TOEICには「特急シリーズ」という定番の参考書群があります。
その中でTOEIC初心者・英語初心者向けに作られているのが、「初心者特急シリーズ」です。
このページでは、そんな初心者特急シリーズを徹底解説します。
具体的には…
- 初心者特急シリーズのおすすめポイント
- 初心者特急シリーズのダメなポイント
- 初心者特急シリーズを使うのがおすすめな人
- 初心者特急シリーズを使うのがおすすめでない人
- 初心者特急シリーズの中でも特におすすめの参考書
- 初心者特急シリーズの中であまりおすすめしない参考書
- 初心者特急シリーズの使い方
- 初心者特急シリーズを使う際の注意点
- 初心者特急シリーズを使い終えるタイミング
など、さまざまな視点で初心者特急を深掘ります。
- 初心者特急シリーズってそもそも何?
- 初心者特急シリーズは誰におすすめ?
という方はぜひご覧ください!
筆者のTOEICスコアはこちらです!

TOEIC初心者特急シリーズとは
そもそも初心者特急シリーズとはなんなのか。一言で言うと「英語初心者レベルとTOEIC本番レベルの橋渡しに役立つ参考書」です。
TOEICって難しいです。英語初心者がいきなりTOEICの問題を解くと、難しすぎて挫折します。
そこで「初心者特急シリーズ」の出番です。
初心者特急シリーズには、本番より易しい難易度の問題が載っています。
よって初心者特急シリーズを使うことで、問題の形式に慣れつつ、挫折することなく着実に解答力を身につけることができます。
初心者特急シリーズには、以下の6冊あります。
- 初心者特急パート1・2
- 初心者特急パート3
- 初心者特急パート4
- 初心者特急パート5
- 初心者特急パート6
- 初心者特急パート7
TOEIC初心者特急シリーズの世間の評価
僕が実際に使った感想をお話しする前に、「初心者特急シリーズ」の口コミをいくつか紹介します。
TOEIC対策初歩
口コミ①「入りやすい入門書です。基礎も押さえていて、自信がつきました。」
口コミ②「リスニングが苦手なのでなんとかしたいと考えていた。初心者はまずはこの本からやるのがいいと思う。」
有意義
「基礎事項の確認や丁寧なリスニング練習という観点から大変有意義でした。」
問題として不適切なものもわずかではある
「他の参考書に比べて解説もわかりやすく、かつやたらと難しい問題ばかり集めていないので良い参考書だとは思う。ただしごく一部日本語に訳しても解を一つに定められないものがあり、問題として不適切なものが僅かではあるがある。」
- 初心者特急パート1・2:4.1/5.0
- 初心者特急パート3:4.0/5.0
- 初心者特急パート4:4.4/5.0
- 初心者特急パート5:4.0/5.0
- 初心者特急パート6:4.0/5.0
- 初心者特急パート7:4.5/5.0
TOEIC初心者特急シリーズのおすすめポイント
初心者特急シリーズのおすすめポイントは3つあります。
- 本番より易しい難易度の問題が載っているから挫折しない
- 問題パターンごとに解答のポイントが学べる
- 音声がついている
本番より易しい難易度の問題が載っているから挫折しない
前述したように、初心者特急シリーズには本番より易しい難易度の問題が載っています。
よって、挫折することなく、着実に問題の形式に慣れ、解答のポイントを習得することができます。
リーディングのPart5に関しては、他に初心者向けの参考書がいろいろあります。
しかし、リスニングやリーディングのPart6・7については、「本当の初心者向け」と言える参考書は初心者特急のほかにありません。
ですので、「初心者特急シリーズ」は、英語初心者が挫折せずにTOEICの勉強をするための強い味方となっています。
問題パターンごとに解答のポイントが学べる
「本番より易しい」と聞いて「本番で通用する力が本当に身につくの?」と思われたかもしれません。
しかし、安心してください。
初心者特急シリーズには、本番レベルの問題を解くために必須級の知識がしっかりとまとめられています。
たとえば、僕がイチオシしている「初心者特急 パート1・2」の目次はこんな感じです。
さらに、問題パターンごとに「こういうところに注目した方が良いよ」という解説が詳しく載っています。
よって、問題のレベル自体は本番より易しいですが、解説部分は本番レベルの参考書と遜色ありません。
音声がついている
リスニングの音声がついているのは当然ですが、リーディング(パート5〜7)の初心者特急にも音声がついています。
音声がついていると対策の幅がグッと広がるので、これはありがたいですね。
また、音声はabceedというアプリでまとめて聴くことができます。
abceedで「初心者」と検索した画面
1つのアプリに音声がまとめられているので、音声の切り替えがスムーズにできるのがうれしいポイントです。
TOEIC初心者特急シリーズのダメなポイント
さて、ここまで初心者特急シリーズの良いポイントを解説してきました。
ここからは初心者特急シリーズのダメなポイントを正直にお伝えしていきます。
唯一挙げるとするなら、複数冊揃えると結構価格が高いということでしょうか。
初心者特急シリーズの1冊あたりの価格は800円〜900円です。よって、シリーズ全て(6冊)揃えようと思うと、5000円くらいかかります。
TOEIC初心者特急シリーズを使うのがおすすめな人
以上を踏まえて、初心者特急シリーズを使うのがおすすめなのはこんな人です。
- 英語初心者(目安はTOEIC400点未満未満)
- TOEIC400点以上だけど苦手なPartがある方
英語初心者(目安はTOEIC400点未満)
英語初心者は本番レベルの問題を解くと、ほぼ100%難しすぎて挫折します。ですので、初心者特急シリーズ(特にPart1・2)を使いましょう。
目安はTOEIC400点未満です。TOEIC400点未満だと、まだ語彙・文法の学習が不十分なので、本番レベルの問題を解くのは厳しいです。
ですので、語彙・文法を強化しつつ、初心者特急シリーズで問題の形式に慣れて解答のポイントを身につけていきましょう。
もし自分のスコアがわからないなら、スコアを測定してください。
どのようにスコアを把握すれば良いのかというと「TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く」のが1つの方法です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
スコア測定せずに感覚で「初心者特急を使おう/本番レベルの参考書を使おう」と判断するのは危険です。
なぜなら
- 本来は初心者特急を使うべきなのに本番レベルに手を出す→挫折する
- 本来は本番レベルで良いのに初心者特急を使う→学べることがなくお金と時間と努力を無駄にする
という事態に陥るからです。
ですので、必ず「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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TOEIC400点以上だけど苦手なPartがある方
TOEIC400点未満ではないけれど、特定のPartが苦手(orリスニング・リーディング全般が苦手)という場合も初心者特急は役立ちます。
なお、先ほど「Part6・7は購入の必要がない」と言いましたが、これはあくまで英語初心者(TOEIC400点未満)の話です。
「TOEIC400点以上だけど苦手なPartがある」という方で、Part6・7が苦手なら「初心者特急 パート6or7」を購入するのは全然アリです。
TOEIC初心者特急シリーズを使うのがおすすめでない人
ここまで初心者特急シリーズを使うのがおすすめな人を紹介してきました。
一方で、こんな人には初心者特急はおすすめしません。
- TOEIC500点以上の方
- 全Partをまとめて対策したい方
TOEIC500点以上の方
TOEIC500点以上あるなら、負荷をかけて本番レベルの問題を解いた方がスコアが伸びやすいです。
初心者特急を使えば、簡単なので解けて気持ちが良いかもしれません。
その気持ちよさは大切なんですが、いつまでも気持ちの良い勉強を続けても頭打ちになります。
ですので、TOEIC500点以上あるなら、なるべく本番レベルの参考書を使いましょう。
全Partをまとめて対策したい方
初心者特急シリーズは、以下の6つに細かく分かれています。
- 初心者特急パート1・2
- 初心者特急パート3
- 初心者特急パート4
- 初心者特急パート5
- 初心者特急パート6
- 初心者特急パート7
全てのパートを揃えようと思ったら、5,000円くらいかかります。
ですので、「あまり費用をかけずに全Partを対策したい」という方には向いていません。
とはいえ、すでに何度も言っていますが、そもそも英語初心者の場合は全Partを対策する必要はありません。
問題の形式がシンプルで対策しやすいPart1・2・5に絞って対策した方が良いです。
ですので、あなたが英語初心者なら「全Partを対策しよう」と思わなくてOKです。
TOEIC初心者特急シリーズの中でも特におすすめの参考書
初心者特急シリーズには6冊ありますが、その中でも僕が特におすすめしているのが「初心者特急パート1・2」です。
なぜ「初心者特急パート1・2」がおすすめかというと、理由は3つあります。
- Part1・2は比較的対策しやすく初心者向きだから
- それでいて初心者向けのPart1・2の参考書が他にないから
- 本気で必須級の知識がしっかり解説されているから
実は「初心者特急パート1・2」はシリーズの中で一番最初に発売されています。
初心者特急パート3:2018/04/20
初心者特急パート4:2018/04/20
初心者特急パート5:2019/06/18
初心者特急パート6:2019/08/20
初心者特急パート7:2019/12/20
この発売日の推移を見ると
- 初心者向けPart1・2対策参考書への強いニーズがあった
- 初心者特急パート1・2を発売
- 初心者特急パート1・2が好評
- 初心者特急リスニングを発売
- 初心者特急リスニングが好評
- 初心者特急リーディングが徐々に発売
という流れがあったんじゃないかなと思います。
ちょっと話が逸れましたが、とにかく「初心者特急パート1・2」は使う価値がとても大きい参考書なのでおすすめです。
TOEIC初心者特急シリーズの中であまりおすすめしない参考書
「初心者特急パート1・2」は初心者特急シリーズの中で特におすすめです。
一方で、以下の3冊は初心者特急シリーズの中ではあまりおすすめしません。
- 初心者特急パート5
- 初心者特急パート6
- 初心者特急パート7
まず初心者特急パート5について、英語初心者はPart1・2に加えて、Part5(短文穴埋め問題)も対策すべきです。
ただ、初心者向けのPart5対策参考書には他により良いものがあります。
おすすめなのは以下の2冊です。
次に
- 初心者特急パート6
- 初心者特急パート7
については、英語初心者はそもそもPart6・7を対策する必要はありません。
Part6の対策が必要になってくるのは概ねTOEIC500点以上、Part7の対策が必要になってくるのは概ねTOEIC600点以上です。
TOEIC初心者特急シリーズの使い方
さて、ここからは初心者特急シリーズの使い方を解説します。
Unitごとに進める
初心者特急 パート1・2の目次
「初心者特急パート1・2」は、Unitという単位で問題のパターンが分かれています。
Unit1「行為や動作を表す動詞」、Unit2「位置や方向を表す動詞」、Unit3「Part1で使われる時制」
・Part2
Unit4「WH疑問文」、Unit5「Yes/No疑問文」、Unit6「否定疑問文、付加疑問文、選択疑問文」、Unit7「平叙文」
ですので、基本はUnitごとにまとめて進めるようにしてください。
解説を読む
それぞれのUnitの先頭には、その問題パターンの解説が載っています。
問題形式の解説はもちろん、英単語や例文もついているので、さらっと目を通しておきましょう。
問題を解く
Unitごとに「Exercise」という問題が載っているので、一旦解いてみましょう。
解くことで問題の形式に慣れるのはもちろん、解き方が徐々に自分のモノとして定着していきます。
復習する
問題を解いた後の復習がとにかく重要です。
具体的な復習方法ですが、「聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで聞き直す」というのがおすすめです。
何度も何度も繰り返し音声を聞いて、全ての単語と単語間のつながりを問題なく聞き取れるようになるまで聞き直しましょう。
特に注意して欲しいのが、短縮形です。たとえば「They are→They’re」「Is not→Isn’t」などですね。
Practice Testを解く
Partごとに全てのUnitが終わったら、Practice Testを解いて総復習をしましょう。
問題数は以下の通りです。
- Part1 Practice Test:10問
- Part2 Practice Test:40問
特に重要なUnit
最後に、英語初心者に特に徹底的に勉強してほしいUnitを紹介しておきます。
- Part1 Unit1「行為や動作を表す動詞」
- Part1 Unit2「位置や方向を表す動詞」
- Part1 Unit3「Part1で使われる時制」
- Part2 Unit4「WH疑問文」
- Part2 Unit5「Yes/No疑問文」
Part1は全て重要です。Part1はTOEICの中でも特に簡単なので、しっかり勉強しておきましょう。
Part2に関しては、WH疑問文とYes/No疑問文が重要です。
Part2の問題数は25問ですが、WH疑問文とYes/No疑問文だけで16〜18問くらい出題されます。
TOEIC初心者特急シリーズを使う際の注意点
ここからは初心者特急シリーズを使う際の注意点についてお話しします。
勉強前にabceedをダウンロード
先ほどチラッと紹介しましたが、abceedというのは音声を聞けるアプリです。
リスニングの問題を解く際は音声が必須なので、必ずダウンロードしておいてください。
もしリーディング(Part5〜Part7)の初心者特急を使う場合も、abceedを使うのがおすすめです。
- abceedで音声を聞いて発音を確認
- 音読
という流れで勉強を進めれば、リーディング力とリスニング力を同時に鍛えられます。
声に出しながら勉強する
ただ参考書を読むのではなく、声に出しながら勉強することで学習効果がアップします。
単語・文法の学習は忘れずに行う
初心者特急シリーズを使えば、問題の形式に慣れることができます。
しかし、「ただ初心者特急シリーズを繰り返し使えば本番レベルまで上げられる」なんてことはなかなかありません。
やはり、基礎となる単語・文法の学習を並行して行うことは重要なので、サボらないでください。
TOEIC初心者特急シリーズを使い終えるタイミング
最後に、初心者特急シリーズを使い終えるのは「概ねTOEIC400〜450点を取れるようになったタイミング」がおすすめです。
また、TOEIC500点を超えたら本番レベルの参考書に移りましょう。
使い終えるタイミングを適切に把握するには、定期的なスコアの把握が重要です。
2週間に1度程度、スコアを測定しましょう。
記事の冒頭でスコアの測定方法について触れました。
- TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く
- 無料アプリの「Santaアルク」を使う
2週間に1度、公式問題集を解くのは現実的ではありません。(時間がかかるし、めちゃくちゃ疲れるから)
ですので、「Santaアルク」を使うことを推奨します。
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Santaアルク
そして、「Santaアルク」でTOEIC400点〜450点を超えてきたタイミングで、徐々に次のステップの勉強法に移行していきましょう。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
・TOEIC500点を取る勉強法
・TOEIC550点を取る勉強法
・TOEIC600点を取る勉強法
・TOEIC650点を取る勉強法
・TOEIC700点を取る勉強法
・TOEIC750点を取る勉強法
・TOEIC800点を取る勉強法
・TOEIC850点を取る勉強法
・TOEIC900点を取る勉強法
・TOEIC950点を取る勉強法
まとめ
TOEICの初心者特急シリーズを徹底的に解説しました。
初心者特急シリーズを一言で表すと「英語初心者レベルとTOEIC本番レベルの橋渡しに役立つ参考書」です。
初心者特急シリーズには6冊あります。
- 初心者特急パート1・2
- 初心者特急パート3
- 初心者特急パート4
- 初心者特急パート5
- 初心者特急パート6
- 初心者特急パート7
特長は3つあります。
- 本番より易しい難易度の問題が載っているから挫折しない
- 問題パターンごとに解答のポイントが学べる
- 音声がついている
そして初心者特急シリーズがおすすめなのは、こんな人です。
- 英語初心者(目安はTOEIC400点未満未満)
- TOEIC400点以上だけど苦手なPartがある方
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