TOEIC金フレと銀フレの違い【どっちが良い?併用すべき?重複ある?】

toeic 金フレ 銀フレ 出る単特急 違い どっち 重複 併用
  1. 「TOEIC 金のフレーズ」
  2. 「TOEIC 銀のフレーズ」

この2冊はTOEIC英単語帳の中で最も知名度が高く、そして最も使われている英単語帳です。

書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っても良いほど一番目立つところに置かれています。

テン
表紙もかなり特徴的なので、確実に目に入るはずです。

 

この記事を見てくれている方も、当然「金フレ」「銀フレ」は知っていますよね。

ただ、その違いについてはよくわからない方が多いのではないでしょうか。

 

お気持ち、わかります。金フレと銀フレは類似していて、どっちを使えば良いのか明確じゃないんですよね。

テン
そもそも、「金フレ」「銀フレ」に限らず、TOEICの参考書は豊富すぎて選ぶのが難しい…。

 

そこでこの記事では、金フレと銀フレを使ってTOEIC約400点(公式問題集)からTOEIC975点(公開テスト)まで上げた筆者が、金フレと銀フレの違いを徹底解説します。

  • 金フレ・銀フレってそもそもどんな英単語帳?
  • 金フレ・銀フレの対象者は?
  • 金フレ・銀フレの到達レベルは?
  • 金フレ・銀フレの単語は重複してるって本当?
  • 金フレ・銀フレはどっちがおすすめ?
  • 金フレ・銀フレを併用するのはアリ?

この記事を読めば、金フレと銀フレの違いがバッチリわかるので、ぜひ参考にしてください!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアはこちらです!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEIC金のフレーズとは?

TOEIC金のフレーズ

金のフレーズは、TOEICの超定番の英単語帳です。最も購入されている英単語帳で、TOEIC対策する方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。

 

前身の「新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ」の発売は2012年3月。

その後、2016年5月〜のTOEICの新形式変更に伴い、今の「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」へと改定されました。

 

コンセプトは「TOEICに出る単語だけを、フレーズで効率的に覚えられる」。

実際に使ってみるとわかりますが、コンセプトの通り、金フレの単語は本当によく出てきます。

テン
もはや「金フレを見ながら問題作ってる?」と思ってしまうほどです。

TOEIC銀のフレーズとは?

TOEIC銀のフレーズ

銀のフレーズは、上述した金のフレーズの英単語帳です。

発売は2018年2月と、金フレより遅いです。

 

銀のフレーズが誕生した経緯は、「初級者向けの金フレが欲しい」という要望があったからだということです。

実際、銀のフレーズには、TOEIC頻出単語に加え、金のフレーズには載っていない基本英単語も多数収録されています。

TOEIC金フレ・銀フレの共通点

TOEIC金フレ・銀フレの共通点は主に4つです。

  1. TOEICに出る単語がTOEICに出る意味で掲載されている
  2. フレーズを通じて単語を覚える仕組み
  3. 単語の詳しい解説
  4. アプリで音声を聞く

それぞれ解説していきます。

TOEICに出る単語がTOEICに出る意味で掲載されている

金フレ・銀フレにはTOEICに本当によく出る英単語ばかりが掲載されています。

実際に使ってみるとわかりますが、金フレ・銀フレに載っている英単語は、笑ってしまうほど試験に出てきます。

 

しかも、普通の意味じゃなくて「TOEICに出る意味」が載っています。

たとえば、supplyは普通なら「供給」「供給する」という意味が連想されますが、金フレでは「必需品・備品」という意味も載っています。

テン
TOEICでは、普通の意味とは少し異なる意味で単語が使われることもあります。よって、TOEICに使われる意味で単語を覚えることがスコアアップのカギになってきます。

 

なんでこんな高い精度で単語を厳選できているかというと、その秘密は「TEXファイル」にあります。

 

TEXファイルというのは、金フレ・銀フレ筆者の「TEX加藤」さんが、TOEIC試験後に出題単語や重要語句・フレーズをまとめたファイルです。

過去に実際に出題された単語が掲載されているからこそ、その精度が爆発的に高いんですね。

テン
ちなみに、TEX加藤さんは、2008年6月からTOEICを受け続け100回以上も満点を取っている半端ないお方です。

 

もっと言うと、金フレ・銀フレはTEXファイルに加えて、過去の公式教材などを参照しているということです。

具体的な英単語の厳選方法は以下の通りです。

  1. 日韓の公式教材をテキストデータ化
  2. ①のデータを語彙分析ソフトにかける
  3. 単語を頻度順に並べてリスト化
  4. リストから冠詞や前置詞などを取り除く
  5. 中学校の検定教科書を参考に、中学レベルの単語を除く(金フレ)
  6. アルクのSVL12000(英単語帳)等で単語の難易度を数値化
  7. TOEIC的な視点で難易度の数値を微調整
  8. 単語を頻度・難易度順に並べ替え
  9. リストの上位から順に単語を厳選
  10. TEXファイルから単語を追加
テン
これだけの手間をかけて単語が厳選されているからこそ、TOEIC本番に出る単語を多数掲載できているんですね。頭が上がりません。金フレ・銀フレがなかったら、僕はTOEICの勉強を諦めていたかもしれません。そのくらい素晴らしい英単語帳です。

フレーズを通じて単語を覚える仕組み

「金のフレーズ」「銀のフレーズ」とついていることからわかるように、金フレ・銀フレには1単語1フレーズが載っています。

 

まあそもそも英単語帳の多くは、まず単語があって、その日本語訳と使い方を示す例文があるというのがよくある形式です。

ただ「金フレ」「銀フレ」は、単語が「穴埋め」になっているのが特徴です。

 

穴埋めになっていることで、「単語を思い出す」という作業が追加されます。

「単語思い出す」という作業を繰り返すことで、単語の定着度がアップするというわけです。

テン
また、問題演習の際に「単語を記憶から引き出すスピード」も上がります。

 

さらに、金フレ・銀フレに載っているフレーズは「TOEIC風のフレーズ」です。

TOEICでよく見る形が載っているので、実際に問題に問題を解くときにスムーズに読み進めることが可能になります。

単語の詳しい解説

金のフレーズの中身 左側に日本語訳と穴埋めの例文、真ん中に英単語とその意味、右側に英単語の解説や関連語句、そしてどんな場面・Partで登場するかという構成になっている

単語帳見開き右ページの右側には、各英単語の解説や関連語句が掲載されています。

 

解説部分には

  • どんなPart・タイミングで単語が登場するのか
  • どのように単語が使われるのか
  • 単語を含む定型表現

などが掲載されています。

ただ無機質に単語を覚えるのではなく、使われる場面を想定しながら覚えられるので、単語がより定着しやすいです。

アプリで音声を聞く

abceed

金フレ・銀フレに載っている単語・フレーズの音声は、abceedという無料のアプリで聴くことができます。

発音を確認するのはもちろん、聴覚を刺激しながら単語を覚えることで単語をより効率的に覚えられます。

 

ちなみに、abceedには「参考書の人気ランキング」というのが表示されるんですが

  • 金フレは1位
  • 銀フレは3位

でした。(執筆時点)

abceed 金フレ 銀フレ 人気ランキング

テン
やはり金フレ・銀フレはド定番ですね。

TOEIC金フレ・銀フレの違い

さて、ここから本題です。TOEIC金フレ・銀フレの違いを、さまざまな視点から解説していきます。

対象者

  • 金フレの対象者はTOEIC500点以上
  • 銀フレの対象者はTOEIC200点〜400点

の方です。

 

金フレは「TOEIC頻出の英単語」を掲載しています。

一方銀フレは「TOEIC頻出の英単語+基本英単語」を掲載しています。

テン
前述したように、銀フレは「初級者向けの金フレが欲しい」という要望から生まれているので、基本英単語も掲載しています。

到達レベル

  • 金フレの到達レベルはTOEIC900点以上
  • 銀フレの到達レベルはTOEIC500点〜600点

です。

 

金フレさえあれば、TOEIC900点以上を取れるほどの語彙力が身につきます。

テン
実際、僕は金フレよりレベルの高い英単語帳を使うことなくTOEIC975点まで上げました。

 

また、銀フレの場合はTOEIC500点〜600点くらいに到達できるイメージです。

リーディングは銀フレだけだとちょっときつい印象ですが、リスニングなら銀フレを覚えればかなり聞き取りやすくなると思います。

見出し語

金フレの見出し語(メインの1000単語)は以下のとおりです。

  • 600点レベル 助走の400語
  • 730点レベル 加速の300語
  • 860点レベル 飛躍の200語
  • 990点レベル 頂点の100語
テン
スコアでレベル分けされているのが特徴ですね。

 

一方で、銀フレの見出し語は以下のとおりです。

  • 基礎の400語
  • 頻出の300語
  • 必須の200語
  • 発展の100語
テン
こちらはスコアではなく、基礎・頻出・必須・発展でレベル分けされています。

Supplement(補足英単語集)

Supplementというのは、金フレ・銀フレに載っている補足的な英単語集です。

覚えておくとTOEICで役立つ英単語・表現が、まとめて掲載されています。

 

金フレのSupplementは以下の通りです。

  1. パート1重要語100
  2. 部署・職業名
  3. 前置詞・接続詞・接続副詞
  4. 多義語
  5. 定型表現

 

一方、銀フレのSupplementは以下の通りです。

  1. 設問に出る単語・表現
  2. パート1重要語50
  3. 注意すべき日常単語
  4. 前置詞・接続詞・接続副詞
  5. 部署・職業・専攻名
  6. 定型表現100
テン
類似した見出しのSupplementがありますが、金フレの方がより難易度の高い英単語・表現が載っています。

TOEIC金フレ・銀フレは重複している?

「金フレと銀フレの単語はいくつか重複している」と聞いたことがあるかもしれません。

これは本当です。

 

じゃあどのくらい重複しているのかというと、実際に数えたところ「558語」でした。

また、金のフレーズの「600点レベル 400単語」については、すべて銀のフレーズにも掲載されています。

 

よって、銀フレを先に使っておけば、ゼロから金フレを覚えるより、スタートラインが前の状態で金フレに移行できます。

テン
「銀フレで1000単語覚えるのめちゃくちゃ大変だったのに、次は金フレでまた1000単語覚えなきゃならないのか…」と落胆する必要はありません。

 

あと、重複単語でも、金フレ・銀フレで掲載フレーズは異なります。

たとえば、inform「知らせる」という英単語のフレーズは以下の通りです。

  • 金フレ:We are happy to inform you that「〜を知らせることができて嬉しい」
  • 銀フレ:inform customers of a new service「客に新しいサービスを知らせる」
テン
異なるフレーズが載っているので、単語の定着度もよりアップします。

TOEIC金フレ・銀フレはどっちを使うべき?

すでにTOEIC500点レベルを超えているなら、基本英単語はおおかた身についています。

よって、金フレを使いましょう。

 

一方で、TOEIC500点レベルを超えていないなら、基本英単語がまだ身についていない可能性が高いです。

よって、銀フレからじっくり覚えていくのがおすすめです。

 

もしまだ試験を受けたことがなくて、自分のスコアを知らないという場合は「Santaアルク」というアプリを使って今のスコアを測定してください。

Santaアルク スコア診断の結果と講義受講の画面

Santaアルクの画面

 

Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果も信頼できます。

 

もしスコアを測定せずに感覚で英単語帳を選んでしまうと、以下のような失敗をしてしまいます。

  1. 本来は金フレで良いのに、銀フレから使って時間とお金を無駄にする
  2. 本来は銀フレを使うべきなのに、金フレを使って挫折する

 

①はまだマシなんですが、問題は②です。

基本的に、金フレの方が単語が複雑なので覚えるのが大変です。よって、銀フレなどで基本英単語を覚えた経験がない方がいきなり金フレを使うと覚えるのが大変すぎて挫折しがちです。

テン
あと、銀フレに載っている基本英単語がわからない状態だと、どれだけ金フレのTOEIC頻出単語を覚えてもスコアが伸びません。なぜなら、基本英単語はどんな英文にも頻出だからです。

 

ですので、今の自分のスコアがわからないなら必ず「Santaアルク」でスコア測定してください。

これをやるのとやらないのとでは、今後の学習効率が段違いに変わってきます。

テン
「後でやろう」と思うと、確実に忘れます。なので、今すぐ「Santaアルク」ダウンロードして、ゲーム感覚で一度スコア診断してみてください。本当に一瞬で終わるので、びっくりするはずです。

 

\ 無料でスコア診断をしてみる! /
Santaアルク

 

TOEIC金フレ・銀フレを併用するのはアリ?

TOEIC金フレ・銀フレを併用するのはアリです。

 

「銀フレの後に金フレを使う」というのは当然アリです。

また、「基本は金フレだけど、基本英単語を復習するために銀フレも持っておく」というのもアリです。

 

さらに、前述のように金フレ・銀フレの単語はいくつか重複していますが、フレーズは金フレ・銀フレでそれぞれ異なります。

opportunity「機会」「チャンス」の場合

金フレ:an opportunity to work with you「あなたとお仕事する機会」
銀フレ:That’s a great opportunity「それは素晴らしい機会です」

異なるフレーズで単語を覚えれば、定着度もアップします。

テン
併用するメリットはそれなりにあるので、費用と天秤にかけながら併用するかどうか考えてみましょう。

TOEIC金フレ・銀フレの使い方

TOEIC金フレ・銀フレの使い方はほとんど同じです。

  • 英単語は反復して覚える
  • 発音は適宜確認する

 

ただし、「見出し語とSupplementの覚える順番」は金フレ・銀フレで異なります。

  • 金フレ:600点レベル→前置詞・接続詞・接続副詞→730点レベル→・・・(省略)
  • 銀フレ:見出し語→Supplement

 

詳しい使い方については以下の記事をご覧ください。

TOEIC金フレ・銀フレの他に英熟語帳はいるのか?

「TOEIC金フレ・銀フレの他に英熟語帳を用意する必要はある?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

答えは「TOEIC対策に英熟語帳は必要ない」です。

テン
実際、僕は英熟語帳を使わずにTOEIC975点を取りました。

 

なぜなら、わざわざ英熟語帳を使わなくても「文中でわからない英熟語を調べて単語カードやノートにまとめる」という方法で必要は英熟語は覚えられます。

また、「金フレ」「銀フレ」にも熟語は掲載されているので、それらを覚えるだけでも十分な熟語力が身につきます。

テン
また、そもそも熟語暗記はより優先度が低いです。TOEIC900点未満なら熟語を無理に暗記する必要はありません。単語暗記や文法学習、問題演習など優先度が高い対策を行いましょう。

 

まとめ

TOEIC金フレ・銀フレの違いを解説しました。

金フレ銀フレ
対象者TOEIC500点以上TOEIC200〜400点
到達レベルTOEIC900点以上TOEIC500〜600点
見出し語スコアで分かれている基礎・頻出・必須・発展で分かれている
Supplement
(補足英単語集)
銀フレより難易度が高い基本的な補足英単語

金フレ・銀フレには、TOEICに本当によく出る英単語ばかりが掲載されています。

覚えれば覚えるほど、TOEICの英文は読みやすく&聞き取りやすくなるので、積極的に覚えていきましょう!

 

関連記事

ご覧いただきありがとうございます!テンです!今回はTOEIC文法問題集の中で最も著名で人気の「文法問題でる1000問」について解説します。  文法問題でる1000問のレベルってどれくらい? 文法問題[…]

toeic でる1000 いらない
関連記事

結論:5分間特急超集中リスニングは難しい。あまりおすすめしない。ーーテンイングルートをご覧いただきありがとうございます。テンです。 今回は「TOEIC L&R TEST 5分間特[…]

toeic 5 分間 特急 超 集中 リスニング レビュー レベル 評価
関連記事

TOEICには「特急シリーズ」という定番の参考書群があります。その中でTOEIC初心者・英語初心者向けに作られているのが、「初心者特急シリーズ」です。 このページでは、そんな初心者特急シリーズを徹底解説しま[…]

toeic 初心者特急 l&r test パート 1 2 3 4 5 6 7 シリーズ
関連記事

TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]

toeic 何点からすごい スコア 就職活動 転職活動 企業 目安