TOEICリスニング450点のレベルと勉強法をL満点が解説

今回はTOEICリスニング450点のレベルと、450点を取るための勉強法・勉強時間を解説します。

  • TOEICリスニング450点がどのくらいのレベルなのか知りたい
  • TOEICリスニングで450点以上を目指している
  • TOEICリスニングのスコアが伸び悩んでいる

という方は必見です!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEICリスニング450点のレベル

TOEICリスニング450点は上位6.58%

TOEIC353回 リスニング スコア分布 295点〜470点

TOEIC公式が発表した「第353回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、

  • 点数が470点未満の人は全体の下位96.6%
  • 点数が445点未満の人は全体の下位91.3%

です。です。よって、リスニング450点は上位3.4%〜8.7%の間だとわかります。

 

TOEICのスコアは5点刻みなので、440点〜470点までの点数の種類は以下の6通りです。

  1. 440点(上位8.7%)
  2. 445点
  3. 450点
  4. 455点
  5. 460点
  6. 465点(上位3.4%)

それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は1.06%(≒(8.7%-3.4%)/5)になります。

よって、TOEICリスニング450点は上位6.58%程度(=8.7%-1.06%×2)だと言えるでしょう。

TOEICリスニング450点は偏差値65で旧帝国大学レベル

第353回のリスニングの平均スコアは327.8点です。

そのため、450点だと平均より122.2点高いことになります。

 

過去のTOEIC統計から、リスニングのスコアが8.3点上がると、偏差値が1アップする計算になります。

よって、TOEIC450点は偏差値およそ64.7です。
テン
旧帝国大学や早慶上智などの難関大学と同じくらいの偏差値になるようです。

TOEICリスニング450点は公式の3段階のリスニング力評価でトップレベル

Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング450点は3段階中一番上の評価です。

具体的には、以下のようにリスニング力が評価されます。

  • 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
  • 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
  • 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたり、情報が言い換えられたりしても詳細を理解できる
  • 広い範囲の情報を関連づけることができる

TOEICリスニング450点は正答率86〜95%くらい

以下の表より、リスニングで86〜95%ほど正答できれば、スコアは450点くらいになります。

TOEIC リスニング 素点とスコアの換算表

TOEICリスニング450点だとリーディングは400点が多い

TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。

年度リスニングリーディング合計点
2022331277608
2021331279611
2020337282620

このデータから、リスニングとリーディングで50点くらいの差があることがわかります。

よって、TOEICリスニング450点の場合、リーディングは400点くらいになる人が多いです。

テン
TOEICはリスニングの方が簡単なので、スコアが高くなりやすいです。

TOEICリスニング450点は就活・転職で高評価

企業・団体が採用時に求めるTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。

 

TOEICリーディング400点リスニング450点で合計850点の場合、新卒・中途で求められる平均スコアより、また、公開テストの平均スコアよりはるかに高いです。

よって、就職活動・転職活動で他の候補者と差別化して、選考を有利に進められるでしょう。

TOEICリスニング450点は昇進・昇格、海外出張・赴任者選抜で有利になる

昇進ん・昇格・海外出張等に必要なTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

 

上画像より、昇進・昇格では515点〜600点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

よってTOEICリーディング400点リスニング450点で合計850点なら、昇進・昇格の評価で有利になるでしょう。

 

海外出張・赴任者選抜で求められるスコアも大幅に超えています。

TOEICリスニング450点を取るための勉強法

ここからは、TOEICリスニング450点を取るための勉強法を解説します!

テクニックを身につける

TOEICリスニングで450点を取りたいなら、まずはテクニックを学びましょう。

テクニックを学ぶメリットは2つあります。

  1. 解答スピードが上がる
  2. 正答率が上がる
テン
問題を素早く正確に解くテクニックは「TOEIC全パート攻略法(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

 

テクニックを学んだ後は、「知っている」状態から「使える」状態に引き上げるために、テクニックをリスニング問題で実際に使いましょう。

「どのように使うのか」を覚えることで、本番の試験でもテクニックを自由自在に操れるようになります。

語彙力をつける

TOEICリスニング450点レベルの語彙力を身につけるには、以下を実践しましょう。

  1. TOEIC英単語帳の英単語を丸ごと1冊覚える
  2. 文中でわからない英単語を調べ、ノートにまとめ、定期的に見直す

①でTOEICに頻出の英単語を、②で頻出ではないが重要な英単語を覚えていきましょう。

テン
おすすめの英単語帳は記事後半「TOEICリスニングのおすすめ参考書・教材」で紹介します!

 

また、英単語を覚えるコツが3つあります。

どれも簡単かつ効果的なので、今すぐ実践しましょう。

  1. 発音する
  2. 毎日夜寝る前に暗記する(20〜30分くらい時間を確保するのが理想)
  3. 一度で多くの英単語に目を通して反復する

英文法を確実に理解する

リスニング対策で英文法は軽視されがちですが、英単語と並んで重要な英語の基礎です。

 

英文法の理解度が低いと、リスニングの聞き取り能力と精度が落ちます。

さらに「この構造どうなっているんだ?」と瞬時に判断できず集中力が削がれるので、スコアがガクッと落ち込みます。

テン
英文法は確実に理解するようにしましょう。

 

英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのがおすすめです。

その理由は4つあります。

  1. TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
  2. 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
  3. インプットとアウトプットを交互に繰り返すから学習内容が定着する
  4. スマホで動画を視聴できるから通勤通学などスキマ時間に勉強できる
テン
英文法を勉強するのにこれ以上の教材はありません。

無料体験もできるので、ぜひ活用してください!

 

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ディクテーション

TOEICリスニングで450点を取るには、根本的なリスニング力を伸ばすことが重要です。

根本的なリスニング力を伸ばすには、ディクテーションというTOEIC練習法が効果的です。

 

ディクテーションは以下の手順で進めます。

  1. 全文を聞く
  2. 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
  3. 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
  4. スクリプトを見て間違いがないかチェック
  5. 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す

シャドーイング

さらに、シャドーイングというリスニング練習法も効果的です。

 

シャドーイングをすることで、英語の音声を自然と認識できるようになります。

音声を自然と認識できるようになれば英文の理解に集中力を割けるようになるため、問題がグッと解きやすくなります。

 

シャドーイングは以下の手順で進めます。

  1. 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
  2. スクリプトを確認する
  3. スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  4. ③を最低3回繰り返す
  5. スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  6. ⑤を最低3回繰り返す

ディクテーション・シャドーイングの教材には、TOEIC公式問題集のPart3・4の問題を使うのがおすすめです。

慣れてきたら、さらに負荷をかけるために音声のスピードを1.2〜1.6倍にしてディクテーション・シャドーイングしましょう。

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国際ビジネスコミュニケーション協会

苦手パートをなくす

TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。

苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。

 

しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはリスニングのスコアはなかなか伸びません。

 

そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。

また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。

 

さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。

テン
先ほども紹介した「TOEIC全パート攻略法+テクニック」の内容を実践して、苦手パートを克服していきましょう!

実践演習

実践演習をするメリットは3つあります。

  1. 形式に慣れる
  2. 1問1問に使える時間の感覚が身につく
  3. 45分間集中する体力が身につく

おすすめの問題集は、先ほども紹介したTOEIC公式問題集です。

 

そして、問題演習をするときは、問題文を先読みする癖をつけてください。

テン
問題文の先読みができなければ450点以上を目指すのは難しいです。

 

また、実践演習が終わったら復習も欠かさず行いましょう。

復習の手順は以下です。

  1. わからなかった問題を一度解き直す
  2. 文中に登場したわからない英単語を調べる
  3. 文中に登場した英文法の知識を調べる
  4. 聞き取れない英文を聞き取れるようになるまで聞き直す

TOEICリスニング450点を短期間で取るためのコツ

短期間でスコアを伸ばすために以下を実践しましょう。

  • 英語に触れる時間を増やす
  • スキマ時間を活用する
  • 定期的に自分の実力を把握する

英語に触れる時間を増やす

  • 英語の本を読む
  • 英語のニュースを聞く
  • 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
  • 英語で日記を書く

というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。

 

  1. 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
  2. 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる

①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。

しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。

スキマ時間を活用する

仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。

その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。

 

  • 通勤・通学の移動時間
  • 休憩時間

など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。

1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。

 

スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。

テン
スマホで気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。

定期的に自分の実力を把握する

定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。

 

この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。

効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。

 

また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。

弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。

テン
また、苦手意識がなくなれば、モチベーションアップも期待できます。

 

  • 公式問題集を持っていない
  • 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない

という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。

 

 

無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。

 

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TOEICリスニング450点を取るのにおすすめの参考書・教材

ここからはTOEICリスニングで450点を取るためにおすすめの参考書・教材を紹介します!

TOEIC全パート別攻略法


4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。

  • 問題の傾向・形式
  • スコア別の目標解答時間
  • 各Partの勉強法
  • 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
  • スコアアップのコツ
  • 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
  • TOEIC英文法解説pdf
  • Part5英文法問題集
  • TOEIC勉強ルーティーン
  • 学習継続のコツ

など、とにかく内容を充実させました。

テン
TOEICの苦手パート克服法や問題を素早く正確に解くテクニックを知りたい方はぜひ活用してください!

TOEIC 出る単特急 金のフレーズ

TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。

以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。

  1. 600点レベル(400単語)
  2. 730点レベル(300単語)
  3. 860点レベル(200単語)
  4. 990点レベル(100単語)

TOEICリスニング450点を目指すなら、860点レベルまでの英単語はしっかり覚えましょう。

さらに990点レベルまでの英単語まで覚えられると、英単語で困ることはほとんどなくなります。

TOEIC公式問題集

created by Rinker
国際ビジネスコミュニケーション協会

本記事ではすでに何度も登場した、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。

テン
私もいろんな問題集を使ってきましたが、個人的には公式問題集が一番スコアアップに直結すると感じています。

 

「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。

そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。

 

現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。

問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。

TOEICリスニング450点を取るのにかかる勉強時間

TOEICリスニングで450点を取るのにかかる勉強時間は現在のレベルにより異なります。

 

一般的に、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。

よって、単純計算でリスニングを50点伸ばすには約100〜150時間かかることになります。

テン
つまり、現状でリスニング400点なら、約100〜150時間の対策で450点を取れる実力が身につくということですね。

 

「そんなに勉強しないといけないのか…」と思ったかもしれません。

しかし、「約200〜300時間」というのは、あくまで一般的な方法で勉強した場合です。

 

今回紹介したように順序立てて勉強すれば、それよりはるかに短時間でスコアを伸ばせます。

TOEICリスニング対策にはオンライン英会話もおすすめ

TOEICリスニングは会話のテンポが速く、短い時間に多くの情報を処理することが必要です。

この「情報処理能力」を鍛えるには、オンライン英会話が最適です。

 

おすすめのオンライン英会話は「ネイティブキャンプ」です。



テン
レッスン受け放題なので、短期間で情報処理能力を鍛えられます。(レッスン受け放題のオンライン英会話は、ネイティブキャンプのほかにありません。)

 

ネイティブキャンプは7日間無料体験もできるので、ぜひ活用してください!

まとめ

TOEICリスニング450点付近は全体の上位4〜9%のスコアです。

450点を取るための勉強法は以下です。

  1. TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
  2. 語彙力をつける
  3. 英文法を確実に理解する
  4. 負荷をかけてディクテーションする
  5. 負荷をかけてシャドーイングする
  6. 苦手なパートをなくす
  7. 実践演習する
テン
ぜひ参考にしてください!

 

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