- 英語初心者
- TOEICを受験するのはまだちょっと自信がない
という方のために作成されたのが、TOEIC Bridge Testsです。
そんなTOEIC Bridge Testsですが、ネットにはあまり情報が落ちていません。
特に、勉強法に関する情報はほとんどありませんでした。
ということで今回は、TOEIC Bridgeの勉強法を解説します。
この記事を読めば
- TOEIC Bridgeのために何をどのように勉強すれば良いのかわかる
- TOEICにつながる勉強法がわかる
ので、ぜひ参考にしてください!
※TOEIC Bridgeには、「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」と「TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests」の2種類があります。今回は「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」の勉強法を解説します。
筆者のTOEICスコアはこちらです!

TOEIC Bridgeとは?
そもそもTOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。
主に「ビジネスシーン・日常英会話を想定した英語力」の測定を目的としており、全部で5種類の試験があります。
- TOEIC®︎ Listening & Reading Test
- TOEIC®︎ Speaking & Writing Tests
- TOEIC®︎ Speaking Test
- TOEIC®︎ Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC®︎ Bridge Speaking & Writing Tests
最も一般的で認知度が高いのは「Listening & Reading Test」で、日本では年間約200万人もの受験者がいます。
TOEIC Bridgeは、一言で言えば「易しいTOEIC」です。
TOEIC Bridgeは、まだTOEICに挑戦するには英語力が十分でない英語初心者が安心して受験できるよう、易しい問題でテストが構成されています。
TOEIC Bridgeには2つのテストがあります。
- TOEIC®︎ Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC®︎ Bridge Speaking & Writing Tests
TOEIC Bridge Listening & Reading Testsは、英語初心者の「聞く」「読む」英語力を測る試験です。
普通のTOEIC Listening & Reading Testでは「ビジネス・日常生活」が題材になりますが、TOEIC Bridge Listening & Reading Testsでは「日常生活」が主な題材でビジネスはあまり扱われません。
また、TOEIC Bridge Speaking & Writing Testsは、英語初心者の「話す」「書く」英語力を測る試験です。
こちらも「日常生活」が主な題材で、ビジネスはあまり扱われません。
TOEIC Bridgeを受験するメリット
TOEIC Bridgeを受験するメリットは主に3つあります。
- TOEICの試験形式に慣れる
- 4技能の実力を高い精度で測れる
- 受験しやすい
TOEIC BridgeはTOEICの問題形式をある程度踏襲しています。よって、TOEIC Bridgeを受けることで、間接的にTOEICの問題形式に慣れることができます。
また、英語初心者の方が4技能の実力を測るのに、TOEIC Bridgeは適しています。
TOEICと比較して、TOEIC Bridgeは問題量が少なく、試験時間も短めです。
受験料もリーズナブルなので、比較的受けやすい試験だと言えるでしょう。
TOEIC Bridgeの勉強法
さて、ここからはTOEIC Bridgeの勉強法を解説します。
この勉強法を実践すれば、TOEIC Bridgeのスコアが上がるのはもちろん、後でTOEICの勉強をするときもスムーズに移行できるので、ぜひ参考にしてください!
まずは今の実力を把握する
まずは公式の問題集を解いて、今の自分の実力を把握しましょう。
TOEIC・TOEIC Bridgeともに、今の実力によってやるべき勉強は変わってきます。
もし自分の実力がわからなければ、闇雲に対策することになります。
そして
- すでに身につけている部分を勉強して時間を無駄にする
- 今の実力より高すぎる内容を勉強して挫折する
という状況に陥ります。
よって、面倒に感じるかもしれませんが、まずは自分の実力を把握してください。
中学レベルの英単語を覚える
さて、ここからが具体的な勉強法に入っていきます。
TOEIC Bridge対策全体を通じて、常に意識してほしいのは単語を覚えることです。
その中でも、中学レベルの英単語は確実に覚えるようにしましょう。
英単語を覚えるときに意識してほしいのは「反復」です。
何度も何度も繰り返し英単語を目にすることで、だんだんと英単語が長期記憶に定着します。
英語初心者がやりがちな暗記法に「1日10単語ずつ確実に覚える」という方法があります。
この方法が絶対に間違っているわけではありませんが、効率を考えるならばおすすめしません。
ですので、長期記憶に残る「反復」を意識してください。
具体的にどのくらいの英単語を反復すれば良いのかというと、目安は1日50〜100単語です。
50〜100単語を毎日3〜5回以上、スピーディーに目を通していきましょう。
英文法を勉強する
英単語と並行して勉強してほしいのが英文法です。
どれだけ英単語を覚えても、英文法がわからなければ英文の構造を正しく捉えられないので英文は読めないし聞けません。
- 前置詞
- 接続詞
- 不定詞
- 動名詞
- 関係代名詞
以上のワードを見て、その用法・形・意味が瞬間的にわからなければ、英文法の理解が不十分です。
よって、英文法を勉強し直してください。
問題演習して形式に慣れる
あとやるべきことは、問題演習を通じてTOEIC Bridgeの形式に慣れることです。
本番の試験を想定して、試験時間を計りながら問題を解いてください。
英語力が高かったとしても、出題形式がわからずに初見で問題を解くのはハードです。
TOEIC Bridgeでは一定の出題パターンに沿って問題が出されます。よって、問題を何度か解くだけで出題形式はバッチリ把握できます。
形式に慣れること以外にも、問題演習することで
- 時間配分
- 現時点での実力
- 苦手分野
などを把握できるのがメリットです。また、集中力が身につくのもポイントですね。
TOEIC Bridgeのおすすめ参考書・問題集5選
ここからはTOEIC Bridgeのおすすめ参考書を紹介します。
ターゲット中学英単語1800
中学英単語を「英文に出る順」で覚えられる英単語帳です。前から順番に覚えるだけで、どんどん英文を読む/聞く力が身につきます。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEIC Bridgeに出る英文法の大部分はカバーできます。
TOEIC Bridge 公式ガイドブック
2019年6月以降の新傾向のTOEIC Bridge Testsのすべてがわかるガイドブックです。
これ1冊でListening、Reading、Speaking、Writingの全てに対応しており、問題形式も詳しく解説されています。
4技能のテストを各1回分ずつ掲載。
問題の解答および解答例、和訳、音声スクリプトは詳細に掲載されています。
また、音声収録を本番と同じ公式スピーカーが担当しているので、実践に近い形で練習できるのが魅力。
音声はダウンロードすることも可能です。
TOEIC Bridge Listening & Reading 公式ワークブック 2
解答を書き込みながら勉強するワークブック形式の参考書です。Partごとの問題タイプ別に、全部で16ユニットあります。
各ユニットでは、以下の流れで学習が進んでいきます。
- 学習テーマの要点を確認
- 3種類のワークで解き方の流れとコツをおさえる
- ミニテストを解いて解き方・コツを身体に馴染ませる
はじめてのTOEIC BRIDGE L&Rテスト 完全模試3回分
出題パターンの分析をもとに作成された模試が3セットついている問題集です。
問題演習して、問題の形式に慣れるのに役立ちます。
注意:TOEIC Bridgeに過去問はない
ここまで参考書・問題集を解説してきました。
ここで、「過去問がないじゃないか!」と思った方がいるかもしれません。
確かに、大学受験や英検なら過去問がありますよね。
しかし、実はTOEIC Bridgeには過去問がありません。
どれだけネットで探しても、TOEIC Bridgeの過去問は出てきません。過去問は一切公開されていないからです。
試験会場外への問題の持ち出しも禁止されています。
なぜ過去問が公開されないのかというと、TOEIC BridgeやTOEICでは過去に出題された問題が再利用されることがあるからです。
よって、事前に過去問を解ける状態が出来上がってしまうと「過去問を解いたもん勝ち」になり不公平になります。
TOEIC Bridge対策のおすすめアプリ3選
ここからはTOEIC Bridge対策のおすすめアプリを3つ紹介します。
Santaアルク
勉強法のところで「まずやるべきなのは問題集を解いて自分の実力を把握すること」と言いました。
しかし、
- 問題集を持っていない
- 問題集を解く時間を確保できない
- 問題集を解くのが面倒
という方もいると思います。
その場合は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
出てくるのはTOEICのスコアですが、以下の換算表を使えばTOEIC Bridgeのスコアに換算できます。
TOEIC Bridge Listening & Reading | TOEIC Listening & Reading |
30 | 〜120 |
40 | 210 |
50 | 265 |
60 | 325 |
70 | 400 |
80 | 490 |
90 | 605 |
91〜 | 610〜 |
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Santaアルク
TOEIC公式コンテンツ by IIBC
「TOEIC公式コンテンツ by IIBC」は公式機関が出しているアプリです。
「TOEIC公式コンテンツ by IIBC」の長所は3つあります。
- 70本以上の音声とテキストで会話表現を学べる
- 音声の内容やフレーズの意味を問うクイズができる
- スクリプト付きだからディクテーションやシャドーイングができる
高校入試ターゲット
先ほど紹介した「ターゲット中学英単語1800」の音声が収録されているアプリです。
単語を聞き分けられるようになるには、発音をしっかり習得することが重要です。
発音記号を見て発音がわかる方は別ですが、基本的にその英単語をはじめて見るときはこのアプリで発音を確認するようにしましょう。
TOEIC Bridgeの平均スコア
2023年度のTOEIC Bridge Listening & Reading Testsの平均点は以下の通りです。
- 公開テスト:69.8点(リスニング32.9点、リーディング36.9点)
- IPテスト:59.2点(リスニング27.1点、リーディング32.0点)
また、2023年度のTOEIC Bridge Speaking & Writing TestsのIPテストの平均スコアは以下の通りです。(公開テストは受験者数が少ないため省略)
- スピーキング:32.1点
- ライティング:37.5点
将来的にTOEICを受けるつもりならTOEIC Bridgeは受けなくて良い
ここまで、TOEIC Bridgeの対策方法を解説してきました。
しかし、将来的にTOEICを受験するつもりなら、そもそもTOEIC Bridge対策をする必要はありません。
確かに、TOEIC Bridgeは比較的易しい問題が出るので、特に英語初心者の場合は「まずはTOEIC Bridgeで」と思うはずです。
しかし、TOEICとTOEIC Bridgeでは問題の形式がやっぱり異なってきます。
そのため、最初からTOEIC対策をして、TOEICの問題形式を把握した方がスコアが伸びるスピードは絶対に早いです。
もちろん、TOEICを受験して「全く解けない」という状況に陥ることはあるはずです。
しかし、TOEIC Bridgeの対策をどれだけ行なったところで、「TOEICが全く解けない状況」から抜け出すのは難しいです。
「TOEIC Bridge対策」ではなく、「TOEIC対策」するからこそ、TOEICのスコアは伸びます。
ですので、就活・転職や昇進・昇格のためにTOEICのスコアが欲しいなら、最初からTOEICを受けて、TOEICの対策をしてください。
初めてTOEICを受ける人がまずやるべきこと
TOEICは自分のレベル・スコアによって、やるべきことが大きく変わってきます。
自分のレベルより低すぎる勉強を実践しても、学べることはほとんどありません。逆に、自分のレベルより高すぎる勉強を実践してしまうと、わからないことが多すぎて挫折します。
よって、まずは自分のスコアを把握することがとにかく重要です。
では、どのようにスコアを把握すれば良いのかというと「TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く」のが1つの方法です。
公式問題集を本番と同様に2時間計って通しで解くことで、自分のスコアをある程度把握できます。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
(左画像は僕がTOEIC975点取った後に診断したスコア)
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
もちろんブレは多少ありますが、気にするほどではありません。ある程度のスコアが把握できればOKです。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと、闇雲に勉強することになります。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
ですので、今すぐ「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
\ 無料でスコア診断をしてみる! /
Santaアルク
TOEICの勉強法
「Santaアルク」でのスコア診断が終わったら、実際の勉強に入っていきます。
基本的な流れは以下の通りです。
- 単語を覚える(中学英単語もしくはTOEIC頻出英単語)
- 文法を固める(難しい英文法は対策の必要なし)
- 500点まではPart1・2・5に絞って対策
- 次はPart3・4・6を対策
- 長文のPart7は難しいので一番最後
- 定期的に実践演習して勉強の効果を測る(公式問題集orSantaアルク)
より詳しい勉強法については、以下の記事で解説しています。
「Santaアルク」で診断したスコアより50点ほど高いスコアを扱っている記事を選んでください。
・TOEIC300点を取る勉強法
・TOEIC350点を取る勉強法
・TOEIC400点を取る勉強法
・TOEIC450点を取る勉強法
・TOEIC500点を取る勉強法
・TOEIC550点を取る勉強法
・TOEIC600点を取る勉強法
・TOEIC650点を取る勉強法
・TOEIC700点を取る勉強法
・TOEIC750点を取る勉強法
・TOEIC800点を取る勉強法
・TOEIC850点を取る勉強法
・TOEIC900点を取る勉強法
・TOEIC950点を取る勉強法
まとめ
今回はTOEIC Bridgeの勉強法を解説しました。
- まずは自分の実力を把握する
- 中学レベルの英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- 問題を解いて形式に慣れる
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参考