TOEICは勉強の手順を間違えると、思うようにスコアがアップしません。
ということで今回は、社会人向けにTOEICをゼロから対策する勉強法を解説します。
「TOEICの対策を始めたけど、何をやれば良いのかわからない」という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICとは
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。
主に「ビジネスシーンを想定した英語力」の測定を目的としており、5種類の試験があります。
- TOEIC®️ Listening & Reading Test
- TOEIC®︎ Speaking & Writing Tests
- TOEIC®︎ Speaking Test
- TOEIC®︎ Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC®︎ Bridge Speaking & Writing Tests
最も一般的で認知度が高いのは「Listening & Reading Test」で、日本では年間約200万人もの受験者がいます。
この記事でも「Listening & Reading Test」の勉強のやり方を解説していきます。
社会人がTOEICを受験するメリット
TOEICを受験する代表的なメリットは5つあります。
- 英語力を客観的に証明できる
- 転職活動を有利に進められる
- 昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスを得られる
- 年収がアップする
- ほかの英語資格と比べて手軽に対策できる
英語力を客観的に証明できる
TOEICでは、すべての受験者が同じテストを受けます。
そして、10点〜990点のスコアで、相対的な英語力を数値化します。
よって、「自分がどれくらい英語ができるのか」を客観的にアピールできます。
転職活動を有利に進められる
TOEIC活用状況と求められるスコア
上図から、60%以上の企業が中途採用においてTOEICスコアを「要件にしている」「参考にしている」「新たに要件・参考とする可能性がある」と回答しています。
よって、TOEICで一定以上のスコアを取れば、転職活動を有利に進められます。
ただ、上の調査は2019年のモノでちょっと古いので、もう少し新しい情報も見てみましょう。
2021年から2022年にかけて人気企業に向けて行われた調査結果を掲載した「ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態」によると、「英語が必要となる業務がある」と回答した企業は84.8%です。
そして、中途採用においては63.9%の企業が「TOEICスコアを参考にすることがある」、30.6%の企業が「部門によっては採用基準に取り入れている」と回答しています。
ここから、近年は転職活動におけるTOEIC・英語力の重要度がますます高まっていると言えます。
昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスを得られる
TOEIC活用状況と求められるスコア
上図から、 昇進や昇格の評価にTOEICスコアを活用している企業が一定数あることがわかります。
また、海外出張や海外赴任の選抜にTOEICスコアを活用している企業も多いようです。
2021〜2022年の調査(ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態)の結果も見てみましょう。
昇進・昇格におけるTOEICスコアの活用状況は以下の通りです。
- 基準は設けていないがスコアを参考にすることがある:33.3%
- 社員全員の基準として採用している:28.6%
- 部門によっては基準として採用している:23.8%
- テストなどの指標は一切使っていない:14.3%
また、海外駐在・社費留学におけるTOEICスコアの活用状況は以下の通りです。
- 基準は設けていないがスコアを参考にすることがある:59.1%
- クリアすべき基準点がある:25.0%
- テストなどの指標は一切使っていない:9.1%
- TOEIC以外の指標を基準としている:4.5%
年収がアップする
- 転職を有利に進められる
- 昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスが増える
以上の結果として、年収がアップします。
実際、dodaによると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
TOEICによる年収アップが、700点以上から明確に傾向としてあらわれていますね。
他の調査結果も見てみましょう。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
たとえば30代のグラフをみてみると、700〜799点のスコア保持者の平均年収は687万円です。
499点以下の平均年収は599万円なので、88万円差ものがあることがわかります。
ほかの英語資格と比べて気軽に対策できる
- 試験はリスニングとリーディングのみ
- 開催頻度が高い(年12日)
- 受験料がリーズナブル(公開テストで7,810円)
等の理由により、TOEICは気軽に対策・受験できます。
一方で、英検やTOEFL、IELTSなどほかの英語資格はライティングやスピーキングの対策が必要なので、勉強に時間がかかります。
また、開催頻度が低く、受験料も高いので、気軽に受験することができません。
よって、特に日々仕事で忙しい社会人は、まずTOEICを受験するのがおすすめです。
TOEICの平均スコア
公式が出してる「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、TOEIC公開テストの平均点は以下です。
年度 | 平均点(リスニング平均点、リーディング平均点) |
2020 | 620点(337点、282点) |
2021 | 611点(331点、279点) |
2022 | 608点(331点、277点) |
また、TOEIC IPテストの平均点は以下です。
年度 | 平均点(リスニング平均点、リーディング平均点) |
2020 | 502点(221点、282点) |
2021 | 498点(279点、219点) |
2022 | 493点(277点、217点) |
TOEICをゼロから対策する社会人が目指すべきスコア
一般的に、TOEICで600点以上のスコアを取れば、履歴書等に記載して英語力をアピールできます。
そのため、まずは600点を目標にするのがおすすめです。
さらに730点以上までスコアを上げられると公式のコミュニケーション能力評価「PROFICIENCY SCALE」でB評価になります。
英語力がさらに一段階高く評価されるため、転職活動などををさらに有利に進められるでしょう。
外資系企業等への転職活動を考えている場合は最低でも800点以上は欲しいところです。
さらに860点以上を取れれば、公式のコミュニケーション能力評価「PROFICIENCY SCALE」で最高評価のA評価になります。
よって、外資系企業等における選考においても自信を持って英語力をアピールできるでしょう。
社会人がTOEICをゼロから対策するとき最初にやるべきこと
TOEICをゼロから対策する場合に最初にやるべきことは5つあります。
- 今の英語レベルを把握する
- 目標スコアを設定する
- スケジュールを立てる
- 教材を用意する
- 勉強時間を確保する
今の英語レベルを把握する
TOEICの公式問題集を本番と同様に解いて、「今の自分がTOEICでどれくらいのスコアを取れるのか」を把握しておきましょう。
この作業を通じて、目標スコアの設定や使うべき教材の選定がやり易くなります。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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目標スコアを設定する
今の英語レベルや目的に合わせて、目標スコアを設定しましょう。
前述しましたが、一般的に履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上です。
よって、まずは600点を目標にするのがおすすめです。
スケジュールを立てる
現在の英語レベルと目標スコアとのギャップを埋めるための学習計画・スケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てる手順は以下です。
- 受験日を設定する
- 「何をやるべきか」書き出す
- 優先度をつける
- 優先度の高いものから学習計画に入れていく
最初から完璧なスケジュールを立てる必要はありません。
学習状況や英語力の伸び方を考慮しながら、適宜スケジュールを修正していきましょう。
教材を用意する
TOEIC対策で用意すべき教材は6種類です。
- TOEICPart別対策解説書
- 英単語帳
- (英文法が苦手な場合)英文法書
- リスニング音声・スクリプト
- 文法問題集
- 実践問題集
自分のレベルや伸ばしたい能力を考慮しながら、必要な教材を用意していきましょう。
勉強時間を確保する
- 300日間(10ヶ月)毎日1時間勉強
- 60日間(2ヶ月)毎日5時間勉強
①と②は、勉強時間が「合計300時間」という点では同じです。
しかし、スコアの伸び方は②の方が圧倒的に大きくなります。
「1日何時間勉強しなければならない」という基準はありません。
が、短期間でスコアをアップさせたいなら、毎日3時間以上は勉強時間を確保したいところです。
社会人のTOEICのゼロから勉強法
さて、ここからはTOEICの効率的な勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
TOEICのスコア別に必要な英単語数は以下です。
スコア | 必要英単語数 |
400点 | 3000語程度 |
500点 | 4000語程度 |
600点 | 5000語程度 |
700点 | 7000語程度 |
800点 | 8000語程度 |
900点 | 10000語以上 |
TOEIC単語学習で重要なことは、TOEIC特化の英単語帳を使って「TOEICに頻出の単語」を覚えることです。
大学受験や英検用の英単語帳だと「大学受験・英検には出るけどTOEICには出ない英単語」まで覚えることになり、単語の学習効率が落ちるのでやめてください。
おすすめの英単語帳は銀フレ・金フレです。
「英語を忘れた」「英語をほとんど勉強したことがない」という方は銀フレを、「基本的な英単語はわかる」という方は金フレを使いましょう。
英単語を覚えるコツは4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
英文法は、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
リーディングについても、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
さらに、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。
英文法の勉強には、LINE公式アカウント追加特典の「TOEIC英文法完全攻略」を使うのがおすすめです。
「TOEICに出る英文法だけ」に絞り、余計な解説を一切省いているので、無駄なく効率的に英文法をインプットできます。
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音読
音読のメリットは3つあります。
- 英語の発音がわかる
- 英語のリズムに慣れる
- 文中の単語・文法を覚えられる
リスニング力・リーディング力を同時に鍛えられるので、積極的に音読しましょう。
音読に使う教材は公式問題集がおすすめです。
音読する際は、下準備として英文を精読しておきましょう。
英文のテーマを理解することはもちろん、わからない英単語・英文法を調べておいてください。
面倒な作業ですが、下準備をやるのとやらないのとでは音読の効果が大きく変わってきます。
サボらず丁寧に行ってください。
リピーティング
リピーティングは、音声教材を一度聞いて内容を理解し、区切りの良いところで音声を停止し、音声と同じように発音する勉強法です。
TOEICリスニングの音声のスピードに慣れるために効果的です。
リピーティングの下準備として、英文音声のスクリプトを見て、わからない英単語や文法知識を調べておきましょう。
これをやるのとやらないのとでは、リピーティングの効果が大きく変わるので、面倒に感じるかもしれませんが必ず行なってください。
ディクテーション
ディクテーションは、音声のスピードについていくために効果的なリスニング練習法です。
以下の手順で進めます。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら聞いた内容を書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
リピーティング・ディクテーションの教材には、公式問題集を使うのがおすすめです。
問題演習後の復習として音読を取り入れましょう。
- 公式問題集を持ってない
- 公式問題集の英文だと話題がつまらなくて楽しく練習できないと感じた
という方には、「TED」でリピーティング・ディクテーションするのがおすすめです。
TEDは、世界の著名人によるプレゼンテーションを配信している番組です。
TEDがおすすめな理由は5つあります。
- YouTubeで無料で気軽に視聴できる
- 英語が聞き取りやすい
- 話が面白いから楽しくリスニング練習できる
- 英語字幕を表示できる(人気の番組は日本語字幕もある)
- 速度を調整できる
多読
多読は、とにかくたくさんの英文を読むことで、速読力アップに効果的です。
多読では、意味を正確に取ること(精読)にこだわらず、なんとなく意味を把握しながらどんどん読み進めていきます。
多読のおすすめの教材は「News in Levels」というWEBサイトです。
「News in Levels」は英語学習者向けのニュースサイトで、同じ内容のニュースをLevel1・Level2・Level3の3つのレベルで読めます。
ニュースのテーマはエクササイズや歴史、スポーツや自然、娯楽などさまざま。ボリュームもそれほど多くないので、毎日の多読のために利用するのがおすすめです。
まずはPart1・2・5・6を対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5・6、難しいのはPart3・4・7です。
まずは簡単なPart1・2・5・6を対策しましょう。
Part1・2・5・6を対策することで、それらのパートの正答数が上がることはもちろん、英語の基礎力が身につきます。
そのため、Part3・4・7の正答数も増えます。
そして、TOEIC600点を安定して取れるようになったら、Part3・4・7の対策を本格的に始めるのがおすすめです。
Part1・2対策
Part1・2対策におすすめの参考書は「TOEIC 初心者特急 パート1・2」です。
TOEIC 初心者特急 パート1・2の目次
この参考書では、Part1・2の問題パターンを7つのユニットに分類しています。
1日1ユニットずつ対策していくのがおすすめです。
Part5・6対策
Part5・6対策におすすめの参考書は「TOEIC 文法問題はじめの400問」です。
TOEIC 文法問題はじめの400問の目次
この問題集では、TOEIC Part5に出てくる文法問題を6つに分類し、基本の問題パターンを網羅しています。
繰り返し問題演習することで問題パターンを素早く判別し、適切に解けるようになります。
各パートの勉強法については、LINE公式アカウント友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」でより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのうえ、試験時間が合計約120分と長いです。
- 形式に慣れる
- 体力を身につける
ために、実践的に問題演習しましょう。
問題演習には「公式問題集」を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
なお、600点未満の場合、実践演習する際は基本的に時間を測らないでOKです。
時間を測って焦って解くよりも、辞書やインターネットを用いてじっくり時間をかけて解いた方が演習の効果が高まります。
実践演習が終わったら復習も欠かさず行ってください。
特に、以下の4点を意識しましょう。
- わからない英単語を調べる
- わからない英文法を調べる
- 聞き取れない英文を聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めない英文をスラスラ読めるようになるまで読み直す
なお、TOEIC600点を超えるまでは、必ずしも全てのパートを復習する必要はありません。
全てのパートを復習する場合、復習すべきところが多すぎて負担が大きくなり、最悪挫折してしまってモチベ低下の原因にもなります。
スキマ時間はアプリで勉強
短期間でTOEICのスコアを上げるにはスキマ時間の使い方が重要です。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
スタディサプリTOEICは無料体験もできるので、ぜひ試してみてください!
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TOEICをゼロから対策する社会人におすすめの参考書・教材
さて、ここからはおすすめのTOEIC参考書・教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEICの定番単語帳です。
書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っていいほど一番目に入るところに置かれています。
銀フレには、TOEIC頻出の1000単語が掲載されています。
覚えてなきゃやばい重要単語ばかりなので、確実に覚えましょう。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。
TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重用語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほかにも、英文法の教材や英単語語源集・レベル別英単語集などをゲットできます。
TOEIC学習に必ず役立つので、ぜひ活用してください!
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TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
TOEICリスニングのなかで比較的簡単なTOEICパート1・2を重点的に対策できる参考書です。
「初心者特急」とついているだけあって基礎事項から丁寧に解説してくれているので、英語初心者でも挫折することなくTOEICリスニング対策ができます。
公式問題集のパート1・2を解いて「難しい」と感じた場合は、こちらの参考書を使うのがおすすめです。
TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問
中学レベルの基本的な英文法をおさらいしながら、TOEIC Part5の文法問題と同形式の問題を使って演習できる問題集です。
本番より問題文が短く単語のレベルが低いため、挫折することなく着実にPart5のスコアを上げていけます。
また、問題量が400問と非常に多いのもポイント。
繰り返し同じ問題に触れることで、問題パターンを素早く把握し、適切な解き方を適用できるようになります。
社会人がTOEICをゼロから対策する勉強スケジュール
TOEICの対策を始めてから最初の受験までの期間は、3ヶ月くらいに設定するのがおすすめです。
3ヶ月間のスケジュールはこんな感じです。
時期 | やること |
受験3ヶ月前 | TOEICをゼロから対策する人がまずやるべきことで解説したこと |
受験2週間前〜3ヶ月前 | 英単語・英文法の基礎学習、リスニング・リーディング力強化 |
受験1週間前〜受験2週間前 | 英単語学習、リスニング・リーディング力強化、苦手パートの対策 |
受験日〜受験1週間前 | 実践演習 |
社会人がゼロから短期間でTOEICスコアを上げるコツ
最後に、社会人がTOEICスコアを上げるために意識してほしいことを紹介します!
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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スコア診断してみる!
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
基礎学習から逃げない
英単語の暗記や英文法の勉強など、基礎学習は単純作業が多く面倒なうえ、勉強の成果を実感しづらいです。
そのため、基礎学習をおろそかにしてしまう方はとても多いです。
しかし、基礎を固めることなく700点を取得するのは厳しいです。
基礎理解が低いと基本的な英文を読む/聞く精度が落ちます。
また、基礎が固まっていなければ、スラッシュリーディングやディクテーションなどの効果も半減します。
基礎は1日では身につきません。
毎日コツコツと取り組むことが重要です。
いろんなテキストに手を出さない
書店に行くと、TOEIC関連の参考書がずらっと並んでいます。
デザインもスタイリッシュなので、つい購入したくなるかもしれません。
しかし、いろんなテキストに手を出してしまうと、どれも中途半端に終わってしまいます。
それぞれのテキストは「それ一冊隅から隅まで使うこと」で一定程度のレベルに到達できるように作られているので、中途半端にしてしまうとスコアアップにはなかなか繋がりません。
「これは絶対に自分に合わない」と感じた教材は使用をやめることを検討するべきですが、基本的には同じ教材を徹底的に使い潰すことを意識しましょう。
疑問点はすぐに調べる
問題演習するとき、疑問に思った点があるならすぐに調べることを癖づけてください。
「わからないこと」をひとつひとつ潰していくことが、英語力をアップさせる=TOEICスコアをアップさせる秘訣です。
無理はしない
「早くスコアを上げたい!」と思って勉強を頑張るのは素晴らしいことです。
しかし、度がすぎて無理に勉強してしまうと、途中で燃え尽き症候群になってしまい、モチベがダダ下がりになることが多いです。
まとめ
TOEICをゼロから対策する人がまずやるべきことは以下の通りです。
- 今の英語レベルを把握する
- 目標スコアを設定する
- スケジュールを立てる
- 教材を用意する
- 勉強時間を確保する
そして、ゼロからのTOEIC勉強法は以下の通りです。
- 語彙力を強化する
- 英文法を勉強する
- 音読
- スラッシュリーディング
- リピーティング
- ディクテーション
- 多読
- 600点まではPart1・2・5・6を対策
- 実践演習
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