今回はTOEIC300点のレベルと、300点からスコアを伸ばす勉強法・おすすめ参考書を解説します。
厳しいことを言うと、TOEIC300点はかなり低いスコアです。
しかし、順序立てて勉強を進めれば、着実にスコアはアップしていきます。
- TOEIC対策で何から始めれば良いのかわからない
- TOEIC300点台から脱出したい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC300点のレベル【やばい】
TOEIC300点は全体の上位96.48%(下位3.52%)
2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
(TOEIC Program DATA & ANALYSISより筆者作成)
よって、300点は上位93.5%〜97.0%の間のスコアだと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が345点未満の人は全体の下位5.4%
- 点数が295点未満の人は全体の下位2.6%
です。よって、TOEIC300点は上位94.6%〜97.4%の間のスコアだと考えられます。
先ほどの数値(上位93.5%〜97.0%)と平均すると、TOEIC300点は上位94.1%〜97.2%ということになります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、290点から340点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 290点(上位97.2%)
- 295点
- 300点
- 305点
- 310点
- 315点
- 320点
- 325点
- 330点
- 335点
- 340点(上位94.1%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.31%(=(97.2%-94.1%)/10)になります。
よって、300点は上位96.48%程度(=97.2%-0.31%×2)、つまり下位3.52%です。
TOEIC300点は偏差値32
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC公開テスト平均スコアは608点です。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC300点は偏差値およそ32です。
TOEIC300点は正答率35%程度
平均的に、リスニングとリーディングは50点ほど差がつきます。
よって、TOEIC300点の場合、リスニング175点前後、リーディング125点前後になるでしょう。
TOEIC300点は中学レベルの英語ができていない
TOEIC300点の英語力を一言で表すと「中学レベルの英語ができていないレベル」です。
中学で勉強するような基本的な英単語を覚えておらず、英文法についてもほとんど理解できていません。
リスニングでは、”table”や”wall”のような一般的によく知られている単語であれば断片的に聞き取ることができるかもしれません。
しかし、文章が長くなったり、簡単な英単語が使われなかったりした場合には、内容の理解度が極端に下がります。
リーディングについては、Part5やPart6に出てくるような簡単な文法問題すら満足に解けないでしょう。
長文問題になると、正答率は一層下がります。
コミュニケーション能力について、公式資料の「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC300点はA〜Eの5段階評価のうちD評価(220点以上)になります。
D評価は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルです。
具体的には、ゆっくり話してもらったり繰り返し言ってもらったりすれば簡単な会話が理解できます。
また、天気や趣味など、身近な話題であれば応答可能であり、相手が特別な配慮をしてくれれば多少の意思疎通が取れます。
ただ、ビジネスシーンでの電話対応や会議などで自由にコミュニケーションを取ることはできません。
そのため、就職・転職活動の際にTOEIC300点というスコアを履歴書等に記載してしまうと、全く評価されないどころかマイナス評価になる可能性さえあります。
TOEIC300点は英検4級レベル
TOEICと英検は試験の形式が大きく異なるので単純に比較することはできませんが、TOEIC300点は「英検4級〜5級」に相当します。
「英検4級」=「中学中級程度」、「英検5級」=「中学初級程度」です。
TOEIC300点の評価
ここからはTOEIC300点の評価を以下の4つの視点から解説します。
- 大学・大学院
- 就職・転職
- 昇進・昇格
- 年収
TOEIC300点は大学・大学院で活用できない
一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。
基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度は必要になることが多いです。
よって、TOEIC300点は大学ではほとんど活用できないと言えるでしょう。
また、大学院ともなると、やはりさらに高いスコアが求められます。
たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度、旧帝大の大学院ではおおむね700点程度が最低条件となっている場合が多いです。
よって、TOEIC300点は大学院でもほとんど活用できないと言えるでしょう。
TOEIC300点は就活や転職で使えない、履歴書に書くべきではない
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
よって、TOEIC300点だと、就職活動や転職活動で活用することはほぼできないと言っていいでしょう。
就職・転職活動を有利に進めたいなら、最低でもTOEIC600点以上を目指しましょう。
また、TOEIC700点以上取れれば、一般的な企業であれば英語力で他の候補者と大きく差をつけられます。
TOEIC300点だと昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある
TOEIC活用状況と求められるスコア
英語活用実態調査2019によると、昇進・昇格では500点以上のスコアが基準になっていることがわかります。
よって、TOEIC300点だと、所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。
昇進・昇格でTOEICを活用したいなら、最低500点、できれば600点以上を目指して勉強しましょう。
TOEIC300点はTOEICハイスコアと比べて年収が低い
ここまで解説してきたように、TOEICは就職・転職や昇進・昇格の評価でよく活用されています。
TOEICでハイスコアを取れば就職・転職や昇進・昇格で有利になるため、年収が上がると言えるでしょう。
では、TOEIC300点とTOEICハイスコアの方ではどれほど年収に差が出るのでしょうか。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC300点は「〜499点」、つまり青色(各年代の一番下の棒)に含まれます。
たとえば20代のグラフをみてみると、499点以下のスコア保持者の平均年収は410万円です。
一方、500〜599点のスコア保持者の平均年収は440万円なので、30万もの差がついていることになります。
よって、TOEIC300点のままだと将来的に受け取れる賃金が低くなる可能性が高いと言えます。
TOEIC300点の方が抱える問題点
TOEIC300点の方の課題は3つあります。
- 中学レベルの英単語・英文法がわからない
- 英語に触れる機会がない
- 英語を勉強する習慣がない
中学レベルの英単語・英文法がわからない
TOEIC300点は、中学校で英語の勉強をほとんどしていないのと同じレベルです。
中学校で勉強するような英単語・英文法は、どんな英文にも頻出です。
そのため、中学レベルの英語が身についていなければ、英文は絶対に読めないし聞けません。
まずは中学レベルの英語をしっかりと理解することが重要です。
英語に触れる機会がない
TOEIC300点の方は英語に触れる機会が圧倒的に少ないです。
英語に触れる機会とは、英語でコミュニケーションを取る事だけでなく、洋楽を聴いたり、英語音声・字幕で海外ドラマ・英語を観たりすることも含まれます。
英語に触れる機会がないと、「英語」そのものに対して抵抗感を感じます。
また、英語を読む体力や集中力がなくなるので、TOEICの試験で最後まで集中できなくなります。
ただ英語を勉強するだけでなく、日常的に意識的に英語に触れることがTOEICスコアアップのために重要です。
英語を勉強する習慣がない
TOEIC300点の方は英語の勉強時間が圧倒的に少ないです。
どんなに効率の良い方法で勉強しても、勉強時間が少なければ英語力は伸びません。
TOEIC300点からでもスコアは上がる。600点を目指そう
ここまでTOEIC300点のレベルを解説してきました。
300点は平均よりかなり低いスコアなので、ショックに感じた方は多いかもしれません。
しかし、安心してください。
冒頭でも言いましたが、正しい順序で勉強すれば、着実にスコアは伸びていきます。
TOEIC300点からスコアを伸ばす勉強法
ここからはTOEIC300点から400点、500点、600点へとスコアを伸ばす勉強法を解説します!
TOEICについて知る
中学英語をある程度勉強できたら、本格的なTOEIC対策に入っていきます。
まずは「TOEICの試験がどのようなものか」についての知識を身につけましょう。
とりあえずおさえておくべき知識は以下の通りです。
- 試験時間
- 問題数
- スコア
- Part別の問題の内容と問題数
- TOEICのメイン題材
TOEICの試験時間についてですが、リスニング約45分間、リーディング75分間の合計約120分です。
問題数・スコアはリスニング・リーディングそれぞれ100問・495点ずつ、合計200問・990点です。
TOEICにはPart1〜7まであって、リスニングはPart1〜4、リーディングはPart5〜7です。
それぞれのPartの問題内容と問題数は以下の通りです。
Part | 問題とその内容 | 問題数 |
Part1 | 写真描写問題:写真を最も適切に描写する選択肢を選ぶ | 6問 |
Part2 | 応答問題:問いに対する適切に応答している選択肢を選ぶ | 25問 |
Part3 | 会話問題:2〜3人の会話の内容が問われる | 39問 |
Part4 | 説明文問題:留守番電話などについての内容が問われる | 30問 |
Part5 | 短文穴埋め問題:短文の空所に当てはまる選択肢を選ぶ | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題:長文の空所に当てはまる選択肢を選ぶ | 16問 |
Part7 | 長文読解問題:長文の内容に関する内容が問われる | 54問 |
最後に、TOEICのメイン題材は「ビジネスシーン」です。
リスニングでは社員への連絡事項や会社合併など、リーディングではビジネスメールや文書などが問題に出題されます。
TOEIC特有の英単語を覚える
ここからは実際の勉強方法についてお話しします。
まずは英単語を覚えてください。
英単語を覚えることなくTOEICのスコアを上げることは不可能に近いです。
TOEICの英単語対策をするときは、TOEIC特化の英単語帳を使うことが大切です。
前述したようにTOEICの英語は「ビジネスシーンを想定した英語」なので、大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場するからです。
「どのくらいの英単語を覚えるべきか」は目標スコアにより異なりますが、たとえば600点を目指すなら5,000語程度は必要です。
覚えるべき単語の量が多くて大変に感じるかもしれませんが、単語を暗記することなくTOEICスコアアップは不可能なので、ここは踏ん張りましょう。
一つ良いことを言っておくと、現状TOEIC300点の場合、英単語を覚えるだけでも驚くほど英語が読みやすく/聞き取りやすくなります。
そして、スコアがどんどんアップするので、勉強のモチベーションを維持しやすいです。
逆にTOEIC700点とかハイスコアになってくると、英単語を覚えることは必須ですが、「英単語を覚えるだけ」では全然スコアは伸びません。
他の要素(リスニング力など)の重要性が高まってくるからです。
英文法を勉強する
英文法は英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法がわからなければ英文の構造を捉えられず、内容を把握できないので問題が解けません。
はっきり言って、現状TOEIC300点の方は英文法の理解度が低すぎます。
中学レベルの英文法すら理解できていません。
焦る気持ちもあるかもしれませんが、まずは落ち着いて英文法を一から勉強し直してください。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリTOEIC」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
- 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
- インプットとアウトプットを交互に繰り返すから学習内容が定着する
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音読する
音読のメリットは4つあります。
- 英語に慣れる
- 英語の音を理解する
- 英語の語順に慣れる
- 英語を読むスピードが上がる
音読に使う教材は、なるべく簡単なモノを選びましょう。
(例)公式問題集のPart1・2・5、中学レベルの長文問題
また、音読をする際の下準備として、黙読してわからない英単語・英文法を調べておいてください。
これをやるのとやらないのとでは、音読の効果が大きく変わってくるので、面倒に感じると思いますが必ず行ってください。
毎日英語を聞く
ここまでは、基礎的な英語力を総合的な伸ばす勉強法について解説してきました。
ここからは、リスニング対策についてお話しします。
TOEICはリーディングよりリスニングの方がスコアを伸ばしやすいので、まずはリスニングを重点的に対策していきましょう。
TOEIC300点の方の多くは、「英語を聞く」ことに対して抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を聞くことを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はYouTubeです。
YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。
いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。
もちろん、TOEICのテキストに付属された音声でもOKです。
TOEICのテキストはいろいろありますが、中でも公式問題集はおすすめです。
音声のスピードに慣れる
TOEICリスニングの音声のスピードに慣れるには、「リピーティング」という練習法が効果的です。
リピーティングは、音声教材を一度聞いて内容を理解し、区切りの良いところで音声を停止し、音声と同じように発音する勉強法です。
リピーティングの下準備として、英文音声のスクリプトを見て、わからない英単語や文法知識を調べておきましょう。
これをやるのとやらないのとでは、リピーティングの効果が大きく変わるので、面倒に感じるかもしれませんが必ず行なってください。
リピーティングに使う教材については、難しすぎないモノを選ぶことが大切です。
おすすめの教材は、上で紹介したTOEIC公式問題集のPart1・2です。
毎日英語を読む
ここからはリーディング対策についてお話しします。
TOEIC300点だと、「英語を読む」ことに対しても抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
おすすめのリーディング教材は、TOEIC公式問題集のPart6です。
Part1・2・5・6を重点的に対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5・6、難しいのはPart3・4・7です。
現状TOEIC300点の方は、まずは簡単なPart1・2・5・6を重点的に対策しましょう。
そして、安定して600点取れるようになったら、Part3・4・7の対策を始めてください。
各パートの勉強法は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しています。
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TOEICの問題を解いてみる
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
問題演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
実践演習が終わった後は復習を欠かさず行ってください。
ただし、すべてのPartを復習する必要はありません。(すべて復習すると負担が大きすぎてモチベ低下につながるからおすすめしない)
TOEIC600点を取るまでは、比較的簡単なPart1・2・5・6の復習だけでOKです。
復習する際に意識してほしいポイントは4つあります。
- わからない英単語を調べる
- わからない英文法を調べる
- リスニングで聞き取れない英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- リーディングでスラスラ読めない英文はスラスラ読めるようになるまで読み直す
スキマ時間はアプリで勉強
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
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TOEIC300点から短期間でスコアを伸ばすコツ
ここからはTOEIC300点から短期間でスコアを伸ばすために意識してほしいポイントを紹介します。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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リスニングから対策する
TOEICはリーディングよりリスニングの方がスコアを伸ばしやすいです。
実際、2023年度のTOEIC公開テストの平均スコアはリスニング335点リーディング278点で、リスニングの方が57点高いです。(TOEIC Program DATA & ANALYSIS)
そのため、まずはリスニングを重点的に対策していきましょう。
対策するPartを限定する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度が大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5、中くらいがPart6、難しいのがPart3・4・7です。
よって、対策するPartを1・2・5・6に限定して勉強を進めるのがおすすめです。
TOEIC600点を取るまでは、難しいPart3・4・7を対策するのはおすすめしません。基礎力が不足しているため、対策してもスコアが伸びづらいからです。Part1・2・5・6を対策すれば十分600点は取れますよ。
TOEIC300点からスコアを上げるのにかかる勉強時間
一般的に、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づいて計算すると、TOEIC300点から目標スコアに上げるまでにかかる勉強時間の目安は以下のようになります。
- TOEIC300点から400点:200〜300時間
- TOEIC300点から500点:400〜600時間
- TOEIC300点から600点:600〜900時間
- TOEIC300点から700点:800〜1200時間
- TOEIC300点から800点:1000〜1500時間
しかし、実際にはこんなにかかりません。
というのは、「100点アップに200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。
より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。
当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。
TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。
よって、現在では100点アップに200〜300時間もかかりません。
TOEIC300点からスコアを上げるためにおすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC300点の方におすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEICの定番単語帳です。
書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っていいほど一番目に入るところに置かれています。
銀フレには、TOEIC頻出の1000単語が掲載されています。
覚えてなきゃやばい重要単語ばかりなので、確実に覚えましょう。
TOEIC L&Rテスト 英文法をひとつひとつわかりやすく
最近発売された、TOEICに出る英文法に絞って解説しているのが特徴の参考書です。
英文法は基本的に「スタディサプリTOEIC」で勉強するのがおすすめですが、参考書派の方はこちらを使うのが良いでしょう。
この参考書では、見開きの左ページに英文法の解説が、右ページにPart5形式の問題が載っています。
インプットとアウトプットを交互に行えるので、学んだ英文法の理解を深めつつ、効率よく定着させられるのが魅力です。
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
このほか、英単語の語源集やレベル別の英単語集がついているので、語彙力強化もできます。
完全無料でゲットできるので、ぜひ活用してください!
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ハイパー英語教室 中学英語長文
「ハイパー英語教室 中学英語長文」は超基礎的な英語長文が掲載されている問題集です。
英単語・英文法をある程度勉強した後、英語を読むのに慣れるため、また、音読するために使うのがおすすめです。
また、リスニング音声もついているので、英語を聞くのに慣れるため、また、リピーティングするためにも役立ちます。
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
TOEICリスニングのなかで比較的簡単なTOEICパート1・2に特化した参考書です。
「初心者特急」とついているだけあって基礎事項から丁寧に解説してくれているので、TOEIC超初心者の方でも挫折することなくTOEICリスニング対策ができます。
公式問題集を解いてみて「難しい…」と感じた場合は、こちらを使うのがおすすめです。
TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問
この問題集には、TOEICのPart5の問題が400問掲載されています。
いきなり本番レベルの問題を解くのではなく、短くシンプルな基礎問題から解いていく構成になっているので、挫折せずに問題演習できます。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 470点突破
「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 470点突破」には、1回10分程度で終わる演習問題が、リーディング・リスニングそれぞれ12回分ずつ収録されています。
リーディング・リスニング対策ができるのはもちろん、文中の覚えるべき英単語がリストにまとめられており、辞書要らずでサクサク演習・復習できるのが魅力です。
上で紹介した公式問題集より難易度はかなりやさしいです。
公式問題集を見て「ちょっと難しすぎるかも」と感じた方に「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 470点突破」はおすすめです。
まとめ
TOEICで300点は全体の下位3.5%と、かなり低いスコアです。
しかし、300点からでも、今回解説したように順序立てて勉強すればスコアは着実伸ばせます。
今回はTOEIC350点のレベルと、350点から600点を取るための勉強法・勉強時間・おすすめ参考書を解説します。 TOEIC350点は非常に低いスコアです。しかし、順序立てて勉強を進めれば、着実にスコアは[…]
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