この記事ではTOEIC655点のレベルと評価を徹底的に解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC655点のレベル
全体の上位42.0%で偏差値52.5、大学は「日東駒専」レベル
TOEIC Program DATA & ANALYSISと平均スコア・スコア分布 詳細から、TOEIC655点は上位約42.0%のスコアと推測されます。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。
TOEIC公開テストの平均点は612点なので、TOEIC655点は平均より43点高いです。
よって、偏差値はおよそ52.5になります。
大学に換算すると、有名私立大学群「日東駒専」(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)と同じくらいになるようです。
正答率約66%
平均的に、リスニングとリーディングは50〜60点ほど差がつきます。
よって、TOEIC655点の場合、リスニング355点前後、リーディング300点前後になるでしょう。
広島大学医学部の大学生と同レベル
上の表は、大学別の平均点を集計したモノです。
この表をによると、TOEIC655点は日本外国語専門学校や広島大学医学部の大学生平均と同じくらいのスコアになります。
神奈川大学の出身者と同レベル
また、日経転職版には「出身大学別TOEICスコアランキング」というものがありました。
これは日経転職版会員のTOEICスコアを出身大学別に集計したものです。
このうち、TOEIC655点付近の出身大学を抜粋してみると以下の通りです。
- 成蹊大学:682.7点(全体35位)
- 関西大学:676.3点(全体36位)
- 神奈川大学:649.0点(全体37位)
- 専修大学:644.2点(全体38位)
- 日本大学:642.3点(全体39位)
公式の3段階のリスニング力評価で上から2番目の評価
先ほど言ったように、TOEIC655点の場合、リスニング355点前後&リーディング300点前後になるでしょう。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング355点は3段階中上から2番目の評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 短い会話で語彙が難しくない時は話の趣旨・目的・文脈が推測できることがある
- 情報の繰り返しや言い換えがあるときは長い会話を理解できる
- 間接的な応答や予測が難しい会話は会話の理解が困難である
- 広い範囲にわたって情報を関連づける必要があるときは会話を理解できない
公式の4段階のリーディング力評価で下から2番目のレベル
また、リーディング300点は4段階中下から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 限られた長さの文章では簡単な推測ができる
- 文中と問題の表現が同じであれば事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 言い換えがある場合は推測が困難
- ふたつ以上の文章にわたる情報を関連づけることができない
- 難しい語彙や例外的な意味、複雑な文法構造が理解できない
公式の5段階のコミュニケーション能力評価で上から3番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC655点はA〜Eの5段階評価のうち、C評価(470点以上)です。
C評価は「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- 通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない
- 複雑な場面における対応や意思疎通では巧拙(上手い/下手)の差が見られる
- 基本的な文法・構文は身についている
- 表現力の不足はあるが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている
CEFRB1で英検2級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。上記の文部科学省のデータによると、TOEIC655点はCFFR B1程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC655点は英検2級(高校卒業程度)に相当します。
・TOEICとCEFRの換算表 完全版【レベル:a1 a2 b1 b2 c1 c2 】
・TOEICと英検はどっちが難しい?975点&準1級が徹底解説
・社会人は英検かTOEICのどっちを受けるべき?徹底比較
TOEIC655点は就活・転職で活用できる
一般的に、就活・転職の際、履歴書に書けると言われているのは「TOEIC600点以上」です。
よって、TOEIC655点あれば、就活や転職でばっちり活用できます。
ただし、就活・転職で周りと差別化したいなら、TOEIC700点以上を目指すのがおすすめです。
TOEIC700点だと「すごいね…」と一目置かれやすくなります。
TOEIC655点からさらにスコアを伸ばす勉強法
TOEIC655点からスコアを上げるためには、以下を実践しましょう。
- 金のフレーズの730点レベルまでは確実に覚える
- リスニングを重点対策
- リーディングはPart5のみ重点対策
- Part6・7は試験前に問題を解いて復習する程度でOK
- 試験前には実践演習
TOEICのスコアを最短で伸ばすコツ
ここからはTOEICのスコアを最短で伸ばすために意識すべきポイントを紹介します。
単語学習をサボらない
単語学習って、正直退屈でつまらないですよね。しかし、単語学習はみなさんが思っているより遥かに重要です。
覚えている単語の数が少なければ、読める・聞ける英文の数は当然少なくなります。また、復習の際に調べる単語の数が多くなり、日本語訳と英文を紐付けるのに時間がかかるため、復習の効率も悪くなります。
特にTOEICは、それほど文構造が複雑な英文や、難しいテーマの英文が出るわけではありません。単語がちょっと特殊なだけで、単語さえわかってしまえば問題はどんどん解けるようになります。
ですので、単語学習は決してサボらず行いましょう。
定期的にスコア測定する
スコアを測定することで「勉強の効果」を確認できます。
スコアが伸びているならその勉強は続けるべき、逆にスコアが伸びていないならその勉強法が頭打ちor勉強法が間違えているので改善すべきということになります。
また、TOEICはスコアによりやるべき勉強法が大きく異なります。
よって、スコアを定期的に測定して「今の自分がやるべき勉強を把握すること」がとても重要です。
よって、2週間に1度程度、スコアを測定しましょう。
スコアを測定するには、公式問題集を本番と同様に2時間計って通しで解くのが1つの方法です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと、闇雲に勉強することになります。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
スコア診断をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わります。
もしスコア診断しなければ、効果のない勉強法をいつまでも実践してしまい、時間と努力が無駄になります。
ですので、
- 今の自分のスコアがわからない方
- 前にスコアを測定してから2週間以上時間が経っている方
- 公式問題集を解くのが面倒な方
は必ず「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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勉強法を改善し続ける
同じ勉強法がいつまでも通用するとは限りません。大抵の場合どこかで頭打ちになり、勉強を続けてもスコアが伸びなくなります。
よって、勉強法は改善し続けることが重要です。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
まとめ
TOEIC655点のレベルを解説しました。
- 全体の上位42.0%のスコア
- 偏差値52.5
- 公式の英語力評価でリスニングは上から2番目、リーディングは下から2番目のレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から3番目のレベル
- CEFR B1で英検2級と同程度のレベル
- 就活や転職で高評価
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参考
日経転職版「TOEICスコア調査2022 あなたは何点? 出身大学別、業種別に平均点を大公開」
IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS」