を解いてください。
問題を解く順番については以下の画像にまとめてあるのでご覧ください。
「文法問題 はじめの400問」の目次と演習の順番
各パートのさらに詳しい勉強法は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で解説しています。
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実践演習
さて、最後は実践演習です。実践形式の問題1セットを通しで解いてください。
今回は1ヶ月という短期間でのスコアアップを目指すということなので、実践演習は1週間に一度以上、つまり1ヶ月で4回以上行いましょう。
具体的な実践演習のやり方は以下の通りです。
- 最初の2週間:時間無制限で問題を解く(辞書やネットで調べる&リスニングの音声を何度聞き返してもOK)
- 後半の2週間:時間を測って問題を解く(時間配分の感覚を身につけるため)
最初の2週間について、TOEICの問題の中にはどれだけ考えてもわからない難しい問題が数問、下手したら10問とか20問とかあるかもしれません。
こういう問題はいわゆる捨て問と言われており、TOEIC600点を目指す段階では解けるようになる必要がありません。
実践演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついてるだけあって、問題の形式・難易度が本番に近いので、極めて実践的に問題演習できます。
実践演習後は復習を欠かさず行ってください。
なお、無理に全てのパートを復習する必要はありません。
復習すべきことが多すぎて、挫折の原因になるからです。復習内容を自分のものとして吸収しきれない可能性もあります。
スキマ時間はアプリで勉強
短期間でTOEICのスコアを上げるにはスキマ時間の使い方が重要です。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
スタディサプリTOEICは無料体験もできるので、ぜひ試してみてください!
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TOEIC400点から600点に上げるために意識してほしいポイント
ここからはTOEIC400点から600点に上げるために意識してほしいポイントを紹介します。
わからない問題はすぐに飛ばす
わからない問題に固執するのはやめましょう。
1分考えてもわからないなら、その問題は飛ばしてしまってOKです。
リスニングは先読みする
リスニングの設問・選択肢は必ず先読みする癖をつけてください。
先読みすることで、音声を読みながら設問を読む必要がなくなるので、音声の意味理解に集中できます。
さらに、音声のどの部分が答えになるのか想定しながら聞き取りできるので、正答率が上がります。
先読みができるようになるには、練習が不可欠です。
最初は難しいかもしれませんが、日々のリスニング問題演習で意識して練習していれば必ず先読みできるようになります。
TOEIC400点から600点にスコアを上げるためにおすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC400点から600点に上げるためにおすすめの参考書・教材を紹介します。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEICの定番単語帳です。
書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っていいほど一番目に入るところに置かれています。
銀フレには、TOEIC頻出の1000単語が掲載されています。
覚えてなきゃやばい重要単語ばかりなので、確実に覚えましょう。
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほかにも、英文法の教材や英単語語源集・レベル別英単語集などをゲットできます。
TOEIC学習に必ず役立つので、ぜひ活用してください!
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TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
TOEICリスニングのなかで比較的簡単なTOEICパート1・2を重点的に対策できる参考書です。
「初心者特急」とついているだけあって基礎事項から丁寧に解説してくれているので、英語初心者でも挫折することなくTOEICリスニング対策ができます。
TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問
中学レベルの基本的な英文法をおさらいしながら、TOEIC Part5の文法問題と同形式の問題を使って演習できる問題集です。
本番より問題文が短く単語のレベルが低いため、挫折することなく着実にPart5のスコアを上げていけます。
また、問題量が400問と非常に多いのもポイント。
繰り返し同じ問題に触れることで、問題パターンを素早く把握し、適切な解き方を適用できるようになります。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
まとめ
TOEIC400点から600点に1ヶ月で上げるための勉強法を解説しました。
基本の勉強内容は以下の通りです。
- 英単語300単語に目を通す×5回→目安は30分
- 音読×3回→目安は30分
- Part1・2・5・6対策→目安は90〜120分
そして、1週間に1度以上は実践演習(目安は復習含めて3〜4時間)してください。
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