結論:TOEICの時間配分(リーディング)はスコア帯ごとに最適な配分は異なります。ただ概ねPart5 10分前後、Part6 12分前後、Part7 53分前後が目安です。
- 「Part7にたどり着く前に時間切れになる」
- 「Part5に何分かければいいかわからない」
- 「毎回最後は塗り絵になる」
こういった悩みを持っている方は多いと思います。
最初に言っておくと、TOEICで時間が足りないのは当然です。最後まで解き切れる人の方が圧倒的に少数派です。
ということでこの記事では、スコア帯別(600/700/800/900点)の具体的な時間配分テーブル、Part5の問題タイプ別の秒数上限、試験中に時計を見るべきタイミングまで全部まとめました。
さらに、時間が足りない原因を3タイプに分類して、タイプ別の対策もスコア帯ごとに解説しています。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICの時間配分の基本
結論:TOEICは全200問・120分。リスニング45分は自動進行なので、勝負はリーディング75分の使い方です。
「時間配分なんて考えなくていいか」と思って受験すると、こうなります↓
- Part5で「この文章の文構造なんだ?答えなんだ?」と悩んで1問に1分かける。
- Part6を終えた時点で残り30分。Part7に入った瞬間に焦りが全開になる。
- 焦れば焦るほど読めなくなる。
- 時間が足りなくなって塗り絵の問題数が多くなる
これが時間配分なしで受けたときのリアルです。
Part別の問題数・時間配分テーブル
まず全体像を把握しましょう。TOEICは200問・120分で構成されています。
| セクション | Part | 問題数 | 形式 | 推奨時間 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング (45分) | Part1 | 6問 | 写真描写 | 約3分 |
| Part2 | 25問 | 応答問題 | 約9分 | |
| Part3 | 39問 | 会話問題 | 約17分 | |
| Part4 | 30問 | 説明文問題 | 約16分 | |
| リーディング (75分) | Part5 | 30問 | 短文穴埋め | 7〜13分 |
| Part6 | 16問 | 長文穴埋め | 8〜15分 | |
| Part7 | 54問 | 読解 | 47〜57分 | |
| 合計 | 200問 | 120分 |
前提として、リスニングの時間は自動進行なので自分でコントロールできません。ですので1行目に「推奨時間」と書いてはありますが、単なる目安時間なので気にしなくてOKです。
一方でリーディングの試験時間75分は自由に配分できます。そしてリーディングのスコア帯によって配分が変わるため、Part5/6/7は幅のある形で記載しています。
リーディング75分の使い方が全て
リスニング45分は音声が自動で流れます。つまり、自分で時間を調整できる余地はゼロです。
一方、リーディングの75分は完全に自分次第。「Part5に何分、Part6に何分、Part7に何分使うか」を自分で決めながら解き進めます。この75分の使い方こそが、時間配分の核心です。
補足ですが、TOEIC Program DATA & ANALYSISによると、公開テストの平均スコアはリスニング336点、リーディング279点(合計615点)です。
リーディングがリスニングより57点も低い。これは偶然ではなく、多くの受験者がリーディングで時間が足りなくなっている証拠です。
問題を読む力がないという場合もありますが、最大の原因は時間配分が崩れて実力を発揮できていない人が大半なんです。
逆に言えば、時間配分を正しく設定するだけで、リーディングのスコアはめちゃくちゃ上げやすくなります。
で、時間配分はスコア帯によって異なるのですが、「なんで?」と気になった方は多いと思います。理由は「Part5にかかる時間の差」です。
600点台の方はまだ文法・語彙が固まっていないので、Part5の1問1問で悩む時間が長くなる。結果としてどんなに早くても13分とかかかってしまうのはしょうがないんですよね。
一方、800点以上を狙うレベルになると、Part5は知識で即答できる問題が増えるので、7〜8分で一気に抜けられる可能性は十分あります。
TOEICリーディングの時間配分【Part5/6/7それぞれ解説】
結論:リーディング75分の配分は目標スコアで決まります。600点と900点では、Part5にかける時間が約2倍違います。
「Part5って何分で終わらせればいいの?」「Part7に何分残せれば?」こういった疑問、めちゃくちゃよくわかります。
ここからは、Part5/6/7それぞれの最適な時間の使い方と、スコア帯別の具体的な配分を順番に解説します。
これを参考に実践演習で練習すれば、本番で目標スコアレベルの回答スピードが実現できます。
Part5(30問)の時間配分
Part5で一番やってはいけないのは、「考えて解こうとする」ことです。
Part5は知識で即答するパートであって、考えて解くパートではありません。
「正解を選ぶ根拠」が頭に入っていれば0.5秒で見えるし、入っていなければ3分かけても正答率は変わらない。
だから大事なのは、問題タイプを見た瞬間に「これは何秒以内」と決めておくことです。
問題タイプは選択肢を見れば一発でわかります。
| 問題タイプ | 見分け方 | 時間目安 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 品詞問題 | 選択肢が同じ単語の品詞違い (例: create / creative / creation / creatively) | 5秒 | 空欄の前後だけ見れば解ける場合が多い。 最速で処理したい |
| 文法問題 | 選択肢が異なる文法要素 (例: although / despite / because / however) | 15秒 | 文構造を把握して判断。迷ったら直感で選んで次へ |
| 語彙問題 | 選択肢が意味の異なる4つの単語 | 20秒 | 知っていれば即答。知らなければ考えても無駄。20秒で捨てる |
もちろん、品詞問題でも難しければ5秒以上かかることは普通にありますし、語彙問題でも2秒で解けることもあります。
とはいえ、上記の時間目安を基準に考えれば、例えば「文法問題で15秒考えてわからないなら捨てて次の問題」という判断ができるようになります。
特に語彙問題は要注意です。ぶっちゃけ、知らない単語は本番でどれだけ考えても答えは出ません。「20秒を超えたら即マークして次へ進む」ことは鉄則にしてください。
Part6(16問)の時間配分
Part6は4文書×4問で構成されています。合計で8〜15分(スコア帯により異なる)で解けると良いですね。
Part6の問題には2種類あります。独立問題(空欄の前後だけで解ける)と文挿入問題(文書全体の流れを読む必要がある)です。
独立問題は、Part5とまったく同じ要領で即答できます。「空欄前後を見て、知識で解く」だけで十分です。
問題なのは文挿入問題。文書の流れを読んで「この文章はどこに入るか」を判断するので、どうしても時間がかかります。
もし1分考えてわからなかったら、文挿入問題は捨てて構いません。考えすぎるとドツボにハマって抜けられなくなるからです。
Part7(54問)の時間配分
Part7はリーディングの本番です。SP(シングルパッセージ)29問、DP(ダブルパッセージ)10問、TP(トリプルパッセージ)15問の合計54問。
残り時間を全部ここに注ぎ込みます。
例えば800点目標の場合、Part7は57分かける想定として、SP/DP/TP別の時間配分はこちらです。
| 文書タイプ | 問題数 | 配分 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| シングルパッセージ(SP) | 29問 | 26分 | 約54秒 |
| ダブルパッセージ(DP) | 10問 | 12分 | 約72秒 |
| トリプルパッセージ(TP) | 15問 | 19分 | 約76秒 |
| 合計 | 54問 | 57分 | — |
※800点レベルでも最後まで解ききれないのが普通です。TPに関しては表の都合上19分・68秒/問としてますが、実際には「残り時間で解けるだけ解く」という感じです。
DP・TPは複数の文書を照らし合わせて解く必要があるため、1問あたりの時間がSPより長くなります。
特にTPは3つの文書を行き来するので、慣れていないとここで大量に時間を溶かします。
時間配分を守るために一番大事なのは、本文を全部読もうとしないこと。
設問を先にチェックして、必要な箇所だけを読むのが基本です。最初から全文読む人はまず時間が足りなくなります。
スコア帯別の時間配分テーブル(600/700/800/900点)
「自分のスコアだと何分ずつ配分すればいいの?」という疑問に、ここで一気に答えます。
| 目標スコア | Part5(30問) | Part6(16問) | Part7(54問) | 見直し | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 600点 | 13分 | 15分 | 47分 | — | 75分 |
| 700点 | 10分 | 12分 | 53分 | — | 75分 |
| 800点 | 8分 | 10分 | 57分 | — | 75分 |
| 900点 | 7分 | 8分 | 56分 | 4分 | 75分 |
Part5の1問あたりの目標速度はこちらです。
| スコア目標 | 1問あたり | Part5合計 |
|---|---|---|
| 600点 | 25秒 | 約13分 |
| 700点 | 20秒 | 約10分 |
| 800点 | 16秒 | 約8分 |
| 900点 | 14秒 | 約7分 |
それぞれのスコア別に、持っておいてほしい考え方を伝授します。
- 600点目標の方へ:「Part7を全問解き切るぞ」と思う必要はありません。ぶっちゃけ最後の25〜30問は塗り絵でも600点は取れます。Part7の後半よりも、Part5・Part6を丁寧に解いてスコアを確保する意識が重要です。
- 700点目標の方へ:「Part7を全問解き切るぞ」と思う必要はありません。20問くらい塗り絵しても700点は射程圏内です。Part7の後半よりも、Part5・Part6を丁寧に解いてスコアを確保する意識の方がまだ重要な段階です。
- 800点目標の方へ:実際には厳しいですが、意識的には「Part7を全問解き切るぞ」と思って欲しいです。塗り絵の問題数は10問が目安。20問だと結構きついです。
- 900点目標の方へ:全問解答を狙いたいです。Part5を7分以内で抜けて、最後に見直し4分を確保する。この4分で「迷って適当にマークした問題」を再確認します。900点帯になると、この見直しが「素点2〜3点=スコア10〜30点」に化けることがあります。
リーディングスコア帯別の時間配分
リーディングスコア帯別の時間配分も書いておきます。
| 目標Rスコア | Part5(30問) | Part6(16問) | Part7(54問) | 見直し |
|---|---|---|---|---|
| R200 | 15分 | 15分 | 45分(残り時間全て) | — |
| R250 | 13分 | 15分 | 47分(残り時間全て) | — |
| R300 | 12分 | 12分 | 51分(残り時間全て) | — |
| R350 | 10分 | 12分 | 53分(残り時間全て) | — |
| R400 | 8分 | 10分 | 57分(残り時間全て) | — |
| R450 | 6分 | 8分 | 56分 | 5分 |
試験中の時間チェックポイント
時間配分を「知っている」だけでは不十分です。
試験中に自分が計画通りのペースで進んでいるかを確認できないと、気づいたときには手遅れになります。
800点目標時の「時計を見るべきタイミング」をテーブルにまとめました。
| チェックポイント | 経過時間 | 残り時間 | いるべき場所 | 遅れている場合 |
|---|---|---|---|---|
| Part5完了 | 8分 | 67分 | Part6の1問目 | 難問捨ててPart6に突入。 |
| Part6完了 | 18分 | 57分 | Part7の1問目 | 難問捨ててPart7に突入。 SPを速く回す |
| SP完了 | 44分 | 31分 | DPの1問目 | SPの最後の2セットは難しいので飛ばして DP/TPで簡単な問題を拾いに行く |
| 最終追い上げ | 56分 | 19分 | TP以降 | DPの難問(文挿入問題など)を飛ばして TPの簡単な問題を取りに行く |
ポイントは「遅れている場合」の即断ルールです。
チェックポイントで遅れていると気づいたら、その場で即決断して前に進みましょう。
例えばPart5の中にも、難問と易問が混ざっています。で、やけに難しい超難問が2問くらいあります。
「これはやばい…」と感じた超難問に関しては最初から飛ばすという意識でも大丈夫です。
Part5のスピードを上げる具体的な手順は公式LINEで
ここまでの時間配分を見て、「Part5をもっと速くしたい」と思った方は多いでしょう。
ただ、「具体的にどうやってPart5のスピードを上げるか」は、今のスコアや弱点によってやり方が大きく異なります。
例えば現状400点未満の方が、Part5の問題を大量に解いたところで精度もスピードも上がりません。そもそも語彙・文法の土台が足りないからです。
逆に現状700点の方が語彙ばっかりやっても、Part5の問題演習をしなければ問題の型と解き方が身につかないので、解答スピードは大して変わりません。
だからスコア別の具体的な勉強方法は、公式LINEで無料配布している資料で徹底的に解説しています。
1000時間以上の学習と100人以上の指導経験を凝縮した特典の内容はこちらです。
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- 知らない単語でも正解を絞り込める語源辞典
- Part5の正答率が安定する前置詞大全
TOEICリスニングの時間配分と先読みテクニック
結論:リスニング45分は自動進行なので配分の調整はできません。ただし「先読み」で実質的な時間管理は可能です。
ここまでリーディングの時間配分を詳しく見てきましたが、「リスニングはどうするの?」と気になった方も多いと思います。
リスニング45分は音声が自動で流れるので、自分で時間を調整する余地がありません。
リーディングのように「Part3に何分、Part4に何分」と決められる構造ではないんですよね。
ただ、「じゃあリスニングは何もできないのか」というと、そうではありません。
時間管理として「先読み」があります。そして先読みが、リスニングのスコアを大きく左右します。
Part3・Part4の先読み
Part1(6問)とPart2(25問)については、先読みの余地はほぼありません。問題が短く、音声のペースについていくことに集中するだけで十分です。
勝負になるのはPart3(会話問題・39問)とPart4(説明文問題・30問)です。
この2つのPartは、設問を先に読んでおくかどうかで正答率が大きく変わります。
「何を聞かれるか」を知った状態で音声を聞くのと、何も知らない状態で聞くのでは、集中すべきポイントがまったく違います。
先読みのおすすめタイミングは「Part3/4のDirectionが流れている間」と「各問題の解答終了後」です。
「Part3/4のDirectionが流れている間」は、1問目を徹底的に先読みしましょう。2問目、3問目に行く人もいますが、頭がパンクしますし、1問目の集中力が切れる可能性があるのでイングルートでは推奨していません。まずは1問目を全集中でしっかり解いて、勢いをつけましょう。
もう1つは各問題の解答終了後です。答えがわかったらどんどんマークしてOK。設問の読み上げタイムもありますが、答えがわかっているなら聞かなくて良いので、次の問題の先読みをしましょう。
先読みの優先順位は、設問文が最優先です。
選択肢まで読めればベストですが、設問文だけでも「どんな情報を聞き取ればいいか」がわかれば最低限十分です。
ちなみに、先読みが間に合わなくなった時点は「前の問題に時間をかけすぎた」というサインです。
リスニングは1回読みなので、正直5秒考えてわからない問題はどれだけ考えてもわかりません。なので、わからない問題はさっさと捨てることが重要です。
ただ、「先読み」や「わからない問題を捨てること」は試験でぶっつけ本番でできるものではないです。
試験前に模試で意識的に練習して体に染み込ませてください。
TOEICリーディングの解く順番【Part5→6→7 or Part7→5→6?】
結論:おすすめはPart5→6→7の順番です。Part5を速く終わらせてPart7に時間を残す方が安定します。
「リーディングの解く順番を変えた方がいいの?」という疑問、受験者ならほぼ全員一度は考えると思います。
実はPart5→6→7の「前から順番に解く」方法以外にも、Part7→5→6(後ろから解く)という戦略を取る人もいます。
どちらが正しいのか、それぞれのメリット・デメリットを正直にまとめます。
Part5→6→7の順番がおすすめ
イングルートではPart5→6→7の順をおすすめしています。その理由は、大きく3つあります。
①Part5を速く抜けるリズムが作れる
Part5は30問すべてが短文の穴埋め問題です。なので問題をパッパと処理できます。すると頭が即答モードに切り替わります。このテンポ感が、そのままPart6・Part7で活きてきます。最初からPart7の長文読解で頭を使うと、このリズムは作れません。
②Part7に入る時点で残り時間が明確にわかる
Part5→6→7の順で解くと、Part7に突入したタイミングで「今、何分経ったか」がはっきりわかります。「Part5・6を終えて18分経過→Part7に残り57分」という計算が一瞬でできます。時間チェックポイントを活用するには、前から順番に解く方が圧倒的に管理しやすいです。
③「前半戦を終えた」達成感が精神的な余裕を生む
これは地味に大事なポイントです。Part5→6を終えた時点で「前半戦クリア」という感覚が生まれます。
焦りが少ない状態でPart7に入れるため、読解の精度が上がります。
「Part7から解く」戦略のリスク
「Part7に一番新鮮な集中力を使いたい」「Part7で1問でも多く正解したい」
この発想は理解できます。ただ、実際に試してみると、いくつかの落とし穴があります。
まずメリットを正直に言うと、Part7に最も脳が冴えた状態で臨めるという点と、長文読解に時間の余裕を持って入れるという点です。
読解が得意で、Part5・6を短時間でさばける自信がある上級者には一定の合理性があります。
ただ、デメリットがそれを上回ります。
①Part7を解いた後にPart5・6に戻ると焦る
Part7で時間を使った後に残り時間を計算すると、「Part5・6にこれしか残っていない」という焦りが生まれます。
焦った状態で解くPart5は、正答率がガタ落ちします。落ち着いた状態なら5秒で解ける品詞問題でも、時間を溶かしてしまいます。
②Part5のリズムが作れない
Part7の長文読解モードから、Part5の「短文を瞬時に処理する即答モード」への切り替えは、想像以上に難しいです。
「脳のギアが噛み合わず、Part5でもたつく」というのが結構あるんですよね
③Part7は1問あたりの所要時間のバラつきが大きい
Part5やPart6は1問あたりの所要時間がある程度一定です。でもPart7は問題によって所要時間がめちゃくちゃ変わってきます。
だから、「あと何分でPart5・6に戻らないといけない」という時間管理が極めて難しいです。「気づいたときには残り8分しかない」という事態が起きやすいです。
④そもそもPart7に75分かけても終わらない可能性アリ
そもそもPart7の分量は、はっきり言って異常です。試験時間75分間をかけても終わらない可能性があります。
解く順番を事前に決めるメリット
「自分はPart5→6→7で行く」と事前に決めて、それを当日徹底する。
これだけで試験中の無駄な迷いがゼロになります。
試験会場で周りの受験者が問題冊子をパラパラめくっているのを見ても、「自分の戦略はこれだ」と迷わず動いてOKです。
この心理的ゆとりは、想像以上にスコアに影響します。順番は一度決めたら、本番で変えないでください。
TOEICリーディングで時間が足りない人の対策【スコア帯別】
結論:時間が足りない原因は人によって違います。まず原因を特定してから、スコア帯に合った対策を取りましょう。
「時間配分はわかった。でも、それでも時間が足りない」——そう感じている方のために、この章を用意しました。
はっきり言って、「速く解こうと意識する」だけでは時間切れは解消されません。原因がどこにあるかを特定しないまま対策しても、遠回りになるだけです
まず原因を特定する(3タイプ診断)
「時間が足りない」と一口に言っても、原因は大きく3つに分かれます。
自分がどのタイプかを先に把握しておくと、対策の方向性が一気にクリアになります。
①Part5遅い型
Part5に15分以上かけている方は、このタイプです。原因は「問題タイプの判別ができていない」こと。
先ほど解説した通り、Part5には品詞問題・文法問題・語彙問題の3タイプがあり、それぞれに解答時間の目安があります
この判別が瞬時にできていないと、すべての問題で「考えるべきか捨てるべきか」の判断が遅れます。
対策は、問題タイプ別の回答目安(品詞5秒・文法15秒・語彙20秒)を頭に叩き込んで、機械的に動けるようにすることです。
②語彙不足型
読むスピード自体が遅い方は、このタイプです。単語を見てから0.5秒以内に意味が取れない語彙が多い状態で読むと、Part7の長文読解でも止まりまくります。
語彙の土台が足りていないのが根本原因なので、語彙強化が必須です。
③Part7で止まる型
Part5・6はある程度速く解けているのに、Part7で時間を溶かしているタイプです。
1つの文書に固執して「この問題、絶対解けるはず」と粘り続けてしまう。
「わからない問題を捨てる」判断ができていないのが原因です。
先ほど紹介した時間チェックポイントを使って、強制的に前に進む習慣をつけることが対策になります。
600点目標の対策
600点目標の方に正直なことを言うと、全問解き切る必要はありません。最後の20〜30問を捨てても、600点は十分取れます。
Part5の目標ペースは1問25秒。「解けない」と感じた瞬間に即マークして次へ進んでください。
あと重要なのが塗り絵です。残り2分になった時点で、まだ未着手の問題が残っているなら、そのすべてを一つの選択肢でマークしてしまいます。
4択なので25%の確率で当たります。20問塗り絵でも5問は正解になる計算です。空欄のまま終わるよりはるかに得です。
塗り絵をした場合のスコアシミュレーションについては以下の記事もあわせてご覧ください。
・TOEICは20問残しで600点/700点/800点を取れる?スコアをシミュレーションしてみた!
・TOEIC30問残しで何点取れる?600/700/800点も可能?シミュレーションしてみた!
800点目標の対策
800点を狙うには、Part5を1問16秒以内で解く力が必要です。そのためには問題の型を徹底的に身体に染み込ませることが重要です。
前後だけ読んで短時間で解ける問題はすぐに解く。時間をかけるべきところは時間をかける。
このメリハリによって差が生まれていきます。
Part7はSPを確実に解くことを最優先にしてください。「DP・TPは1問あたり60秒を超えたらテキトーマークで先に進める」と決めても良いです。
難しい問題に固執するより、解ける問題を確実に取る意識がスコアを安定させます。
900点目標の対策
900点目標では、全問解き切ることが大前提です。目標配分はPart5を7分以内、見直しに4分確保する設計です。
Part7で迷う問題が出たときの正しい対処は「一旦マークして次へ→見直しで戻る」です。
迷っている問題に居座るのではなく、解ける問題を先にすべて片付けてから戻っていきましょう。
またこのスコア帯は正答率の安定も命です。
時間切れで問題が残るのはもちろんアウトですが、焦りから正確性が落ちるのも同じくらい致命的です。
スコア別の具体的な対策方法
何度も言ってますが、スコアによって時間配分は変わります。当然、対策方法も変わります。
ですので、必ず今の自分のスコアを把握してから対策を開始してください。
スコアを把握する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。
そして、アプリの中でも特におすすめなのが「Santaアルク」です。

「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
精度は95%以上で、模試のように2時間かけなくても10分かからずに今の実力が数字でわかります。
ですので、必ず「Santaアルク」で自分のスコアを測定してください。
\ 無料でスコア診断をしてみる! /
Santaアルク
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スコアがわかったら、次はスコア帯に合った対策を実践していきましょう。
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TOEIC IPテストの時間配分
結論:IPテスト(対面)は公開テストと同じ200問・120分です。時間配分も同じ。オンラインIPテストは別形式なので注意してください。
「IPテストを受けるんですが、時間配分はどう変わりますか?」という質問、よく受けます。
結論から言うと、対面で受けるIPテストであれば、この記事で解説してきた時間配分がそのまま使えます。
一方、オンラインで受けるIPテストは別の形式なので、この記事の時間配分は使えません。順番に整理しますね。
IPテスト(対面)は公開テストと同じ
対面のIPテスト(ペーパー形式)は、問題数・試験時間・出題形式がすべて公開テストと同じです。
200問・120分・マークシート。問題の難易度レベルも同等です。
なので、この記事で解説した時間配分は、IPテスト(対面)でもそのまま適用できます。
そもそもIPテストについて知らない方は「TOEIC IPテストとは?公開テストとの違い・活用法を975点が徹底解説」もあわせてご覧ください。
IPテスト(オンライン)
IPテスト(オンライン)は、問題数が約90問・試験時間が約60分のCAT(Computer Adaptive Testing)方式です。
問題数も試験時間もざっくり半分。しかも、正答状況に応じて問題の難易度が変わるアダプティブ形式なので、時間の使い方もまったく異なります。
この記事で解説してきた「Part5を8分・Part6を10分」といった時間配分は、オンラインIPテストには使えません。
オンラインIPテストの時間配分をざっくり紹介すると、こんな感じです。(リーディングのみ。リスニングは自動進行なので時間配分という概念がない。)
| 短文穴埋め | 長文穴埋め | 読解 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| Unit One(25問) | 2分 (24秒/問) | 3分 (45秒/問) | 18分 (67秒/問) | 約23分 |
| Unit Two(20問) | 3分 (25秒/問) | 3分 (45秒/問) | 8分 (53秒/問) | 約14分 |
| 合計 | 5分 | 6分 | 26分 | 約37分 |
オンラインIPテストの時間配分と対策について詳しくは「TOEIC IPのオンライン受験の対策法・時間配分・コツを975点が解説【自宅受験OK・個人不可・カンニングNG】」でまとめているのであわせてご覧ください。
3形式の比較
3つの形式をまとめると以下の通りです。
| 公開テスト | IPテスト(対面) | IPテスト(オンライン) | |
|---|---|---|---|
| 問題数 | 200問 | 200問 | 約90問 |
| 試験時間 | 120分 | 120分 | 約60分 |
| 形式 | マークシート | マークシート | CAT方式(PC) |
| 時間配分 | この記事の通り | この記事の通り | TOEIC IPオンラインの時間配分に記載 |
よくある質問
TOEICのリーディングの試験時間は何分?
75分です。
TOEICは全体120分で、前半45分がリスニング、後半75分がリーディングです。リスニングが終わった瞬間にリーディングが始まり、200問のうちPart5〜7の100問を75分で解きます。
Part7に何分かけるべき?
目標スコアによって変わります。600点目標なら47分、800点目標なら57分が目安です。
Part7に回せる時間は、Part5とPart6をどれだけ速く通過できるかで決まります。600点目標でPart5に13分・Part6に15分かけると、残り47分がPart7の持ち時間です。800点目標ならPart5を8分・Part6を10分で抜けて、Part7に57分を確保するのが理想です。
Part7は54問あるので、1問あたりに使える時間は多くはありません。「Part7に何分かけるか」ではなく、「Part5とPart6でどれだけ時間を節約できるか」という発想に切り替えると、時間配分の全体像がつかみやすくなります。
Part5は何秒で解くべき?
1問20秒がひとまずの目安です。600点目標なら25秒、800点以上なら16秒が目標になります。
ただし、問題タイプによって使っていい時間は変わります。選択肢が同じ単語の品詞違い(create / creative / creation / creatively など)の品詞問題なら5秒、文法問題は15秒、意味の違う4単語から選ぶ語彙問題は20秒が目安です。
語彙問題は、知らなければ考えても正解できません。20秒で決断できなければ迷わず次へ進んでください。Part5で「迷って時間を溶かす」のが一番もったいないパターンです。
時間が足りなくて最後まで解けません
一番多い原因はPart5の遅さです。
Part5に15分以上かけていませんか?もしそうなら、Part7に入る頃には残り時間が30分を切っていて、焦りながら全体を解くことになります。これは原因がPart5にあるのであって、「読むスピードが遅い」わけではないケースが多いです。
解決策はシンプルで、問題タイプ(品詞・文法・語彙)を見分けて、タイプごとに時間の上限を決めるだけです。これだけでPart5の所要時間は大幅に変わります。まずPart5の平均所要時間を計測してみてください。
TOEICの解く順番は?
Part5→Part6→Part7の順番が基本です。
Part5でリズムをつかんで、Part6を通過して、Part7に残り時間を全投入する流れが安定します。Part5は知識で即答できる問題が多いので、最初に解くことでエンジンをかける役割もあります。
「Part7から解く」戦略もありますが、Part5・Part6に戻った際に焦りやすく、時間管理の難易度が上がります。特に時間配分を練習し始めたばかりの方には、素直に前から順番に解くやり方をおすすめします。
IPテストと公開テストで時間配分は変わる?
対面のIPテストは公開テストと同じ形式なので、時間配分もそのまま使えます。200問・120分の構成は変わりません。
ただし、オンラインIPテストは別物です。90問・約60分のコンピューター適応型(CAT方式)で実施されるため、この記事で紹介した時間配分はそのまま使えません。オンラインIPテストの受験を控えている方は、別途確認が必要です。
まとめ
TOEICの時間配分で一番大事なことは、Part5を速く抜けてPart7に時間を回す。この1点に尽きます。
スコア帯別の配分をもう一度まとめます。
| 目標スコア | Part5 | Part6 | Part7 |
|---|---|---|---|
| 600点 | 13分 | 15分 | 47分 |
| 700点 | 10分 | 12分 | 53分 |
| 800点 | 8分 | 10分 | 57分 |
| 900点 | 7分 | 8分 | 56分+見直し4分 |
時間配分を「知っている」だけでは通用しません。模試で必ず練習してから本番に臨んでください。
結論:TOEICは700点以上から「すごい」と言えます。公開テスト受験者の上位33.3%・偏差値55に相当し、就活・転職でも明確に高評価を得られるラインです。 「TOEICって何点から周りにすごいと思われるの?[…]


