この記事ではTOEIC795点のレベルと評価を徹底的に解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
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TOEIC795点のレベル
全体の上位16.1%で偏差値60.8、大学は「MARCH」レベル
TOEIC Program DATA & ANALYSISと平均スコア・スコア分布 詳細から、TOEIC795点は上位約16.1%のスコアと推測されます。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。
TOEIC公開テストの平均点は612点なので、TOEIC795点は平均より183点高いです。
よって、偏差値はおよそ60.8になります。
大学に換算すると、難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)と同じくらいになるようです。
正答率約80%
平均的に、リスニングとリーディングは50〜60点ほど差がつきます。
よって、TOEIC795点の場合、リスニング425点前後、リーディング370点前後になるでしょう。
同志社女子大学や早稲田大学の国際教養の大学生を超えるレベル
上の表は、大学別の平均点を集計したモノです。
この表から、TOEIC795点は同志社女子大学 国際教養学科や早稲田大学 国際教養学部の大学生平均を超えるスコアであることが分かります。
京都大学や慶應義塾大学の出身者と同レベル
また、日経転職版には「出身大学別TOEICスコアランキング」というものがありました。
これは日経転職版会員のTOEICスコアを出身大学別に集計したものです。
このうち、TOEIC795点付近の出身大学を抜粋してみると以下の通りです。
- 慶應義塾大学:799.1点(全体6位)
- 京都大学:795.7点(全体7位)
- 早稲田大学:784.7点(全体8位)
- 関西外国語大学:781.3点(全体9位)
- 大阪大学:772.6点(全体10位)
公式の3段階のリスニング力評価でトップレベル
前述のように、TOEIC795点の場合、リスニング425点前後&リーディング370点前後になるでしょう。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング425点は3段階中トップの評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
- 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
- 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたり、情報が言い換えられたりしても詳細を理解できる
- 広い範囲の情報を関連づけることができる
公式の4段階のリーディング力評価で上から2番目のレベル
また、リーディング370点は4段階中上から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても事実に基づく除法が理解できる
- 語彙・文法が難しい場合でも、限られた範囲内では情報を関連づけることができる
- 広い範囲にわたる情報を関連づけることができない
公式の5段階のコミュニケーション能力評価で上から2番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC795点はA〜Eの5段階評価のうち、B評価(730点以上)です。
B評価は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」レベルで、具体的には以下のような評価になります。
- 通常会話は理解でき応答もはやい
- 話題が特定分野にわたっても対応できる力を備える
- 業務上も大きな支障はない
- 正確さと流暢さには個人差があり、文法・構文上の誤りが見られる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない
CEFR B2で英検準1級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。上記の文部科学省のデータによると、TOEIC795点はCFFR B2程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC795点は英検準1級(大学中級程度)に相当します。
・TOEICとCEFRの換算表 完全版【レベル:a1 a2 b1 b2 c1 c2 】
・TOEICと英検はどっちが難しい?975点&準1級が徹底解説
・社会人は英検かTOEICのどっちを受けるべき?徹底比較
TOEIC795点は就活・転職で活用できる
一般的に就活・転職において設けられている基準は「TOEIC600点以上」です。
よって、TOEIC795点あれば、就活や転職で周りと差別化できるでしょう。
実際、「企業が求めるTOEICスコア」によると、以下のような企業を狙えるようです。
スコア | 採用 | 昇進・昇格 | 海外赴任 |
750点以上 | 日産自動車(一般職) | 三井物産(入社3年目社員) 三菱商事(課長クラス) | |
730点以上 | ソフトバンク 武田薬品 | 双日 タバコ・ジャパン合同会社(管理職) 丸紅(入社5年目社員) 京葉銀行(人事評価に反映) 日本IBM(次長) 住友商事(入社11年目の管理職条件) | 住友商事 丸紅 三井物産 三菱商事 NTTコミュニケーションズ(新人の1年間派遣権利) |
700点以上 | NTT東日本 ファーストリテイリング 三菱電機 ヤマト運輸 ブリジストン 東京電力 三菱自動車(事務職) | 伊藤忠商事(入社4年目社員) シャープ(課長職) ファーストリテイリング(本部管理職) キリンビール(事務・技術職の配属、異動) 楽天(課長級) | 伊藤忠商事 資生堂 シャープ みずほ証券 |
TOEIC795点は年収が高い
- 就職・転職を有利に進められる
- 昇進・昇格・海外出張などのチャンスが増える
以上の結果として、TOEIC795点取れば年収がアップするはずです。では、実際どのくらい年収がアップするのでしょうか。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC795点は「700〜799点」、つまり黄色(各年代の上から3番目の棒)に含まれます。
たとえば30代のグラフをみてみると、700〜799点のスコア保持者の平均年収は687万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円差があることがわかります。
以上から、TOEIC795点取れれば確かに年収がアップしていることがわかります。
さらに、英語力自体にほぼ差はありませんが、きっちり「TOEIC800点」を取れれば見栄えが良くなりますし、評価もさらに1段階高まります。
実際、「企業が求めるTOEICスコア」によると、TOEIC800点以上だと以下のような企業が狙えるようです。
スコア | 採用 | 昇進・昇格 | 海外赴任 |
860点以上 | 野村ホールディングス(グローバル型社員) | 富士通(海外出張) 三菱商事(社内留学) | |
850点以上 | NTTコミュニケーションズ | ||
830点以上 | 京葉銀行(人事評価に反映) | ||
800点以上 | 韓国LG 韓国ヒュンダイ 住友不動産 野村不動産 | 韓国サムスン(既存社員) 日立製作所(経営幹部) 三井住友(総合職全員の努力目標) KDDI(事務・技術職の配属、異動) サイバーエージェント(海外部門) | 日本マクドナルド |
TOEIC795点からさらにスコアを伸ばす勉強法
TOEIC795点からスコアを上げるためには、以下を実践しましょう。
- 金のフレーズのを徹底的に覚える
- 問題演習で出てきたわからない英単語を調べてメモにまとめて定期的に見直す
- 「苦手Partを潰す」を意識する
- Part1はわからない単語を地道に覚える
- Part2は聞き取れない部分を聞き取れるようになるまで徹底的に聞き直す
- Part3・4は先読みと音声と同じスピードで発音する練習
- Part5は徹底的に問題演習
- Part6は全文訳
- Part7は音読
- 試験前には実践演習
TOEICのスコアを最短で伸ばすコツ
ここからはTOEICのスコアを最短で伸ばすために意識すべきポイントを紹介します。
定期的にスコア測定する
スコアを測定することで「勉強の効果」を確認できます。
スコアが伸びているならその勉強は続けるべき、逆にスコアが伸びていないならその勉強法が頭打ちor勉強法が間違えているので改善すべきということになります。
また、TOEICはスコアによりやるべき勉強法が大きく異なります。
よって、スコアを定期的に測定して「今の自分がやるべき勉強を把握すること」がとても重要です。
よって、2週間に1度程度、スコアを測定しましょう。
スコアを測定するには、公式問題集を本番と同様に2時間計って通しで解くのが1つの方法です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと、闇雲に勉強することになります。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
スコア診断をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わります。
もしスコア診断しなければ、効果のない勉強法をいつまでも実践してしまい、時間と努力が無駄になります。
ですので、
- 今の自分のスコアがわからない方
- 前にスコアを測定してから2週間以上時間が経っている方
- 公式問題集を解くのが面倒な方
は必ず「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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Santaアルク
勉強法を改善し続ける
同じ勉強法がいつまでも通用するとは限りません。大抵の場合どこかで頭打ちになり、勉強を続けてもスコアが伸びなくなります。
よって、勉強法は改善し続けることが重要です。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
まとめ
TOEIC795点のレベルを解説しました。
- 全体の上位16.1%のスコア
- 偏差値60.8
- 公式の英語力評価でリスニングはトップ、リーディングは上から2番目のレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から2番目のレベル
- CEFR B2で英検準1級と同程度のレベル
- 就活や転職で高評価
- 年収アップする
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参考
uguisu.skr.jp「企業が求めるTOEICスコア一覧」
日経転職版「TOEICスコア調査2022 あなたは何点? 出身大学別、業種別に平均点を大公開」
IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS」