今回はTOEIC855点〜895点のレベルと、855点〜895点からスコアをアップさせるための勉強法を解説します。
- TOEIC855点〜895点のレベルが知りたい
- TOEIC855点〜895点からスコアをアップさせる勉強法を知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC855点〜895点に含まれるスコア
TOEIC855点〜895点は、以下の9つのスコアを含みます。
- TOEIC855点
- TOEIC860点
- TOEIC865点
- TOEIC870点
- TOEIC875点
- TOEIC880点
- TOEIC885点
- TOEIC890点
- TOEIC895点
TOEIC855点〜895点のレベル
さて、ここからはTOEIC855点〜895点のレベルを解説していきます。
上位8.17%〜4.4%
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」と「平均スコア・スコア分布 詳細」の結果に基づき、TOEIC855点〜895点が上位何%なのかを計算しました。
TOEICのスコア | 上位何%か |
TOEIC855点 | 上位8.17% |
TOEIC860点 | 上位7.66% |
TOEIC865点 | 上位7.15% |
TOEIC870点 | 上位6.64% |
TOEIC875点 | 上位6.13% |
TOEIC880点 | 上位5.62% |
TOEIC885点 | 上位5.11% |
TOEIC890点 | 上位4.6% |
TOEIC895点 | 上位4.4% |
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、2023年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
よって、870点は上位4.4%〜9.4%の間だと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が895点未満は全体の下位95.3%
- 点数が845点未満は全体の下位90.1%
です。よって、TOEIC870点は上位4.7%〜9.9%の間のスコアです。
先ほどの数値(上位4.4%〜9.4%)と平均すると、TOEIC870点は上位約4.6%〜9.7%となります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、840点から890点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 840点(上位9.7%)
- 845点
- 850点
- 855点
- 860点
- 865点
- 870点
- 875点
- 880点
- 885点
- 890点(上位4.6%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.51%(=(9.7%-4.6%)/10)になります。
よって、870点は上位6.64%(=4.6%+0.51%×4)です。
平均点との差は+243点〜+283点
TOEIC公開テストの平均点は612点です。この平均点に基づき差を計算しました。
TOEICのスコア | 平均点との差 |
TOEIC855点 | +243点 |
TOEIC860点 | +248点 |
TOEIC865点 | +253点 |
TOEIC870点 | +258点 |
TOEIC875点 | +263点 |
TOEIC880点 | +268点 |
TOEIC885点 | +273点 |
TOEIC890点 | +278点 |
TOEIC895点 | +283点 |
偏差値64.3〜66.7
過去のTOEIC統計から、スコアが17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
偏差値50=612点(平均点)として、各スコアの偏差値を計算しました。
TOEICのスコア | 偏差値(およそ) |
TOEIC855点 | 64.3 |
TOEIC860点 | 64.6 |
TOEIC865点 | 64.9 |
TOEIC870点 | 65.2 |
TOEIC875点 | 65.5 |
TOEIC880点 | 65.8 |
TOEIC885点 | 66.1 |
TOEIC890点 | 66.4 |
TOEIC895点 | 66.7 |
大学に換算すると、最難関国公立大学の東大・京大や医学部、最難関私立大学の早稲田大学・慶應大学の難関学部などに匹敵するレベルです。
正答率86〜92%
TOEIC855点〜895点の正答率の目安は約86〜92%です。
ただし、試験の難易度や他の受験者の正答率によって「正答率とスコアの関係」は変わるので、あくまで目安・参考程度にとどめておきましょう。
公式のリスニング力評価でトップレベル
リスニングとリーディングは45点ほど差がつくことが多いです。
よって以下のことが言えます。
- TOEIC855点の平均的な点数構成は「リスニング450点リーディング405点」
- TOEIC895点の平均的な点数構成は「リスニング470点リーディング425点」
ここから、TOEIC855点〜895点のリスニングの点数幅は450点〜470点、リーディングの点数幅は405点〜425点と言えます。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング450点〜470点は3段階中トップの評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
- 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
- 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたり、情報が言い換えられたりしても詳細を理解できる
- 広い範囲の情報を関連づけることができる
公式のリーディング力評価で上から2番目〜トップレベル
そして、TOEICリーディング405点〜420点は4段階中上から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても事実に基づく情報が理解できる
- 語彙・文法が難しい場合でも、限られた範囲内では情報を関連づけることができる
- 広い範囲にわたる情報を関連づけることができない
また、リーディング425点は4段階中一番上の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
- 言い換えがあっても情報を理解できる
- 文章全体にわたる情報を関連づけられる
- 英単語の例外的な意味や慣用句的な使い方を理解できる
- 似たような意味で使われる複数の英単語を区別できる
- 複雑であまり使用されないような文法的構造でも理解できる
公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から2番目〜トップレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC855点はA〜Eの5段階評価のうち、B評価(730点以上)です。
B評価は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」レベルで、具体的には以下のような評価になります。
- 通常会話は理解でき応答もはやい
- 話題が特定分野にわたっても対応できる力を備える
- 業務上も大きな支障はない
- 正確さと流暢さには個人差があり、文法・構文上の誤りが見られる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない
そして、TOEIC860点〜895点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。
A評価は「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」レベルで、具体的には以下のような評価になります。
- 経験の範囲内であれば、専門外の分野でも十分に理解・表現できる
- 語彙・文法・構文を正確に把握し流暢に駆使する力を持っている
- Native Speakerとはまだ隔たりがある
CEFRB2で英検準1級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
TOEIC855点〜895点はCEFR B2程度に相当します。
英検に換算すると英検準1級(大学中級程度)相当です。
就活や転職で高評価
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。
TOEIC855点〜895点は新卒採用・中途採用で平均的に求められるスコアより、また、公開テストの平均点より遥かに高いスコアです。
一般的な企業への就職活動・転職活動であれば英語力が高評価になるので、選考を有利に進められます。
また、外資系企業や英語を業務で積極的に活用する企業ではTOEIC800点や860点が基準になっている場合が多いです。
TOEIC855点〜895点あればその基準も超えているので、キャリアの選択肢が広がります。
TOEIC855点〜895点からスコアを伸ばす勉強法
ここからはTOEIC855点〜895点からさらにスコアを伸ばすためやるべきことを解説します。
金フレを完璧に覚える
まずは金のフレーズを完璧に覚えてください。
金フレを完璧に覚えれば、TOEIC900点を突破できてしまうほどの語彙力が身につきます。
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問題演習で出てきたわからない英単語を覚える
さて、金のフレーズのほかに、さらに語彙力を底上げするためにもう1つやってほしいことがあります。
それは問題演習で出てきたわからない英単語を調べてメモにまとめて、そのメモを定期的に見直すことです。
なぜこんなことをするべきなのかというと、わからない英単語をひとつひとつ潰して行くためです。
わからない英単語をまとめたメモは、言わば自分だけの英単語帳です。
自分がわからない英単語だけが載っているので、超効率的に抜け漏れなく英単語を覚えられます。
最後に、英単語学習で意識してほしいのが「瞬間的に意味を思い浮かべられるようになること」です。
英単語を見て0.5秒以内で意味を思い浮かべることができるようになることを目指してください。
英単語を見て意味を思い浮かべるのに2秒、3秒とかかってしまうと、読解のスピードに悪影響を及ぼします。
リスニングでも、英単語を聞いた瞬間にその意味が思いつくようにならなければ厳しいです。
よって、英単語を覚えるときは必ず「瞬間的に意味を思い浮かべるようになること」を意識してください。
リスニングはシャドーイング
リスニング対策はシャドーイングが効果的です。やり方は以下の通りです。
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
- スクリプトを見ずに音声と同時に発声する(これがシャドーイング)
シャドーイングでリスニング力が伸びる理由は「意味理解に割ける脳のメモリーが増えるから」です。
というのは、相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこでシャドーイングの出番です。シャドーイングでは、音声認識(インプット)と聞き取った音声を一言一句リピート(アウトプット)する作業を同時に行います。
アウトプットするためには、音声認識にばかり気を取られるわけにはいけません。つまり、アウトプットを意識しなければならないので、自然と音声認識に集中しないようになります。
集中することなく英語の音声を自然と認識できるようになれば、意味を理解するのに集中できます。
会話の理解度が上がり、話していた内容を覚えられるようになるので、TOEICのリスニング問題の正答率がアップします。
リーディングは全文訳&音読
リーディング対策は全文訳が効果的です。
全文訳をすることで、英文を読む精度が上がるのはもちろん、「知っている英文の型」が増えるので速読力もアップします。
また、全文訳をした後に音読も行えるとベストです。
音読を行うことで英文を語順通りに理解できるようになるので、速読力がさらにアップします。
実践演習
最後は実践演習です。リスニング・リーディング合計200問を通しで解いて、問題の形式に慣れて、時間配分の感覚を身につけましょう。
実践演習には、公式問題集が使うの圧倒的におすすめです。その理由は、問題の質が断然高いからです。
公式問題集の問題は、本番と同じプロセスで作成されています。さらに、リスニングの音声収録を公式のスピーカーが担当しています。
よって、公式問題集は極めて本番に近い実践問題集となっており、演習効果は他の実践問題集より高いです。
実践演習する際に意識すべきポイントは2つあります。
- Part3・4の先読み
- リーディングの時間配分
まず①について、設問の先読みはPart3・4を攻略する上で必須です。
普段の実践演習の時から、必ず先読みの練習をしてください。
また、演習後の復習も忘れずに行ってください。
- リスニングはシャドーイング
- リーディングは全文訳&音読
まとめ
TOEIC855点〜895点のレベルを解説しました。
- 全体の上位8.17%〜4.4%のスコア
- 平均点より243点〜283点高い
- 偏差偏64.3〜66.7
- 正答率86〜92%(目安)
- 公式のリスニング力評価でトップレベル
- 公式のリーディング力評価で上から2番目〜トップレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から2番目〜トップレベル
- CEFR B2で英検準1級と同程度のレベル
- 就活や転職で他の候補者と差別化できる
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