今回はTOEIC500点から700点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC500点と700点のレベル差
TOEIC500点は上位72.8%のスコアで、正答率の目安は55%です。
一方、TOEIC700点は全体の上位31.2%のスコアで、正答率の目安は70%です。
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。
700点は公開テストの平均スコアより、また、中途採用で求められる平均スコアよりも高いです。
よって、700点取れれば、一般的な企業への就職活動・転職活動で他の候補者と英語力で差別化して、選考を有利に進められます。
TOEIC500点と700点の主な差は3つです。
- 英語の基礎の理解度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
- リスニング力
TOEIC500点の方は英語の基礎を理解してきているものの、まだ知識の抜け漏れや曖昧にしか理解できていない部分があります。
TOEIC700点を取るには、まず英語の基礎をしっかり固めることが重要です。
また、TOEIC500点の方はTOEICの理解度が低かったり、演習不足で問題形式に慣れていなかったりすることが多いです。
TOEICについてよく知り、また、実践演習をしっかり行うことが重要です。
最後に、根本的なリスニング力がまだ低いので、リスニング力を鍛える練習を行いましょう。
TOEIC500点から700点に上げるのに必要な勉強時間
他のサイトだと、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づくと、TOEIC500点から700点に上げるためには400〜600時間勉強することが必要だということになります。
しかし、実際にはこんなにかかりません。
というのは、「100点アップに200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。
より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。
当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。
TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。
よって、現在では、TOEIC500点から700点に上げるのに400〜600時間もかからないと考えるのが妥当です。
そもそも、すでにTOEIC500点取れてるなら英語の基礎は、ある程度は身についています。
よってこのまま基礎をしっかり固めて、TOEIC対策を少しすれば、TOEIC700点にはすぐに上げられます。
TOEIC500点から700点に上げる勉強法
ここからは、TOEIC500点から700点に上げる勉強法を解説します!
語彙力を強化する
TOEIC500点から700点に上げるためにまずやるべきことは語彙力強化です。
英単語を覚えることなくTOEIC500点から700点に上げることは不可能です。
TOEICの英単語対策で重要なのは、TOEIC特化の英単語帳を使ってTOEIC特有の英単語を覚えることです。
大学受験や英検の英単語帳を使うと「大学受験や英検には出るけどTOEICには出ない英単語」まで覚えることになり、単語暗記の効率が落ちるのでやめてください。
英単語を覚えるコツが4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
現状TOEIC500点の方は、英文法の理解度がまだ低いです。
英文法の理解度が低いと、リスニングでは聞き取りの精度が落ちるので、正答率も落ちます。
また、リーディングでは読解の精度とスピードが落ちるので、正答率が落ち、解ける問題の数が減るので、全体のスコアがグッと下がります。
また、Part5には文法問題が多数出題されます。
700点を取るには、文法問題でしっかり点数を稼げるようになることが重要です。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリTOEIC」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
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返り読み対策としてスラッシュリーディング
返り読みとは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、リスニング・リーディングともに弊害が出てきます。
返り読み対策には、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる「スラッシュリーディング」という練習方法が効果的です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
リスニング力を鍛える
前述したように、TOEIC700点を取るには難しいリーディングより、簡単なリスニングを優先して対策すべきです。
リスニング対策の方法は明確です。
根本的なリスニング力を鍛えましょう。
リスニング力を鍛えるのにおすすめの練習法は2つあります。
- ディクテーション
- シャドーイング
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイング
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングにおすすめの教材はTEDという番組です。
TEDがおすすめな理由は5つあります。
- YouTubeで無料で気軽に視聴できる
- 英語が聞き取りやすい
- 話が面白い
- 英語字幕を表示できる(人気の番組は日本語字幕もある)
- 速度を調整できる
他には、公式問題集を使うのもおすすめです。
「公式」とついてるだけあって、本番に近い英文・リスニング音声で練習できます。
まずはPart1・2・5・6を対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5・6、難しいのはPart3・4・7です。
TOEIC500点から700点を目指すなら、まずは簡単なPart1・2・5・6でしっかり点数を稼げるようになりましょう。
600点安定して取れるようになったらPart3・4・7を解く
定期的に公式問題集や模試を解いて、TOEIC600点を安定して取れるようになったらPart3・4・7の対策も始めましょう。
リスニングが得意な方はPart3・4を、リーディングが得意な方はPart7を対策するのがおすすめです。
各パートの勉強法については、私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しています。
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実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついてるだけあって問題の形式・難易度が本番に近く、極めて実践的に問題演習できるので、演習効果が抜群に高いです。
実践演習のやり方は以下の通りです。
- まずは普通に解く
- 丸付け・解答解説を読む
- わからない英単語・英文法は全て調べる
- 聞き取れない英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めない英文はスラスラ読めるようになるまで読み直す
- 2週間後に同じ問題を解く
- 2〜5を行う
- 1ヶ月後に同じ問題を解く
- 2〜5を行う
なお、TOEIC600点を安定して取れるようになるまでは、無理に全てのパートを復習(↑の②〜⑤)する必要はありません。
Part3・4・7は無視して、Part1・2・5・6だけを復習しましょう。
スキマ時間はアプリで勉強
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
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TOEIC500点から700点に短期間でスコアを上げるマインドセット
短期間でTOEICのスコアを500点から700点に上げるために、以下を実践しましょう。
- 反復練習から逃げない
- 定期的に自分の実力を把握する
- 疑問点はすぐに調べる
- 無理はしない
基礎学習から逃げない
英単語の暗記や英文法の勉強など、基礎学習は単純作業が多く面倒なうえ、勉強の成果を実感しづらいです。
そのため、基礎学習をおろそかにしてしまう方はとても多いです。
しかし、基礎を固めることなく700点を取得するのは厳しいです。
基礎理解が低いと基本的な英文を読む/聞く精度が落ちます。
また、基礎が固まっていなければ、スラッシュリーディングやディクテーションなどの効果も半減します。
基礎は1日では身につきません。
毎日コツコツと取り組むことが重要です。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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いろんなテキストに手を出さない
書店に行くと、TOEIC関連の参考書がずらっと並んでいます。
デザインもスタイリッシュなので、つい購入したくなるかもしれません。
しかし、いろんなテキストに手を出してしまうと、どれも中途半端に終わってしまいます。
それぞれのテキストは「それ一冊隅から隅まで使うこと」で一定程度のレベルに到達できるように作られているので、中途半端にしてしまうとスコアアップにはなかなか繋がりません。
「これは絶対に自分に合わない」と感じた教材は使用をやめることを検討するべきですが、基本的には同じ教材を徹底的に使い潰すことを意識しましょう。
疑問点はすぐに調べる
問題演習するとき、疑問に思った点があるならすぐに調べることを癖づけてください。
「わからないこと」をひとつひとつ潰していくことが、英語力をアップさせる=TOEICスコアをアップさせる秘訣です。
無理はしない
「早くスコアを上げたい!」と思って勉強を頑張るのは素晴らしいことです。
しかし、度がすぎて無理に勉強してしまうと、途中で燃え尽き症候群になってしまい、モチベがダダ下がりになることが多いです。
TOEIC500点から700点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC500点から700点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。
TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重用語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
TOEIC L&Rテスト 英文法をひとつひとつわかりやすく
最近発売された、TOEICに出る英文法に絞って解説しているのが特徴の参考書です。
英文法は基本的に「スタディサプリTOEIC」で勉強するのがおすすめですが、参考書派の方はこちらを使うのが良いでしょう。
この参考書では、見開きの左ページに英文法の解説が、右ページにPart5形式の問題が載っています。
インプットとアウトプットを交互に行えるので、学んだ英文法の理解を深めつつ、効率よく定着させられるのが魅力です。
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほか、英単語の語源集やレベル別の英単語集がついているので、語彙力強化もできます。
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TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 730点突破
1回10分程度で終わる演習問題が、リーディング・リスニングそれぞれ12回分ずつ収録されている問題集です。
リーディング・リスニング対策ができるのはもちろん、文中の覚えるべき英単語がリストにまとめられており、辞書要らずでサクサク演習・復習できるのが魅力です。
問題の難易度は上で紹介した公式問題集と同程度です。
- 忙しくて公式問題集を解く時間(2時間+復習の時間)が確保できない
- 実践形式で通しで問題を解くのではなく、毎日少しずつTOEICの演習経験を積みたい
という方に「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 730点突破」はおすすめです。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編
TOEIC公式が出版しているリスニング特化の問題集です。
以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リスニング編(2023/12/4発売)
公式の問題集だけあって、本番に近い形式の問題が載っているのがポイント。
問題量も「380問」(トレーニング2)と多いので、実践的に問題演習の経験をどんどん積めます。
「公式問題集だけだと物足りない」と感じた場合には、「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編」を使うのがおすすめです。
TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング
「TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング」は、毎日5分間の練習×45日間でリスニングのスコアを上げられる参考書です。
一度の練習が短時間なうえスマホアプリで音声を流せるため、ハードルが低く仕事や学業で忙しい方でも継続しやすいのが魅力です。
以下の3種の問題がバランスよく収録されており、偏りなくリスニングのスコアを底上げできます。
- 定番問題
- 新傾向の問題
- トリッキーな問題
また、以下のようなワンポイントアドバイスが各所に配置されており、問題の特徴や解き方を学べるのもうれしいポイントです。
- 短い単語は音の変化に注意
- 1つの単語で成否が分かれる新傾向の問題
「TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング」は毎日短時間でリスニング対策したい方におすすめの参考書です。
TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1
リスニングセクションのパート3・4の問題音声を使って、以下の「5段階変速リスニングトレーニング」ができる参考書です。
- 2.5倍速
- 2倍速
- 1.5倍速
- 1倍速(等倍速)
- 0.7倍速
高速→低速の順でトレーニングすることで、1倍速(本番のスピード)でリスニングする時には「簡単かも?」と感じられるようになります。
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
「文法問題でる1000問」は、Part5の文法問題を1049問掲載している問題集です。
とにかく網羅性が高く、これ1冊が完璧にできるようになれば文法問題で困ることが無くなります。
まとめ
TOEIC500点から700点に上げる勉強法を解説しました。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を勉強する
- スラッシュリーディング
- ディクテーション
- シャドーイング
- まずはPart1・2・5・6を対策
- 600点になったらPart3・4・7を対策
- 実践演習する
今回はTOEIC500点から800点に上げる方法を徹底解説します!本記事の信頼性筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)TOEIC500点と800点のレベル差[…]
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