本記事では、TOEIC初心者がTOEIC600点を1ヶ月で取るための勉強法や使うべき参考書、勉強スケジュールを解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEIC初心者がまず目指すべきスコアは600点
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
よって、600点あれば就職活動や転職活動で「平均以上の英語力があります!」とアピールできます。
(英語活用実態調査2019より引用)
実際、上画像を見てみると、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
したがって、おおむね600点がTOEIC初心者がまず目指すべきスコアは600点です。
TOEIC初心者が1ヶ月でTOEIC600点を目指せるのか
一言に「TOEIC初心者」と言っても、その実態はさまざまです。
大まかに、以下の2パターンに分けられます。
- 中高で英語をしっかり勉強してきた
- 英語をほとんど勉強したことがない
①の場合は、勉強時間をある程度(目安は毎日2〜3時間以上)確保できれば、1ヶ月でもTOEIC600点を目指すことは十分可能です。
時間が経って英語を忘れている場合でも、本記事後半で解説する勉強法を実践すればすぐに英語を思い出せるので、1ヶ月で600点は可能です。
しかし、②の場合は勉強時間をどれだけ確保できたとしても、1ヶ月では正直厳しいです。
よって、②に当てはまる方は以下の記事を参考に、より長い期間を設けて無理なく600点を目指すのがおすすめです。
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TOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るための勉強法
さて、ここからはTOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るための具体的な勉強法を解説します。
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
語彙力を鍛える
TOEICには大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多数出題されます。
よって、TOEIC特化の英単語帳を使うことが重要です。
また、英単語を覚えるコツが3つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
これだけで英単語の暗記効率はグッと向上するので、ぜひ実践してください。
英文法を勉強する
TOEICにおいて、英文法を勉強する目的は3つです。
- リスニングで英文を正確に聞き取れるようになること
- リーディングで英文を素早く正確に読むこと
- 文法問題を素早く正確に解くこと
短時間で英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
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その理由は3つあります。
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返り読み対策としてスラッシュリーディング
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 正しい発音がわかる
といった効果があります。
オーバーラッピングの手順は以下です。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
リスニング教材・素材は難しすぎないモノを選びましょう。
おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2、慣れてきたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
文法問題を解く
リーディングセクションのPart5の文法問題は対策が簡単で、短期間でもスコアを伸ばしやすいです。
よって、TOEIC初心者はまずPart5の文法問題でしっかり点数を稼げるようになりましょう。
具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。
問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。
おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。
1ヶ月で600点を目指すなら、最低1日100題解いてください。
最初は時間がかかるかもしれませんが、問題パターンを覚えれば100題なんてすぐに終わります。
実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習には、先ほどから何度も紹介している公式問題集を使いましょう。
最初は試験時間を測らないでOKです。
辞書やインターネットを活用しながら、1つ1つの問題にじっくり向き合ってください。
試験が近づいてきたら試験時間を測って、時間配分の感覚を身につけましょう。
また、実践演習が終わった後は、以下4点を意識しながらじっくり復習してください。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リスニングで聞き取れなかった部分の音声を聞き取れるようになるまで繰り返し聞き直す
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
実践演習は、特に試験2週間前からはできれば毎日行いたいです。
ただし、テキトーに実践演習しても時間の無駄になるだけので、本番を想定すること、そしてしっかり復習することを必ず意識しましょう。
TOEIC初心者が1ヶ月でTOEIC600点を取るコツ
ここからは短期間でTOEICのスコアを上げるコツを紹介します。
いろんな参考書に手を出さない
いろんな参考書に手を出すのはやめましょう。
1ヶ月という短い期間だと、どの参考書も中途半端になり学習効果が発揮されません。
スキマ時間を活用する
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
自分の実力を適宜把握する
Santaアルクのスコア診断をしたり、公式問題集を通しで解いたりして、自分の実力を適宜測りましょう。
この作業を通じて、自分の弱点が見えてくるはずです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
TOEIC600点を取れるPart別正答数の目安
TOEIC600点の場合、リスニングは300〜325点、リーディングは275〜300点が目安のスコアです。
それだけのスコアを取るためのPart別正答数の目安は以下の通りです。
問題数 | 正答数 | |
Part1 | 6問 | 4問 |
Part2 | 25問 | 20問 |
Part3 | 39問 | 24問 |
Part4 | 30問 | 18問 |
Part5 | 30問 | 24問 |
Part6 | 16問 | 12問 |
Part7 | 54問 | 30問 |
各パートの勉強法については「TOEIC全パート攻略法+テクニック」をご覧ください。
TOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るために使うべき参考書・教材
ここからはTOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るために使うべき参考書・教材を紹介します。
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
など、「これさえ読めばTOEICのことがバッチリ理解できる!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。
このほか、目標スコア別の英単語帳やPart5の文法問題集なんかも付いています。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
名前の通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
1000語を1ヶ月で暗記する具体的な暗記スケジュールがついています。
中学レベルの英単語はどんな英文にも頻出なので、完璧に覚えるべきです。
まだ語彙力に不安があるなら、これで確実に中学レベルの英単語を覚えましょう。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使うべき問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
問題集としては価格がやや高いですが、本気で1ヶ月で600点を目指すなら活用すべきです。
TOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るために使うべき学習ツール
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるおすすめの学習ツールを紹介します。
Santaアルク
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Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
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TOEIC初心者が1ヶ月で600点を取る学習スケジュール
ここからは1ヶ月でTOEIC600点を取る学習スケジュールを紹介します。
本番1ヶ月前
まずは以下の学習ツールを揃えてください。
- TOEIC全パート攻略法+テクニック
- 中学校3年間の英単語が1ヶ月で1000語覚えられる本(中学英単語を忘れた方のみ)
- 銀フレ
- 文法問題 でる1000問
- TOEIC 公式問題集
- Santaアルク
- スタディサプリ ENGLISH
TOEICテスト対策
そして、TOEIC全パート攻略法+テクニックを読んで、TOEICについて詳しく知ってください。
本番1ヶ月前〜本番2週間前
本番2週間前までにやるべきことは以下の通りです。
- 銀のフレーズで語彙力強化
- スタサプの文法講義を視聴
- 文法問題毎日100問以上
- 毎日オーバーラッピング・ディクテーション
- 3日に1回は模試・公式問題集を解く
- Santaで7日に1回スコア診断
学習時間としては、平日最低2時間できれば4時間以上、休日は最低4時間できれば6時間以上は確保したいところです。
通勤通学の電車やバスの中(単語帳や文法講義視聴)、徒歩中(リスニング)などスキマ時間を徹底的に活用するようにしましょう。
本番2週間前〜本番1週間前
本番2週間前〜本番1週間前は、アウトプットを増やしていきましょう。
具体的には、文法講義の視聴や英単語学習に費やす時間を減らして、文法問題集・模試・公式問題集での演習やディクテーション・シャドーイングに費やす時間を増やしてください。
特に、本番を想定した実践演習は重要です。
2時間かけてしっかり実践演習し、その後の復習も丁寧に行いましょう。
本番1週間前〜本番
本番1週間前からは、さらにアウトプット、特に実践演習を増やしてください。
毎日のように模試・公式問題集を解いて復習することを繰り返しましょう。
まとめ
TOEIC初心者が1ヶ月で600点を取るための勉強法や参考書・学習ツール、学習スケジュールを解説しました。
1ヶ月でTOEIC600点を取るには、勉強のやり方がとても重要です。
今回解説したことを参考に、TOEIC600点を目指して今すぐ対策を始めましょう!